1,023 / 1,646
復活の戦鬼と帰還
しおりを挟む
自身の内なる変化に戸惑いつつも、ガレウスは足枷のように絡みついた重荷が取れたようにそれまでの気持ちが晴れ渡り、再び獣達の群れの中へ飛び込んでいくと豪快な戦い方へと戻った。
「あっ・・・あれ?彼、元に戻ってる・・・?」
キレの悪かったガレウスの動きが、様子のおかしくなる前の頼れる姿へと戻っていた。彼の中でどんな変化があったのかは、周りの者達には分からなかったが、重要な戦力が戻ったことで前線を押し返し、獣を次々に討ち払っていく。
「何があったかしらねぇが、元に戻ったようで何よりだぜ!」
「あぁ!これでここはもう大丈夫だろ」
獣人達が話している通り、邪念の消えたガレウスの活躍は目を見張るものがあった。ミアの狙撃による手助けなどいらないほど手早く前衛の獣を処理していくと、その身体をまるで武器のように振り回し道を切り開く。
ガレウスの圧倒的な力に、獣達もツクヨから彼に標的を変えて一斉に襲い掛かる。ガレウスは見事な大立ち回りを演じ、敵の注意を引き受ける囮役をこれでもかと言うほど盛大にこなして見せた。
彼が大暴れをしていると、獣達がやって来た森の奥から幾つかの強い気配が近づいてくるのに気がつく。
「この気配はッ・・・!アイツら、何故戻って来やがった!?」
リナムルで戦う彼らの元へやって来る気配。その複数ある内の幾つかに、ガレウスらと同じ獣人の気配があることに気がつく。そしてそれが見知った気配であることも、ガレウスや側近の獣人達には分かっていた。
「アズール!?それに調査に向かった連中だ・・・」
「襲撃を知って戻ってきてくれたのか!?」
獣の力を手に入れた事により、ミアやツクヨ達でも気配には気付けたが、それが何者かまでは分からなかった。だが、ガレウスの反応や獣人達の言葉から、ダラーヒムの言葉を確かめる為調査へ向かった一行が引き返して来ているのだと悟る。つまり、その中にはシンもいる筈。
「戻って来る?じゃぁシンも・・・!?」
「恐らくな。だがダラーヒムの奴があんな状態だったんだ。途中で置いて行かれてても不思議じゃない・・・」
「そんなッ・・・!こんな獣達が彷徨いてる森で置いて行かれたら・・・」
「間違いなく戦闘になる。足手まといが居ればいくらシンでも、身を隠すのは容易じゃないだろう・・・」
ミアの言う通り、実際森の中には彼らを襲う獣と同じ敵がそこら中におり、戦闘にもなっていた。それにただのモンスターとは違うこの獣達は、獣人族と同じ鋭い嗅覚を持っている。
シンの影によるスキルは視覚的に姿を隠せても、匂いまでは消すことが出来ない。もし獣達に襲われでもしたら逃げ切ることは出来ないだろう。
ミアの危惧する事態に心配するツクヨだったが、そんな彼の不安はすぐに消え去る事となった。
本調子に戻ったガレウスが暴れ、残すは残党を狩るといった状況の中、彼らの元に辿り着いた気配が次々に姿を現し、獣達を倒していった。
「ガレウス!無事だったか!?」
「アズール!それにケツァルまでッ・・・。何だよ、俺だけじゃ任せられなかったってか!?」
「馬鹿を言ってる場合か!被害の様子はどうだ?」
「さぁな・・・。だがコイツらの襲撃はこれで最後だろう。片付け終わったら確認しようと思ってたところだ」
ケツァルの怪しい動きを調査していたガレウスは、リナムル襲撃の際に出遅れてしまい、全体の状況を把握している訳ではなかった。要所要所で側近の者を使い情報の伝達を行っていたが、今は敵の最後の襲撃を迎え撃つので精一杯だった。
援軍に駆けつけたアズールやケツァルは、身体の一部を強化し、敵の獣達を出血させる事なく戦闘不能にしていた。それは獣に隠された何らかの能力である幻覚を再現させない為の対策だった。
だが、獣の血によって幻覚が引き起こされると知っていた彼らは、既に返り血を浴びているガレウスの姿を見て、酷く動揺していた。それもその筈。実際にその能力に苦しめられたからこそ、ガレウスも同じ状況に陥っているのではないかと心配していたからだ。
「ガレウス!その身体ッ・・・」
「ん?あぁ、こりゃぁ返り血だ。俺のじゃねぇよ」
「違う!お前、幻覚が見えたりしてないか?」
返り血に染まる身体をしながら、敵味方をちゃんと見極め難なく攻防を繰り広げている彼の姿を見て、幻覚の症状があるのかないのか、本人以外には確認のしようもなかった。
幻覚を見ながら戦っているのだとすれば、いつ自分にその攻撃が向けられるか分からない。その不安を確かめる為、ケツァルはガレウスに現在の容態を伺う。
「へ!さっきまで妙なモンが見えていたが、今は問題ねぇ!この通りッ・・・!絶好調だぜ!」
そう言いながらガレウスは、目の前の獣の頭を鷲掴みにして地面に叩きつけると、その身体を軽々しく持ち上げてみせた。
「なッ・・・!?どうやって切り抜けたんだ?血の付着が幻覚のトリガーになっていたのではなかったのか・・・」
「さぁな・・・。だが、人間のガキを助けた時に、重荷が取れたように楽になった気がするぜ」
「お前が人間をッ!?どういう風の吹き回しだ!」
ガレウスが人間を助けるなど、彼ら獣人族の間では考えられない事だった。それ故に本当かどうかはさておき、本人からそのような言葉が出て来たことにケツァルは驚愕した。
「あっ・・・あれ?彼、元に戻ってる・・・?」
キレの悪かったガレウスの動きが、様子のおかしくなる前の頼れる姿へと戻っていた。彼の中でどんな変化があったのかは、周りの者達には分からなかったが、重要な戦力が戻ったことで前線を押し返し、獣を次々に討ち払っていく。
「何があったかしらねぇが、元に戻ったようで何よりだぜ!」
「あぁ!これでここはもう大丈夫だろ」
獣人達が話している通り、邪念の消えたガレウスの活躍は目を見張るものがあった。ミアの狙撃による手助けなどいらないほど手早く前衛の獣を処理していくと、その身体をまるで武器のように振り回し道を切り開く。
ガレウスの圧倒的な力に、獣達もツクヨから彼に標的を変えて一斉に襲い掛かる。ガレウスは見事な大立ち回りを演じ、敵の注意を引き受ける囮役をこれでもかと言うほど盛大にこなして見せた。
彼が大暴れをしていると、獣達がやって来た森の奥から幾つかの強い気配が近づいてくるのに気がつく。
「この気配はッ・・・!アイツら、何故戻って来やがった!?」
リナムルで戦う彼らの元へやって来る気配。その複数ある内の幾つかに、ガレウスらと同じ獣人の気配があることに気がつく。そしてそれが見知った気配であることも、ガレウスや側近の獣人達には分かっていた。
「アズール!?それに調査に向かった連中だ・・・」
「襲撃を知って戻ってきてくれたのか!?」
獣の力を手に入れた事により、ミアやツクヨ達でも気配には気付けたが、それが何者かまでは分からなかった。だが、ガレウスの反応や獣人達の言葉から、ダラーヒムの言葉を確かめる為調査へ向かった一行が引き返して来ているのだと悟る。つまり、その中にはシンもいる筈。
「戻って来る?じゃぁシンも・・・!?」
「恐らくな。だがダラーヒムの奴があんな状態だったんだ。途中で置いて行かれてても不思議じゃない・・・」
「そんなッ・・・!こんな獣達が彷徨いてる森で置いて行かれたら・・・」
「間違いなく戦闘になる。足手まといが居ればいくらシンでも、身を隠すのは容易じゃないだろう・・・」
ミアの言う通り、実際森の中には彼らを襲う獣と同じ敵がそこら中におり、戦闘にもなっていた。それにただのモンスターとは違うこの獣達は、獣人族と同じ鋭い嗅覚を持っている。
シンの影によるスキルは視覚的に姿を隠せても、匂いまでは消すことが出来ない。もし獣達に襲われでもしたら逃げ切ることは出来ないだろう。
ミアの危惧する事態に心配するツクヨだったが、そんな彼の不安はすぐに消え去る事となった。
本調子に戻ったガレウスが暴れ、残すは残党を狩るといった状況の中、彼らの元に辿り着いた気配が次々に姿を現し、獣達を倒していった。
「ガレウス!無事だったか!?」
「アズール!それにケツァルまでッ・・・。何だよ、俺だけじゃ任せられなかったってか!?」
「馬鹿を言ってる場合か!被害の様子はどうだ?」
「さぁな・・・。だがコイツらの襲撃はこれで最後だろう。片付け終わったら確認しようと思ってたところだ」
ケツァルの怪しい動きを調査していたガレウスは、リナムル襲撃の際に出遅れてしまい、全体の状況を把握している訳ではなかった。要所要所で側近の者を使い情報の伝達を行っていたが、今は敵の最後の襲撃を迎え撃つので精一杯だった。
援軍に駆けつけたアズールやケツァルは、身体の一部を強化し、敵の獣達を出血させる事なく戦闘不能にしていた。それは獣に隠された何らかの能力である幻覚を再現させない為の対策だった。
だが、獣の血によって幻覚が引き起こされると知っていた彼らは、既に返り血を浴びているガレウスの姿を見て、酷く動揺していた。それもその筈。実際にその能力に苦しめられたからこそ、ガレウスも同じ状況に陥っているのではないかと心配していたからだ。
「ガレウス!その身体ッ・・・」
「ん?あぁ、こりゃぁ返り血だ。俺のじゃねぇよ」
「違う!お前、幻覚が見えたりしてないか?」
返り血に染まる身体をしながら、敵味方をちゃんと見極め難なく攻防を繰り広げている彼の姿を見て、幻覚の症状があるのかないのか、本人以外には確認のしようもなかった。
幻覚を見ながら戦っているのだとすれば、いつ自分にその攻撃が向けられるか分からない。その不安を確かめる為、ケツァルはガレウスに現在の容態を伺う。
「へ!さっきまで妙なモンが見えていたが、今は問題ねぇ!この通りッ・・・!絶好調だぜ!」
そう言いながらガレウスは、目の前の獣の頭を鷲掴みにして地面に叩きつけると、その身体を軽々しく持ち上げてみせた。
「なッ・・・!?どうやって切り抜けたんだ?血の付着が幻覚のトリガーになっていたのではなかったのか・・・」
「さぁな・・・。だが、人間のガキを助けた時に、重荷が取れたように楽になった気がするぜ」
「お前が人間をッ!?どういう風の吹き回しだ!」
ガレウスが人間を助けるなど、彼ら獣人族の間では考えられない事だった。それ故に本当かどうかはさておき、本人からそのような言葉が出て来たことにケツァルは驚愕した。
0
お気に入りに追加
295
あなたにおすすめの小説
re:birth 〜勇者じゃないと追放された最強職【何でも屋】は、異世界でチートスキル【DIY】で無双します~
華音 楓
ファンタジー
「役立たずの貴様は、この城から出ていけ!」
国王から殺気を含んだ声で告げられtた海人は頷く他なかった。
ある日、異世界に魔王討伐の為に主人公「石立海人」(いしだてかいと)は、勇者として召喚された。
その際に、判明したスキルは、誰にも理解されない【DIY】と【なんでも屋】という隠れ最強職であった。
だが、勇者職を有していなかった主人公は、誰にも理解されることなく勇者ではないという理由で王族を含む全ての城関係者から露骨な侮蔑を受ける事になる。
城に滞在したままでは、命の危険性があった海人は、城から半ば追放される形で王城から追放されることになる。 僅かな金銭で追放された海人は、生活費用を稼ぐ為に冒険者として登録し、生きていくことを余儀なくされた。
この物語は、多くの仲間と出会い、ダンジョンを攻略し、成りあがっていくストーリーである。
「自重知らずの異世界転生者-膨大な魔力を引っさげて異世界デビューしたら、規格外過ぎて自重を求められています-」
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
ネットでみつけた『異世界に行ったかもしれないスレ』に書いてあった『異世界に転生する方法』をやってみたら本当に異世界に転生された。
チート能力で豊富な魔力を持っていた俺だったが、目立つのが嫌だったので周囲となんら変わらないよう生活していたが「目立ち過ぎだ!」とか「加減という言葉の意味をもっと勉強して!」と周囲からはなぜか自重を求められた。
なんだよ? それじゃあまるで、俺が自重をどっかに捨ててきたみたいじゃないか!
こうして俺の理不尽で前途多難?な異世界生活が始まりました。
※注:すべてわかった上で自重してません。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
余りモノ異世界人の自由生活~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~
藤森フクロウ
ファンタジー
相良真一(サガラシンイチ)は社畜ブラックの企業戦士だった。
悪夢のような連勤を乗り越え、漸く帰れるとバスに乗り込んだらまさかの異世界転移。
そこには土下座する幼女女神がいた。
『ごめんなさあああい!!!』
最初っからギャン泣きクライマックス。
社畜が呼び出した国からサクッと逃げ出し、自由を求めて旅立ちます。
真一からシンに名前を改め、別の国に移り住みスローライフ……と思ったら馬鹿王子の世話をする羽目になったり、狩りや採取に精を出したり、馬鹿王子に暴言を吐いたり、冒険者ランクを上げたり、女神の愚痴を聞いたり、馬鹿王子を躾けたり、社会貢献したり……
そんなまったり異世界生活がはじまる――かも?
ブックマーク30000件突破ありがとうございます!!
第13回ファンタジー小説大賞にて、特別賞を頂き書籍化しております。
♦お知らせ♦
余りモノ異世界人の自由生活、コミックス3巻が発売しました!
漫画は村松麻由先生が担当してくださっています。
よかったらお手に取っていただければ幸いです。
書籍のイラストは万冬しま先生が担当してくださっています。
7巻は6月17日に発送です。地域によって異なりますが、早ければ当日夕方、遅くても2~3日後に書店にお届けになるかと思います。
今回は夏休み帰郷編、ちょっとバトル入りです。
コミカライズの連載は毎月第二水曜に更新となります。
漫画は村松麻由先生が担当してくださいます。
※基本予約投稿が多いです。
たまに失敗してトチ狂ったことになっています。
原稿作業中は、不規則になったり更新が遅れる可能性があります。
現在原稿作業と、私生活のいろいろで感想にはお返事しておりません。
王太子様には優秀な妹の方がお似合いですから、いつまでも私にこだわる必要なんてありませんよ?
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるラルリアは、優秀な妹に比べて平凡な人間であった。
これといって秀でた点がない彼女は、いつも妹と比較されて、時には罵倒されていたのである。
しかしそんなラルリアはある時、王太子の婚約者に選ばれた。
それに誰よりも驚いたのは、彼女自身である。仮に公爵家と王家の婚約がなされるとしても、その対象となるのは妹だと思っていたからだ。
事実として、社交界ではその婚約は非難されていた。
妹の方を王家に嫁がせる方が有益であると、有力者達は考えていたのだ。
故にラルリアも、婚約者である王太子アドルヴに婚約を変更するように進言した。しかし彼は、頑なにラルリアとの婚約を望んでいた。どうやらこの婚約自体、彼が提案したものであるようなのだ。
愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました
海咲雪
恋愛
「セレア、もう一度言う。私はセレアを愛している」
「どうやら、私の愛は伝わっていなかったらしい。これからは思う存分セレアを愛でることにしよう」
「他の男を愛することは婚約者の私が一切認めない。君が愛を注いでいいのも愛を注がれていいのも私だけだ」
貴方が愛しているのはあの男爵令嬢でしょう・・・?
何故、私を愛するふりをするのですか?
[登場人物]
セレア・シャルロット・・・伯爵令嬢。ノア・ヴィアーズの婚約者。ノアのことを建前ではなく本当に愛している。
×
ノア・ヴィアーズ・・・王族。セレア・シャルロットの婚約者。
リア・セルナード・・・男爵令嬢。ノア・ヴィアーズと恋仲であると噂が立っている。
アレン・シールベルト・・・伯爵家の一人息子。セレアとは幼い頃から仲が良い友達。実はセレアのことを・・・?
私異世界で成り上がる!! ~家出娘が異世界で極貧生活しながら虎視眈々と頂点を目指す~
春風一
ファンタジー
『いーわよ、そこまで言うならもう、親子の縁なんて切ってやる!! 絶対に成功するから、今に見てなさいよ!!』
如月風歌は、考えるより先に行動する脳筋少女。中学の卒業式の日に、親と大喧嘩し、その勢いで家出する。時空航行船のチケットを握りしめ、着の身着のまま&ほぼ無一文で、異世界に向かっていった。
同じ地球でありながら、魔法で発展した平行世界エレクトラ。この世界に来たのは『シルフィード』と呼ばれる、女性だけがなれる『超人気職業』に就くためだ。
上位階級のシルフィードは、トップアイドルのような存在。また、絶大な人気・知名度・影響力を持ち、誰からも尊敬される、人生の成功者。巨万の富を築いた者も、少なくはない。
だが、お金もない・人脈もない・知識もない。加えて、女子力ゼロで、女らしさの欠片もない。全てがゼロからの、あまりにも無謀すぎる挑戦。しかも、親から勘当を言い渡され、帰る場所すらない状態。
夢に燃えて、意気揚々と異世界に乗り込んだものの、待ち受けていのは、恐ろしく厳しい現実と、パンと水だけの極貧生活だった。
『夢さえ持っていれば、気合さえあれば、絶対に上手くいく!!』と信じて疑わない、脳筋でちょっとお馬鹿な少女。だが、チート並みのコミュ力(無自覚)で、人脈をどんどん広げて行く。
ほのぼの日常系。でも、脳筋主人公のため、トラブルが発生したり、たまにシリアスだったり、スポ根っぽい熱い展開も……。
裸一貫から成り上がる、異世界シンデレラストーリー。
私とお母さんとお好み焼き
white love it
経済・企業
義理の母と二人暮らしの垣谷操。貧しいと思っていたが、義母、京子の経営手腕はなかなかのものだった。
シングルマザーの織りなす経営方法とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる