54 / 94
第3章「大陸侵攻戦」
第53話「知っていた裏切り」
しおりを挟む
プレスター・ジョンの軍勢の包囲を突破し、ヌルガン城を離脱した時光達は、カラプトに戻るために元来た道を急いでいた。トナカイに引かせたソリにより雪道ではかなりの速度を発揮しているものの、敵は強力な騎兵により機動力に優れた蒙古軍である。気を抜けば簡単に追いつかれてしまうことだろう。
もしも追いつかれた時、即座に応戦するために弓兵を配置する様子は、古代の戦場において主戦力であった戦車の様である。この時代の最強兵科はと聞かれれば、騎兵、それも髙い機動力と長射程の攻撃力、そして組織力を備えた蒙古騎兵を挙げる者が多いだろうが、この雪により足場の悪い状況においてはトナカイ戦車も捨てたものではない。しかも、このトナカイ戦車に乗るのは弓兵として音に聞こえた鎌倉武士と、古代中国の史書にもその弓の腕前が記されているアイヌなのだから。
しかも、このトナカイ戦車には、蒙古軍から鹵獲した火薬兵器である震天雷も乗っているのだ。もしも蒙古騎兵や騎士が追撃してきたとしても、起爆させながら逃げるだけで敵の損耗を図ることが出来る。何しろ敵の方から射程の短い震天雷の効果範囲に突っ込んでくれるからだ。もっとも、轟音とともに光を放って爆発する震天雷に突撃できる恐れ知らずの馬などいないかもしれないが。
「よし! 休憩だ! 何かあったらすぐに出発できるように余り離れるな! それに四周への警戒も怠るな!」
ある程度ヌルガン城から離れ、安全が確保出来たと思えるところまで到達した段階で、時光は一時休憩の指示を出した。本拠地であるカラプトまでの道のりは長い。トナカイを使い潰してしまっては途中で敵軍に追いつかれてしまうだろう。
今のところ追撃が来る様子はなかった。トナカイを活用した偽装工作により、至近距離で震天雷を爆発させたことによる衝撃からまだ立ち直れていないのかもしれない。通常の広い戦場で震天雷を使用した場合、その爆発や四散する破片による効果はその轟音から来る印象と比べて意外に低いが、ヌルガン城で時光が実施したように至近距離で爆発させた場合は別だ。木っ端みじんに爆発四散した仲間だった残骸を見た敵兵は、さぞやその心胆を寒くしたことだろう。
さらに、もう一つ置き土産としてヌルガン城の各地に震天雷を爆発させる準備をしてきており、今頃あちこちで爆発しているはずだ。流石に捕虜に危害を加えるような震天雷の配置はしていないが、敵は後処理にしばらく追われることだろう。
「若、今回の計略はまさに神算鬼謀といっても良いくらい当たりましたが、何故、我々が火牛の計を使う事を敵が予想していると思ったのですか? その予想が当たったからこそ、その裏をかくことが出来たのですが」
時光の家来である丑松が不思議そうな表情で尋ねた。作戦の細部の理由や内容については誰にも知らせていない。情報が漏れることを警戒して個別に作戦準備をさせたのだ。全体を知る者は指揮官である時光しかいなかったのだ。
「それはな。ニコーロ達を城の外に出してやっただろう? 彼らがプレスター・ジョンに俺達がトナカイを大量に集めていることを教える事が分かってたから、その裏をかいたんだ。これまでの敵の軍略の力量を見れば、火牛の計を予想してくることくらい当たり前だったからな」
「なんと? ニコーロ殿が敵に寝返ったのですか? 何故ですか? そしてどうしてその事に気が付いたのですか?」
「簡単な事だ。前にニコーロが息子を連れて来ると言ってただろう? そしてプレスター・ジョンの軍勢の中にはニコーロと同じ赤い髪の青年がいた。流石に偶然ではないだろう。それに戦場となっている城にいつまでも残留しているというのは、それだけ中の勢力と親しいという事だ。昔一緒に戦った者が敵になったのは残念だが、まあ仕方あるまい」
