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学園編 3年目

     の卒業式4

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廊下に佇むハンスは近付こうとしない。

ジンの隣にはユリウスが居る。まだフードを被っていなかったから、誰か分かっている筈なのに、ハンスは一瞥しただけで挨拶もせずにジンを見た。

遅れて出て来たロキにもハンスは反応しない。

ただ、じっとジンを見ていた。

「…アイゾクって、何すか?」

もう一度問われ、ジンは思わずユリウスを見た。ユリウスは『秘密の愛人』を欲してる。殆ど成り行きだったが『愛属』してしまった以上、少しは協力しようと思っていた。その事を、ハンスに説明して良いのか分からない。

「……なん、で、何も言ってくれないんすか?」

震えるハンスの声に顔を戻す。
どう説明するべきか悩んでいるのは、自分の信念が折れた事を自覚しているからだ。

特別な関係は作らないと、アレほど豪語していたのに。

(何て言うべきだ?どう言えば、ハンスに失望されないですむ)

その思考にジンは今一度、自分に驚いた。失望されたくないのだ、彼に。

だから言い訳を探している。

だから言葉に出来ない。

なんせ、自分でも何が何やらまだよく分かっていないのだから。

「愛属は契約魔術の一種だよ、シューゼント」

そんなジンへの助け舟だろう。ユリウスが庇うように前に出た。

「『従属』と同じでね。彼が主人、僕が従魔のような関係になった。僕のある計画の為に彼が必要だったんだ。それでお願いしたんだ」

「…ヴァレリオみたいにジンを利用する気っすか」

「ハンス」

揺らめく怒気がハンスから立ち上り、ジンは落ち着かせようと声を掛けた。ユリウスがサッとジンの前に片手を上げ、首を振る。ハンスの言動を責める気はないと分かった。その様子を見てハンスから怒気が消えて行くが、再び、その目が揺れた。

「否定は出来ないな。でも、決して彼に損や害は与えない。愛属は命令や強制が出来るものではないから」

「……よく分かんねぇっすけど、主人になる事をジンが許可したんすか」

「それは」

「少し、強引だったかもしれない。ただ僕だけじゃない。ロキ先生も一緒だ。決して彼を独占しようとか、束縛しようと思っての事ではないよ」

ジンの言葉は遮られる。上手く説明出来ない事を読まれているのだろうか。それとも余計に拗れると判断されたのだろうか。

不意に出て来たロキの名前に、ハンスがジンの後ろに立つロキを見た。黙っている姿を見てハンスの眉が寄る。拳を握り込み、威嚇するように顔を歪めた。

「強引?もう強制してるじゃねぇっすか!ジンの気持ち無視してんなら、やめて上げて欲しいっす。ジンは貴族をやめたんすよ、もう平民じゃねぇっすか!王族の計画なんかに巻き込むなんて…」

「だからこそ彼じゃなきゃ駄目なんだ!貴族でない彼だから、強い冒険者の彼だから、僕の計画に必要なんだ!」

「愛人がどうのってのも計画だって言うんすか!!」

廊下に響く声。ユリウスの顔が固まった。愛人の話は出していないのに、ハンスの口から飛び出た理由が分からなかったからだ。

「……ずっと感じていた『感知』はハンスだったか。随分と上手くなったな。今の今まで気付けなかった」

ロキの言葉にジンが振り返る。

「『感知』?…いつの話だ、俺は何も感じなかった」

「俺ですら薄らと感じていた程度だ。色々と穏やかじゃないお前では、気付けなくとも無理はない」

(穏やかじゃない?)

ジンは自分の心が祖父母との決別、またアルヴィアン公爵との対話で疲弊している事に気付けない。「あースッキリした」と清々する気持ちもあるだろうが、根が素直な分、多少の罪悪と別れへの悲しみに根底は揺れ動いていた。

いや、罪悪感ならば常に持ち合わせていたのだろう。
物心ついた、その時から。

そんな男だからこそ、ロキはジンを守りたいと思ったし、今がチャンスとばかりに愛属をけしかけた。いつも通りに飄々としていたら、するりと手から抜け出していた事だろう。

「ハンス、愛人と言ってもな、あくまでも偽装だ」

秘密をあっさりと暴露するロキ。ハンスの顔が更に歪んだ。

「偽装って何すか!だったらやめろよ!ジンの事なんだと思ってんすか!アイゾクとか偽装の愛人とか!勝手な事ばっか言うな!!ジンを大事に思ってないならやめてやれよ!!」

ひしひしとハンスの気持ちが伝わって来る。ジンの為に本気で怒ってくれている。ジンはこの選択が失敗だったと強く感じた。間違えたのだと。
そんなジンの横顔を見てロキは眉を寄せる。

「シューゼント、君の気持ちも分かるよ」

口を開こうとしたロキより先に、ユリウスが更に前に出る。

「僕も彼を大事に思っているから」

「何が大事に思ってるんすか!大事に思ってんなら、こんな事」

「愛属には主人への強い愛情が必要なんだ。だから…つまり……僕も、彼が好きなんだ」

「えっ?」

ジンが思わず素っ頓狂な声を漏らした。ユリウスの顔色は変わらない。真摯な琥珀の目からも嘘は感じ取れない。

だが彼は感情をコントロール出来るタイプの人間だ。ハンスを言い包める為に、仲間だとアピールしている可能性もある。

「迷惑だろうし、無理に気持ちを押し付けるつもりはない。ただ彼じゃなきゃ駄目な理由は、条件だけじゃない。……言うなら、せめてもう少し距離を縮めてからと、思っていたんだけど」

しおらしく語尾が小さくなり、肩越しにジンを見るユリウスの情けなく下がった眉にジンはますます混乱する。

嘘か本当か、どっちか分からない。
彼とはそれほど距離が近くない上に、自分と似たタイプだからこそ分からなくなる。

ロキを見ると無表情だ。何なんだ。

「………ジン、ジンは本当はどう思ってんすか?迷惑だろ?こんなやり方、卑怯っすよね?」

「俺は………」

心音が突然強くなった。自分のではない。ユリウスの心音だ。不整脈を疑いたくなる程、強く、そして不安定だ。

悲しんでいるような気がした。
脈打つ度に強くなっていく鼓動が、拒否の言葉を拒んでいると思った。

気を取られた。そうでなくても返答には悩んだ。自分の選択が間違えていたとも思うし、面倒だとも思うが、迷惑とまでは思わなかったからだ。

ーー卑怯ではある、その卑怯な手を使わなければ、俺は頷く事はなかっただろう。だからユリウスは手段を選ばずに来たのだろう。そもそも、ユリウスは最初、真っ向から愛人を提案して来た。断ったから、先生の案に乗ったのだ。

この場合、誰が卑怯なんだ?
ロキ先生の案に乗ったユリウスか?
愛属を提案した先生か?

卑怯な手を使わせるしかなかった俺じゃないのか?

遊びでの修羅場には慣れていた。好きだ何だと言っても、相手はいつも歳の離れた大人達で、同じく遊びが好きなタイプが多かったから。離れれば罵られるくらいで、傷付いたと言いながらも本気ではなさそうだった。

だから、こんな現場は初めてだ。

「シューゼント、君もなるかい?君も、ジンのこと好きだろ」

沈黙を破るユリウスの声。ジンの気が変わらない内に、ハンスを仲間へ引き入れようとした。

それは随分と蠱惑的な響きを伴ってジンの鼓膜を震わせた。

(ハンスが、もうひとつの帰る場所になる?)

『おかえり』とハンスが笑ってくれる。ひまわりみたいな笑顔で迎え入れてくれる。そんな未来を想像した。

榛色の目と視線が絡み、火花が弾けるようにジンは意識を引き戻される。

「ハンス、俺ーー」

お前が居てくれたら、嬉しい

そう口から飛び出しそうだった。



「好きだ」



だが先に声を出したのはハンスだった。

「お前が好きだよジン、本当に好き。マジで好き。卒業しても一緒に居たいって思ってた。だから、…だから、もう、ここで、さよならしたい」

矢継ぎ早に唇から漏れ出た言葉に、ジンは口を挟めなかった。

「お前は、1人を愛せないもんな、選べないんだもんな、そもそも、そんなに好きじゃねぇんだよ」

吐き捨てるような笑みと共に、ツンと上がった可愛い鼻先が赤らんだ。顔をくしゃくしゃにして、下手くそな笑顔のままジンを睨んでる。

「……シューゼント」

ユリウスが声を出したが、ロキが腕を掴んで引っ込めた。何か言う資格はない。ハンスの言う通り、卑怯な手でジンを手に入れたのだ。ユリウスは眉を寄せた。「こんなつもりじゃなかった」と悲しげに目を伏せる。

分かってる。ユリウスは良かれと思ってジンを庇ったのだと。だがハンスには届かないだろう事は、廊下に出た瞬間に分かった。

「俺は、1人しか好きにならない奴が良い、ちゃんと俺を、俺だけを見て欲しい。こんな気持ち、お前には迷惑なだけで…」

ジンは黙ってハンスの言葉を聞いている。愛されるなら自分だけを、ごもっともな言葉だ。自分には難しい、だけど迷惑じゃない、と言っても、きっと信じて貰えないだろう。

「友達としても無理、俺は、きっとお前と居たら、ずっとお前を好きでいる。俺を選んでくれないお前をいつか恨む。お前を好きだと言う奴らの事も大嫌いになる。そんな気持ちになりたくない。俺、みんなみたいに大人じゃない、大人になれない。だから、ジン、お前とは一緒にいれない。二度と、顔も見たくない、思い出したくもない、忘れたい、こんな気持ちも、こんな気持ちにさせたお前も」


ーーハンス
お前の目が、ひまわりみたいなお前の目が、涙で濡れてる

夕陽にゆらゆらと反射する目はとても綺麗だった。光の加減でハンスの目は輝き方を変える。差し込む光の色で何色にでもなる。その目が今、色を失ったように悲しみに溺れてる。
ジンはただ、その目を見詰めた。


「ごめんな、俺みたいなのが好きになっちゃって………ごめんな」


そんな顔をさせるつもりはなかった


「………俺を、恨んで良いんだぞ。俺が、お前に声をかけなきゃ、」

出会った日の事をジンは思い出す。胸に飛び込んで来たふわふわの髪。見上げて来る大きな目。可愛くて、つい構ってしまった。あの日から一緒に居るのが当たり前になっていたのに。

ごめんな、気付かなくて
そんなに思ってくれてたなんて

俺は本当に、無神経だな

「好きだって言ってんだろ。恨みたくないから、ここで終わらせんだよ」

文句のように言って、ハンスは乱暴に目元を拭った。

「…………ハンス、俺は」

それでもお前に感謝してる
会えて良かった

学園での始まりは、お前だったから
お前で良かったと本気で思ってるから

「聞きたくない」

お前にとったら、全てが最悪な思い出に変わってしまったのだろうが

「お前の好きに生きりゃ良いっすよ、俺は抜ける。バイバイ」

涙を散らしてハンスは走り出した。影法師が遠去かる。
ジンはその背中を見送った。見送るしかない。どの口が、何を言えると言うんだ。


こうなる想定もしていたけど、いざ現実になると想像以上に傷付いている自分にびっくりした

俺が傷付く権利ないんだけどな

テオドールも、こんな気持ちだったのか
だったらアイツはやっぱり凄いよ


頭の中は自分の声でうるさいのに、廊下は静かになった。ひんやりとした冬の空気がどこからともなく流れ込んで来ているのか、酸素が冷たい気がする。肺が、胸が、冷える。

ふと、自分が1人ではなかった事を思い出し、ジンは後ろを見る。ロキとユリウスがジンを見詰めていた。

「あー……先生、俺、やっぱり」

「駄目だ」

にべもない。ジンは頭を掻き、廊下の奥を見る。あの先を左に曲がれば階段がある。ハンスが消えた角。

「でも、俺は」

「それ以上言うな。ユリウス、悪いが1人で学園長室へ行ってくれるか」

背中を強く押す掌の感触に振り返る。ロキの顔は隣に立つユリウスに向いていた。眉を少し下げ、微かに微笑むと首を傾ぐように頷き、ユリウスは歩き出した。見送る事もなく、ロキはジンを引き摺るように教員室へと戻った。

扉を閉めて、ジンを正面から見据える。
困ったように微笑んでいるが、視線が定まらない様子にロキの眉が寄った。明らかに様子がおかしいのに、本人にあまり自覚がなさそうだ。

「ジン」

名前を呼ばれてそぞろな視線がロキを見た。落ち着かないのだろう。今にも出て行きそうなジンを包むように抱き締めた。

「……先生?」

「分かってる、お前にとって大事な逃げ道を潰したことも、信念に近い想いを捻じ曲げさせてしまったことも」

唐突な言葉にジンは理解が追い付かないのか、それとも答える気がないのか、黙ってしまった。腕も垂れ下がったままだ。いつもの彼ならば抱き返して来ただろうに。

「でも俺はお前を1人にしたくない」

聞いたことのない、ロキの強く熱のこもった声。

「ドラゴやフィルのことをお前に頼めても、お前の事はドラゴ達に頼めない。彼奴らでは、お前をヒトの世界に繋ぎ止める事が出来ない。……こんな事しなくても、お前が俺達に会いに来るなら、それでも良かった」

「会いに」

「来ない」

抵抗はしないが碌な反応もしないジンの、低い声だけが響き、すぐに遮った。嘘ではないだろうが、気休めに近い言葉を今は許す事は出来ない。

「お前は会いに来ない。お前は、戻って来ない」

自分で思うよりも切実な声が出た。ユリウスの前では伝えられなかった思いが言葉となって溢れ出す。

「分かってる、これは俺のエゴだ。お前の信念を捻じ曲げさせてでも、お前を失いたくない」

「……」

「なあ、頼むから、1人にならないでくれ。お前はきっとお前が言う『野生』から帰って来なくなる」


ーー直接は言わないのですが、彼が求めているものは『死』そのものじゃないかと思うんです

ーー彼はウォーリアを、貴族を、死を捏造する事で抜け出そうとしています

ーーその結果、祖父母は今より酷い状態に陥ると分かっているのでしょうが

ーーそして彼は戦いの中へと身を投ずるのでしょう

ーーこれは、ある種の心中ですよ

ーーそれが詫びとでも思ってるんですかね



夏の北部で聞いた、歌うような声を思い出す。ジンの描く将来の一片。想像に難しくない事が非常に不愉快だった。貴族を捨て平民として生きるのなら、ジンが最も得意な事は魔物を倒して素材を集めること。その金でウォーリアとアルヴィアンへ報いるつもりだったのだろう。

お前の気が済むなら、そんな人生も良いだろう。

だけど

「ここがお前の帰る場所だ。俺がお前の帰る家だ。忘れるな、必ず帰って来い」

人知れず消える事だけは許せない。

「先生が俺の家なんて、俺には勿体ないよ。…ハンスにあんな事言わせた俺が、そんな贅沢して良い訳がない。俺は俺自身との約束も守れない男だし」

「ハンスに理解されなかった事は辛いだろうが、お前は俺と特別な関係を作りたくて愛属した訳じゃない。俺とユリウスが無理矢理お前を引き入れたんだ。だからお前は誰も裏切っていない」

「俺が傷付けたのはハンスだけじゃない」

「だから何だ。学生時代の失恋など良くある話だろ。過ぎた事をグダグダ言ってどうする。ハンスやテオドールが可哀想だから、お前の自殺願望を止めるなと?」

「……自殺?自殺なんてしねぇよ、何の話?」

飛躍した言葉にジンは驚き、少しだけ普段の様子が戻って来た。相変わらずロキの思考には振り回される。

「お前の自己犠牲は自殺願望と殆ど変わらん。ハンスも生きろと言っていただろ。だから俺がちゃんとお前が生きてるか確認してやる」

腕の力を緩め、ジンの顔を見た。困ったような顔だ。頼むから頷いてくれ。
生きていればいつかまた会える筈だ。お前が胸に残そうとしていた彼らに。例え形が変わっても、また会える。

お前がヒトの世で生きていてくれれば。

「何もなくとも帰って来ると分かったら、愛属の解除を許してやる。まずは信じさせてみろ、この俺を」

教師の時は見詰め合うと先に逸らしていたのに。紫の目が鋭く強く覗き込んで来る。

この人は、愛属を結んだ事を自分のせいにしろと言っているのだろう。

この人には本当に敵わないと、込み上げてくる感情を素直に受け入れ、ジンは小さく頷いた。

「…矢張り、人間につけ込むには弱っている時が一番だな」

ふんと鼻で笑うロキにジンも笑った。その顔に心からホッとしてロキは手を離す。その指先を、ジンの片手が握る。

「ん、つけ込まれる事にする」

持ち上げた指先にキスをした。そして顔を上げた時、ロキはもう大丈夫だと確信する。そこにはよく知る男の笑みがあったから。


「俺はみんなに、恩返しをしなきゃ」


.
.
.


その日、社交界デビューとなる筈の卒業パーティーにジンの姿はなかった。

元より計画していたのだろうと、ジンと深く関わった事のある面々は理解した。各々に思う事はあるが、誰も口にはしない。

クラスメイト達はジンの不在に気付きもしないし、彼が居なくとも式は問題なく進行して行く。





その日、北部の男爵家の孫息子であるジン・ウォーリアは消えた。





男が1人消えても世界は回り続ける。

懸念されていた自然界の異常は日々不穏な広がりを見せ、魔物や魔獣による被害は大きくなるばかりだ。

世界的に見ても王国が最も異常性が高く、甚大な被害が出るまで時間は掛からないと思われていた。

暗いニュースばかりが報じられる新聞や号外。公表される王家からの言葉も気休めにしか感じられないものばかり。神殿は耳障りの良い言葉を並べていたが、死傷者数が増えるとついには沈黙してしまった。魔塔は相変わらず何をしてるか分からない。


そんな中、王国初のSSランクの冒険者が誕生した。


ばら撒かれた号外によると、ありとあらゆる場所に神出鬼没に現れては、どんな魔物や魔獣もたった1人で討ち倒す規格外の実力との事。詳細は伏せられているが、連れている従魔2頭もまた、SSランクではないかと綴られていた。

複数の愛人を持つ希代の色男と銘打たれながら、姿絵の載っていた初版がすぐさま回収されて以降、姿を一切見せなくなった事で世間の関心を更に集めた。

面白がる者、希望を見出す者、嘘と決めつけ叩く者、憶測と噂が絡まり合い、彼の人物像は一層謎を深めていく。

ただそれぞれが口にする言葉は同じだ。




"ジン"




それは彼が消えてから、たった半年後の事だ。

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