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学園編 2年目

男爵家男孫と騎士団長長男 残熱1

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翌日、気が付くとギルバートは自分の部屋の自分のベッドに居た。驚いて飛び起きる。2段ベッドの下側を使っているギルバートは、思いっきり頭を打った。

「……っ…」

無言で痛みに耐える。そこでふと、室内が静かな事に気付いた。ベッドの仕切りを開けると無人で、カーテンから透ける陽射しは眩しい。光を避けるように目を細め、自分の身体を確認した。

身体はさっぱりしていて、昨夜着ていた衣類もきっちり着込んでいる。
まるで何事もなかったかのような状態だったが、身体の至る所に残る違和感がギルバートに昨日の現実を知らしめる。ギュッと上に掛けていた布団を握り込んだ。

無心で布団を眺めていたら、同室が紙袋を片手に入って来た。

「あ、起きてたか。お前がこんな時間までベッドにいるなんてレアだな」

同室の言葉に枕元に置いている時計へ振り向く。ギルバートは静かに目を見開いた。

「…もう、こんな時間か」

時刻は昼前だ。

「朝方まで自主練してたんだ。しょうがねぇよな」

同室は椅子を引いて来て、ベッドの横で座った。

「……」

朝方と言われて返答に困った。記憶にない。それに『自主練』が何を指すのか、まさか隠語か何かかと訝しむ。同室は持っていた紙袋を差し出して来たので、受け取った。

「それ、ジン・ウォーリアから。昨日の晩から何も食ってねぇだろうからって」

「…ジ……、ウォーリアが?何故…」

口から滑らかに出ようとした言葉を飲み込む。呼ぶと昨夜の事が鮮明に思い出されそうだった。紙袋を睨むように見詰める。

「朝方、お前を部屋まで送って来たのもウォーリアだよ。お前と話したかったけど慰労会にも居ないから、寮まで来たそうだ。中庭で自主練してるお前見つけて、終わるまで付き合ってたんだってな。結局、お前魔力切れ起こしてぶっ倒れたから、アイツが運んで来たんだよ」

「……そう、か」

(そういう脚本にしたのか。…わざわざ連れて来なくても、あの部屋に寝かせていれば良かったものを)

とは思うが、あの部屋に寝ていた事がバレるのも恥ずかしい事ではあった。清廉潔白という訳ではないが、大会で敗戦した日にあの部屋で1人で篭っていたとなれば、妙な噂を立てられたに違いない。

「対応したのはお前か?朝方であれば、寝てただろう。悪かったな」

ギルバートはジンの脚本に乗る事にした。自分の性格上、敗戦後に自主練をする事は自然に思える。事実、同室は疑っていないようだ。同室へ顔を向けると、彼はギルバートの持つ紙袋に興味があるようで目は合わない。

「気にすんなよ。俺はドアを開けただけ。それより、それは何が入ってんだ?」

「……そうか。これか?これは…」

紙袋を開けると厚切りのチーズとハム、トマトが挟まったバゲットに、焼いたチキン、ミルク瓶とリンゴが丸ごと入っていた。

騎士科が軽食として好むメニューだ。

「お、良いね。貴族だからもっとコッテリしたモン持ってくるかと思ったぜ。まーでも、もうちょっと高級なやつでも良かったよな」

同室の言葉は感心にも取れるが、少し皮肉っているような気もした。

(……わざわざ買ってここまで持って来ただけでも、有難い事だろう)

送り届けた後は放っておいても良かった筈だ。わざわざ差し入れを持って来るような男に、ケチをつける事は出来なかった。同室も悪気はないのだろうが。

胸がそわつき、ギルバートは何かを振り払うように一瞬だけ目を閉じた。気を取り直して、バゲットを取り出す。同室がバゲットを半分包む包装紙を指差す。

「残、1、繰り越し…何の事だ?」

「……なに?」

「書いてある」

言われて見る、確かに書いてあった。忘れかけていた記憶が甦ってくる。結局、最後まで変な勝負を持ち掛けられ、その全てに負けた。負け分が残り1で、繰り越すつもりだと言う単純なメッセージだろう。

「………あいつ…!」 

瞬時に湧き上がった怒りに同室が恐れ慄いた。握り潰しそうになるバゲットを怒りのまま食い千切り、チキンもりんごもあっという間に完食した。

「おま…なに、なんかの証拠でも隠そうとしてるのか…?」

あながち間違ってない同室の言葉には答えず、紙袋を乱暴に丸め、ミルク瓶を飲み干しながらベッドから降りるとゴミ箱へと放り込んだ。これでなかった事になるとは思えないが、少しは腹の虫が治った。実際腹も減っていたようだ。

「着替える」

「今日は休みだし、もう少しゆっくりしてても良いんじゃないか?」

「いや、身体を動かしたい」

「鍛錬の鬼過ぎるだろ…偶にはちゃんと休めよ」

同室に呆れられながらも、ギルバートは鍛錬用の軽装へ着替え、木刀をベルトへ通して脇目も振らずに廊下へ飛び出した。

寮の中庭へ向かう途中、共有通路でもある列柱廊に人集りがある。不思議に思いつつ通り過ぎようとすると、人の隙間からサラリと光る金髪が見えた。歩調を緩めると、相手もギルバートに気付いて青い瞳を細めて手を上げた。

「ギルバート」

「…シヴァ先輩」

思わず兄弟フラーテルの存在を探したが、シヴァの周りには騎士科生徒と貴族科の生徒しか居ない。シヴァが歩き出すと人の波が穏やかに分かれる。ギルバートは腰の木刀に手を掛け姿勢を正し、行儀良く頭を下げた。

(…また、何か雰囲気が)

夏季休暇中、護衛をしている時に感じた変化。以前の尊大で傲慢だった口調は柔らかく穏やかになり、ころころと良く笑うようになった。それでもその時はまだ、跪きたくなるような奇妙な圧迫感と人間ではないような神聖さを感じていたのだが。

(……『人』なのだな、この人も)

当たり前の事を今更実感した。

本人は無自覚だが、ギルバートはシヴァの『浄化カタルシス』に対しても揺るぎない精神を発揮していた。精神力が強く鈍感が故の強みだ。外からの精神干渉に無意識に抵抗していたから、1学年の時などギルバートははっきりとシヴァへ苦手意識を持っていたほどだった。

だが、今、目の前に立つ『シヴァ』は煌びやかさや神秘性は強く見えないが、温かみと慈愛に満ち満ちていて、ギルバートは困惑と共に、夏季休暇中に拭い切れなかった苦手意識が溶けていくのを感じていた。

柔和に微笑むシヴァに、以前のような抵抗感は湧いてこない。

「公的な場ではありませんから。どうぞ、楽にして下さいね」

「……はい」

「昨日のジン君との対戦、お疲れ様でした」

「……あ……申し訳ありません。相談もなく貴方の兄弟フラーテルへ剣を向ける行為を…」

「いえ、そんな。私に謝罪する事は何もありませんよ。寧ろとてもワクワクしてしまいました。まるで演舞のようで」

「…………はい?」

聞こえなかった訳じゃない、聞こえた言葉が信じられなかった。ギルバートは眉間の皺を深めて聞き返すがシヴァは気にせずに、少し興奮気味に続けた。

「テオドール君との闘いもまるで舞っているような闘い方で楽しかったのですが、あちらは乱舞と言った感じでしたね。貴方とジン君は息が揃った動きで瞬きも忘れてしまいました。どちらも格好良くて目が離せませんでしたよ」

嘘ではないとギルバートにも分かる。心から楽しみ、今その余韻に胸を躍らせていると。
なんて答えるべきか、とギルバートは口を開いたが言葉は出なかった。シヴァはふふっと笑い、「意外ですか?」と首を傾げた。

「あ、いえ……」

「良いんですよ、分かっております。私は以前、大会に関して否定的だったので。まさか手を叩いて喜んでいたなんて聞いても、信じないでしょう」

信じられないと顔に出る。シヴァはその顔を見て、吹き出す口を手で隠した。

「その顔、同窓や先生方にもされました。…貴方は、あの対戦で上へ行く道を絶たれました。悔しいでしょうに。喜んだなんて、申し訳ありません」

「…いえ、気にされる事はありません。誰でも応援してる者が勝利すれば嬉しいものです。先輩方は兄弟フラーテルですし。それに……」

頭を下げるシヴァへ首を揺する。夏季休暇の時よりも更に穏やかで丸みのある空気に戸惑ってしまう。シヴァはホッとしたように顔を上げ、途切れた言葉を待つ。その青く清い視線にギルバートの口が滑る。

「それに…負けた事は、それほど悔しくないんです」

「…そうですか。心が穏やかであるのならそれは良い事です。ですが、悔しい事もあるのですね?」

「……はい、悔しいのは、…己の、未熟さです」

「ジン君との闘いでそれを感じたのですか」

「…奴は、俺にそれを、ありありと見せ付けて来ました。演舞のように見えたのも、奴がそう仕向けただけの事です。…奴は結局、誰の剣も、受けていません」

一斉試合から棄権するまで、ジンの剣が誰かを直接打つ事はなかった。誰の身体にもジンによる怪我はない。そして同時に誰も彼の身体に痣のひとつも残せなかったのだ。

「………あんな余裕も、技術も、俺には…」

「……」

腰の木刀を強く掴んだ。
不意に頭を過ったのは、ゴミ箱に捨てた包み紙に書かれた文字だ。

(……対等?何処かだ。奴にとったら性の発散先にしか過ぎない。以前よりも酷い位置に落ちた。馬鹿馬鹿しい…情けない…一生を掛けたとて、対等になどなり得ないだろう)

胸を襲う怒涛の自責にギルバートは顔を歪める。

「…ジン君、言ってましたよ」

「え?」

見返したシヴァの目は、どこまでも澄んでいた。

「あそこまで付いてくるとは思わなかったと。貴方はずっと全力だったので疲弊も早かった、だからもっと早く終わると思っていたそうです。でも貴方は食らい付いた。一瞬だけ出来た隙を見事に突いて来た。貴方の心も目も、どれほど折れかけても『負けていなかった』と」

「……ウォーリアが?」

「はい、ジン君がです。
試合だから勝敗は決まるが、真の意味での勝利ではなかったなとも。貴方の気持ちが分かったそうですよ。本気になれない事を申し訳なく思うほど、貴方との対戦は楽しかったらしいです」

言いながら、シヴァは羨ましげに微笑んだ。自分ではその様な楽しませ方は出来ないから。

「…それは、…結局、俺では本気を出させる事はできないと言ってるのでしょう」

自分自身への期待感の無さに、つい皮肉を口にしてしまう。シヴァに当たっても仕方がないと言うのに。ギルバートの眉間の皺は深いままだ。

「はい、そう仰られてました。今の貴方に本気を出したら、殺してしまいそうで嫌だとも」

天使の声は時に冷静で残酷だ。思わず自分を嘲笑う。

「そうでしょうね、奴ならば俺如き簡単に殺せるだろう」

「今の貴方には、ですよ」

「……」

「貴方はもっと強くなる。貴方は、ご自分と向き合える方だから、弱点に気付いても逃げたりしないだろうと。恐怖を力に変えられる男は強い。いつか貴方とは本気で闘える日が来そうで実は怯えていると言いながら、彼の目はずっと楽しそうでした」

「……」

頭の中が真っ白になった。なのに鼓動は早鐘を打ち、身体は熱くなる。

(膝を付いた。情けなく。あの時、お前はどんな目で俺を見てたんだ。どう見えていたんだ)

そこで気付いた。自分こそまともに彼を見ていなかったじゃないか。覚えているのは、自分を透かして見せた剣技だけ。

(だが、そんな事を言われて、俺はどうすれば良い。お前に勝つ姿など、想像も出来ない)

黙り込んだギルバートにシヴァはそっと歩み寄る。

「昨日までが全てではありません。私達には明日があります。そうでしょう?ギルバート」

「…はい」

「良くも悪くも今日の出来事は過去の積み重ねです。しかし同時に今日は明日の昨日です。明日を変えられるのも、今日なのです。失敗も恥も敗北も、明日を生きる糧にするのです。それが出来るのは、過去に囚われない者だけです」

シヴァは硬く木刀を握り締めていたギルバートの手を取った。
その手は細いのに力強く、暖かかった。

「…頑張りましょう、私達なら望む明日を迎えられます。彼がそう、信じてくれているのですから」

青い目は『強かった』
見た事ない程に強く眩い。青い炎が静かに燃えるような、青い空がどこまでも透き通っているような、青い宝石。

シヴァにも囚われそうになる昨日が存在したのだろうとギルバートは察した。そして今まさに強くなろうとしているのだ。その決意を、彼は意外な相手へと向けている。

「……『彼』ですか、神ではなく?」

誰よりも信心深く敬虔な信者の鑑だった人の言葉とは思えなかった。

「…もちろん、神々も私達を信じてくれています。自らの足で立ち、歩き出せると言う事を。どのような行いも、時には間違える事さえも、神々は赦して下さいます。私も長い間勘違いしておりましたが、最近改めたのです。神々がして下さる事は救済ではなく、見守りなのだと」

「………」

「この世に神々は直接手を差し伸べる事はありません。だから私達は他者と手を取り、隣人を信じて、道を切り開くしかないのです」

「…そう、ですね」

その考え方はギルバートの心にすっと入り込む。神々の救済よりも、人々の繋がりの方が現実味があるからだ。

「彼は私達の良き隣人です。彼が信じてくれる私達を、私達が信じなければ」

嘘も吐くし隠し事も多い男だが、愛想笑いもしなければお世辞も言わない。シヴァ相手にその場に居ないギルバートを褒めるような嘘を吐く理由はない。

ギルバートにどう思われようとジンは気にしない筈だからだ。嫌われても良いのなら、媚びる必要はない。

ギルバートは、唇を強く噛んだ。

「……やっぱり、悔しい…負けを認めたくない…」

「…ギル」

「奴は本気じゃなかった、だったらこの勝負は無効だ」

「え?」

「互いに本気を出せてこその勝負だ、俺は、今度こそ俺は」

強く強くシヴァの手を握り込む。口を閉ざして、シヴァは苦しそうにも見えるギルバートの歪んだ顔を眺めた。しかしバッと上げられた顔は、決意に満ちていた。

「俺は強くなります。元より、そのつもりです。奴に言われなくても。奴が、後悔するくらいに」

「……ええ、きっと彼も望む所なのではないでしょうか」

「……はい」

にこやかに微笑むシヴァにギルバートは心底安堵した。2年間知り合いだったのに、初めてシヴァに心酔する信徒達の心を少し理解出来た。

彼の兄弟フラーテルを討ち倒す決意だと言うのに、こんなにも快く受け止めてくれるとは。

あんなに傲慢だった人は何処へ行ったのか。ギルバートは苦手意識があった事を恥じ、目線を下げた。握り締めた白い手は血流が止まってしまい、青みがかった白さになっていた。

「……申し訳ございません…手が…」

「ああ、気付きませんでした」

すぐに力を抜き、そっと手を離す。シヴァは手を軽く見たがそれだけだった。

「そんな馬鹿な…痛かったでしょう、本当に申し訳ありません」

「骨が折れた訳でもないのに、そう深刻にしないで下さい。私ってそんなに弱々しいですか?」

「いえ、そう言う訳では…」

「そうでしょう?最近は歩くだけではなく、ストレッチや筋トレもこなしているのです。前よりも食べるように意識しておりますし…強くなってるでしょう?」

堂々と胸を張るシヴァからは筋肉のキの字も感じなければ、肉付きも前と変わらないようにしか見えない。
ギルバートは暫く無言で眺めた後に

「強くはなさそうです」

と、馬鹿正直に言い放った。遅れて失言だったと気付き、「…あ」と声を漏らしたが、シヴァの言葉が被さってきたので、謝罪のタイミングを逃した。

「なっ…!何ですか貴方まで!!ジン君もさっきそう言って…!」

「…ウォーリアにとっては俺ですら強く見えてないでしょうから仕方ありません」

「そりゃあなた方と比べたら私は鶏の骨のようなものでしょうが…」

「そこまでは…」

顔をほんのり赤らめて怒る彼はギルバートの目には新鮮に映る。同時に愛らしくもあった。宗教画のような完成された美ではない、血の通った反応と表情に呆気に取られてしまう。

(そうか、この人はこれが本性なのか。奴の自由さに触れて、型を、…いや、この人の場合は殻を破ったのだろう)

シヴァの手は圧迫されていた所が真っ赤になっていた。確かに骨は折れていないだろう。だが痛かった事は目に見えて分かる。

「……本当は痛いですよね」

「痛かったですよ!分かり切った事を聞かないで下さい!でも痛くなかったのも本当ですよ!貴方の思いが伝わるようで、寧ろ嬉しかったです。ですから謝罪はいりません!」

「…ありがとうございます」

「はい」

にっこりと笑ったシヴァに釣られてギルバートも小さく微笑み返した。眉間の皺は少しだけ薄れている。
ギルバートの笑みを確認して満足そうに頷くシヴァから、先程見せた子供っぽさは微塵も消え失せる。

「長々とお話してしまってすみません。何処かに向かわれる最中だったんですよね」

「ああ…いや、鍛錬に向かうだけなので。シヴァ先輩こそ、何か御用があったのでは?お1人でこんな所に」

「さっきまでは1人ではなかったんです。ジン君が居ましたから。偶々食堂前でお会いしまして、貴方に会いに行くと仰るので感想を伝えたくて同行させて頂いたんです。まあ…貴方はお休み中だったのですが」

「それはわざわざ申し訳ない」

「いえ、私はただの便乗なので」

「それでウォーリアは?同行させたのなら最後まで付き合えば良いものを」

「あ、ジン君は呼び出されたんですよ。騎士科の先生に」

「…ウォーリアが?何故…」

「詳しくは分かりませんが…大会を見ていてどうの…とか、仰ってました」

途端にギルバートの脳裏に、大会中の言葉が波の様に押し寄せた。

『災難』『嫌な奴』『騎士科を馬鹿にしている』

「…っ、ギルバート!?」

挨拶も忘れてギルバートは走り出していた。驚いて声を上げるシヴァを振り返りもせず。
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