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窓際親父はスーパーヒーロー

29.クリスマス

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「ジングルベール、ジングルベール鈴が鳴るー」
今日は楽しいクリスマスである!

ちなみにクリスマスイブは、安いシャンパンとハムとチーズにフランスパン。
あとはスパゲティーを散々食べた。
さつきちゃんの配信もクリスマスソングのヘビーローテーション!
さつきちゃんのきゃーもトーンアップした配信だった。
最高に盛り上がったそのノリを引きずった朝なのである!

「メリークリスマース!てことで今日の朝食は残りの料理に舌鼓」

あと2日で正月休みかー今年もいろいろあったなーそんなことを考えながらの出勤である。

「しかし、いくこさんの既読スルーが気になるな...」
クリスマスイブ、三蔵はマドンナにSNSをしていた

「いくこさん、Merry Christmas!幸せなクリスマスをお過ごしと思います。いくこさんの幸せが永遠に続きますように」

内容がだめだったのか?
本当は今すぐにでも会いたいです!だったのだろうが...

「メリークリスマス!」
「あっ、メリークリスマス」
「メリークリスマス」
会社もクリスマスムードである。
社長問題も一段落し、仕事の納品もほぼ終わりということで、ほんわかモードなのである。

あちこちからクリスマス会や忘年会の打ち合わせの声も聞こえてくる。
総務の三蔵たちは明日の大掃除の準備である。

「山本さん!」
「どうした?」
「注文していた洗剤とガラスクリーナーの数が足りないんですよーどうしましょうか?」
「わかった、あとで買いに行くよ」
「すみません、お願いできますか?」
「了解しました!明日までにあればいい?」
「はい、大丈夫です」

じゃあ、買い物のついでに杉林社長に挨拶に行こうかな?
そんなことを考える三蔵であった。

「部長、あとで明日の大掃除に足りないものを買いに出たいのですが、その際に杉林社長にご挨拶に伺ってもいいでしょうか?」
「はい、もちろんいいですよ、よろしくお願いします」
「では、アポをとって伺うことにします」
いろいろお世話になったからな...挨拶に行けて良かった。

三蔵は早速杉林社長に電話を入れてみた。
「いつもお世話になっています。丸源商事の山本と申しますが、杉林社長はいらっしゃいますでしょうか?」
「こちらこそいつもお世話になっています。少々お待ちください」

「山本さん、お待たせしました」
「社長いつもお世話になっています。実はもしお時間が大丈夫であれば、本日社長のご都合のよろしいお時間にお伺いしたいのですが、ご予定いかがでしょうか?」
「今日は夕方4時くらいでしたら居りますよ、お待ちしています!」
「ありがとうございます。ではのちほどお伺いしますよろしくお願いします」

良しっと。
営業部にも顔を出しておくか...

「林部長はいらっしゃいますか?」
「少々お待ちください」

「あー山本さん、今年はいろいろお世話になりました」
「こちらこそお世話になりました」
「今日の夕方、杉林社長のところにご挨拶に伺うことになってるんですが、何かご用はないですか?」
「それでしたら、彼も一緒に連れて行ってもらえませんか?」
「おー柴田くんですか?」
「はい、来年から杉林工業も彼に担当してもらおうと思っていますので、是非社長にご挨拶を」
「了解しました。では3時過ぎに行きましょう」
「ありがとうございます、よろしくお願いします」
そうか柴田くんが担当か...良いかもしれないな...
三蔵は何となく部署を超えて、会社全体を見るようになっていた。

あっ、もうそろそろ3時か...
「部長、では行ってきます。買ったものは明日持って来ますね」
「はい、よろしく」

「遠藤くん、じゃあ行きますか」
「はい、よろしくお願いします」

三蔵達は、いつものように駅前でお土産を買って杉林工業に向かった。

「大きな会社ですね」
「そうやろ?最初はびびったわ」
「こうですねー僕一人だったら確かに尻込みしますね」
「そやね。じゃあ行くか?」
「はい」
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