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学園編 3年目

夏季休暇 北部1-3

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走り出した馬車の中でハンスはクッションを腕に抱き、イルラはカカココを膝に抱き、テオドールは自前の剣を脚の間に立てて顎を置き、ギルバートは腕を組み、ロキは頬杖をして外を眺めていた。

ガタゴトと車輪が回る。車内には微妙な空気が漂っている。

イルラは南部との違いなのか?とそんな事ないと分かりつつ確信も持てず、その内、無になり遠くを見始め、テオドールは聞きたいけど聞かれたくない気持ちも分かるため自分から尋ねるのは憚れ、ギルバートは他人様の家庭の事情に突っ込むのは失礼だろうと口篭り、蝋人形のように不自然に固まっていた。

3人は誰か聞いてくれないかなと、自然とハンスに目線を向ける。

ハンスはクッションに口元を埋めたまま、何かを真剣に考えているようだった。1番の聞きたがりであり、誰よりも気後れせずにジンへ物を言えるハンスが押し黙っている姿が、沈黙に拍車を掛ける。

「……やっぱ」

この空気を切り裂いたのは、ジンだった。ウォーリア邸へ連れて来ると決めた時から、想定も覚悟もしていた。

「気になるよな。聞きたいなら、話すけど…」

「いや、無理しなくていいっす!」

弾かれたように顔を上げたハンスが反射的に答えた。いきなり声が響いたので、全員(ロキ以外)が驚いている。1番驚いてるのは言った本人だ。

ジンは目を微かに見開いた後、小さく笑った。

「無理、無理か…そうだな、俺の口から言うのはちょっと」

その返答にハンスは「そうっすよね」とぶんぶんと頷いた。本当は聞きたかった気持ちを取り繕って、懸命に悟らせまいとする。テオドールとイルラとギルバートは口を固く閉ざし、嫌な方向で気を使わせてしまった事に後悔していた。

その様子を見詰めるジンの目は穏やかだ。誰かが謝罪などを口にする前に、自らもう一度口を開いた。

「もっと言うと、なんて説明すれば良いのか分かんなくて。お前らには知って貰いたい気もする。俺から言うのは難しいけど、どっかで誰かに話を聞いた時や、俺がポロッと口にした時に、聞いてくれたら……」

そこで言葉は切れた。ジンの目が窓の外を見る。

「でもまあ、聞いてみたら大した話じゃねぇと思う。あんまり気にしないでくれ。俺、ちょっと外に出て来るよ」

立ち上がったジンは扉を開けた。ゴウッと音を立てて風が入り込み、馬車の中で暴れ回る。その冷たさと強さに目を瞑る、瞬きのような間にジンは外に出て扉を閉めた。静かになった馬車内で、寒気が暖かな空気に溶けていくのと同じ速度で、ゆっくりと目を開くハンスとイルラ。テオドールとギルバートは扉の外を覗き込んでジンの動きを見ていた。

ジンは既に御者台に乗っており、ウマ爺と何か話し出す様子が小窓から窺えた。どうやら道について話し合ってるようだ。その姿を確かめた後、ハンスはクッションへ盛大に顔を沈めた。

「………ッあ~~!聞きたかった!!」

クッションで篭る声。もがもがと聞こえるその声にテオドールが苦笑する。

「お前が無理しなくて良いって言ったんじゃん」

「言ったよ!?だってあんな声のジンに聞けなくねぇっすか!?大体!!みんな俺に任せようとしてたろ!!ひどいっすよ!俺だって聞きにくいのに!!」

顔を上げたハンスの喚きに3人はギクッと顔を強張らせる。

「あ、イヤ…オレが聞くよりも、ハンスの方が、ジンも話しやすいかと思っ、て……悪い、言い訳だ」

「きっかけ!きっかけを作って欲しかったんだ!その後は俺もちゃんと話を……うう、ごめん、日和った…!」

「………すまん」

3人の謝罪後もハンスは少しいじけていたが、それぞれが持参したり途中で買ったりしていた菓子や軽食を貰い、機嫌を直す事にした。
我関せずとひとり優雅に読書をしていたロキが、4人へ顔を向けもせずに口を開く。

「何がそんなに気になるんだ」

その問い掛けに4人はロキを見た。パラリと本を捲る白い指先、紫の目線はどう見ても本しか見てない。ハンスは貰ったオレンジのドライフルーツを齧って言う。

「…だってジンのばあちゃん、孫って言いながら会話の中でジンの名前、一回も言わなかったんすよ?変じゃねぇっすか…誰の話してんのか、段々分かんなくなったすもん…」

優しく穏やかな祖母だった。だが会話は少しチグハグで、近くで聞いている祖父も執事もメイドも何か口添えするとか、訂正するとかもなく、まるでチグハグな会話が正常のように振舞っていた。ボタンを掛け違えているような奇妙さに、ずっと薄ら寒いものを感じていた。

考えれば考えるほど、そもそも実家なのに挨拶だけとか、広間にジンが戻って来ないのに家族が誰も言及しなかった事などにも違和感が溢れ出す。

しかしロキは随分とあっさりとした口調を返す。

「ウォーリア夫人はドラゴの話をしていたんだ。授業態度の話などもドラゴだと思っていたようだ。あの人にとって、孫はドラゴなのだろう」

「……じゃあ、ジンの事は何だと思ってるんすか…」

「呼んでいただろう、"レベッカ"と」

あまりにもサラッと言うロキにハンス達の眉が寄る。興味のなさそうなロキの態度に"冷徹な人間嫌い"の噂が何年振りかに脳裏を過った。

「…レベッカはジンの母ちゃんっすよ」

「そうだろうな」

「ハンス、知ってるのか?」

ハンスの声が低くなった事に気付いて、隣に座るイルラが宥めるようにそっと肩に手を置いた。少し悔しそうに顔を歪めているハンスは唇を噛み締める。

「…よく知らないっす。若い時に亡くなってる事くらいしか…」

「………」

再び馬車の中に沈黙が下りた。ロキは暫く音だけで様子を窺っていたが、ふーっと溜息を吐き、眼鏡を外しながら顔を上げた。

「ジンの過去がそれほど重要か?」

「だって…!」

「過去に何があろうと、今のジンと付き合って行く事に何の支障もないだろ。それともお前達は、ジンに悲惨で凄惨な過去でもあったら、付き合うのをやめるのか」

「そうじゃなくて!ただ、……知りたいって、思うのは普通じゃねぇっすか……す、好きな奴の事は、何だって、知りたくなるだろ…」

ハンスの突然の告白に、再度沈黙が大活躍だ。顔を真っ赤にしたハンスを、テオドールはジッと見詰めた。そうだろうと思っていたが、初めて他の誰かがジンへの気持ちを口にしたのを見た。素直に仲間だと思った。ハンスもきっと同じだ。

だからハンスは、よくジンの前で自分の事を揶揄っていたんだとテオドールは分かった。
3人でいる時はジンの目線がテオドールへ向くようにと。なるべくジンとテオドールが会話出来るように。

同情心だとしても良い、テオドールは感謝した。ハンスのその行動は、同じように好きなのに、触れ合う事を拒まれてるテオドールに、言葉だけでも多く触れ合って欲しい気持ちの表れだと分かるから。

「だったら調べれば良いだろ」

「は?」

ロキは眼鏡を掛け直し、「何を難しく考えている」とばかりに鼻で笑い、ハンスを見詰めながら背凭れに傾く。

「ジンは口にしたくないだけで、絶対に知られたくないとは言わなかった。何なら知って欲しそうだったろう。だから調べれば良い」

「…でもそれは…ちょっと…ストーカーっぽいって言うか…」

「四六時中後を追う訳でもあるまいし…言いたくないと言っている人間に、無理矢理言わせる方が俺には酷に思うが」

「………」

「ここでグダグダ言った所で、ジンの過去が天啓のように下りて来る事もないし、ジンからの印象も良くないだろ。好きだと言うのなら、尚のこと相手の事を慮れ」

「………う、……」

ハンスは撃沈し、クッションを顔に当てて押し黙った。

「お前達も。自分で聞く勇気がないのなら、答えを知る権利どころか、気にする資格すらない。気になるのなら自分で動きなさい」

「「「…………はい…」」」

残りの3人も撃沈した。やれやれとロキは4人を一瞥し、再び本へと視線を向ける。再び沈黙。外は陽が傾き出し、馬車の中は暖房魔具の光が目立ち始める。

「……先生は、気にならないのですか?」

そっと口に出されたイルラの問い。ロキは顔を上げ一言はっきりと告げた。

「興味ない」

ジンがジンであれば満足なロキの声に迷いはない。力強い声に、ハンスはクッションを膝の上に落として腕に抱く。

「……はー…先生らしくて良いっすね。俺もそんな割り切った大人になりたいっす」

「割り切ってるとはまた違うと思うが。…お前はお前だから、ジンは傍にいるんだ。他者と比べても意味はない。寧ろお前が俺のようになったら奴は悲しむぞ」

「……えー…そっすかねー…」

「…オレもそう思う。ハンスはハンスだからジンは気に入っている。…だからオマエのする事を、ジンが怒るとは思えない。寧ろ、オマエなら調べられると思ってるんじゃないか?だから、知られても良いような事を言ったのかもしれない」

イルラの目から見ても、ジンはハンスへ強い信頼を持ってずっと傍に置いている。入学式当日から今も。ハンスがずっと見ていたように、ジンもハンスをずっと見ていた筈だ。ロキの言う通り、『知って欲しい』のであれば調べ上げる力が誰よりもあるのはハンスだ。少しばかり悔しい気もするが、誇らしくもある。同じ気持ちを共有出来る友人だから。

だがその友人は、難しい顔をした後、ずるずると落ちそうなくらいに尻を滑らせ、だらしなく座ってクッションで顔を隠してしまった。

「………でも、もう良いっす。俺は調べない…ジンがいつか話してくれるの待つ……卒業までに教えてくれなかったら、調べる…」

クッション人間になってしまったハンスはもごもごとそんな事を言って、そのまま黙り込んでしまった。どうやら過剰に反応した事を反省しているようだ。

無言で(俺らもそうするか)と顔を見合わせる3人。静かになった車内の空気は先程よりは重くない。

「それにしても…」

ロキの声のトーンも重くなく、空気にふわっと浮いた。

「流石にあのガタイでレベッカは……ないな」

あからさまな女性名、それもこの国では華美な名前として捉えられている。イメージするならば、華やかで色気ある大人の女性だ。決して短剣片手に魔物を1人で倒す屈強な男ではない。

「ぶっ……」

意外にもギルバートが噴き出した。笑うのは堪え、ぐっと口を引き締めてるが微かに震えている。その様子にテオドールが「あはっ」と破顔してしまい、イルラは場の空気に和んで微笑んだ。
その横でクッション人間ハンスの頭部がぶるぶると震えていた。

御者台に居たジンは、5人がそんな話をしていたとは思ってもいない。ウマ爺と会話するのに風の音が邪魔だったので『防音壁』を掛けていたからだ。

「アレは街だろうか」

イルラの声にハンスはクッション人間を脱して、窓の外を見た。いつの間にか先程よりもずっと綺麗に整備されている道を走っている。遠くにちらほらと明るい屋根などが見えて、街っぽいと言えば街っぽい。だが確認しようにも、馬車はそこから遠ざかるように曲がってしまい見えなくなった。再び窓に映るのは、雪に埋もれた葉のない寒々しい木々や、針葉樹の森になった。

ずっと走行していた馬車が徐行したのは、立派な塀が見えた頃だ。

ウマ爺とジンが誰かと話している。テオドールが窓を覗き、話している相手を見てみると、厚着の装備を身に付けた小柄だが厳つい顔をした男だ。身なりから門番だと分かる。門番が片手を上げて下がると馬車はゆっくりと走り出した。

窓の外が、雪化粧を纏う美しい庭園へと移り変わる。石柱が並び、所々に氷の彫像があり、白く真ん丸の低木が等間隔に並んでいたり、色彩はないが白い陰影のついた庭は不思議と目を引いた。その庭に黒い影が落ちる。ドラゴだ。更にドラゴを追いかけるようにフィルが庭を走り回る。(え、良いのかアレ)と目撃したギルバートとテオドールは思うが、口にはしなかった。
主人であるジンが御者台に居るのだから、分かってるだろうと。

「着いたぜ、ここが俺らの拠点になる宿場だ」

再び馬車が止まり、ジンがドアを開けた。ウォーリア邸の時よりもスムーズに降車しては、全員目の前の建物に唖然とした。

王宮に引けを取らない大邸宅だが、窓も装飾も少ない頑強な外観は要塞にも似ている。

「えっ…ここって…?」

宿には到底見えない。ハンスはジンを振り返ると、ウマ爺と共に荷物を馬車から降ろしている最中だった。5人も手伝いへと向かう。

「カプソディア辺境伯家。この辺、まともな宿ねぇから。相談したら、使って良いって言ってくれて」


「「「カプソディア辺境伯?」」」


荷物をそれぞれに手渡しながらジンが言う。誰ともなく驚きの声を上げ、そして口を閉じた。不敬に当たる反応だと思ったからだ。
イルラがそっとジンに尋ねる。

「…その、大丈夫なのか?カプソディアと言えば…」

良い噂など殆ど聞かない。

「ああ、大丈夫だよ」

それぞれの不安を掻き消すには説明が足りないだろうが、口で言うより実際に体感して貰った方が早いとジンは判断した。朗らかではっきりとした物言いに、不安は残るもののジンを信じる事にしてイルラは頷く。

その時扉が開いた。

奥からコツコツと軽快な足音を鳴らして、黒い燕尾服の男達が歩いて来た。一定の距離を開けて立ち止まり、先頭の男がすらりとした身を姿勢良く保つ。

微笑む瞳は鮮やかなピーコックブルー。皺の刻まれた端正な顔立ちに穏やかな笑み。老獪な様子はジンの祖父より歳上にも見えるし、もっと若くも見える。

「ようこそいらっしゃいました。ワタクシ、辺境伯家の執事長、リパと申します。あなた方のお世話を仰せつかっておりますので、どうぞよろしくお願い致します」

撫で付けられたロマンスグレーの髪を揺らしもせずに、リパは丁寧な一礼を見せた。
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