1,094 / 1,646
影の立役者
しおりを挟む
ツクヨの放った剣は、不器用ながらも蛇女の頭部へ向けて飛んでいく。だが彼らのこれまでの戦闘に比べるとスピード感に欠ける。アズールがラミアを投げ飛ばす速度や、蛇女の風の刃に比べると遥かに遅い。
飛んでくる剣を前に、意表を突かれた蛇女は対応しきれぬ攻撃に身構えていたが、投擲スキルを持たないツクヨの投擲では、常人の投げる速度と変わらず、とてもではないが戦闘で役に立てるようなものにはならなかったのだ。
肝を冷やした蛇女はツクヨの投擲を鼻で笑うと、目を閉じて一息つく余裕を見せる。
「なッ・・・何だアレはッ!?あれじゃぁ・・・」
「しょうがないだろ!?私だって剣を投げるなんて慣れてないんだから!」
剣を投げるまではアズールの想定していた通りの展開だった。彼の落ち度は、ツクヨの投擲技術を事前に確かめなかった事だろう。それでも狙いは悪くない。何とか加速させる方法があれば、狙い通り命中させることが出来る。
「おい、人間!足場になれ!俺があれを押し込んでやる!」
「足場って・・・空中で!?どうするのさ」
足場と言われても想像がつかないツクヨに対し、足を曲げて見せるアズール。その動作を見て察したツクヨは、アズールの背中から離れ衝撃に備えて身構えて見せる。
「よし!いつでもOKだよ!」
アズールは曲げた足をそっとツクヨの肩に当てる。そして狙いを定めるように蛇女とツクヨの投げた剣の位置を確認し、勢いよく彼を蹴り上げ空中で軌道を変える。
しかし、既に蛇女は投げ放たれた剣を撃ち落とさんと迎撃の体勢を取っていた。風の刃を放つ準備と、万が一獣人のアズールによる別の策があった際の対策として、防御の魔法の準備も整えていた。
不意を突かれたことにより、蛇女の警戒心はこれまで以上に上がっていた。守りは固く抜かり無い。このままアズールの目論見通り、ツクヨの投げた剣を加速させることに成功したとして、守りを固めた蛇女に通用するだろうか。
「一瞬だけ肝を冷やしたぞ。だが手の内が晒された後では、最早どうしようもあるまい!」
蛇女の方へやって来るアズールに向けて手を翳し、再び風の刃の魔法を唱えようとする。同時に下方の腕が防御の魔法を自身にかけようとしたところで、蛇女に異変が訪れた。
魔法を唱える体勢に入ったものの、蛇女は一向に動きを見せなかったのだ。何か企んでいるのかと疑問に思ったアズールだったが、既に動いてしまった以上彼はもう止まることはできない。強引にも作戦を敢行するしかなくなっていた。
反対に動きの止まった蛇女は、自分でも身体が動かぬことに気が付き、表情には出さずとも焦りの様子が滲み出していた。汗が頬を流れ顎先から滴る。何故動かないのか。指や腕だけではない。新しく生み出した蛇の下半身までも動かず、その場から移動することもできない。まるで彼女だけ時が止まってしまったかのように。
誰もが蛇女の奇妙な様子に不気味な違和感を感じていたが、彼女の動きを止めていたその正体は、彼女の足元にある彼女自身の影にあった。
誰の目にも触れることはなかったが、蛇女の影に幾つかの影が触手のように繋がっていた。その影を辿っていくと、そこには瓦礫があり何者かが埋めれているように隠れていた。
「・・・小さくなったおかげで・・・漸く通じるようになったな・・・」
蛇女の動きを止めていたのは、意識を取り戻し戦闘不能の状態から回復したシンだったのだ。だが、意識は取り戻せても身体はまだ万全ではない。今の状態のまま彼らの力になろうと表に出ていたら、足手まといになっていた事だろう。
シンもそれくらいの判断は出来ていた。何も出来ずただ見ているだけなどという情けない状態に耐えながらも、それでも自分にできることを試みていたシン。
最初は大きな身体を有していた蛇女に対して、何度も影の拘束を試みようとしていたが、力が強すぎるあまり全く効果がなかった。無論、術者の状態も要因になってはいたが、強すぎる力を持った者を拘束するのは難しい。出来たとしても僅かな間だけというコストに見合わぬ成果しか与えられない。
ツクヨが戦闘に参加してからは、チャンスを伺いここぞという時の為に影による拘束の準備を進めつつ、蛇女が生み出したラミア達の動きを鈍らせたりと僅かながらのサポートを行なっていた。
そして今、身体を両断されたことで大半の魔力を失っている蛇女に対しても、しっかりと効果の得られるスキルの準備が整った。ツクヨの投げた剣が命中するまでの間だけでいい。蛇女の動きを完全に停止させるだけの力を蓄えたシンは、持てる力を振り絞りアズールの作戦を成功させる為に尽力した。
その結果、見事ツクヨの投げた剣は蛇女の額に命中し、アズールは勢いをつけた蹴りを、蛇女に刺さった剣を押し込むように当てる。
飛んでくる剣を前に、意表を突かれた蛇女は対応しきれぬ攻撃に身構えていたが、投擲スキルを持たないツクヨの投擲では、常人の投げる速度と変わらず、とてもではないが戦闘で役に立てるようなものにはならなかったのだ。
肝を冷やした蛇女はツクヨの投擲を鼻で笑うと、目を閉じて一息つく余裕を見せる。
「なッ・・・何だアレはッ!?あれじゃぁ・・・」
「しょうがないだろ!?私だって剣を投げるなんて慣れてないんだから!」
剣を投げるまではアズールの想定していた通りの展開だった。彼の落ち度は、ツクヨの投擲技術を事前に確かめなかった事だろう。それでも狙いは悪くない。何とか加速させる方法があれば、狙い通り命中させることが出来る。
「おい、人間!足場になれ!俺があれを押し込んでやる!」
「足場って・・・空中で!?どうするのさ」
足場と言われても想像がつかないツクヨに対し、足を曲げて見せるアズール。その動作を見て察したツクヨは、アズールの背中から離れ衝撃に備えて身構えて見せる。
「よし!いつでもOKだよ!」
アズールは曲げた足をそっとツクヨの肩に当てる。そして狙いを定めるように蛇女とツクヨの投げた剣の位置を確認し、勢いよく彼を蹴り上げ空中で軌道を変える。
しかし、既に蛇女は投げ放たれた剣を撃ち落とさんと迎撃の体勢を取っていた。風の刃を放つ準備と、万が一獣人のアズールによる別の策があった際の対策として、防御の魔法の準備も整えていた。
不意を突かれたことにより、蛇女の警戒心はこれまで以上に上がっていた。守りは固く抜かり無い。このままアズールの目論見通り、ツクヨの投げた剣を加速させることに成功したとして、守りを固めた蛇女に通用するだろうか。
「一瞬だけ肝を冷やしたぞ。だが手の内が晒された後では、最早どうしようもあるまい!」
蛇女の方へやって来るアズールに向けて手を翳し、再び風の刃の魔法を唱えようとする。同時に下方の腕が防御の魔法を自身にかけようとしたところで、蛇女に異変が訪れた。
魔法を唱える体勢に入ったものの、蛇女は一向に動きを見せなかったのだ。何か企んでいるのかと疑問に思ったアズールだったが、既に動いてしまった以上彼はもう止まることはできない。強引にも作戦を敢行するしかなくなっていた。
反対に動きの止まった蛇女は、自分でも身体が動かぬことに気が付き、表情には出さずとも焦りの様子が滲み出していた。汗が頬を流れ顎先から滴る。何故動かないのか。指や腕だけではない。新しく生み出した蛇の下半身までも動かず、その場から移動することもできない。まるで彼女だけ時が止まってしまったかのように。
誰もが蛇女の奇妙な様子に不気味な違和感を感じていたが、彼女の動きを止めていたその正体は、彼女の足元にある彼女自身の影にあった。
誰の目にも触れることはなかったが、蛇女の影に幾つかの影が触手のように繋がっていた。その影を辿っていくと、そこには瓦礫があり何者かが埋めれているように隠れていた。
「・・・小さくなったおかげで・・・漸く通じるようになったな・・・」
蛇女の動きを止めていたのは、意識を取り戻し戦闘不能の状態から回復したシンだったのだ。だが、意識は取り戻せても身体はまだ万全ではない。今の状態のまま彼らの力になろうと表に出ていたら、足手まといになっていた事だろう。
シンもそれくらいの判断は出来ていた。何も出来ずただ見ているだけなどという情けない状態に耐えながらも、それでも自分にできることを試みていたシン。
