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1 浮気じゃない浮気調査
これは…夜遊びではなく?
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「はーい。」
僕がドアを開けると、そこに立っていたのは警察官。
ぎゃああああああああああああ捕まるうううううううううううう。
とまあそんな茶番は置いといて、この人は成瀬警部。と、後ろにいるのは、成瀬さんといつも一緒の、緒方警部。
「あ、成瀬さん。緒方さん。」
「お、真尋。久しぶりだなあ。元気してるか?」
「真尋くん久しぶり。」
「お久しぶりです。元気ですよ。お2人も元気でしたか?」
「まあ俺らは今シャブが出回ってるってんで販売元と購入者を探すのに寝不足なんだよ。なあ緒方?」
「そうなんですよ~。最近は署で寝泊まりしてて、全然疲れが取れないんですよ~…。」
「なーるせー!」
「お、相馬!と、暁も!元気か!」
「まあ俺らは元気だよな?」
「ねむい…。」
「暁ちゃんと寝てんのか~?w」
ええ、寝てますよ。この中で1番寝てますよ。うん。
「え~、じゃあなんで眠いんだよw」
え、僕思ったこと口に出てた?まあいっか。事実だし。
「まあとりあえず中に入りませんか?」
「あぁ、じゃあお邪魔しようかな?」
今、成瀬さんの顔が一瞬引きつったような気がした。少し嫌な予感がした。
いつもお客さんを座らせる席に成瀬さんと緒方さんを座らせた。
僕はいつも通りお茶を注いでいたが、成瀬さんと緒方さんが口を開こうとせず、暗い顔をしているので、
僕も聞かなきゃいけない話なのかな?と思って急いでお茶を運んで並べた。相馬さんと暁さんが真ん中を空けてくれたので、2人の間に僕は座った。
すると成瀬さんが口を開いた。
「お前ら…昨日どこにいた?」
「昨日…?あぁ。今の依頼の調査で、夜の街って感じのとこ行ってたよ。な?」
「うん、そうだね。」
「そうですそうです。」
「この中の誰かお店に入りませんでしたか?」
と、緒方さん。
「あぁ、代表で暁が入ったよな。」
「うん、俺が入った。」
「で、僕は相馬さんと2人で外で待ってました。」
「なるほどな。そのことなんだけどさ。じゃあ暁。店の中での記憶はあるか?」
「え、あるよ~。まあ結構飲まされたから酔ってたけど…一応仕事だし、ターゲットを目で追ってたし。だから2人にも、神崎が店を出る時メールしたよな?」
「あ、はい。僕の携帯にメールが来ました。」
その時成瀬が目を見開いて言った。
「か、神崎…⁈お前ら、ターゲットの名前は⁈」
「神崎恭弥。神崎組のお坊っちゃんだよ。」
「やっぱ神崎って神崎組の神崎か…。」
「どうかした?」
「実はは俺らも昨日あの街に居てな。シャブの件で怪しいと張っていた店に入って行く奴を見てたんだ。そしたら見覚えのあるやつが1人居てな。お前だ。暁だ。一瞬どうしたものかと思ったよ。でもお前の前に入った奴の方が明らかに怪しかったから、そいつを張っていた。あいつ…神崎が店から出て来た時、俺らはすぐに神崎を追った。それであいつが帰ったのを見て、俺らも署に戻ろうとしてたら、その近くでお前ららしき3人組を見かけたんだ。ただ…1人引き摺られていたっけな。と、まあ、もしあの3人組がお前らなら、あいつと関わりがあるんじゃないかと思ってね。」
話が長くて聞き疲れたが、まあ理解はできた。つまりは、僕らが「ヤク」を使ってないか気になったんだな。
「成瀬、俺らが、ヤクにて染めてると思ったってこと?心配?気にしないで。俺らは俺らの仕事。」
「そうか…。なら良かった…。暁、店の中で怪しい動きはなかったか?そもそもお前らはなんの調査なんだ?」
「俺らは浮気調査。神崎の彼女が依頼者。まあ俺さっきも言ったけどちょっと酔ってたんだよね。それでさ。うろ覚えなんだけど、神崎が店の奥に入って行ってたの。まあそこで店の女の子と…。なんてこともあり得るかなあ~と思ってはいるんだよね。」
「なるほどなるほど。ていうか、あいつ彼女いるのか?まあそれはいいが。暁。自分の話と俺らの話を組み合わせて思いつくことないか?」
「え?んー…あ、そゆこと?」
「うん、そういうことだ。」
もちろん僕にも相馬さんにも理解できた。できた…?え、おい、相馬さん。めっちゃ考えてますやん。分からないんすか。嘘でしょ…。嘘だと言って…。
しょうがなしに、僕は相馬さんに耳打ちした。
「あれ、おい、相馬。分かってなかったのか?おいおい…しっかりしろよ…。」
相馬さん…。1番見た目は頭良さそうなのに…。高校生の僕や完全私服の暁さん。もう40代で、最近シワが増えてきていることが悩みの成瀬さん。まだ新入社員レって感じでピッチピチの緒方さん。1番落ち着いて真面目そうなのに…。
「真尋…。俺そんなシワ多いか?」
「え、あ、聞こえてました?」
「あぁ、バッチリ聞こえていたぞ。」
「今日は思ってることが割と口に出ちゃう日みたいです。」
「俺のことそんな風に思ってたのかよ…。じゃあ俺らは署に戻るから。お前ら健康的な生活するんだぞ!」
「署で寝泊まりしすぎて疲れ切った顔の人には言われたくないな。」
「ふふ、まあお仕事頑張ってね。」
「頑張ってくださいね。」
「おう!とっとと解決してお前らにも報告来るからな!あ、出来るだけ奴らに近づくなよ。こっちですぐ解決するから。」
「はいはい。もう、成瀬は心配性だなあ。そっちこそ死なないように頑張らないと、いまにも死にそうな顔だよ?」
「うん…、まあな…。じゃあな!あ、真尋!こっち解決したらまた来るから!そんとき、手料理食べさせてな!」
「ふふふ…、いいですよ。早く解決してきてくださいね。」
「じゃあな!」
「失礼します。」
なんかこっちも解決した感じでスッキリした気もした。
僕がドアを開けると、そこに立っていたのは警察官。
ぎゃああああああああああああ捕まるうううううううううううう。
とまあそんな茶番は置いといて、この人は成瀬警部。と、後ろにいるのは、成瀬さんといつも一緒の、緒方警部。
「あ、成瀬さん。緒方さん。」
「お、真尋。久しぶりだなあ。元気してるか?」
「真尋くん久しぶり。」
「お久しぶりです。元気ですよ。お2人も元気でしたか?」
「まあ俺らは今シャブが出回ってるってんで販売元と購入者を探すのに寝不足なんだよ。なあ緒方?」
「そうなんですよ~。最近は署で寝泊まりしてて、全然疲れが取れないんですよ~…。」
「なーるせー!」
「お、相馬!と、暁も!元気か!」
「まあ俺らは元気だよな?」
「ねむい…。」
「暁ちゃんと寝てんのか~?w」
ええ、寝てますよ。この中で1番寝てますよ。うん。
「え~、じゃあなんで眠いんだよw」
え、僕思ったこと口に出てた?まあいっか。事実だし。
「まあとりあえず中に入りませんか?」
「あぁ、じゃあお邪魔しようかな?」
今、成瀬さんの顔が一瞬引きつったような気がした。少し嫌な予感がした。
いつもお客さんを座らせる席に成瀬さんと緒方さんを座らせた。
僕はいつも通りお茶を注いでいたが、成瀬さんと緒方さんが口を開こうとせず、暗い顔をしているので、
僕も聞かなきゃいけない話なのかな?と思って急いでお茶を運んで並べた。相馬さんと暁さんが真ん中を空けてくれたので、2人の間に僕は座った。
すると成瀬さんが口を開いた。
「お前ら…昨日どこにいた?」
「昨日…?あぁ。今の依頼の調査で、夜の街って感じのとこ行ってたよ。な?」
「うん、そうだね。」
「そうですそうです。」
「この中の誰かお店に入りませんでしたか?」
と、緒方さん。
「あぁ、代表で暁が入ったよな。」
「うん、俺が入った。」
「で、僕は相馬さんと2人で外で待ってました。」
「なるほどな。そのことなんだけどさ。じゃあ暁。店の中での記憶はあるか?」
「え、あるよ~。まあ結構飲まされたから酔ってたけど…一応仕事だし、ターゲットを目で追ってたし。だから2人にも、神崎が店を出る時メールしたよな?」
「あ、はい。僕の携帯にメールが来ました。」
その時成瀬が目を見開いて言った。
「か、神崎…⁈お前ら、ターゲットの名前は⁈」
「神崎恭弥。神崎組のお坊っちゃんだよ。」
「やっぱ神崎って神崎組の神崎か…。」
「どうかした?」
「実はは俺らも昨日あの街に居てな。シャブの件で怪しいと張っていた店に入って行く奴を見てたんだ。そしたら見覚えのあるやつが1人居てな。お前だ。暁だ。一瞬どうしたものかと思ったよ。でもお前の前に入った奴の方が明らかに怪しかったから、そいつを張っていた。あいつ…神崎が店から出て来た時、俺らはすぐに神崎を追った。それであいつが帰ったのを見て、俺らも署に戻ろうとしてたら、その近くでお前ららしき3人組を見かけたんだ。ただ…1人引き摺られていたっけな。と、まあ、もしあの3人組がお前らなら、あいつと関わりがあるんじゃないかと思ってね。」
話が長くて聞き疲れたが、まあ理解はできた。つまりは、僕らが「ヤク」を使ってないか気になったんだな。
「成瀬、俺らが、ヤクにて染めてると思ったってこと?心配?気にしないで。俺らは俺らの仕事。」
「そうか…。なら良かった…。暁、店の中で怪しい動きはなかったか?そもそもお前らはなんの調査なんだ?」
「俺らは浮気調査。神崎の彼女が依頼者。まあ俺さっきも言ったけどちょっと酔ってたんだよね。それでさ。うろ覚えなんだけど、神崎が店の奥に入って行ってたの。まあそこで店の女の子と…。なんてこともあり得るかなあ~と思ってはいるんだよね。」
「なるほどなるほど。ていうか、あいつ彼女いるのか?まあそれはいいが。暁。自分の話と俺らの話を組み合わせて思いつくことないか?」
「え?んー…あ、そゆこと?」
「うん、そういうことだ。」
もちろん僕にも相馬さんにも理解できた。できた…?え、おい、相馬さん。めっちゃ考えてますやん。分からないんすか。嘘でしょ…。嘘だと言って…。
しょうがなしに、僕は相馬さんに耳打ちした。
「あれ、おい、相馬。分かってなかったのか?おいおい…しっかりしろよ…。」
相馬さん…。1番見た目は頭良さそうなのに…。高校生の僕や完全私服の暁さん。もう40代で、最近シワが増えてきていることが悩みの成瀬さん。まだ新入社員レって感じでピッチピチの緒方さん。1番落ち着いて真面目そうなのに…。
「真尋…。俺そんなシワ多いか?」
「え、あ、聞こえてました?」
「あぁ、バッチリ聞こえていたぞ。」
「今日は思ってることが割と口に出ちゃう日みたいです。」
「俺のことそんな風に思ってたのかよ…。じゃあ俺らは署に戻るから。お前ら健康的な生活するんだぞ!」
「署で寝泊まりしすぎて疲れ切った顔の人には言われたくないな。」
「ふふ、まあお仕事頑張ってね。」
「頑張ってくださいね。」
「おう!とっとと解決してお前らにも報告来るからな!あ、出来るだけ奴らに近づくなよ。こっちですぐ解決するから。」
「はいはい。もう、成瀬は心配性だなあ。そっちこそ死なないように頑張らないと、いまにも死にそうな顔だよ?」
「うん…、まあな…。じゃあな!あ、真尋!こっち解決したらまた来るから!そんとき、手料理食べさせてな!」
「ふふふ…、いいですよ。早く解決してきてくださいね。」
「じゃあな!」
「失礼します。」
なんかこっちも解決した感じでスッキリした気もした。
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