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Part 3
Б.в 戦場で - 04
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* * *
「ハラルド・ヴォーグルと申します。ヴォーグル侯爵家現当主及び、筆頭侯爵家の統括役を務めております。こちらは、妻のロニアでございます」
まず一番初めに挨拶にやってきた二人が、ギルバートとセシルの前で、礼儀正しく一礼をしていく。
年配であろうが、そこまでの年のいった雰囲気は見せず、姿勢正しく起立している様子は、威厳さえも感じさせるような男性だった。
婚約の儀の前に徹底的に教え込まれた、“アトレシア大王国王宮構図”必須講座内容を思い出していくと、ヴォーグル侯爵は、前宰相を務めていた男性だ。
今は、国王陛下の実弟であるレイフがその役に任命された為、ヴォーグル侯爵は外務大臣として、外政の要となるポジションに就いている。
これで、内政、外政は、新国王陛下アルデーラが信頼を置く臣下が掌握していることで、一応は、アルデーラ政権の安定を保て、“長老派”との対抗手段が可能になってきたのだ。
「この度は、ご婚約おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます」
「ありがとう、ヴォーグル侯爵」
「ありがとうございます」
挨拶を済ませるだけでいい、と指示されているセシルも、ギルバートの隣で、静かな声音でそう返す。
セシルは、昔から、こういった仰々しい公での行事や催しは避けていたから、本人には望まないことでも、仕方なくは参加できる。
だが、本人が気乗りしないからといって、そこら中の周囲から寄せられるプレッシャーを感じ、緊張して尻込みしてしまうような、繊細で小心な性格でもない。
長年、隙を見せず、気を抜かず、自分の力を見せつけてこなければならなかったセシルにとって、権謀術数はびこる王宮内だろうと、誰が相手だろうと、状況は変わらない。
なまじ、幼い時から「領主」 として行動してきただけに、すでに、その年齢で、上に立つ者の貫禄や迫力といったものが、自身が望む望まないに関わらず、しっかりと身についてしまっていたのだった。
今夜は、この会場にいる全員からの好奇の視線を向けられ、善意、敵意、悪意など、その取り繕った笑顔の奥に隠されていたとしても、完全に、“品定め”される状態になることは予想していた。
どことも知れぬ他国の令嬢が、突然、夜会に現れて、第三王子殿下自らのエスコートを受けていたのだ。
それだけで、スキャンダル並の大ニュースだったのに、その後、王宮には姿を見せたこともない令嬢が、突然、また現れたのである。
それも、今度は、第三王子殿下の婚約者として。
噂一つ上がったことさえもないのに、貴族達は、突然の婚約の儀に招待され、謎の令嬢との(またしても) 面会である。
素性も知れない。
アトレシア大王国でも、歴史などない貴族。
全くの赤の他人で、それなのに、王国の第三王子殿下を射止めた令嬢。
そりゃあ、ここに集まっている全員から、好奇の目に晒されることだろう。
一体、何者だ?
どんな手腕で、第三王子を落としたのか?
令嬢としての風格は?
礼儀作法は?
嗜みは?
ほんの些細な間違いでも見逃さないかのように、果ては――その機会を見逃さないかのように、作り笑いの奥で、ギラギラとした好奇心と評価の目が、突き刺さるほどにセシルの元に投げられる。
今夜の婚約パーティーは、“内輪”のパーティーとして、国全土を上げて行われるものではないと、セシルも説明されていた。
それで、招待されたのは、全て、爵位持ちの高位や、上流貴族の現当主と令閨だけという条件つきである。
だから、貴族の子息・子女で、家督や爵位を継いでいない若い貴族達は、参加していない。
それでも、挨拶だけでも、軽く100組近くのカップルをやり過ごさなければならないセシルは、その全員の名前も、地位も、役職も、一夜漬け状態で叩き込まれていた。
一瞬たりとも気を抜けない、ミスだって許されない、ここはセシルにとっての戦場である。
長い行列が続き、招待されたアトレシア大王国の貴族全員の挨拶を終えると、次はダンスだった。
ギルバートにエスコートされて、セシルは中央に移動する。
その動き一つ一つも、歩く姿も、立っている姿も、お辞儀する姿も、ものすごい圧がかかって、衆人環視からの鋭い眼差しが止まない。
今夜だけで、すでに、一生分の気力を使い果たしてしまった気分だ。
軽やかな音楽が鳴り始まると、ギルバートがステップを踏んだ。
そう言えば、去年も、この同じ場所で、ギルバートとダンスを踊ったものだ。
もう、あれから一年も過ぎてしまっていたなんて、月日が過ぎるのが早い。
そして、今年は、まさか、ギルバートの婚約者として、また同じ舞台に立つなんて、誰が考えただろうか。
まず初めのファーストダンスをお披露目している、ギルバートとセシルが中央で踊っている姿を見つめながら、リチャードソンも、ついつい、感慨に耽ってしまう。
あのセシルがダンスを踊っているなんて……。
公式の場でセシルがダンスを踊ったのは、たった一度きりしかない。デビュタントの時だけだ。
それも、野暮ったいドレスを着て、変装をしていた様相で、父親であるリチャードソンとだけ、ダンスを踊ったのだ。
リチャードソンにとっては、野暮ったい格好をしていようがいまいが、可愛い一人娘のデビュタントで、それでダンスを一緒に踊れたことに喜んでいたので、全く問題はなかった。
今夜は、きちんと正装した場で、あんなに綺麗に着飾った様相で、中央でダンスをしているセシルがいる。
セシルは亡くなった母親に似てか、昔から、ほんの些細な仕草や動き、表情など、そういったものが、上品に見える娘だった。
瞳の視線や、ゆっくりと瞬く様、そういった表情もほんのりと色香が漂っていて、つい、目が離せない、そんな雰囲気を醸し出しているのだ。
「ハラルド・ヴォーグルと申します。ヴォーグル侯爵家現当主及び、筆頭侯爵家の統括役を務めております。こちらは、妻のロニアでございます」
まず一番初めに挨拶にやってきた二人が、ギルバートとセシルの前で、礼儀正しく一礼をしていく。
年配であろうが、そこまでの年のいった雰囲気は見せず、姿勢正しく起立している様子は、威厳さえも感じさせるような男性だった。
婚約の儀の前に徹底的に教え込まれた、“アトレシア大王国王宮構図”必須講座内容を思い出していくと、ヴォーグル侯爵は、前宰相を務めていた男性だ。
今は、国王陛下の実弟であるレイフがその役に任命された為、ヴォーグル侯爵は外務大臣として、外政の要となるポジションに就いている。
これで、内政、外政は、新国王陛下アルデーラが信頼を置く臣下が掌握していることで、一応は、アルデーラ政権の安定を保て、“長老派”との対抗手段が可能になってきたのだ。
「この度は、ご婚約おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます」
「ありがとう、ヴォーグル侯爵」
「ありがとうございます」
挨拶を済ませるだけでいい、と指示されているセシルも、ギルバートの隣で、静かな声音でそう返す。
セシルは、昔から、こういった仰々しい公での行事や催しは避けていたから、本人には望まないことでも、仕方なくは参加できる。
だが、本人が気乗りしないからといって、そこら中の周囲から寄せられるプレッシャーを感じ、緊張して尻込みしてしまうような、繊細で小心な性格でもない。
長年、隙を見せず、気を抜かず、自分の力を見せつけてこなければならなかったセシルにとって、権謀術数はびこる王宮内だろうと、誰が相手だろうと、状況は変わらない。
なまじ、幼い時から「領主」 として行動してきただけに、すでに、その年齢で、上に立つ者の貫禄や迫力といったものが、自身が望む望まないに関わらず、しっかりと身についてしまっていたのだった。
今夜は、この会場にいる全員からの好奇の視線を向けられ、善意、敵意、悪意など、その取り繕った笑顔の奥に隠されていたとしても、完全に、“品定め”される状態になることは予想していた。
どことも知れぬ他国の令嬢が、突然、夜会に現れて、第三王子殿下自らのエスコートを受けていたのだ。
それだけで、スキャンダル並の大ニュースだったのに、その後、王宮には姿を見せたこともない令嬢が、突然、また現れたのである。
それも、今度は、第三王子殿下の婚約者として。
噂一つ上がったことさえもないのに、貴族達は、突然の婚約の儀に招待され、謎の令嬢との(またしても) 面会である。
素性も知れない。
アトレシア大王国でも、歴史などない貴族。
全くの赤の他人で、それなのに、王国の第三王子殿下を射止めた令嬢。
そりゃあ、ここに集まっている全員から、好奇の目に晒されることだろう。
一体、何者だ?
どんな手腕で、第三王子を落としたのか?
令嬢としての風格は?
礼儀作法は?
嗜みは?
ほんの些細な間違いでも見逃さないかのように、果ては――その機会を見逃さないかのように、作り笑いの奥で、ギラギラとした好奇心と評価の目が、突き刺さるほどにセシルの元に投げられる。
今夜の婚約パーティーは、“内輪”のパーティーとして、国全土を上げて行われるものではないと、セシルも説明されていた。
それで、招待されたのは、全て、爵位持ちの高位や、上流貴族の現当主と令閨だけという条件つきである。
だから、貴族の子息・子女で、家督や爵位を継いでいない若い貴族達は、参加していない。
それでも、挨拶だけでも、軽く100組近くのカップルをやり過ごさなければならないセシルは、その全員の名前も、地位も、役職も、一夜漬け状態で叩き込まれていた。
一瞬たりとも気を抜けない、ミスだって許されない、ここはセシルにとっての戦場である。
長い行列が続き、招待されたアトレシア大王国の貴族全員の挨拶を終えると、次はダンスだった。
ギルバートにエスコートされて、セシルは中央に移動する。
その動き一つ一つも、歩く姿も、立っている姿も、お辞儀する姿も、ものすごい圧がかかって、衆人環視からの鋭い眼差しが止まない。
今夜だけで、すでに、一生分の気力を使い果たしてしまった気分だ。
軽やかな音楽が鳴り始まると、ギルバートがステップを踏んだ。
そう言えば、去年も、この同じ場所で、ギルバートとダンスを踊ったものだ。
もう、あれから一年も過ぎてしまっていたなんて、月日が過ぎるのが早い。
そして、今年は、まさか、ギルバートの婚約者として、また同じ舞台に立つなんて、誰が考えただろうか。
まず初めのファーストダンスをお披露目している、ギルバートとセシルが中央で踊っている姿を見つめながら、リチャードソンも、ついつい、感慨に耽ってしまう。
あのセシルがダンスを踊っているなんて……。
公式の場でセシルがダンスを踊ったのは、たった一度きりしかない。デビュタントの時だけだ。
それも、野暮ったいドレスを着て、変装をしていた様相で、父親であるリチャードソンとだけ、ダンスを踊ったのだ。
リチャードソンにとっては、野暮ったい格好をしていようがいまいが、可愛い一人娘のデビュタントで、それでダンスを一緒に踊れたことに喜んでいたので、全く問題はなかった。
今夜は、きちんと正装した場で、あんなに綺麗に着飾った様相で、中央でダンスをしているセシルがいる。
セシルは亡くなった母親に似てか、昔から、ほんの些細な仕草や動き、表情など、そういったものが、上品に見える娘だった。
瞳の視線や、ゆっくりと瞬く様、そういった表情もほんのりと色香が漂っていて、つい、目が離せない、そんな雰囲気を醸し出しているのだ。
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