910 / 1,646
抜刀、布都御魂剣
しおりを挟む
つまり、大穴に埋まっていた機材や鉄骨には、地中にある魔力がありその修復の際に、外部の魔力と触れ合うことで暴走してしまい、その形を異形の生き物であるモンスターへと変えてしまったということだ。
「話は分かりました。それで、修復を行なっていた人は今どこに?」
「他の護衛の者が、別の場所へと避難させている筈だ・・・。無事だといいのだが・・・」
彼らの言う、“修復士“であればもっと詳しく分かるのではないかと考えたツクヨだったが、こうしている間にも首無しのモンスターは暴れ回っており、ルーカスが何とか食い止めている。
大きな鎧に大剣を使う割には、身軽な動きでモンスターの斬撃を次々に躱し、避けられぬものと判断した一撃には、地面に突き刺した大剣を盾に衝撃を地面へといなしていたのだ。
ルーカスがモンスターの攻撃を受け止める際は、必ず地面や近場の岩に剣を突き刺している。戦闘経験の豊富さからか、変化するモンスターの様子に臨機応変に対応できているのは、流石はギルドマスターといったところだろう。
「修復士の人は、あのモンスターの退治の仕方について詳しくないんですか?初めてではないんですよね?」
「どうだろうか・・・。彼が直接戦うという事態にまで発展したことはないんだ。さっきも言った通り、こんな強力なモンスターが現れるのは初めてのことなんだ・・・」
「ここは私達で抑えます。貴方はその修復士の人に現状を伝えて、解決策はないのか聞いてきてくれませんか?」
「わっ分かった、直ぐに探してこよう!」
ツクヨと話していた護衛の者は、彼に言われた通り戦場を離れ、修復士を探しに向かう。一人、モンスターの猛攻に耐えながら、他の者達と連携するルーカス。
護衛の者達には前線を退かせ、自分が囮になることで被害を最小限に留めながら、遠距離攻撃による援護を任せていた。中には支援系の魔法を使える者や、多少なら回復も行える者もおり、よく持ち堪えている。
「普通の剣じゃダメだ・・・。グレイスから貰った、あの剣ならッ・・・」
グラン・ヴァーグで行われたレースの前、ツクヨ達はグレイス・オマリーという海賊と、チン・シー海賊団の幹部らと共に行った共同作戦の報酬として受け取った、“布都御魂剣“を取り出した。
レースの中では、ロロネーの使役していた強力な怪異を打ち破る要として、ツクヨに不思議な力を与え勝利へと導いた伝説上の宝剣。
ツクヨの心の目で思い描いた空間と、その中で創造した能力や力を現実に反映させることの出来るこの剣なら、或いはあの強靭な鋼の肉体をしたモンスターを斬ることができるかもしれない。
急ぎモンスターの相手をするルーカスの元へ向かうと、ツクヨは布都御魂剣を手に戦場へと戻る。
「すみません!お一人に任せてしまって・・・」
「構わん。だが見ての通り、攻撃を防ぐことは出来ても、有効な一撃を与えることもできん。これではジリ貧だ・・・」
「それに関してですが、大穴で見つかった物を修復していたという修復士の元へ、人を送らせました。その人物なら、何か突破口を切り拓けるかもと思いまして・・・」
「なるほど、助かる。それまでの間、我々でこいつを止めておけばいいのだな?」
「はい。・・・ですがその前に、私に出来る事を試させて欲しいのです」
ツクヨは手にした布都御魂剣に意識を集中させる。すると、彼の力に呼応するように刀剣が青白い光を帯び始めた。
そして、レースの中で怪異と戦った時の感覚を思い出し目を閉じると、心の目で瞼の向こう側の景色を想像し、頭の中で世界を創造する。
モンスターの身体の輪郭が、煙のようなオーラで現れる。景色もそっくりそのまま創造したツクヨの頭の中の世界では、モンスターの実体は見えずとも身体に帯びる魔力や気配で、その動きや行動が分かる。
「よし・・・!あの時と同じだ。行くぞッ!」
目を閉じたままのツクヨが、四本の腕にそれぞれ剣を携えた首無しのモンスターに向かっていく。その様子を見ていたルーカスは、正気の行動ではないといった様子で彼を引き止めようとしていた。
「おい!目を瞑ったままでだと!?」
駆け寄るツクヨの気配気づいたモンスターは、剣を振るい襲い掛かる。普通なら目を閉じている彼に、モンスターの攻撃を凌ぐことなどできない。だが、周りの者達の不安を払うように、見事な身のこなしで攻撃を次々に回避していく。
モンスターの懐へ潜り込んだツクヨが、青白く光る布都御魂剣で渾身の一撃を入れる。モンスターの身に纏うオーラを断ち切るように、その刀身がモンスターの肌に触れる。
しかしここで、ツクヨの想像とは違った事態が発生した。
布都御魂剣の能力を信じていたツクヨは、その能力であれば相手が如何なる硬度を誇ろうとも断ち切ることが出来ると思っていたのだが、彼の一撃は最初にモンスターへ打ち込んだ、通常の剣による一撃と同じ金属音を響かせたのだ。
「えっ・・・!?」
手に伝わる衝撃と、周囲に響き渡った高音に思わず目を開けるツクヨ。布都御魂剣の一撃を受けても、全くもろともしていない様子のモンスターが、驚きのあまり固まる彼に、剛腕から振われる強靭な斬撃を差し向ける。
「何をしているッ!?早く退けぇッ!!」
だが、ルーカスの声が彼に届いた頃には時既に遅く、もう避けきれないところまでモンスターの振るう剣が迫っていた。
「話は分かりました。それで、修復を行なっていた人は今どこに?」
「他の護衛の者が、別の場所へと避難させている筈だ・・・。無事だといいのだが・・・」
彼らの言う、“修復士“であればもっと詳しく分かるのではないかと考えたツクヨだったが、こうしている間にも首無しのモンスターは暴れ回っており、ルーカスが何とか食い止めている。
大きな鎧に大剣を使う割には、身軽な動きでモンスターの斬撃を次々に躱し、避けられぬものと判断した一撃には、地面に突き刺した大剣を盾に衝撃を地面へといなしていたのだ。
ルーカスがモンスターの攻撃を受け止める際は、必ず地面や近場の岩に剣を突き刺している。戦闘経験の豊富さからか、変化するモンスターの様子に臨機応変に対応できているのは、流石はギルドマスターといったところだろう。
「修復士の人は、あのモンスターの退治の仕方について詳しくないんですか?初めてではないんですよね?」
「どうだろうか・・・。彼が直接戦うという事態にまで発展したことはないんだ。さっきも言った通り、こんな強力なモンスターが現れるのは初めてのことなんだ・・・」
「ここは私達で抑えます。貴方はその修復士の人に現状を伝えて、解決策はないのか聞いてきてくれませんか?」
「わっ分かった、直ぐに探してこよう!」
ツクヨと話していた護衛の者は、彼に言われた通り戦場を離れ、修復士を探しに向かう。一人、モンスターの猛攻に耐えながら、他の者達と連携するルーカス。
護衛の者達には前線を退かせ、自分が囮になることで被害を最小限に留めながら、遠距離攻撃による援護を任せていた。中には支援系の魔法を使える者や、多少なら回復も行える者もおり、よく持ち堪えている。
「普通の剣じゃダメだ・・・。グレイスから貰った、あの剣ならッ・・・」
グラン・ヴァーグで行われたレースの前、ツクヨ達はグレイス・オマリーという海賊と、チン・シー海賊団の幹部らと共に行った共同作戦の報酬として受け取った、“布都御魂剣“を取り出した。
レースの中では、ロロネーの使役していた強力な怪異を打ち破る要として、ツクヨに不思議な力を与え勝利へと導いた伝説上の宝剣。
ツクヨの心の目で思い描いた空間と、その中で創造した能力や力を現実に反映させることの出来るこの剣なら、或いはあの強靭な鋼の肉体をしたモンスターを斬ることができるかもしれない。
急ぎモンスターの相手をするルーカスの元へ向かうと、ツクヨは布都御魂剣を手に戦場へと戻る。