ニコーロ達が敵に与していた事については、時光はそれ程残念そうにしていない。この時代の日本の武士にとって味方が急に敵になり、族滅するまで戦うなど日常茶飯事なのだ。
「そして、何故彼らがプレスター・ジョンに味方しているのかというと、これは想像だがキリスト教と関係があるんじゃないかな? プレスター・ジョンの配下はキリスト教徒揃いだ。そういう信仰の繋がりで助力している可能性は十分あると思われる。俺はそういう感覚は分からないが理屈ではありえるだろう?」
武士は思想や信仰ではなく土地に行動を縛られる存在である。よって時光には同じキリスト教徒だから味方するという気持ちはあまり理解できない。しかし、日本でもこの時代の仏の教えにおいて、念仏や法華経などを核心として連帯する者達が増えていることは、時光も知っている。
「ふむ。神の教えの下に集い、そのために戦うというのは十分に考えられることですな」
ドミニコ会の修道士であるグリエルモは時光の考えに得心したようだ。信仰心というものは時として国を超えて人々を結集させる。例えば十字軍などがそうだ。もちろん世俗的な思惑もかなり多く含まれているのではあるが、それでも宗教的な熱狂がなければ基本的に自分の利益のために戦う諸侯が聖地奪還のために戦うなどあり得ないだろう。
「おや? そうするとグリエルモ殿も同じキリスト教徒であるからして、プレスター・ジョンに味方するということになってしまいますが?」
丑松の疑問は当然である。何しろヨーロッパの人間であるグリエルモが、日本人やアイヌに協力する必要は元々無いのである。
「は? 奴らはネストリウス派で異端ですぞ。何故そんな奴らに加担しなければならないのですか?」
「でも、ニコーロ殿達はネストリウス派ではないのでしょう?」
「彼らはヴェネツィア出身ですからな。自分たちの利益のためには異端に味方するなど朝飯前でしょう」
「あ、そうですか」
ヴェネツィアは地中海においてその商業力により強力な地位を手にしている国家である。キリスト教国家なのであるが、商業的利益を追求するあまり、キリスト教徒としては適切とは言い切れない行動に出ることがある。イスラム国家と協力したり、同じキリスト教国家であるはずの東ローマ帝国の首都であるコンスタンチノープルを攻略したりだ。
これらの所業により破門されたりすることも度々ある。
純粋で敬虔なドミニコ会の修道士であるグリエルモにとっては、これらの行為は信じられないのだろう。
「まあ、そういう訳だ。前に俺達と一緒に蒙古軍相手に戦ってくれたから、蒙古の手先という訳ではないのだろうが、プレスター・ジョンとはキリスト教繋がりで連帯しているのだろう」
ここまで言ったところで、時光はあることに思い至る。ここまで収集してきた様々な情報から判断すると、この地域を支配しているプレスター・ジョンは蒙古の民でありながら、蒙古の皇帝に完全に服従しているとは言い難い。プレスター・ジョンはチンギス・ハーンの血を引いているものの、チンギス・ハーンにその地位を追い落とされた者の血も引いており、蒙古帝国の主流からは外れている。
この辺りの事情に、戦況の打開策がありそうだと時光は何となく考えた。
もしも追いつかれた時、即座に応戦するために弓兵を配置する様子は、古代の戦場において主戦力であった戦車の様である。この時代の最強兵科はと聞かれれば、騎兵、それも髙い機動力と長射程の攻撃力、そして組織力を備えた蒙古騎兵を挙げる者が多いだろうが、この雪により足場の悪い状況においてはトナカイ戦車も捨てたものではない。しかも、このトナカイ戦車に乗るのは弓兵として音に聞こえた鎌倉武士と、古代中国の史書にもその弓の腕前が記されているアイヌなのだから。
しかも、このトナカイ戦車には、蒙古軍から鹵獲した火薬兵器である震天雷も乗っているのだ。もしも蒙古騎兵や騎士が追撃してきたとしても、起爆させながら逃げるだけで敵の損耗を図ることが出来る。何しろ敵の方から射程の短い震天雷の効果範囲に突っ込んでくれるからだ。もっとも、轟音とともに光を放って爆発する震天雷に突撃できる恐れ知らずの馬などいないかもしれないが。
「よし! 休憩だ! 何かあったらすぐに出発できるように余り離れるな! それに四周への警戒も怠るな!」
ある程度ヌルガン城から離れ、安全が確保出来たと思えるところまで到達した段階で、時光は一時休憩の指示を出した。本拠地であるカラプトまでの道のりは長い。トナカイを使い潰してしまっては途中で敵軍に追いつかれてしまうだろう。
今のところ追撃が来る様子はなかった。トナカイを活用した偽装工作により、至近距離で震天雷を爆発させたことによる衝撃からまだ立ち直れていないのかもしれない。通常の広い戦場で震天雷を使用した場合、その爆発や四散する破片による効果はその轟音から来る印象と比べて意外に低いが、ヌルガン城で時光が実施したように至近距離で爆発させた場合は別だ。木っ端みじんに爆発四散した仲間だった残骸を見た敵兵は、さぞやその心胆を寒くしたことだろう。
さらに、もう一つ置き土産としてヌルガン城の各地に震天雷を爆発させる準備をしてきており、今頃あちこちで爆発しているはずだ。流石に捕虜に危害を加えるような震天雷の配置はしていないが、敵は後処理にしばらく追われることだろう。
「若、今回の計略はまさに神算鬼謀といっても良いくらい当たりましたが、何故、我々が火牛の計を使う事を敵が予想していると思ったのですか? その予想が当たったからこそ、その裏をかくことが出来たのですが」
時光の家来である丑松が不思議そうな表情で尋ねた。作戦の細部の理由や内容については誰にも知らせていない。情報が漏れることを警戒して個別に作戦準備をさせたのだ。全体を知る者は指揮官である時光しかいなかったのだ。
「それはな。ニコーロ達を城の外に出してやっただろう? 彼らがプレスター・ジョンに俺達がトナカイを大量に集めていることを教える事が分かってたから、その裏をかいたんだ。これまでの敵の軍略の力量を見れば、火牛の計を予想してくることくらい当たり前だったからな」
「なんと? ニコーロ殿が敵に寝返ったのですか? 何故ですか? そしてどうしてその事に気が付いたのですか?」
「簡単な事だ。前にニコーロが息子を連れて来ると言ってただろう? そしてプレスター・ジョンの軍勢の中にはニコーロと同じ赤い髪の青年がいた。流石に偶然ではないだろう。それに戦場となっている城にいつまでも残留しているというのは、それだけ中の勢力と親しいという事だ。昔一緒に戦った者が敵になったのは残念だが、まあ仕方あるまい」
ニコーロ達が敵に与していた事については、時光はそれ程残念そうにしていない。この時代の日本の武士にとって味方が急に敵になり、族滅するまで戦うなど日常茶飯事なのだ。
「そして、何故彼らがプレスター・ジョンに味方しているのかというと、これは想像だがキリスト教と関係があるんじゃないかな? プレスター・ジョンの配下はキリスト教徒揃いだ。そういう信仰の繋がりで助力している可能性は十分あると思われる。俺はそういう感覚は分からないが理屈ではありえるだろう?」
武士は思想や信仰ではなく土地に行動を縛られる存在である。よって時光には同じキリスト教徒だから味方するという気持ちはあまり理解できない。しかし、日本でもこの時代の仏の教えにおいて、念仏や法華経などを核心として連帯する者達が増えていることは、時光も知っている。
「ふむ。神の教えの下に集い、そのために戦うというのは十分に考えられることですな」
ドミニコ会の修道士であるグリエルモは時光の考えに得心したようだ。信仰心というものは時として国を超えて人々を結集させる。例えば十字軍などがそうだ。もちろん世俗的な思惑もかなり多く含まれているのではあるが、それでも宗教的な熱狂がなければ基本的に自分の利益のために戦う諸侯が聖地奪還のために戦うなどあり得ないだろう。
「おや? そうするとグリエルモ殿も同じキリスト教徒であるからして、プレスター・ジョンに味方するということになってしまいますが?」
丑松の疑問は当然である。何しろヨーロッパの人間であるグリエルモが、日本人やアイヌに協力する必要は元々無いのである。
「は? 奴らはネストリウス派で異端ですぞ。何故そんな奴らに加担しなければならないのですか?」
「でも、ニコーロ殿達はネストリウス派ではないのでしょう?」
「彼らはヴェネツィア出身ですからな。自分たちの利益のためには異端に味方するなど朝飯前でしょう」
「あ、そうですか」
ヴェネツィアは地中海においてその商業力により強力な地位を手にしている国家である。キリスト教国家なのであるが、商業的利益を追求するあまり、キリスト教徒としては適切とは言い切れない行動に出ることがある。イスラム国家と協力したり、同じキリスト教国家であるはずの東ローマ帝国の首都であるコンスタンチノープルを攻略したりだ。
これらの所業により破門されたりすることも度々ある。
純粋で敬虔なドミニコ会の修道士であるグリエルモにとっては、これらの行為は信じられないのだろう。
「まあ、そういう訳だ。前に俺達と一緒に蒙古軍相手に戦ってくれたから、蒙古の手先という訳ではないのだろうが、プレスター・ジョンとはキリスト教繋がりで連帯しているのだろう」
ここまで言ったところで、時光はあることに思い至る。ここまで収集してきた様々な情報から判断すると、この地域を支配しているプレスター・ジョンは蒙古の民でありながら、蒙古の皇帝に完全に服従しているとは言い難い。プレスター・ジョンはチンギス・ハーンの血を引いているものの、チンギス・ハーンにその地位を追い落とされた者の血も引いており、蒙古帝国の主流からは外れている。
この辺りの事情に、戦況の打開策がありそうだと時光は何となく考えた。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
織田信長に育てられた、斎藤道三の子~斎藤新五利治~
黒坂 わかな
歴史・時代
信長に臣従した佐藤家の姫・紅茂と、斎藤道三の血を引く新五。
新五は美濃斎藤家を継ぐことになるが、信長の勘気に触れ、二人は窮地に立たされる。やがて明らかになる本能寺の意外な黒幕、二人の行く末はいかに。
信長の美濃攻略から本能寺の変の後までを、紅茂と新五双方の語り口で描いた、戦国の物語。
陣代『諏訪勝頼』――御旗盾無、御照覧あれ!――
黒鯛の刺身♪
歴史・時代
戦国の巨獣と恐れられた『武田信玄』の実質的後継者である『諏訪勝頼』。
一般には武田勝頼と記されることが多い。
……が、しかし、彼は正統な後継者ではなかった。
信玄の遺言に寄れば、正式な後継者は信玄の孫とあった。
つまり勝頼の子である信勝が後継者であり、勝頼は陣代。
一介の後見人の立場でしかない。
織田信長や徳川家康ら稀代の英雄たちと戦うのに、正式な当主と成れず、一介の後見人として戦わねばならなかった諏訪勝頼。
……これは、そんな悲運の名将のお話である。
【画像引用】……諏訪勝頼・高野山持明院蔵
【注意】……武田贔屓のお話です。
所説あります。
あくまでも一つのお話としてお楽しみください。
秦宜禄の妻のこと
N2
歴史・時代
秦宜禄(しんぎろく)という人物をしっていますか?
