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再会編
大神殿にて3
しおりを挟む大神殿の敷地内に併設されている神官の居。外に家を構えることも出来るが、様々な理由があり(主に金銭)、実際に外から通うのは、大司教から上の立場の者が殆どだ。
神殿の秘匿性や神秘性の為に、あまり生活感が見えないように暮らす事が望ましいとされており、敷地内に居住区が作られている。建物の形は様々で、複合住宅から戸建てまである。
見習い達は騎士と同じく、寮制度になっているとか。見習いではなくとも、兄弟や姉妹、同期などと同居している神官やシスターもいるらしいが。
司祭であるシヴァの家は最近増設された新築だ。小さな庭がある戸建て。しかも居住区内でも少し離れた場所で、隣接した建物はない。
どう考えても、ジンの為、ひいてはドラゴとフィルの為に新たに建設されている。他の家には庭らしい庭などないからだ。
家の中は狭い、キッチンとリビングが同じスペースにあり、2階は書斎と寝室だけだ。
シヴァはキッチンに立って、お湯を沸かしている。いそいそとティーポットやカップを用意しながら、椅子に座らせたジンの視線を感じ、口を開いた。
「ミシェルとミゲルは、私の両親です」
「……もしかして、とは思った」
「そんなものですか?私は知った時、飛び上がる程に驚きましたよ。こんな近くに居るとは思いませんでしたから」
あっさりした返答にシヴァは振り返る。
「そんなものって、結構驚いてるぜ。でもまあ、話の流れもそうだし、何より、面影があったから」
「面影、ですか?」
「そう、面影。ミシェルさんが笑った時とか、ミゲルさんの眼差しとか、ふとした時にずっと何かが過っててさ。で、教皇と話してる時に、過ってたのはお前だったって気付いて。だから、心構えがあった」
「そうですか……両親と似ていると仰ってくれたのは、テミス様とジン君だけですよ」
シヴァの声が弾んだ。血の繋がった親と似てる事が嬉しいようだ。
正確には、似てるとは言い難い。色素の違いもあるが、やはり造形の整い方がまるで違うからだ。
細部を見れば親子だと思えるが、赤の他人だと言われた方が納得出来る。そんなレベルだ。
だが、ご機嫌なシヴァにわざわざ訂正する必要はない。2人が優しく魅力的な人物である事に違いはないから。
黙って注がれるお湯を眺める。ティーポットは白い陶器で、底の方に青いラインが入っていた。思い浮かぶ、青い花を添えられた墓。
「……ラエルは、お前の事か」
学生時代、ヘリオスに聞いた話と一致するだろう。シヴァの実親が、生まれた赤子に付けたのは、天使の名前だと言っていた筈だから。
「そうです。アレは私のお墓です。正確に言うならば、ラエルとして育つ筈だった私…ですが」
「やっぱり規則に従って、自分が実の息子とは名乗れないのか?」
神官として生きる者の定め。血縁を断ち切り、神の子となる戒律。
シヴァは首を横に振った。
「その戒律もありますが…彼らに関しては、私の意思です。彼らを混乱させたくありませんから」
「混乱?」
トレイに乗せられたティーポットとカップ。ドライフルーツの皿。振り返りながら、シヴァは言う。
「ヘリオス様からお聞きになった事があるでしょう?あの2人は精神魔法の『記憶操作』を施されていまして、記憶が改竄されているんです」
カチャンと小さく陶器が鳴った。ジンは配られるカップではなく、配るシヴァの顔を見詰める。
「ああ、教皇がやったとか」
「はい、教皇様のお力です。とても強い精神魔法だそうで……精神魔法の特徴をご存知ですか?」
「いや、知らないな」
「抗おうとすれば、肉体的な苦痛を引き起こします」
「……あの2人は」
「はい、あの2人は新たな記憶に抗ったそうです。ひどい頭痛に苛まれながら、死んだとされた息子を…真実を、探し求めていた。そのせいで、村人達に『頭がおかしくなったんだ』と言われながらも」
何でもないような顔で言っているが、内容はなかなかのエグ味を感じる。感情に引き摺られないように自身を戒めているのだろう。
シヴァの目は、注がれる赤みの強い紅茶の水面を見詰めていた。
「『記憶操作』はとても難解で、複雑な術だそうです。今回は特に、現実であった過去を消し、捏造された過去を植え込むとかで……いっそ、全て忘れてしまうとか、ある一定の期間の記憶だけ消すとか、その方が簡単で、解除で戻る可能性も高いとか」
「…あの2人は、解除しても元に戻らないのか」
戻るのなら、こんな顔はしないだろうし、ミシェルとミゲルが墓参りをする必要もない。
捏造された記憶の方で生きているのだ。解除はされていないと考えれば分かるのだが、愚問と分かりつつ聞かずにはいられなかった。
「その通りです。……私が両親を知った時、あの2人の頭の中には二通りの記憶が混在していたんです。『記憶操作』に抗い、本当の過去の痕跡を根深く残してしまったから。それとは真逆の捏造された過去が、真実のように思い出せる。2人は、とても混乱していらっしゃいまして、毎日不安そうで………ちょっと、分かりにくいですよね?」
「いや、分かるよ」
安易に想像出来る。真実と偽りを、どちらも事実だと誤認する状況。あまりにも馴染み深い現象。
シヴァがカップから目線を上げた。紅茶は丁度いい量に溜まっている。
「祖母が似たような状態だったから」
「………そう、でしたか」
シヴァの持つ、ティーポットの注ぎ口が揺れた。雫が伝い落ちる。
「私……」
神妙な面持ちでシヴァはティーポットを置き、ジンへと真っ直ぐな目を向けた。
「ジン君の過去が聞きたいです」
「いや、今は俺の話じゃなくね」
真剣に何を言うのかと思えば。ジンは肩透かしを食らった気分になる。
「駄目なんですか!?」
「駄目じゃねぇけど、普通にお前の話を聞きてぇよ。流れ的にもそっちだっただろ」
「そうですが……新聞記事はデタラメも多いと…だから直接…」
何故か拗ねてぶつぶつ言い出した。
シヴァは新聞記事とゴシップの区別がついていない。アルヴィアン公爵家や祖父母の実情は流石に出回っておらず、憶測も多い。そこを誰かに突っ込まれたのだろう。
「分かった。お前が終わったら、俺の番な」
ジンの言葉にシヴァは瞼を跳ね上げ、嬉しそうに頷いた。
「では、私の話を………結論から言うと、2人はもうラエルが死んだ記憶しかありません。改めて『記憶操作』をお願いしたんです、私の希望で」
再びティーポットを手に取り、もうひとつのカップに注ぐ。
「うん?……再度掛け直したって事か?」
「ええ、あの2人はラエルが生きている過去と死んでしまった過去に板挟みだったから、混乱していた。私が名乗り出た所で、死んでしまった過去が消える訳ではないので、余計な混乱を招くだけです。だから、死んでしまった過去の記憶を強めるよう、お願いしたんです。変に弄ってしまうより、負担が少ないとの事でしたし」
「生きてる過去の記憶はもうないのか」
確かに、墓参りする2人に違和感はなさそうだった。単に当時の記憶がハッキリしないと言うだけで。
「はい、生きてる過去は殆ど残骸のようなものでした。多くの部分を失っていて、元には戻せない。例えるなら、同じキャンパスに別の絵を描いたようなものです。上の絵を削った所で、下の絵は完璧には戻りません。寧ろ、ますます削り取られてしまうでしょう。綺麗にするなら、いっそ全て上の絵で潰してしまう方が良い」
ラエル生存の希望を、死と言う絵の具で消したのか。
「……お前の判断ってのは?」
「教皇様が両親の存在を教えて下さった時、2人は療養院に居たんです」
シヴァの目が外を見る。部屋の中からでは壁しか見えないが、その方角に大神殿が管理する療養院がある。そこに居たのだろう。
「普段は溌剌としてらして、初対面の方ともすぐ仲良くなれますし、読み書きの勉強なども率先して行うような行動力のある方々です。ただ、子供の話や村の話になると、途端に支離滅裂になり、不安や苦痛に押し潰されそうになりながらもラエルを探そうとして………見てられませんでした」
そっとティーポットを置き、先に注いだ紅茶のカップをソーサーごと持ち上げ、「少し冷めてしまいましたね」と呟く。ジンは頭を振り、シヴァの手から受け取った。
「…私、少し、期待していたんです。両親は私と会えば、思い出すんじゃないかって。息子だと、分かるんじゃないかって。……現実はそんな事ありません。彼らは私を、神官シヴァとして接しました」
漸く椅子に腰を下ろしたシヴァ。
「でも、その時、とても素敵な笑顔を見せてくれたんです。私はそれで決心しました。2人には、この笑顔でいて貰おうと」
紅茶は澄んだ赤褐色で、仄かに花の香りがする。カップを持ち上げ、その香りを楽しむシヴァの顔を、ジンは頬杖して眺めた。
普通だ。
悲壮感や感傷は見えない。穏やかな表情。この決断に後悔や未練がないと言う証拠だろうか。
差し込む光のような睫毛が開く。青空を詰め込んだ瞳が微笑んだ。
「ジン君から見て、2人はどう見えましたか?不幸に見えました?」
「………いや」
先程の2人を思い出す。ころころと表情を変えるミシェル。静かに彼女を見守り、時折柔らかく笑うミゲルを。
2人から向けられる眼差しには光があった。
「穏やかで、幸福そうに見えた。息子の死を悼んではいたが、ちゃんと前に進んでいる」
「そうでしょう?」
テーブルに手を付いて、身を乗り出すシヴァ。まるで自分の功績のように、誇らしげな顔だ。
「私が望んだ、両親の姿です。穏やかに、幸福に、笑っていて欲しい。私は、ラエルは、その姿を見れるのなら、息子であることを捨てる事に迷いなんてありません」
シヴァは自分とは違い、見たこともない両親に対しても愛情を向けられる男だった。その境遇や心情を案じては、夜に切なくなる程に。
そんな両親が空の墓に祈るのだ。息子の前で。
ジンにはその時のシヴァの心情を想像も出来ない。
姿勢を正し、胸を張るシヴァは、胸の中心にある白い十字架を押さえ込むように手を置いた。
「息子として愛されずとも、私が2人を愛する事は出来ますから。勿論、心の中だけですが……マカマディア様は、『まずは与えよ』と仰っております。私は、うんと与えるつもりです。産んでくれた2人に感謝を、記憶を操作され、痛みを負いながらも抗ってくれた愛に尊敬を。たくさん、与えるつもりです」
キラキラと『浄化』の粒子が舞う。無意識なのだろう。昔の煩わしさはない。柔らかな春の日差しのような暖かな光は、シヴァの慈愛満ちた笑みを更に輝かしいものにする。
ジンは目を細めて手を伸ばす。額に掛かる、絹糸のような前髪を指でそっと開くように撫でた。
「とことん、眩しい男だな。お前は」
ヒトとは、こんなにも変われるものなんだな。シヴァを見ていると常にそう思う。
初対面の時が嘘のようだ。
「……私、偉いでしょう?」
「ああ、すごく偉い。その決断を下すのは、簡単じゃなかった筈だ。色んなことを、たくさん飲み込んで来たんだろ。俺には、お前の苦労を想像することも難しいが……頑張った事だけは分かるぜ」
「………そうでしょう?頑張りました。私も、乗り越えて来ました。1人で、いっぱい、考えて、自分で、答えを、見つけて……これで良かったのかなって、不安になる時もあって」
手を滑らせて頭を撫でると、シヴァは微笑んだまま、段々涙を滲ませ、声を詰まらせ出す。
後悔も未練もあったか。上手に隠していただけだ。そう簡単に割り切れるものではなかったか。
ジンは「うん」と頷いた。
「……ジ、ジン君と居ると、勝手に涙が出て来ます。私、普段は泣かないんですよ。2人の前でも泣いた事ないのに…!」
なんか急に言い訳を始めた。ぐすぐすと鼻を鳴らして、俯いて。
「俺の前ではしょっちゅう泣いてるイメージあるんだが」
「だから!貴方が泣かせるんです!なんか!私の心のやわい所を!ついてくるんですよ!!」
「やわい所を」
知らずに張っていた気が緩むのだろう。それは光栄な事のように思えて、ジンの気分も良くなる。
くっくっと喉を鳴らし、ジンは愉快さを隠さず笑う。椅子ごとシヴァに近付き、俯いて涙を拭う彼の丸い頭部にキスをした。
「所謂正しさってものは、俺にはよく分からない。だけど、お前の出した決断からは愛と責任を感じる。だからきっと、これで良かったんだ、シヴァ。これで良かったんだよ」
もしお前の決断を責める奴がいたら、俺が地獄を見せてやる。俺はお前の為の悪魔だから。
口にはしない想いは声に込めた。
顔を上げたシヴァの目に、笑っている赤褐色の目が映り込む。青い目がみるみる滲み、揺らいで落ちた、透明な涙。
「泣け泣け。その為の俺だ」
「ふ、ふぐぅ~~ッッ!!」
泣くのを堪えようとする歪められた顔が、大粒の涙に濡れていく。鼻筋へキスをして、眦の涙をちゅっと吸う。シヴァは強く目を瞑って、ジンの肩に腕を回してくる。
ジンはシヴァの膝を片腕で抱え、横座りに膝に座らせた。カソックの裾では股を開いて座れないから。
頭の位置はシヴァの方が高くなるが、顔を肩に埋めているので見えはしない。
溢れ出るのは言葉にならない声。他では泣かないのは本当だろう。それがどれほど愛しいか。
腰に回した腕に力を込め、後頭部を撫でた。宥めるのではなく、褒めるつもりで。
どれほどの時間、そうしていただろうか。
寒さなど感じないのに「さむさむ」と覚えたての言葉を言いながらドラゴが窓から入って来た。軽々と飛び越えてフィルも同じ窓から入って来る。
泣いているシヴァに気付いたドラゴに、唇の前で人差し指を立てて見せる。ドラゴは少しだけ何か考えた後、何も言わずに顔を背け、ついていない薪ストーブの前に置かれた1人掛けソファに向かった。
こちらに背を向けているソファなので、ドラゴの姿は見えなくなる。絨毯に寝そべるフィルの下半身だけは覗いていた。
(お前らもホント成長したな…感動するわ)
空気を読んだ2頭に1人でしみじみとしていると、シヴァが顔を上げた。顔が赤くなっている。テーブルの上からナプキンを取ると、恥ずかしそうに鼻を拭おうとした。ジンがその手首を掴んだ。
「んな固い布で拭いたら鼻が荒れるぞ。こっち使え」
サッと取り出したハンカチ。シヴァはパチパチと瞬きをして、ハンカチを受け取ると頬や鼻下を拭いながら、小さく「ありがとうございます」と呟いた。
「どういたしまして。落ち着いたら、もう1個、いや2個か、聞きたい事があるんだけど」
「……なん、でしょうか」
「落ち着いてからで良いよ。ほら、水分取って」
絶賛鼻声中で集中出来ないだろうに、続きを促すシヴァへカップを差し出した。膝に乗ったまま、シヴァは下りる気配もなくカップを受け取り、飲む。
ジンも下ろす気はない。
「……完全に冷めてしまいましたね」
「今日は少しあったかいから丁度良い」
「ジン君、あったかいとか感じないんでしょう?」
突っ込まれて、さっきのドラゴと似たような事をしたなと気恥ずかしくなる。しかもドラゴは寒いと言って、こっちは暖かいと言ってるのだから破茶滅茶である。
「いや、感じない訳では」
どうでもいい言い訳を口にすると、シヴァはくすりと笑った。
「ジン君は適当ですね。そんな所に、とても救われます」
「……そんなトコで救われる奴がいるとは。色々と捨てたもんじゃねぇな」
楽しそうに笑うシヴァは、本当に落ち着いたようだ。シヴァの手に握られているカップを取り、テーブルに戻す。
「それで、聞きたい事とは」
ハンカチを片手に握ったまま、更に膝に座るまま、シヴァが尋ねてくる。
「ああ、両親は療養院に居たって言ったからさ。誰が連れて来たんだろうって思って。それと、教皇について、お前はどう思ってんのかなって」
「両親は、その教皇様がお連れになられたそうです。……実は、私と両親は同じ年にここに居たんですよ。びっくりしますよね、こんなに近くに居たなんて」
「同じ年って言うと、赤ん坊の時って事か」
「そうです。アポロン枢機卿に連れられた私が先にここに居て、両親はその数ヶ月後に療養院へ入ったそうです」
ジンの頭に「?」が生まれる。
「『記憶操作』したその年に連れて来たのか。何の為に?それに両親に再会したのは、学園を卒業してからだろ?その間、ずっと療養院に居たのか?」
「その通りです」
「随分と長ぇな」
「長いですよ。…教皇様についてのお話をするなら、話も長くなります」
シヴァは笑って「聞きますか?」と首を傾いだ。
ジンは迷いなく頷いた。
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