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窓際親父はスーパーヒーロー
6.小さなことからコツコツと
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小さなことからコツコツと。
これが三蔵の座右の銘になった。
まずは会社の人間を助けよう。
三蔵は基本これくらいしか考えられない人なのである。
普通こんな力が手に入ったら自分のことでなくても私利私欲に走るはず。
例えば友人に競馬の当たり馬券を教えればお礼をもらえるだろう。
金持ちを助ければ自分の利にもなるだろう。
でも三蔵はそれをしない、と言うか考えつかない。
いいやつなのである。
だからこそガネーシャ様は力を与えたのかもしれない。
パンパン「いつもありがとうございます、おかげでみんなに喜んでもらいました」
「昨日もパンを落とすはずの花ちゃんのパンを救出、凄く喜んでくれました。そして山田部長がスネを劇打ちするのを阻止。尚且つ、みっちゃんがうんこを踏むのまで阻止しました!」
なんちゅうくだらない内容。
これに力を貸したのでしょうか?ガネーシャ様!これで良いものなのだろうか?
「しかしこれでいいのかな?」
おーお前もそう思ってるのか?
「もう少ししないといけないことがあるような?」
いやいや、そのとうりや
「ひとまずもう少し考えてみよう、街でも出てみようかな?」
よし少しは考えてくれそうだ。
「ガネーシャ様、これからも見守ってください」
今日もいつもの坂道をくだって出勤です。
「あっ、おはようございます、先日はありがとうございました」
「あー、このあいだの...」
「はい、みきと言います」
「みきさん。あっ山本です」
今自己紹介かい!
「実は携帯助けてもらったおかげで無事就職が内定したんです!」
「えっ、そうなんですか?よかった」
「連絡を返せなかったら内定取り消しになってたところです。お礼がしたかったのでお会いできて嬉しいです」
「いえいえお礼なんて、ほんとによかったです」
「できたらSNS交換してもらえないですか?日を改めて是非お礼させてください」
えー何か良さそうな展開...
「はーじゃあこれSNSのQRです」
「ありがとうございます」
いやいや、こちらこそありがとうやけど、あかん良からぬ妄想をしてしまう...
「それじゃあ、失礼します。今日は両親に報告に行ってきます」
「そうなんですね、ご両親も喜ばれますね」
「はい、ありがとうございます、ではまた」
こんなこともあるんやね...小さなことからコツコツと...あながち間違いじゃないのかもね。
通勤電車の中、いつもの顔ぶれ。
でもあの日から自分は普通じゃない。
いつぞかにあった列車事故、もし自分ならどうとめられるか?
わかっていても全員を助けることは難しいのかもしれない。
そう考えると自分の力と責任を感じた。
「おはよう」
「おはようございます」
何故か花ちゃんの機嫌がいい
「このあいだ落としかけたパン助けてもらったじゃないですか?」
「うん、それがどうかした?」
「あのパン伝説のパンて言われてて、SNSに写真をアップしたら大人気なんです、嬉しくて」
「それは良かった」
へーいろいろやな自分が思ってる以上にいいことできてるのかも....
ただしかし、仕事が退屈なのは同じなんやね。
「山本さん」
「はい、なんでしょうか?」
「この前のもう少しでスネを打つとこを助けてもらった話をね、営業部長の林さんに話してたらね、山本さんにお願いしたいことがあるらしいんだけど、一度会いに行ってくれないかな?」
「はい、問題ないです行ってきます」
「よろしくお頼むよ」
「はい」
何か小さな出来事が繋がって行くな...
以前は営業部に居たには居たがいったい何の用事やろう?
今は総務のただの窓際親父やのに..
これが三蔵の座右の銘になった。
まずは会社の人間を助けよう。
三蔵は基本これくらいしか考えられない人なのである。
普通こんな力が手に入ったら自分のことでなくても私利私欲に走るはず。
例えば友人に競馬の当たり馬券を教えればお礼をもらえるだろう。
金持ちを助ければ自分の利にもなるだろう。
でも三蔵はそれをしない、と言うか考えつかない。
いいやつなのである。
だからこそガネーシャ様は力を与えたのかもしれない。
パンパン「いつもありがとうございます、おかげでみんなに喜んでもらいました」
「昨日もパンを落とすはずの花ちゃんのパンを救出、凄く喜んでくれました。そして山田部長がスネを劇打ちするのを阻止。尚且つ、みっちゃんがうんこを踏むのまで阻止しました!」
なんちゅうくだらない内容。
これに力を貸したのでしょうか?ガネーシャ様!これで良いものなのだろうか?
「しかしこれでいいのかな?」
おーお前もそう思ってるのか?
「もう少ししないといけないことがあるような?」
いやいや、そのとうりや
「ひとまずもう少し考えてみよう、街でも出てみようかな?」
よし少しは考えてくれそうだ。
「ガネーシャ様、これからも見守ってください」
今日もいつもの坂道をくだって出勤です。
「あっ、おはようございます、先日はありがとうございました」
「あー、このあいだの...」
「はい、みきと言います」
「みきさん。あっ山本です」
今自己紹介かい!
「実は携帯助けてもらったおかげで無事就職が内定したんです!」
「えっ、そうなんですか?よかった」
「連絡を返せなかったら内定取り消しになってたところです。お礼がしたかったのでお会いできて嬉しいです」
「いえいえお礼なんて、ほんとによかったです」
「できたらSNS交換してもらえないですか?日を改めて是非お礼させてください」
えー何か良さそうな展開...
「はーじゃあこれSNSのQRです」
「ありがとうございます」
いやいや、こちらこそありがとうやけど、あかん良からぬ妄想をしてしまう...
「それじゃあ、失礼します。今日は両親に報告に行ってきます」
「そうなんですね、ご両親も喜ばれますね」
「はい、ありがとうございます、ではまた」
こんなこともあるんやね...小さなことからコツコツと...あながち間違いじゃないのかもね。
通勤電車の中、いつもの顔ぶれ。
でもあの日から自分は普通じゃない。
いつぞかにあった列車事故、もし自分ならどうとめられるか?
わかっていても全員を助けることは難しいのかもしれない。
そう考えると自分の力と責任を感じた。
「おはよう」
「おはようございます」
何故か花ちゃんの機嫌がいい
「このあいだ落としかけたパン助けてもらったじゃないですか?」
「うん、それがどうかした?」
「あのパン伝説のパンて言われてて、SNSに写真をアップしたら大人気なんです、嬉しくて」
「それは良かった」
へーいろいろやな自分が思ってる以上にいいことできてるのかも....
ただしかし、仕事が退屈なのは同じなんやね。
「山本さん」
「はい、なんでしょうか?」
「この前のもう少しでスネを打つとこを助けてもらった話をね、営業部長の林さんに話してたらね、山本さんにお願いしたいことがあるらしいんだけど、一度会いに行ってくれないかな?」
「はい、問題ないです行ってきます」
「よろしくお頼むよ」
「はい」
何か小さな出来事が繋がって行くな...
以前は営業部に居たには居たがいったい何の用事やろう?
今は総務のただの窓際親父やのに..
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