最初は大きな身体を有していた蛇女に対して、何度も影の拘束を試みようとしていたが、力が強すぎるあまり全く効果がなかった。無論、術者の状態も要因になってはいたが、強すぎる力を持った者を拘束するのは難しい。出来たとしても僅かな間だけというコストに見合わぬ成果しか与えられない。
ツクヨが戦闘に参加してからは、チャンスを伺いここぞという時の為に影による拘束の準備を進めつつ、蛇女が生み出したラミア達の動きを鈍らせたりと僅かながらのサポートを行なっていた。
そして今、身体を両断されたことで大半の魔力を失っている蛇女に対しても、しっかりと効果の得られるスキルの準備が整った。ツクヨの投げた剣が命中するまでの間だけでいい。蛇女の動きを完全に停止させるだけの力を蓄えたシンは、持てる力を振り絞りアズールの作戦を成功させる為に尽力した。
その結果、見事ツクヨの投げた剣は蛇女の額に命中し、アズールは勢いをつけた蹴りを、蛇女に刺さった剣を押し込むように当てる。
0
お気に入りに追加
295
あなたにおすすめの小説
re:birth 〜勇者じゃないと追放された最強職【何でも屋】は、異世界でチートスキル【DIY】で無双します~
華音 楓
ファンタジー
「役立たずの貴様は、この城から出ていけ!」
国王から殺気を含んだ声で告げられtた海人は頷く他なかった。
ある日、異世界に魔王討伐の為に主人公「石立海人」(いしだてかいと)は、勇者として召喚された。
その際に、判明したスキルは、誰にも理解されない【DIY】と【なんでも屋】という隠れ最強職であった。
だが、勇者職を有していなかった主人公は、誰にも理解されることなく勇者ではないという理由で王族を含む全ての城関係者から露骨な侮蔑を受ける事になる。
城に滞在したままでは、命の危険性があった海人は、城から半ば追放される形で王城から追放されることになる。 僅かな金銭で追放された海人は、生活費用を稼ぐ為に冒険者として登録し、生きていくことを余儀なくされた。
この物語は、多くの仲間と出会い、ダンジョンを攻略し、成りあがっていくストーリーである。
「自重知らずの異世界転生者-膨大な魔力を引っさげて異世界デビューしたら、規格外過ぎて自重を求められています-」
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
ネットでみつけた『異世界に行ったかもしれないスレ』に書いてあった『異世界に転生する方法』をやってみたら本当に異世界に転生された。
チート能力で豊富な魔力を持っていた俺だったが、目立つのが嫌だったので周囲となんら変わらないよう生活していたが「目立ち過ぎだ!」とか「加減という言葉の意味をもっと勉強して!」と周囲からはなぜか自重を求められた。
なんだよ? それじゃあまるで、俺が自重をどっかに捨ててきたみたいじゃないか!
こうして俺の理不尽で前途多難?な異世界生活が始まりました。
※注:すべてわかった上で自重してません。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
余りモノ異世界人の自由生活~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~
藤森フクロウ
ファンタジー
相良真一(サガラシンイチ)は社畜ブラックの企業戦士だった。
悪夢のような連勤を乗り越え、漸く帰れるとバスに乗り込んだらまさかの異世界転移。
そこには土下座する幼女女神がいた。
『ごめんなさあああい!!!』
最初っからギャン泣きクライマックス。
社畜が呼び出した国からサクッと逃げ出し、自由を求めて旅立ちます。
真一からシンに名前を改め、別の国に移り住みスローライフ……と思ったら馬鹿王子の世話をする羽目になったり、狩りや採取に精を出したり、馬鹿王子に暴言を吐いたり、冒険者ランクを上げたり、女神の愚痴を聞いたり、馬鹿王子を躾けたり、社会貢献したり……
そんなまったり異世界生活がはじまる――かも?
ブックマーク30000件突破ありがとうございます!!
第13回ファンタジー小説大賞にて、特別賞を頂き書籍化しております。
♦お知らせ♦
余りモノ異世界人の自由生活、コミックス3巻が発売しました!
漫画は村松麻由先生が担当してくださっています。
よかったらお手に取っていただければ幸いです。
書籍のイラストは万冬しま先生が担当してくださっています。
7巻は6月17日に発送です。地域によって異なりますが、早ければ当日夕方、遅くても2~3日後に書店にお届けになるかと思います。
今回は夏休み帰郷編、ちょっとバトル入りです。
コミカライズの連載は毎月第二水曜に更新となります。
漫画は村松麻由先生が担当してくださいます。
※基本予約投稿が多いです。
たまに失敗してトチ狂ったことになっています。
原稿作業中は、不規則になったり更新が遅れる可能性があります。
現在原稿作業と、私生活のいろいろで感想にはお返事しておりません。
王太子様には優秀な妹の方がお似合いですから、いつまでも私にこだわる必要なんてありませんよ?
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるラルリアは、優秀な妹に比べて平凡な人間であった。
これといって秀でた点がない彼女は、いつも妹と比較されて、時には罵倒されていたのである。
しかしそんなラルリアはある時、王太子の婚約者に選ばれた。
それに誰よりも驚いたのは、彼女自身である。仮に公爵家と王家の婚約がなされるとしても、その対象となるのは妹だと思っていたからだ。
事実として、社交界ではその婚約は非難されていた。
妹の方を王家に嫁がせる方が有益であると、有力者達は考えていたのだ。
故にラルリアも、婚約者である王太子アドルヴに婚約を変更するように進言した。しかし彼は、頑なにラルリアとの婚約を望んでいた。どうやらこの婚約自体、彼が提案したものであるようなのだ。
愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました
海咲雪
恋愛
「セレア、もう一度言う。私はセレアを愛している」
「どうやら、私の愛は伝わっていなかったらしい。これからは思う存分セレアを愛でることにしよう」
「他の男を愛することは婚約者の私が一切認めない。君が愛を注いでいいのも愛を注がれていいのも私だけだ」
貴方が愛しているのはあの男爵令嬢でしょう・・・?
何故、私を愛するふりをするのですか?
[登場人物]
セレア・シャルロット・・・伯爵令嬢。ノア・ヴィアーズの婚約者。ノアのことを建前ではなく本当に愛している。
×
ノア・ヴィアーズ・・・王族。セレア・シャルロットの婚約者。
リア・セルナード・・・男爵令嬢。ノア・ヴィアーズと恋仲であると噂が立っている。
アレン・シールベルト・・・伯爵家の一人息子。セレアとは幼い頃から仲が良い友達。実はセレアのことを・・・?
私異世界で成り上がる!! ~家出娘が異世界で極貧生活しながら虎視眈々と頂点を目指す~
春風一
ファンタジー
『いーわよ、そこまで言うならもう、親子の縁なんて切ってやる!! 絶対に成功するから、今に見てなさいよ!!』
如月風歌は、考えるより先に行動する脳筋少女。中学の卒業式の日に、親と大喧嘩し、その勢いで家出する。時空航行船のチケットを握りしめ、着の身着のまま&ほぼ無一文で、異世界に向かっていった。
同じ地球でありながら、魔法で発展した平行世界エレクトラ。この世界に来たのは『シルフィード』と呼ばれる、女性だけがなれる『超人気職業』に就くためだ。
上位階級のシルフィードは、トップアイドルのような存在。また、絶大な人気・知名度・影響力を持ち、誰からも尊敬される、人生の成功者。巨万の富を築いた者も、少なくはない。
だが、お金もない・人脈もない・知識もない。加えて、女子力ゼロで、女らしさの欠片もない。全てがゼロからの、あまりにも無謀すぎる挑戦。しかも、親から勘当を言い渡され、帰る場所すらない状態。
夢に燃えて、意気揚々と異世界に乗り込んだものの、待ち受けていのは、恐ろしく厳しい現実と、パンと水だけの極貧生活だった。
『夢さえ持っていれば、気合さえあれば、絶対に上手くいく!!』と信じて疑わない、脳筋でちょっとお馬鹿な少女。だが、チート並みのコミュ力(無自覚)で、人脈をどんどん広げて行く。
ほのぼの日常系。でも、脳筋主人公のため、トラブルが発生したり、たまにシリアスだったり、スポ根っぽい熱い展開も……。
裸一貫から成り上がる、異世界シンデレラストーリー。
私とお母さんとお好み焼き
white love it
経済・企業
義理の母と二人暮らしの垣谷操。貧しいと思っていたが、義母、京子の経営手腕はなかなかのものだった。
シングルマザーの織りなす経営方法とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる