247 / 528
Part2
В.в つかの間の休日 - 03
しおりを挟む
今の所、騎士団の宿舎の一画は、セシル達に譲っているのだ。
そこの空いている部屋に、セシルの買い物の荷物を置こうが、ギルバート達にとっては、何の問題でもない。
セシルの視線がオーナーに戻って来て、
「運んでいただけるのでしたら、すごく助かりますわ。それが無理なら、まあ、お金を払った後、数週間後、また、こちらに取りにくる形になると思いますけれど」
「もちろん、指定された場所にお運びいたしますわ。わたくしの方でも、全く、問題ございません」
オーナーだって、王宮のどこかに滞在しているような上客を、このまま、みすみす見逃すような愚鈍ではない。
「そうですか……。それなら、今日、まとめて買ってしまおうかしら?」
そんなセシルの呟きにも、にこにこと、オーナーの笑みは変わらない。
「では、こちらなど?」
「ああ、これも、いい色に染まっていますわ。サングリアですか?」
「いいえ。光の加減では、少し濃い目に見えますけれど、プラム色でございますの。織は、イティア地区で有名なクロス織になっておりまして、このように伸びが出てきまして、ドレープには良い生地でございますのよ」
「では、それもお願いします」
そして、考えもせず、セシルの決断は超速攻だ。
「ありがとうございます」
それからも、セシルの買い物は素早くて、全く考え込んでいるような様子もなく、態度でもない。
でも、衝動買いをしているようでもない。
セシルは、布地の良し悪しの目利きが利いて、ただ、適当に布を選んでいる様子でもなかったのだ。
それで、予想外に、オーナーとは、布地の織り方や、刺繍の飾り付け具合、布の染め方やら、外国の珍しい布地などの話で、随分、二人の会話は盛り上がっていたのだ。
「これ、シーズンものでないのなら、少しおまけしてくれません?」
「えっ?」
貴族の令嬢なのに、ディスカウントを頼んできたのは初めてで、オーナーだって、今、聞き間違えたのかと、セシルを二度見する。
セシルの態度は変わらず、そんな態度のオーナーを面白そうに眺め、ふふと、瞳を細めていく。
「倉庫で埃を被ってしまうよりは、誰かに買ってもらった方が、断然、布の為にもなりませんこと? これだけの上質な布地が見捨てられたままなんて、勿体ないですわ。もう、たくさんの使い道があるのに。そう、思いませんこと?」
「ええ、わたくしも、そう思います」
それで? ――と、口に出されなくても、セシルの質問がオーナーに問いていた。
一時間ほどもしないのに、目の前にいるセシルは、荷馬車に積み込めそうなほどの量の布地を買い込んでいる。
こんなに――一気に、そして、大量に買い込みをする上客など、貴族の中にだって、滅多にいるものではない。
それで、ディスカウントを頼んで来た貴族の令嬢も、滅多にいない。
だが、セシルは自分の買い物の良し悪しもきちんと理解していて、そして、商売の“売り”の部分も理解しているようだった。
こういった取り引きは、きっと、日頃から慣れているのだろう。
今日は、素人のお客を相手にしているのではない。
「時期外れの布地は――そうでございますね、8割方と、なりますけれど?」
「そう。でも、次の三週間で、いい布地が入ったら、私も、また、立ち寄らせてもらうかもしれませんわ」
「次の三週間で、ございますか?」
「その後は、自国に帰るものでして」
「まあ、そうでしたか……」
次の三週間で入って来る仕入れは、まだ、確認していなかったが、それでも、次の売り上げの可能性が潰れたわけではない。
「布に合った宝飾やリボンなども、少し、見たいですわね。それから、糸も。半分――とはいかなくても、それだけの価値はあるんじゃないかしら、なんて?」
「まあ……」
うーんと、オーナーだって、口に出さずに、しっかり考えてしまう。
「では――6割方、ではいかがでございましょう?」
「ええ、それで構いませんわ」
そして、二人の取り引きは、そこで終えていたのである。
にこにこと、互いに(胡散臭い)笑顔を崩さず、上品に、そこできっちり値切って来るセシルの手腕も、さすがである。
普段は、貴族の買い物はチェックなどの会計で済ませていたのだったが、セシルは王国にやって来ている客人ということで、今日は現金でもいいらしい。
なにしろ、ものすごい量の買い物をしたセシルだけに、現金だって、かなりの高額の部類に入ってしまう。
なのに、セシルといったら、その金額に困っている様子もなく、簡単に会計を終わらせてしまっているほどだ。
そのセシルを前に、上品な態度は変わらず、それでも、胸を躍らせ、久しぶりに上客を掴んだ嬉しさに、舞い上がってしまいそうなオーナーだった。
セシルは、買い物に迷いがなくて、素早くて、潔くて、なかなかに――豪快な買い物ぶりである。
セシルの買った山ほどある布地を見ながら、ギルバートとクリストフも、はあぁ……と、感心してしまっている状態だ。
貴族の令嬢の買い物など、付き合ったことがない二人だ。
それでも、セシルの買い物の仕方が、なんだかものすごい勢いだったので、二人共、ただ、素直に圧倒されてしまっていたのだった。
「――これだけの布をお買いになって、使い道など、あるのですか……」
「ええ、もちろんです。使い道は、たくさんありますのよ」
「はあ……、そうですか」
その使い道が分からなくても、今のギルバートには、たぶん、その理由を知らなくても、絶対に問題はないだろう。
むしろ、気疲れするので、その理由や方法は、聞きたくないかもしれない。
セシルの買い物の送り先は、ギルバートがオーナーと話をつけてくれたので、セシルは心配する必要もない。
あまりに気前の良いセシルに気を良くしたオーナーは、三週間以内で新しい仕入れが入った場合、すぐに、セシルにしらせますね~、との約束も取り付けていた。
オーナーのお店では、ある程度、糸も取り扱っているが、それでも、専門の糸があるのではない。
それで、親切に、糸や宝飾を専門とするお店を紹介してもらい、オーナーからの推薦状も出してくれて、次のお店でも、セシルは問題なく買い物ができるようだった。
次のお店でも、目を回すほどの買い物がされて、お店の主人も、随時、にこにこと、口元を緩めたままだ。
そこの空いている部屋に、セシルの買い物の荷物を置こうが、ギルバート達にとっては、何の問題でもない。
セシルの視線がオーナーに戻って来て、
「運んでいただけるのでしたら、すごく助かりますわ。それが無理なら、まあ、お金を払った後、数週間後、また、こちらに取りにくる形になると思いますけれど」
「もちろん、指定された場所にお運びいたしますわ。わたくしの方でも、全く、問題ございません」
オーナーだって、王宮のどこかに滞在しているような上客を、このまま、みすみす見逃すような愚鈍ではない。
「そうですか……。それなら、今日、まとめて買ってしまおうかしら?」
そんなセシルの呟きにも、にこにこと、オーナーの笑みは変わらない。
「では、こちらなど?」
「ああ、これも、いい色に染まっていますわ。サングリアですか?」
「いいえ。光の加減では、少し濃い目に見えますけれど、プラム色でございますの。織は、イティア地区で有名なクロス織になっておりまして、このように伸びが出てきまして、ドレープには良い生地でございますのよ」
「では、それもお願いします」
そして、考えもせず、セシルの決断は超速攻だ。
「ありがとうございます」
それからも、セシルの買い物は素早くて、全く考え込んでいるような様子もなく、態度でもない。
でも、衝動買いをしているようでもない。
セシルは、布地の良し悪しの目利きが利いて、ただ、適当に布を選んでいる様子でもなかったのだ。
それで、予想外に、オーナーとは、布地の織り方や、刺繍の飾り付け具合、布の染め方やら、外国の珍しい布地などの話で、随分、二人の会話は盛り上がっていたのだ。
「これ、シーズンものでないのなら、少しおまけしてくれません?」
「えっ?」
貴族の令嬢なのに、ディスカウントを頼んできたのは初めてで、オーナーだって、今、聞き間違えたのかと、セシルを二度見する。
セシルの態度は変わらず、そんな態度のオーナーを面白そうに眺め、ふふと、瞳を細めていく。
「倉庫で埃を被ってしまうよりは、誰かに買ってもらった方が、断然、布の為にもなりませんこと? これだけの上質な布地が見捨てられたままなんて、勿体ないですわ。もう、たくさんの使い道があるのに。そう、思いませんこと?」
「ええ、わたくしも、そう思います」
それで? ――と、口に出されなくても、セシルの質問がオーナーに問いていた。
一時間ほどもしないのに、目の前にいるセシルは、荷馬車に積み込めそうなほどの量の布地を買い込んでいる。
こんなに――一気に、そして、大量に買い込みをする上客など、貴族の中にだって、滅多にいるものではない。
それで、ディスカウントを頼んで来た貴族の令嬢も、滅多にいない。
だが、セシルは自分の買い物の良し悪しもきちんと理解していて、そして、商売の“売り”の部分も理解しているようだった。
こういった取り引きは、きっと、日頃から慣れているのだろう。
今日は、素人のお客を相手にしているのではない。
「時期外れの布地は――そうでございますね、8割方と、なりますけれど?」
「そう。でも、次の三週間で、いい布地が入ったら、私も、また、立ち寄らせてもらうかもしれませんわ」
「次の三週間で、ございますか?」
「その後は、自国に帰るものでして」
「まあ、そうでしたか……」
次の三週間で入って来る仕入れは、まだ、確認していなかったが、それでも、次の売り上げの可能性が潰れたわけではない。
「布に合った宝飾やリボンなども、少し、見たいですわね。それから、糸も。半分――とはいかなくても、それだけの価値はあるんじゃないかしら、なんて?」
「まあ……」
うーんと、オーナーだって、口に出さずに、しっかり考えてしまう。
「では――6割方、ではいかがでございましょう?」
「ええ、それで構いませんわ」
そして、二人の取り引きは、そこで終えていたのである。
にこにこと、互いに(胡散臭い)笑顔を崩さず、上品に、そこできっちり値切って来るセシルの手腕も、さすがである。
普段は、貴族の買い物はチェックなどの会計で済ませていたのだったが、セシルは王国にやって来ている客人ということで、今日は現金でもいいらしい。
なにしろ、ものすごい量の買い物をしたセシルだけに、現金だって、かなりの高額の部類に入ってしまう。
なのに、セシルといったら、その金額に困っている様子もなく、簡単に会計を終わらせてしまっているほどだ。
そのセシルを前に、上品な態度は変わらず、それでも、胸を躍らせ、久しぶりに上客を掴んだ嬉しさに、舞い上がってしまいそうなオーナーだった。
セシルは、買い物に迷いがなくて、素早くて、潔くて、なかなかに――豪快な買い物ぶりである。
セシルの買った山ほどある布地を見ながら、ギルバートとクリストフも、はあぁ……と、感心してしまっている状態だ。
貴族の令嬢の買い物など、付き合ったことがない二人だ。
それでも、セシルの買い物の仕方が、なんだかものすごい勢いだったので、二人共、ただ、素直に圧倒されてしまっていたのだった。
「――これだけの布をお買いになって、使い道など、あるのですか……」
「ええ、もちろんです。使い道は、たくさんありますのよ」
「はあ……、そうですか」
その使い道が分からなくても、今のギルバートには、たぶん、その理由を知らなくても、絶対に問題はないだろう。
むしろ、気疲れするので、その理由や方法は、聞きたくないかもしれない。
セシルの買い物の送り先は、ギルバートがオーナーと話をつけてくれたので、セシルは心配する必要もない。
あまりに気前の良いセシルに気を良くしたオーナーは、三週間以内で新しい仕入れが入った場合、すぐに、セシルにしらせますね~、との約束も取り付けていた。
オーナーのお店では、ある程度、糸も取り扱っているが、それでも、専門の糸があるのではない。
それで、親切に、糸や宝飾を専門とするお店を紹介してもらい、オーナーからの推薦状も出してくれて、次のお店でも、セシルは問題なく買い物ができるようだった。
次のお店でも、目を回すほどの買い物がされて、お店の主人も、随時、にこにこと、口元を緩めたままだ。
1
お気に入りに追加
80
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
婚約破棄されたので貴族街で薬屋を始めました
マルローネ
恋愛
「お前の技術は盗めた。もう用なしだ、婚約破棄してもらおう」
子爵令嬢のアリッサは婚約者で侯爵令息のトトメスにこんなことを言われた。
自らの持つ調合技術を盗まれ、婚約破棄を言い渡されたのだ。
悲しみに暮れながら彼女だが、家族の支えもあり貴族街で小さな薬屋を始めることにした。
その薬屋は驚くほどの盛況となっていく傍ら、トトメスの方は盗めたと思っていた技術は陰りが見え始め……。
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
どう頑張っても死亡ルートしかない悪役令嬢に転生したので、一切頑張らないことにしました
小倉みち
恋愛
7歳の誕生日、突然雷に打たれ、そのショックで前世を思い出した公爵令嬢のレティシア。
前世では夥しいほどの仕事に追われる社畜だった彼女。
唯一の楽しみだった乙女ゲームの新作を発売日当日に買いに行こうとしたその日、交通事故で命を落としたこと。
そして――。
この世界が、その乙女ゲームの設定とそっくりそのままであり、自分自身が悪役令嬢であるレティシアに転生してしまったことを。
この悪役令嬢、自分に関心のない家族を振り向かせるために、死に物狂いで努力し、第一王子の婚約者という地位を勝ち取った。
しかしその第一王子の心がぽっと出の主人公に奪われ、嫉妬に狂い主人公に毒を盛る。
それがバレてしまい、最終的に死刑に処される役となっている。
しかも、第一王子ではなくどの攻略対象ルートでも、必ず主人公を虐め、処刑されてしまう噛ませ犬的キャラクター。
レティシアは考えた。
どれだけ努力をしても、どれだけ頑張っても、最終的に自分は死んでしまう。
――ということは。
これから先どんな努力もせず、ただの馬鹿な一般令嬢として生きれば、一切攻略対象と関わらなければ、そもそもその土俵に乗ることさえしなければ。
私はこの恐ろしい世界で、生き残ることが出来るのではないだろうか。
家出した伯爵令嬢【完結済】
弓立歩
恋愛
薬学に長けた家に生まれた伯爵令嬢のカノン。病弱だった第2王子との7年の婚約の結果は何と婚約破棄だった!これまでの尽力に対して、実家も含めあまりにもつらい仕打ちにとうとうカノンは家を出る決意をする。
番外編において暴力的なシーン等もありますので一応R15が付いています
6/21完結。今後の更新は予定しておりません。また、本編は60000字と少しで柔らかい表現で出来ております
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
君は、妾の子だから、次男がちょうどいい
月山 歩
恋愛
侯爵家のマリアは、婚約中だが、彼は王都に住み、マリアは片田舎で遠いため、会ったことはなかった。でも、ある時、マリアは、妾の子であると、知られる。そんな娘は大事な子息とは、結婚させられないと、病気療養中の次男との婚約に一方的に変えさせられる。そして、次の日には、迎えの馬車がやって来た。
心の中にあなたはいない
ゆーぞー
恋愛
姉アリーのスペアとして誕生したアニー。姉に成り代われるようにと育てられるが、アリーは何もせずアニーに全て押し付けていた。アニーの功績は全てアリーの功績とされ、周囲の人間からアニーは役立たずと思われている。そんな中アリーは事故で亡くなり、アニーも命を落とす。しかしアニーは過去に戻ったため、家から逃げ出し別の人間として生きていくことを決意する。
一方アリーとアニーの死後に真実を知ったアリーの夫ブライアンも過去に戻りアニーに接触しようとするが・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる