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渦中の二人
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ジルは職員から二人の奇妙な様子だったという話を聞き、昨日のカルロスの様子からは想像も出来ない変化に、何か状況や状態に異変が起きたのではと急ぎ資料室へと向かう。
音楽学校内にある資料室とは、学校や音楽に関する資料やアルバで起きた改革などに関する記事などが多く集められている場所のようだ。他にも歴史的に重要な書物なども置かれているが、それらは実物のレプリカとして模造されたものであり、本物は博物館や別の国などによって保管されている物も多い。
古い物は移動させることすら困難になってしまっている物が多く、それらは考古学者のクラスに就く者や、複製・再現などの技術を用いて様々な国や人々の目にも触れやすいようにレプリカや電子書籍などという形で、後世に残されて来たようだ。
そんな多くの書物を保管しているという資料室に訪れると、中は校内とは違い静まり返っていた。図書室や筆記などの勉強をするような部屋と同じように、ここでも大きな音を立てたり話し声を立てる事は禁止されているようだ。入り口の壁や周囲にも注意書きが多く貼られている。
空調は特に書物の保管に適した温度に保たれており、この時期だとかなり過ごしやすい温度に設定されている。周囲を見渡しながらクリスとカルロスを探すジル。足音を立てないよう気を使いながら探していると、部屋の奥の方にある窓際の席に探していた二人の姿が見えた。
彼らはテーブルのある席に座り、書物を広げながら指を刺して何かを確認しているような様子に見える。早速歩み寄っていくジルの姿に気がついたクリスは、こちらへ向かってくる彼女の姿を見て少し驚いた後、萎縮してしまう。
「クリス、カルロス。よかった、探していたのよ貴方達を」
「さ、探してた?どうして?」
「そうね、まずは貴方に・・・?」
ジルが全く声を掛けてこないカルロスに気がつき、彼の様子を見るとエントランスの職員が言っていたように普段の彼とは様子が違っていた。荒々しい口調で話していた彼の姿はなく、まるで別人のように大人しく席に座りテーブルに広げられたアルバの各所にある施設などのマップを見つめていた。
「彼、どうしちゃったの?それにこれは何?」
「あっえっと・・・どこから話せばいいのかな。彼、昨日の記憶がなくなっちゃったみたいですごく不安定というか・・・悩んでたんだ。だから何か思い出すきっかけになればと思って、街のマップや写真を見せていたんだよ」
「記憶を!?」
思わず大きな声が出てしまったジルの方に、周囲からの視線が集まる。口を塞いで周囲に頭を下げた彼女は、恥ずかしそうに席につき、やはりレオンと同じ症状に見舞われていたカルロスの様子について、クリスに詳しく尋ねる。
「記憶を失ったって・・・昨日の事だけ?」
「そうみたい。朝はすごく気持ちよく起きられたみたいだし、身体に違和感はないようなんだけど、ふと昨日のことを思い出そうとすると、不自然なほど何も思い出せないんだって」
クリスの話を聞く限り、カルロスの症状はレオンと同じだったことが窺える。だがレオンは性格までは変わっていなかった。寧ろ何事もなかったかのように優雅に過ごしていた程だ。そこに何か記憶を失った事と関係する要因でもあるのだろうか。
「それで?パンフレットや写真で記憶は思い出せたの?」
「少しずつって感じかな。昨日の行動を断片的に思い出していってるところ。実はまだ彼の記憶を思い出す作業に乗り出したばっかりだったんだ。ここにくるまでは話を聞いてどうするか迷ってたから・・・」
「そう。それなら私も手伝うわ」
すると彼女は、どこまでカルロスにマップや写真を見せたのかと、すっかり彼らの一員になったかのように記憶捜索の手伝いに混ざり始めた。
「え!?でもジルは用事があって僕らを探してたんじゃなかったの?そっちはほったらかしでいいの?」
「私の用事はその“失われた記憶“の中にあるの。いいから早く進行状況を教えなさい」
まどろっこしい質問を重ねるクリスに、うんざりとした様子で答えるジル。そんな彼女の姿に怖気付いたのか、クリスは慌てて資料からカルロスに見せた施設の写真を選び、そこから何を思い出したのかを説明していった。
暫くカルロスの記憶を思い出す作業に耽っていると、そこへ次の客人が訪れる。その人物はジルと別れ学生寮の方を調べていたレオンだった。
「ジル!それにカルロスまで!?見つけたのなら何故伝えに来なかった!?」
「ちょっちょっとレオン!?なんで君まで!?」
「静かにして!場所を弁えてよ!」
一行の騒ぎに再び周囲の視線が集まる。慌てて空いていた席に腰を下ろしたレオンは、小声でジルとクリス、そしてカルロスに状況の説明を要求する。
「昨日の記憶がない?俺と同じだ・・・。やっぱりあの音楽が・・・」
「?」
レオンの発言に頭を傾げるクリス。ジルはそれを掻き消して、今はカルロスの記憶を取り戻すことに専念するよう二人を嗾ける。レオンが来たことで、昨夜宮殿へ向かった後のカルロスと行動を共にしていたというレオンの記憶と擦り合わせ、答え合わせができるようになった。
重要となる施設は主に三つ。アルバにある二つの教会と、大司教が死亡するという事件が起きた現場の宮殿の三ヶ所。レオンの記憶では、クリスが宮殿から二クラス教会へ向かい姿を消した後、レオン宅へ向かい街に響く謎の音色の演奏者が誰なのか探る為、カルロスとレオンの二人はグーゲル教会へ誘われ、そこで記憶が途絶えた、ということになる。
そして恐らく、カルロスがこれから思い出すであろう記憶も彼と同じものになる筈だ。唯一違うところがあるとすれば、レオンとジルの二人に宮殿へ向かうと告げた後から、レオン宅で彼と合流するまでの記憶ということになる。
カルロスから話を伺っていたが、それが本当であるかもここで確認できる。カルロスへの質問は既に、宮殿と二クラス教会までが完了していた。
初めに見せた宮殿のマップと建物の写真では、ぼんやりとした記憶こそあるものの、はっきりと何があったのかまでは思い出すことはできなかったようだ。
そして二クラス教会の方では、レオンが昨夜のカルロスに聞いた話通り、そこでクリスを見かけた事と、その後何処かへ向かったという記憶までは取り戻せていた。
ジルが二人に合流し、レオンがやって来るまでの捜査はそこまで。役者が揃ったところで、レオンとカルロスが記憶を失った場所であるグーゲル教会についての捜査がついに行われる。
音楽学校内にある資料室とは、学校や音楽に関する資料やアルバで起きた改革などに関する記事などが多く集められている場所のようだ。他にも歴史的に重要な書物なども置かれているが、それらは実物のレプリカとして模造されたものであり、本物は博物館や別の国などによって保管されている物も多い。
古い物は移動させることすら困難になってしまっている物が多く、それらは考古学者のクラスに就く者や、複製・再現などの技術を用いて様々な国や人々の目にも触れやすいようにレプリカや電子書籍などという形で、後世に残されて来たようだ。
そんな多くの書物を保管しているという資料室に訪れると、中は校内とは違い静まり返っていた。図書室や筆記などの勉強をするような部屋と同じように、ここでも大きな音を立てたり話し声を立てる事は禁止されているようだ。入り口の壁や周囲にも注意書きが多く貼られている。
空調は特に書物の保管に適した温度に保たれており、この時期だとかなり過ごしやすい温度に設定されている。周囲を見渡しながらクリスとカルロスを探すジル。足音を立てないよう気を使いながら探していると、部屋の奥の方にある窓際の席に探していた二人の姿が見えた。
彼らはテーブルのある席に座り、書物を広げながら指を刺して何かを確認しているような様子に見える。早速歩み寄っていくジルの姿に気がついたクリスは、こちらへ向かってくる彼女の姿を見て少し驚いた後、萎縮してしまう。
「クリス、カルロス。よかった、探していたのよ貴方達を」
「さ、探してた?どうして?」
「そうね、まずは貴方に・・・?」
ジルが全く声を掛けてこないカルロスに気がつき、彼の様子を見るとエントランスの職員が言っていたように普段の彼とは様子が違っていた。荒々しい口調で話していた彼の姿はなく、まるで別人のように大人しく席に座りテーブルに広げられたアルバの各所にある施設などのマップを見つめていた。
「彼、どうしちゃったの?それにこれは何?」
「あっえっと・・・どこから話せばいいのかな。彼、昨日の記憶がなくなっちゃったみたいですごく不安定というか・・・悩んでたんだ。だから何か思い出すきっかけになればと思って、街のマップや写真を見せていたんだよ」
「記憶を!?」
思わず大きな声が出てしまったジルの方に、周囲からの視線が集まる。口を塞いで周囲に頭を下げた彼女は、恥ずかしそうに席につき、やはりレオンと同じ症状に見舞われていたカルロスの様子について、クリスに詳しく尋ねる。
「記憶を失ったって・・・昨日の事だけ?」
「そうみたい。朝はすごく気持ちよく起きられたみたいだし、身体に違和感はないようなんだけど、ふと昨日のことを思い出そうとすると、不自然なほど何も思い出せないんだって」
クリスの話を聞く限り、カルロスの症状はレオンと同じだったことが窺える。だがレオンは性格までは変わっていなかった。寧ろ何事もなかったかのように優雅に過ごしていた程だ。そこに何か記憶を失った事と関係する要因でもあるのだろうか。
「それで?パンフレットや写真で記憶は思い出せたの?」
「少しずつって感じかな。昨日の行動を断片的に思い出していってるところ。実はまだ彼の記憶を思い出す作業に乗り出したばっかりだったんだ。ここにくるまでは話を聞いてどうするか迷ってたから・・・」
「そう。それなら私も手伝うわ」
すると彼女は、どこまでカルロスにマップや写真を見せたのかと、すっかり彼らの一員になったかのように記憶捜索の手伝いに混ざり始めた。
「え!?でもジルは用事があって僕らを探してたんじゃなかったの?そっちはほったらかしでいいの?」
「私の用事はその“失われた記憶“の中にあるの。いいから早く進行状況を教えなさい」
まどろっこしい質問を重ねるクリスに、うんざりとした様子で答えるジル。そんな彼女の姿に怖気付いたのか、クリスは慌てて資料からカルロスに見せた施設の写真を選び、そこから何を思い出したのかを説明していった。
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「ジル!それにカルロスまで!?見つけたのなら何故伝えに来なかった!?」
「ちょっちょっとレオン!?なんで君まで!?」
「静かにして!場所を弁えてよ!」
一行の騒ぎに再び周囲の視線が集まる。慌てて空いていた席に腰を下ろしたレオンは、小声でジルとクリス、そしてカルロスに状況の説明を要求する。
「昨日の記憶がない?俺と同じだ・・・。やっぱりあの音楽が・・・」
「?」
レオンの発言に頭を傾げるクリス。ジルはそれを掻き消して、今はカルロスの記憶を取り戻すことに専念するよう二人を嗾ける。レオンが来たことで、昨夜宮殿へ向かった後のカルロスと行動を共にしていたというレオンの記憶と擦り合わせ、答え合わせができるようになった。
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そして恐らく、カルロスがこれから思い出すであろう記憶も彼と同じものになる筈だ。唯一違うところがあるとすれば、レオンとジルの二人に宮殿へ向かうと告げた後から、レオン宅で彼と合流するまでの記憶ということになる。
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初めに見せた宮殿のマップと建物の写真では、ぼんやりとした記憶こそあるものの、はっきりと何があったのかまでは思い出すことはできなかったようだ。
そして二クラス教会の方では、レオンが昨夜のカルロスに聞いた話通り、そこでクリスを見かけた事と、その後何処かへ向かったという記憶までは取り戻せていた。
ジルが二人に合流し、レオンがやって来るまでの捜査はそこまで。役者が揃ったところで、レオンとカルロスが記憶を失った場所であるグーゲル教会についての捜査がついに行われる。
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