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見えないもの

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この目に見えないものを

掴んだと思ったけど

すぐにすり抜けてしまって

あったはずのものが

何処にも見当たらない


もう一度掴もうとしても

もうそこには何も無くて

ただ立ち尽くしてしまう


君の髪の毛の香りがした

そんな気がして振り返って

風の中に気配を感じるけど

そこにはもう 誰もいない


一人で 立ち尽くす

夕焼けが頬を照らして

帰ろうと 囁く

でも もう少しだけ

この切なさに 身を浸していたいから

あと 少しだけ
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