三国志演義(ものがたりの三国志)にはいっさい登場しません。
正史(歴史の三国志)関羽伝、明帝紀にのみちょろっと顔を出して、どうも場違いのようなエピソードを提供してくれる、あの秦宜禄です。
はなばなしい逸話ではありません。けれど初めて読んだとき「これは三国志の暗い良心だ」と直感しました。いまでも認識は変わりません。
たいへん短いお話しです。三国志のかんたんな流れをご存じだと楽しみやすいでしょう。
関羽、張飛に思い入れのある方にとっては心にざらざらした砂の残るような内容ではありましょうが、こういう夾雑物が歴史のなかに置かれているのを見て、とても穏やかな気持ちになります。
それゆえ大きく弄ることをせず、虚心坦懐に書くべきことを書いたつもりです。むやみに書き替える必要もないほどに、ある意味清冽な出来事だからです。
朝敵、まかり通る
伊賀谷
歴史・時代
これが令和の忍法帖!
時は幕末。
薩摩藩が江戸に総攻撃をするべく進軍を開始した。
江戸が焦土と化すまであと十日。
江戸を救うために、徳川慶喜の名代として山岡鉄太郎が駿府へと向かう。
守るは、清水次郎長の子分たち。
迎え撃つは、薩摩藩が放った鬼の裔と呼ばれる八瀬鬼童衆。
ここに五対五の時代伝奇バトルが開幕する。
独裁者・武田信玄
いずもカリーシ
歴史・時代
歴史の本とは別の視点で武田信玄という人間を描きます!
平和な時代に、戦争の素人が娯楽[エンターテイメント]の一貫で歴史の本を書いたことで、歴史はただ暗記するだけの詰まらないものと化してしまいました。
『事実は小説よりも奇なり』
この言葉の通り、事実の方が好奇心をそそるものであるのに……
歴史の本が単純で薄い内容であるせいで、フィクションの方が面白く、深い内容になっていることが残念でなりません。
過去の出来事ではありますが、独裁国家が民主国家を数で上回り、戦争が相次いで起こる『現代』だからこそ、この歴史物語はどこかに通じるものがあるかもしれません。
【第壱章 独裁者への階段】 国を一つにできない弱く愚かな支配者は、必ず滅ぶのが戦国乱世の習い
【第弐章 川中島合戦】 戦争の勝利に必要な条件は第一に補給、第二に地形
【第参章 戦いの黒幕】 人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦争へと発展させる武器商人
【第肆章 織田信長の愛娘】 人間の生きる価値は、誰かの役に立つ生き方のみにこそある
【最終章 西上作戦】 人々を一つにするには、敵が絶対に必要である
この小説は『大罪人の娘』を補完するものでもあります。
(前編が執筆終了していますが、後編の執筆に向けて修正中です)
陸のくじら侍 -元禄の竜-
陸 理明
歴史・時代
元禄時代、江戸に「くじら侍」と呼ばれた男がいた。かつて武士であるにも関わらず鯨漁に没頭し、そして誰も知らない理由で江戸に流れてきた赤銅色の大男――権藤伊佐馬という。海の巨獣との命を削る凄絶な戦いの果てに会得した正確無比な投げ銛術と、苛烈なまでの剛剣の使い手でもある伊佐馬は、南町奉行所の戦闘狂の美貌の同心・青碕伯之進とともに江戸の悪を討ちつつ、日がな一日ずっと釣りをして生きていくだけの暮らしを続けていた……
愛を伝えたいんだ
el1981
歴史・時代
戦国のIloveyou #1
愛を伝えたいんだ
12,297文字24分
愛を伝えたいんだは戦国のl loveyouのプロローグ作品です。本編の主人公は石田三成と茶々様ですが、この作品の主人公は於次丸秀勝こと信長の四男で秀吉の養子になった人です。秀勝の母はここでは織田信長の正室濃姫ということになっています。織田信長と濃姫も回想で登場するので二人が好きな方もおすすめです。秀勝の青春と自立の物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる