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研究所からの脱出
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二人の間に暫くの沈黙が流れ、エレベーターを上昇させる機械音だけが箱の中に静かに響いていた。そして緩やかに身体に感じる重力と、静かになる機械音と共に、二人を乗せたエレベーターの扉が開く。
地上の研究所内は慌ただしい様子だった。アズールらも流石にあれだけの数の囚われの者達を、誰にもバレずに外へ連れ出すのは不可能だったらしい。
しかし戦闘の様子というよりも、研究所内は避難を急ぐ研究員達ばかりだった。アズールかエイリルが機転を利かせ、上手いことやったのだろう。研究員達に地下での出来事やこれから起こる事、そして地上のここも危険であることを彼らに知らせ、パニックを引き起こしたのだろう。
おかげでシンとツクヨを見ても、誰も気にも止めようとしない。この気に乗じ、二人は顔を見合わせて頷くと、そのまま外へ向けて突き抜けていく。侵入する時とは違い、一眼を避けるため寄り道をすることもなく、あっという間に研究所の出入り口へと辿り着いた。
研究所の外には多くの研究員達がいた。暫く辺りを見渡したが、アズール達の姿は見当たらない。嘆きの声や安堵する声を聞きながら、シンとツクヨはポータルで飛ばされた場所へと向かう。
すると、森の中を少し進んだところで人の声が聞こえ始めた。急ぎ声のする方へ向かうと、そこには脱出を果たした囚われの者達の姿があった。彼らの到着を待ってくれていたのだろうか。
だが、入ってきたポータルは一方通行となっており、研究所側から元の場所へ戻ることは不可能。そこで、移動ポータルを作れる妖精のエルフ族が待機しており、マークした場所へのポータルを展開し脱出するという算段だったのだが、どうやらアズールとエルフ達が揉めているような声をあげていた。
「いいから戻せ!あの場所へッ!」
「おっ落ち着いてください!話を聞いて!」
「あそこへは戻らない方がいいんだ!」
「ポータルは別の場所に作る。だから邪魔しないで!」
「アズール、落ち着け!まだ彼らがどうなったのか確認した訳ではないんだろ?それならまだ分からない!」
聞こえてくる会話だけでは話が見えなかった。シンとツクヨは彼らの元へと足を運び、何故言い争いになっているのかと問う。状況を説明してくれたのはエイリルだった。
どうやら彼が先に研究所の外へと逃した妖精のエルフ達が、研究所のある区画外から仲間のエルフ達と連絡をとり、新たに数人のエルフを応援に呼んでいたようだ。
人手が多ければ多いほど、多くの人数と移動できる距離を伸ばせるというポータル。誘拐された仲間達の解放を聞いた彼らは、その人数も含めて移動できるよう準備をしていてくれたのだ。
だが、当初予定していたポータルを展開する位置に問題が発生したのだとエルフ達は語った。彼らがいうには、ガレウスやケツァルらが殿を務めシン達を研究所へ通じるポータルへ送り込んだ場所は、見るも悍ましい凄惨な現場となっていたのだそうだ。
周囲の木々と地面には夥しい量の血が飛散しており、所々に肉を付けた骨が散らばっていたのだという。あまりの光景と恐怖に、協力を要請された外のエルフ達はその場に近づけなかったそうだ。
話し合いの結果、別の場所にポータルを展開することに。元々あったポータルを活用すればもっと早くにポータルを繋げられるそうなのだが、こうなってしまっては仕方がないと、一から作業を進めているのだという。
そんな話を聞かされ、アズールは気が気ではなかったのだ。自分達を送り出すために残った仲間達がどうなったのか。それも確認しないままリナムルへ戻ることは出来ないと言い出したのだ。
時間短縮もできるのなら尚のこと、あの場所意外にポータルを作る理由がないと。取り乱すアズールの腕を掴み静止するシン。
「落ち着け!アズール」
しかし彼はその手を乱暴に払い退け、厳しい言葉を吐き捨てる。初めは誰とも分からなかったが故に苛立ちが先走り、それが地下でアズール自身を逃してくれたシンである事に遅れて気がついた。
「これが落ち着いていられるかッ!!・・・シンか!?どうやってここまで・・・アイツはどうした。いや、今はそれどころではないんだ!」
「話は聞いた。だがエルフ達の協力なくし、俺達はここから逃げることも出来ない。ポータルをくぐった後に確認しに戻ろう!話を聞く限り、現場は見たが誰かの姿を確認した訳ではないようだ。ガレウス達は強い。きっとリナムルで俺達の帰りを待ってる筈だ!」
凄惨な状態となっているからには、誰かの肉体がバラバラにされた可能性は大いにある。しかし、あの場にいたのはこれまで彼らが相手にしてきた研究所で生み出された獰猛な獣達に過ぎない。
例え研究所の防衛の為に配置された精鋭であっても、身体能力がずば抜けているガレウスや、冷静な戦いができるケツァルがいれば到底負けるような相手ではない。
ただ気掛かりなのは、地下研究所に現れた黒いコートの人物と、彼が口にしていたクエストの循環に関する話だった。もし、シン達がこの研究所へやって来たことにより、本来助かるはずのなかった者達が生き残っているのなら、それはクエストの循環を妨げるエラーに該当するかもしれない。
それを直に来たのがあの人物なら、シンやツクヨの記憶を調べた後、各地に起きているエラーの原因となる存在の消去をしにやって来たと、考えられなくもない。寧ろそう考えるのが妥当なのかもしれない。
つまり、リナムル周辺で起きている一連の事件はクエストの一環であり、地下の研究所を崩壊させる目的を達成するには、本来犠牲が伴うというのがサイクルの一部なのではないか。
そしてその犠牲こそ、獣人族の幹部であるガレウスやケツァルだったとしたら・・・。
シン達のようなイレギュラーな存在ではなく、この世界の冒険者がリナムルの事件の解決に動き出していたら、地下研究所へ向かったメンバーに変化があり、百足男のセンチやラミア族のエンプサーと戦闘を行った者達も違っていたのかもしれない。
死に場所に違いがあろうとも、死ぬことに何らかの意味があり何らかの条件を満たす引き金となっているのだとしたら。クエストが円滑に循環するために、あの黒いコートの人物は地下研究所へ訪れる前に、最も優先すべき死の導きを彼らに与えにやって来た可能性は高い。
啖呵を切ってアズールを説得したものの、本当にガレウスやケツァル達が生きているかどうか不安になるシン。だが、命懸けでアズールを助けようとした彼の言葉を信じたアズールは、反抗するのを止め大人しくエルフ達が作り出すポータルが繋がるのを待つことにした。
「・・・すまない。冷静ではなかった・・・」
「仕方がない。仲間の安否が分からないとなれば誰だって冷静ではいられなくなる。それが親しい存在であれば尚更な」
自分の行いに対し反省するアズールを、状況を冷静に見ていたエイリルが励ます。今回はたまたま獣人族が主軸となって敢行された研究所の破壊計画。しかし立場や状況が変わっていれば、エルフ族やリナムルに暮らす人間やそこへ集まった冒険者が主体となっていたかもしれない。
誰もアズールを責める事は出来なかった。そして暫くした後に、外と内側のエルフ達による移動ポータルが完成し、戦闘を行えるまでに回復していたシンとツクヨが先陣を切り、様子を見ながら脱出を開始した。
地上の研究所内は慌ただしい様子だった。アズールらも流石にあれだけの数の囚われの者達を、誰にもバレずに外へ連れ出すのは不可能だったらしい。
しかし戦闘の様子というよりも、研究所内は避難を急ぐ研究員達ばかりだった。アズールかエイリルが機転を利かせ、上手いことやったのだろう。研究員達に地下での出来事やこれから起こる事、そして地上のここも危険であることを彼らに知らせ、パニックを引き起こしたのだろう。
おかげでシンとツクヨを見ても、誰も気にも止めようとしない。この気に乗じ、二人は顔を見合わせて頷くと、そのまま外へ向けて突き抜けていく。侵入する時とは違い、一眼を避けるため寄り道をすることもなく、あっという間に研究所の出入り口へと辿り着いた。
研究所の外には多くの研究員達がいた。暫く辺りを見渡したが、アズール達の姿は見当たらない。嘆きの声や安堵する声を聞きながら、シンとツクヨはポータルで飛ばされた場所へと向かう。
すると、森の中を少し進んだところで人の声が聞こえ始めた。急ぎ声のする方へ向かうと、そこには脱出を果たした囚われの者達の姿があった。彼らの到着を待ってくれていたのだろうか。
だが、入ってきたポータルは一方通行となっており、研究所側から元の場所へ戻ることは不可能。そこで、移動ポータルを作れる妖精のエルフ族が待機しており、マークした場所へのポータルを展開し脱出するという算段だったのだが、どうやらアズールとエルフ達が揉めているような声をあげていた。
「いいから戻せ!あの場所へッ!」
「おっ落ち着いてください!話を聞いて!」
「あそこへは戻らない方がいいんだ!」
「ポータルは別の場所に作る。だから邪魔しないで!」
「アズール、落ち着け!まだ彼らがどうなったのか確認した訳ではないんだろ?それならまだ分からない!」
聞こえてくる会話だけでは話が見えなかった。シンとツクヨは彼らの元へと足を運び、何故言い争いになっているのかと問う。状況を説明してくれたのはエイリルだった。
どうやら彼が先に研究所の外へと逃した妖精のエルフ達が、研究所のある区画外から仲間のエルフ達と連絡をとり、新たに数人のエルフを応援に呼んでいたようだ。
人手が多ければ多いほど、多くの人数と移動できる距離を伸ばせるというポータル。誘拐された仲間達の解放を聞いた彼らは、その人数も含めて移動できるよう準備をしていてくれたのだ。
だが、当初予定していたポータルを展開する位置に問題が発生したのだとエルフ達は語った。彼らがいうには、ガレウスやケツァルらが殿を務めシン達を研究所へ通じるポータルへ送り込んだ場所は、見るも悍ましい凄惨な現場となっていたのだそうだ。
周囲の木々と地面には夥しい量の血が飛散しており、所々に肉を付けた骨が散らばっていたのだという。あまりの光景と恐怖に、協力を要請された外のエルフ達はその場に近づけなかったそうだ。
話し合いの結果、別の場所にポータルを展開することに。元々あったポータルを活用すればもっと早くにポータルを繋げられるそうなのだが、こうなってしまっては仕方がないと、一から作業を進めているのだという。
そんな話を聞かされ、アズールは気が気ではなかったのだ。自分達を送り出すために残った仲間達がどうなったのか。それも確認しないままリナムルへ戻ることは出来ないと言い出したのだ。
時間短縮もできるのなら尚のこと、あの場所意外にポータルを作る理由がないと。取り乱すアズールの腕を掴み静止するシン。
「落ち着け!アズール」
しかし彼はその手を乱暴に払い退け、厳しい言葉を吐き捨てる。初めは誰とも分からなかったが故に苛立ちが先走り、それが地下でアズール自身を逃してくれたシンである事に遅れて気がついた。
「これが落ち着いていられるかッ!!・・・シンか!?どうやってここまで・・・アイツはどうした。いや、今はそれどころではないんだ!」
「話は聞いた。だがエルフ達の協力なくし、俺達はここから逃げることも出来ない。ポータルをくぐった後に確認しに戻ろう!話を聞く限り、現場は見たが誰かの姿を確認した訳ではないようだ。ガレウス達は強い。きっとリナムルで俺達の帰りを待ってる筈だ!」
凄惨な状態となっているからには、誰かの肉体がバラバラにされた可能性は大いにある。しかし、あの場にいたのはこれまで彼らが相手にしてきた研究所で生み出された獰猛な獣達に過ぎない。
例え研究所の防衛の為に配置された精鋭であっても、身体能力がずば抜けているガレウスや、冷静な戦いができるケツァルがいれば到底負けるような相手ではない。
ただ気掛かりなのは、地下研究所に現れた黒いコートの人物と、彼が口にしていたクエストの循環に関する話だった。もし、シン達がこの研究所へやって来たことにより、本来助かるはずのなかった者達が生き残っているのなら、それはクエストの循環を妨げるエラーに該当するかもしれない。
それを直に来たのがあの人物なら、シンやツクヨの記憶を調べた後、各地に起きているエラーの原因となる存在の消去をしにやって来たと、考えられなくもない。寧ろそう考えるのが妥当なのかもしれない。
つまり、リナムル周辺で起きている一連の事件はクエストの一環であり、地下の研究所を崩壊させる目的を達成するには、本来犠牲が伴うというのがサイクルの一部なのではないか。
そしてその犠牲こそ、獣人族の幹部であるガレウスやケツァルだったとしたら・・・。
シン達のようなイレギュラーな存在ではなく、この世界の冒険者がリナムルの事件の解決に動き出していたら、地下研究所へ向かったメンバーに変化があり、百足男のセンチやラミア族のエンプサーと戦闘を行った者達も違っていたのかもしれない。
死に場所に違いがあろうとも、死ぬことに何らかの意味があり何らかの条件を満たす引き金となっているのだとしたら。クエストが円滑に循環するために、あの黒いコートの人物は地下研究所へ訪れる前に、最も優先すべき死の導きを彼らに与えにやって来た可能性は高い。
啖呵を切ってアズールを説得したものの、本当にガレウスやケツァル達が生きているかどうか不安になるシン。だが、命懸けでアズールを助けようとした彼の言葉を信じたアズールは、反抗するのを止め大人しくエルフ達が作り出すポータルが繋がるのを待つことにした。
「・・・すまない。冷静ではなかった・・・」
「仕方がない。仲間の安否が分からないとなれば誰だって冷静ではいられなくなる。それが親しい存在であれば尚更な」
自分の行いに対し反省するアズールを、状況を冷静に見ていたエイリルが励ます。今回はたまたま獣人族が主軸となって敢行された研究所の破壊計画。しかし立場や状況が変わっていれば、エルフ族やリナムルに暮らす人間やそこへ集まった冒険者が主体となっていたかもしれない。
誰もアズールを責める事は出来なかった。そして暫くした後に、外と内側のエルフ達による移動ポータルが完成し、戦闘を行えるまでに回復していたシンとツクヨが先陣を切り、様子を見ながら脱出を開始した。
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