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第16章 お婿さん候補?
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【記者会見の会場】
《国王の発言にザワつく記者達》
「国王陛下、それはお二人の交際をお認めになられるという事ですか?」
「レイもそろそろ結婚を考える年頃じゃ。相応しい相手を探してやらねばと思っておった」
「ダン少佐が相応しい相手と仰るのですか?」
「オッホン」
《イカリ将軍が一つ咳払いをしてから口を開く》
「ダンは少佐ではなく大佐です」
「何故そんなに急な昇進を?」
「手柄を立てたのでな、余が許したのじゃ」
「しかし、大佐と姫様では釣り合いが取れないでしょう?」
「ダンはいずれ将軍になりますのでな」
「将軍ですか?イカリ将軍、貴方の立場はどうなります?部下に将軍になられてはねえ」
「イカリ君には大将軍になってもらう事にした」
《この国王の発言で再び記者達がザワつく》
「静粛に願います」
《シェリーの言葉に会場は静まる》
「将軍になられるなら、地位は申し分無いでしょうけど、身分はどうです?貴族では無いでしょう?」
「ダン君には貴族の称号を与える事にした」
「陛下、そんな無茶な」
「何が無茶なのだ。貴族の身分を金銭で買える国も有るのに」
「いや、しかし、姫様のお相手となると、それ相応の身分でなければ」
「私がお話しします。こちらのモニターをご覧下さい」
《シェリーはモニターに系図を映し出す》
【秘密基地】
《翌日。タブレットを開いて新聞記事を見るハンナ》
「ダン君がレイ姫様のお婿さん候補になってるわよ」
「全く、どこもここも好き勝手に書きよって」
《イカリ将軍はドンとテーブルを叩く。タブレットが飛び跳ねる》
「候補ってどういう事なんだろう?何で姉上の婚約者って書かないんだ?」
「おおかたあの男の差し金だろう」
「あの男?」
「大臣の事ですか?」
「ああ、そうだ」
「男爵の家に生まれ、未亡人の伯爵夫人に取り入り結婚。自分の家より高い身分の女性と結婚する事で権力を手に入れた人。しかも、かなりの年上だった伯爵夫人は再婚から1年もしないうちに死亡」
「ああ、病死と言う事になっているが、不審な点が多かったのも事実だ」
「夫人は心臓が悪くて、いつもニトロを持っていたんでしたよね?」
ハンナさん凄い。
何でも知ってるんだね。
「あの男、今度は何を企んでいる…?」
「そう言えば、大臣は息子をレイ姫様と結婚させたがっていると噂を聞いた事が有ります」
そんな事になったら嫌だな。
本当は姉上がどこかに嫁ぐなんて嫌だよ。
でも、ダン君なら…
ダン君が兄上になるなら良い。
だけど、あの大臣と親戚になるなんて嫌だ。
《ダンはフラフラと庭に出て行く》
【離宮の庭】
「(俺が姫様のお婿さん候補だって?そんな恐れ多い…)」
《庭園を歩き回って頭を抱えるダン》
「(待て待て、レイ姫様が他の男と結婚しても良いのか?俺!)」
「こちらでしたのね?」
「ひ、姫様」
「明日大臣のご子息とお会いしなければならなくなりました」
「えっ?!」
「その前にダンさんに確かめておきたかったの?」
「(姫様が大臣の息子と…確かめたい事?俺に確かめるって…)」
「貴方の気持ちが知りたいの」
「お、俺の気持ち?」
《レイ姫は静かに頷く》
「お、俺は…ひ、姫様!」
「はい」
「えーっと…」
《ノホ王子が秘密基地から出て来る。二人に気づいて足を止める》
あれ?
なんか…邪魔しちゃいけない感じ?
「お、俺は…その…」
ダン君しっかり!
「俺で良いんですか?俺なんかで…」
「また「俺なんか」って仰るのね」
「あ、いや、俺なんかが、俺が姫様のお婿さん候補になっちゃってますけど…」
「お嫌なの?」
「えっ?嫌だなんてまさか。こ、光栄で有ります!」
「そうじゃないの。そうじゃなくて、もっと普通の男女が出会って恋をして、そして…」
「普通って…(ハポネス王国の姫君だもんな、普通って言われても…)」
【サロン】
《翌日。弦楽カルテットの演奏を聴きながらのお茶会》
お茶会という事になってるけど、実は姉上と大臣の息子のお見合いらしいぞ。
《ノホ王子は気に入らない様子》
何て言ったかな?彼の名前。
「カルロ、もっと姫様と話しをしたらどうだ?お前の為にこうしてお見合いの席を設けたのだぞ」
「でも、お父様。ここでは身分の低い者から話しかけてはいけないんですから仕方ありませんよ」
「次の曲は何かしら?」
「今日はモーツァルトのプログラムだって」
《レイ姫はノホ王子と話している》
「カルロ君。余はカンの国との長い戦争をここらで終わらせたいのじゃ」
「はい、国王陛下。それは宜しゅうございますけれど、そう上手く行くでしょうか?」
「大臣。そなたはどう思う?」
「それは難しいかと…いっそゲームでの戦争などやめて、以前のように攻め込んではいかがですかな?」
「それは出来んよ。もうどの国も戦争はやめてゲームで戦うと国際法で決まっておる」
「命を張ってこその軍人ではございませんか?それをゲームで戦争などと、片腹痛いわハッハッハ」
あんな事言ってるよ、大臣。
「わたくしは、そうは思いませんわ。国民が戦争で血を流したり、命を落とすのは嫌です」
お姉様…
そうだよ、僕もずっとそう思ってたんだ。
だから「戦争がゲームになれば良いのに」って言って、そしたら父上が国際会議で提案してくれたんだ。
今の方がずっと良いに決まってる。
前だって兵士が死ぬのは嫌だったけど、今はもっと嫌だ。
士官達と友達になったんだ、彼らが戦争で死ぬのは嫌だよ。
顔見知りじゃない兵士だって、敵国の人だって、やっぱり誰かが戦争で死ぬなんて僕は嫌だ。
そうじゃなくたって、病気で生きられない人だって居るんだ。
それなのに、武器を持って殺し合うなんて絶対にしちゃいけないんだ。
「失礼、これは我が息子カルロとレイ姫のお見合いの席でしたな。二人の邪魔をしてはいけない。カルロ、姫様とバルコニーに出てはどうだね?うん?」
「はい、お父様」
「お見合いじゃなくて、お茶会だよ」
《レイ姫とカルロはバルコニーに出て行く。目で追うノホ王子》
来週はまた、ワールドのいつもの地域戦でカンの国と戦争だ。
少しやっておかないと。
《でもレイ姫が気になるノホ王子》
ここでやろう。
《パソコンを開く》
あ、パテに誘われた。
パテ茶
/聖騎士/宜しくです(=^^=)
/ミリ/宜しくね(´∀`*)
この文字は…翻訳機能が有るから助かるけど、この人カンの国の人だね。
強いボスを討伐する時は、地域戦の有る日以外は全国の人と協力して一緒にプレイする事が出来るんだ。
何に挑戦するんだろう?
/ミリ/黒龍討伐助けてもらえますか?
/聖騎士/大丈夫ですよ(=^^=)
/ミリ/(*´▽`人)アリガトウ♡
僕達は一緒に黒龍の居る遺跡に向かう事にした。
あれは、3パテぐらい居ないと難しいね。
他の人は来るのかな?
/ミリ/私達の地域から3人は来ます。
/聖騎士/僕の地域の人にも応援頼もうか?
/ミリ/お願いします┏○ペコ
どうするかな?
取り敢えずギル茶か。
ギル茶
/聖騎士/今から黒龍討伐します。応援宜しくです!
/焼肉定食ご飯大盛り/はいな
ソウちんだ。
やった!
/聖騎士/来てくれると思ったよ(^^♪
/焼肉定食ご飯大盛り/どこ集合です?
/聖騎士/黒龍の遺跡
/焼肉定食ご飯大盛り/りょ
パテ茶
/聖騎士/強い人来てくれる(^-^)v
/ミリ/Σd(ゝ∀・)ァリガトォ♪
黒龍の遺跡に着いたけど、まだ他の人達は来てないみたいだね。
僕達は皆んなを待つ間パテ茶でお話しした。
やっぱりミリさんはカンの国の人なんだね。
あの海域を争って長い間戦争してる けど、今はインターネットが有るから、他国の情報が簡単に見れるんだよね。
だから戦争は戦争だけど、だからって国民同士が憎しみ合ったりはしてないんだ。
/ミリ/レイ姫様ご結婚なさるのよね?
来たか、その話題。
まあ、世界中の人が知ってるよな。
/聖騎士/そうみたいだね
/ミリ/私、お相手はダン大佐が良いなぁ(*^_^*)
/聖騎士/ウンウン、僕もそう思う
/ミリ/あの方の先祖は私の国の人なのよね(^^♪
/聖騎士/そうみたいだね
/ミリ/色々候補が居るみたいだけど、私のイチ押しはダン大佐だわ(*^^)v
/聖騎士/もしそうなったら、カンの国とハポネスが仲良くなって、戦争が終わると良いね。
/ミリ/(´ー`*)ウンウン私もそう思う
あ、カルロが姉上の肩に手をかけたぞ。
姉上はビクッとしてる。
嫌なんだよね?
《ノホ王子はレイ姫の所に近づこうとして足を止める》
「姫様、お呼びですか?」
ダン君だ。
良いタイミングだぞ。
ここは僕の出る幕無しか?
「来週は地域戦が有るのですわね?」
「はい、姫様」
「カルロさん。わたくしそろそろ失礼しても宜しいかしら?」
「はい、どうぞ(チッ、邪魔が入った。コイツがダンて士官か)」
あ、姉上とダン君が出て行く。
邪魔をしないように、少し後から行こっと。
うん?ギル茶だ。
ギル茶
/爆弾オヤジ/黒龍討伐俺も参戦します
/麗/わたくしも参ります(^▽^)o
あれ?二人とももうゲーム始めてる。
/聖騎士/黒龍の遺跡で待ってるよ~
/爆弾オヤジ/(*`・ω・)ゞ了解です
/麗/りょ(´∇`)
パテ茶
/聖騎士/あと2人来ます(=^^=)
/ミリ/(*´▽`人)アリガトウ♡
だけど、あの二人が来て姉上の結婚の話題って…
あ、ソウちん来た。
/聖騎士/焼肉誘って
/ミリ/焼肉?
/聖騎士/そこの
手を振ってるからわかったみたいだね。
/焼肉定食ご飯大盛り/宜しくお願い致します
/ミリ/宜しく(*゚▽゚)ノ
/聖騎士/宜しくです(=^^=)
パテ組み直すのかな?
ソウちんガデで、火力は僕とミリさんだから、あともう1人はビシさんに来てほしいんだけど…
姉上達来ても1人しか入れないし、姉上ビシだからダン君と….あ、近衛連隊長来てる。
イカリ将軍もギル茶見てくれたんだね。
姉上達のパテに入るんだろうな。
イカリ将軍ガデさんだし、火力はダン君ともう1人居れば良い感じか。
/フローレンス/宜しく~(*゚▽゚)ノ
/聖騎士/わーい、来てくれたんだ(=^^=)
/ミリ/知り合い?
/フローレンス/同じギルドです~
麗華さんギル茶見てくれたのかな?
ビシさんゲット!
【秘密基地】
《ノホ王子はゲームをしながら離宮に入って行く》
姉上達も居た。
さて、だいぶ人数増えて来たから、これで黒龍討伐出来るかな?
まあ、外ビシ居れば一撃喰らってビシさんも一緒にチンしても蘇生してもらえるし、大丈夫だ。
近茶
/乱子/レイ姫様の結婚てさー、相手は大佐と大臣の息子ー?
/カッパヘア/候補ならまだ他にもおんで
/乱子/でもさー、大佐が恋人なんでしょう?
/ガーガーガーガードマン/一番親しいって事だろ?
/乱子/大臣が横槍入れて自分の息子と結婚させようって感じー?魂胆見え見えなのよ<(`^´)>
/カッパヘア/えげつないやっちゃな( ┌`o´ )┌
/乱子/今時政略結婚とかってさ(`_´)
/凄いビールっ腹/ちゃんと恋して結婚してもらいたいよね(;_;)
待ってる間やっぱりみんな姉上の結婚の話題になってるな。
地域茶や全茶までその話題だね。
姉上とダン君は何も言えない感じだけど…
《ノホ王子は部屋の2人を見る》
でも、こっちの二人は良い感じだ。
《麗姫とダンは二人で話して微笑んだりしている》
「皆さんわたくし達の事を心配してくださっているのね」
「はい、自分もしっかりせねば」(汗汗)
《国王の発言にザワつく記者達》
「国王陛下、それはお二人の交際をお認めになられるという事ですか?」
「レイもそろそろ結婚を考える年頃じゃ。相応しい相手を探してやらねばと思っておった」
「ダン少佐が相応しい相手と仰るのですか?」
「オッホン」
《イカリ将軍が一つ咳払いをしてから口を開く》
「ダンは少佐ではなく大佐です」
「何故そんなに急な昇進を?」
「手柄を立てたのでな、余が許したのじゃ」
「しかし、大佐と姫様では釣り合いが取れないでしょう?」
「ダンはいずれ将軍になりますのでな」
「将軍ですか?イカリ将軍、貴方の立場はどうなります?部下に将軍になられてはねえ」
「イカリ君には大将軍になってもらう事にした」
《この国王の発言で再び記者達がザワつく》
「静粛に願います」
《シェリーの言葉に会場は静まる》
「将軍になられるなら、地位は申し分無いでしょうけど、身分はどうです?貴族では無いでしょう?」
「ダン君には貴族の称号を与える事にした」
「陛下、そんな無茶な」
「何が無茶なのだ。貴族の身分を金銭で買える国も有るのに」
「いや、しかし、姫様のお相手となると、それ相応の身分でなければ」
「私がお話しします。こちらのモニターをご覧下さい」
《シェリーはモニターに系図を映し出す》
【秘密基地】
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「ダン君がレイ姫様のお婿さん候補になってるわよ」
「全く、どこもここも好き勝手に書きよって」
《イカリ将軍はドンとテーブルを叩く。タブレットが飛び跳ねる》
「候補ってどういう事なんだろう?何で姉上の婚約者って書かないんだ?」
「おおかたあの男の差し金だろう」
「あの男?」
「大臣の事ですか?」
「ああ、そうだ」
「男爵の家に生まれ、未亡人の伯爵夫人に取り入り結婚。自分の家より高い身分の女性と結婚する事で権力を手に入れた人。しかも、かなりの年上だった伯爵夫人は再婚から1年もしないうちに死亡」
「ああ、病死と言う事になっているが、不審な点が多かったのも事実だ」
「夫人は心臓が悪くて、いつもニトロを持っていたんでしたよね?」
ハンナさん凄い。
何でも知ってるんだね。
「あの男、今度は何を企んでいる…?」
「そう言えば、大臣は息子をレイ姫様と結婚させたがっていると噂を聞いた事が有ります」
そんな事になったら嫌だな。
本当は姉上がどこかに嫁ぐなんて嫌だよ。
でも、ダン君なら…
ダン君が兄上になるなら良い。
だけど、あの大臣と親戚になるなんて嫌だ。
《ダンはフラフラと庭に出て行く》
【離宮の庭】
「(俺が姫様のお婿さん候補だって?そんな恐れ多い…)」
《庭園を歩き回って頭を抱えるダン》
「(待て待て、レイ姫様が他の男と結婚しても良いのか?俺!)」
「こちらでしたのね?」
「ひ、姫様」
「明日大臣のご子息とお会いしなければならなくなりました」
「えっ?!」
「その前にダンさんに確かめておきたかったの?」
「(姫様が大臣の息子と…確かめたい事?俺に確かめるって…)」
「貴方の気持ちが知りたいの」
「お、俺の気持ち?」
《レイ姫は静かに頷く》
「お、俺は…ひ、姫様!」
「はい」
「えーっと…」
《ノホ王子が秘密基地から出て来る。二人に気づいて足を止める》
あれ?
なんか…邪魔しちゃいけない感じ?
「お、俺は…その…」
ダン君しっかり!
「俺で良いんですか?俺なんかで…」
「また「俺なんか」って仰るのね」
「あ、いや、俺なんかが、俺が姫様のお婿さん候補になっちゃってますけど…」
「お嫌なの?」
「えっ?嫌だなんてまさか。こ、光栄で有ります!」
「そうじゃないの。そうじゃなくて、もっと普通の男女が出会って恋をして、そして…」
「普通って…(ハポネス王国の姫君だもんな、普通って言われても…)」
【サロン】
《翌日。弦楽カルテットの演奏を聴きながらのお茶会》
お茶会という事になってるけど、実は姉上と大臣の息子のお見合いらしいぞ。
《ノホ王子は気に入らない様子》
何て言ったかな?彼の名前。
「カルロ、もっと姫様と話しをしたらどうだ?お前の為にこうしてお見合いの席を設けたのだぞ」
「でも、お父様。ここでは身分の低い者から話しかけてはいけないんですから仕方ありませんよ」
「次の曲は何かしら?」
「今日はモーツァルトのプログラムだって」
《レイ姫はノホ王子と話している》
「カルロ君。余はカンの国との長い戦争をここらで終わらせたいのじゃ」
「はい、国王陛下。それは宜しゅうございますけれど、そう上手く行くでしょうか?」
「大臣。そなたはどう思う?」
「それは難しいかと…いっそゲームでの戦争などやめて、以前のように攻め込んではいかがですかな?」
「それは出来んよ。もうどの国も戦争はやめてゲームで戦うと国際法で決まっておる」
「命を張ってこその軍人ではございませんか?それをゲームで戦争などと、片腹痛いわハッハッハ」
あんな事言ってるよ、大臣。
「わたくしは、そうは思いませんわ。国民が戦争で血を流したり、命を落とすのは嫌です」
お姉様…
そうだよ、僕もずっとそう思ってたんだ。
だから「戦争がゲームになれば良いのに」って言って、そしたら父上が国際会議で提案してくれたんだ。
今の方がずっと良いに決まってる。
前だって兵士が死ぬのは嫌だったけど、今はもっと嫌だ。
士官達と友達になったんだ、彼らが戦争で死ぬのは嫌だよ。
顔見知りじゃない兵士だって、敵国の人だって、やっぱり誰かが戦争で死ぬなんて僕は嫌だ。
そうじゃなくたって、病気で生きられない人だって居るんだ。
それなのに、武器を持って殺し合うなんて絶対にしちゃいけないんだ。
「失礼、これは我が息子カルロとレイ姫のお見合いの席でしたな。二人の邪魔をしてはいけない。カルロ、姫様とバルコニーに出てはどうだね?うん?」
「はい、お父様」
「お見合いじゃなくて、お茶会だよ」
《レイ姫とカルロはバルコニーに出て行く。目で追うノホ王子》
来週はまた、ワールドのいつもの地域戦でカンの国と戦争だ。
少しやっておかないと。
《でもレイ姫が気になるノホ王子》
ここでやろう。
《パソコンを開く》
あ、パテに誘われた。
パテ茶
/聖騎士/宜しくです(=^^=)
/ミリ/宜しくね(´∀`*)
この文字は…翻訳機能が有るから助かるけど、この人カンの国の人だね。
強いボスを討伐する時は、地域戦の有る日以外は全国の人と協力して一緒にプレイする事が出来るんだ。
何に挑戦するんだろう?
/ミリ/黒龍討伐助けてもらえますか?
/聖騎士/大丈夫ですよ(=^^=)
/ミリ/(*´▽`人)アリガトウ♡
僕達は一緒に黒龍の居る遺跡に向かう事にした。
あれは、3パテぐらい居ないと難しいね。
他の人は来るのかな?
/ミリ/私達の地域から3人は来ます。
/聖騎士/僕の地域の人にも応援頼もうか?
/ミリ/お願いします┏○ペコ
どうするかな?
取り敢えずギル茶か。
ギル茶
/聖騎士/今から黒龍討伐します。応援宜しくです!
/焼肉定食ご飯大盛り/はいな
ソウちんだ。
やった!
/聖騎士/来てくれると思ったよ(^^♪
/焼肉定食ご飯大盛り/どこ集合です?
/聖騎士/黒龍の遺跡
/焼肉定食ご飯大盛り/りょ
パテ茶
/聖騎士/強い人来てくれる(^-^)v
/ミリ/Σd(ゝ∀・)ァリガトォ♪
黒龍の遺跡に着いたけど、まだ他の人達は来てないみたいだね。
僕達は皆んなを待つ間パテ茶でお話しした。
やっぱりミリさんはカンの国の人なんだね。
あの海域を争って長い間戦争してる けど、今はインターネットが有るから、他国の情報が簡単に見れるんだよね。
だから戦争は戦争だけど、だからって国民同士が憎しみ合ったりはしてないんだ。
/ミリ/レイ姫様ご結婚なさるのよね?
来たか、その話題。
まあ、世界中の人が知ってるよな。
/聖騎士/そうみたいだね
/ミリ/私、お相手はダン大佐が良いなぁ(*^_^*)
/聖騎士/ウンウン、僕もそう思う
/ミリ/あの方の先祖は私の国の人なのよね(^^♪
/聖騎士/そうみたいだね
/ミリ/色々候補が居るみたいだけど、私のイチ押しはダン大佐だわ(*^^)v
/聖騎士/もしそうなったら、カンの国とハポネスが仲良くなって、戦争が終わると良いね。
/ミリ/(´ー`*)ウンウン私もそう思う
あ、カルロが姉上の肩に手をかけたぞ。
姉上はビクッとしてる。
嫌なんだよね?
《ノホ王子はレイ姫の所に近づこうとして足を止める》
「姫様、お呼びですか?」
ダン君だ。
良いタイミングだぞ。
ここは僕の出る幕無しか?
「来週は地域戦が有るのですわね?」
「はい、姫様」
「カルロさん。わたくしそろそろ失礼しても宜しいかしら?」
「はい、どうぞ(チッ、邪魔が入った。コイツがダンて士官か)」
あ、姉上とダン君が出て行く。
邪魔をしないように、少し後から行こっと。
うん?ギル茶だ。
ギル茶
/爆弾オヤジ/黒龍討伐俺も参戦します
/麗/わたくしも参ります(^▽^)o
あれ?二人とももうゲーム始めてる。
/聖騎士/黒龍の遺跡で待ってるよ~
/爆弾オヤジ/(*`・ω・)ゞ了解です
/麗/りょ(´∇`)
パテ茶
/聖騎士/あと2人来ます(=^^=)
/ミリ/(*´▽`人)アリガトウ♡
だけど、あの二人が来て姉上の結婚の話題って…
あ、ソウちん来た。
/聖騎士/焼肉誘って
/ミリ/焼肉?
/聖騎士/そこの
手を振ってるからわかったみたいだね。
/焼肉定食ご飯大盛り/宜しくお願い致します
/ミリ/宜しく(*゚▽゚)ノ
/聖騎士/宜しくです(=^^=)
パテ組み直すのかな?
ソウちんガデで、火力は僕とミリさんだから、あともう1人はビシさんに来てほしいんだけど…
姉上達来ても1人しか入れないし、姉上ビシだからダン君と….あ、近衛連隊長来てる。
イカリ将軍もギル茶見てくれたんだね。
姉上達のパテに入るんだろうな。
イカリ将軍ガデさんだし、火力はダン君ともう1人居れば良い感じか。
/フローレンス/宜しく~(*゚▽゚)ノ
/聖騎士/わーい、来てくれたんだ(=^^=)
/ミリ/知り合い?
/フローレンス/同じギルドです~
麗華さんギル茶見てくれたのかな?
ビシさんゲット!
【秘密基地】
《ノホ王子はゲームをしながら離宮に入って行く》
姉上達も居た。
さて、だいぶ人数増えて来たから、これで黒龍討伐出来るかな?
まあ、外ビシ居れば一撃喰らってビシさんも一緒にチンしても蘇生してもらえるし、大丈夫だ。
近茶
/乱子/レイ姫様の結婚てさー、相手は大佐と大臣の息子ー?
/カッパヘア/候補ならまだ他にもおんで
/乱子/でもさー、大佐が恋人なんでしょう?
/ガーガーガーガードマン/一番親しいって事だろ?
/乱子/大臣が横槍入れて自分の息子と結婚させようって感じー?魂胆見え見えなのよ<(`^´)>
/カッパヘア/えげつないやっちゃな( ┌`o´ )┌
/乱子/今時政略結婚とかってさ(`_´)
/凄いビールっ腹/ちゃんと恋して結婚してもらいたいよね(;_;)
待ってる間やっぱりみんな姉上の結婚の話題になってるな。
地域茶や全茶までその話題だね。
姉上とダン君は何も言えない感じだけど…
《ノホ王子は部屋の2人を見る》
でも、こっちの二人は良い感じだ。
《麗姫とダンは二人で話して微笑んだりしている》
「皆さんわたくし達の事を心配してくださっているのね」
「はい、自分もしっかりせねば」(汗汗)
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※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
クランクビスト‐終戦した隠居諸国王子が、軍事国家王の隠し子を娶る。愛と政治に奔走する物語です‐ 【長編・完結済み】
草壁なつ帆
ファンタジー
レイヴン・バルは秘境国と呼ばれる国の王子である。
戦争で王が亡くなった後は、民も兵士も武器を捨てた。もう戦いはしないと秘境国は誓い今日に至る。
そこへ政略結婚としてバルのもとへやってきたのは、軍事国として拡大中のネザリア王国。ネザリア・エセルである。
彼女は侍女と見間違うほど華が無い。そこからバルは彼女を怪しむが、国務として関係も深めていこうとする。
エセルを取り巻くネザリア王の思惑や、それに関わる他国の王子や王の意志。各行動はバタフライ・エフェクトとなり大きな波紋を作っていく。
策略と陰謀による国取り戦争。秘境国はいったい誰の物
に? そして、バルとエセルの絆は何を変えられるのか。
(((小説家になろう、アルファポリスに上げています。
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シリーズ【トマトの惑星】
草壁なつ帆が書く、神と神人と人による大テーマ。他タイトルの短編・長編小説が歴史絵巻のように繋がる物語です。
シリーズの開幕となる短編「神様わたしの星作りchapter_One」をはじめとし、読みごたえのある長編小説も充実(*´-`)あらすじまとめを作成しました!気になった方は是非ご確認下さい。
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