「すみません!お一人に任せてしまって・・・」
「構わん。だが見ての通り、攻撃を防ぐことは出来ても、有効な一撃を与えることもできん。これではジリ貧だ・・・」
「それに関してですが、大穴で見つかった物を修復していたという修復士の元へ、人を送らせました。その人物なら、何か突破口を切り拓けるかもと思いまして・・・」
「なるほど、助かる。それまでの間、我々でこいつを止めておけばいいのだな?」
「はい。・・・ですがその前に、私に出来る事を試させて欲しいのです」
ツクヨは手にした布都御魂剣に意識を集中させる。すると、彼の力に呼応するように刀剣が青白い光を帯び始めた。
そして、レースの中で怪異と戦った時の感覚を思い出し目を閉じると、心の目で瞼の向こう側の景色を想像し、頭の中で世界を創造する。
モンスターの身体の輪郭が、煙のようなオーラで現れる。景色もそっくりそのまま創造したツクヨの頭の中の世界では、モンスターの実体は見えずとも身体に帯びる魔力や気配で、その動きや行動が分かる。
「よし・・・!あの時と同じだ。行くぞッ!」
目を閉じたままのツクヨが、四本の腕にそれぞれ剣を携えた首無しのモンスターに向かっていく。その様子を見ていたルーカスは、正気の行動ではないといった様子で彼を引き止めようとしていた。
「おい!目を瞑ったままでだと!?」
駆け寄るツクヨの気配気づいたモンスターは、剣を振るい襲い掛かる。普通なら目を閉じている彼に、モンスターの攻撃を凌ぐことなどできない。だが、周りの者達の不安を払うように、見事な身のこなしで攻撃を次々に回避していく。
モンスターの懐へ潜り込んだツクヨが、青白く光る布都御魂剣で渾身の一撃を入れる。モンスターの身に纏うオーラを断ち切るように、その刀身がモンスターの肌に触れる。
しかしここで、ツクヨの想像とは違った事態が発生した。
布都御魂剣の能力を信じていたツクヨは、その能力であれば相手が如何なる硬度を誇ろうとも断ち切ることが出来ると思っていたのだが、彼の一撃は最初にモンスターへ打ち込んだ、通常の剣による一撃と同じ金属音を響かせたのだ。
「えっ・・・!?」
手に伝わる衝撃と、周囲に響き渡った高音に思わず目を開けるツクヨ。布都御魂剣の一撃を受けても、全くもろともしていない様子のモンスターが、驚きのあまり固まる彼に、剛腕から振われる強靭な斬撃を差し向ける。
「何をしているッ!?早く退けぇッ!!」
だが、ルーカスの声が彼に届いた頃には時既に遅く、もう避けきれないところまでモンスターの振るう剣が迫っていた。
0
お気に入りに追加
295
あなたにおすすめの小説
re:birth 〜勇者じゃないと追放された最強職【何でも屋】は、異世界でチートスキル【DIY】で無双します~
華音 楓
ファンタジー
「役立たずの貴様は、この城から出ていけ!」
国王から殺気を含んだ声で告げられtた海人は頷く他なかった。
ある日、異世界に魔王討伐の為に主人公「石立海人」(いしだてかいと)は、勇者として召喚された。
その際に、判明したスキルは、誰にも理解されない【DIY】と【なんでも屋】という隠れ最強職であった。
だが、勇者職を有していなかった主人公は、誰にも理解されることなく勇者ではないという理由で王族を含む全ての城関係者から露骨な侮蔑を受ける事になる。
城に滞在したままでは、命の危険性があった海人は、城から半ば追放される形で王城から追放されることになる。 僅かな金銭で追放された海人は、生活費用を稼ぐ為に冒険者として登録し、生きていくことを余儀なくされた。
この物語は、多くの仲間と出会い、ダンジョンを攻略し、成りあがっていくストーリーである。
「自重知らずの異世界転生者-膨大な魔力を引っさげて異世界デビューしたら、規格外過ぎて自重を求められています-」
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
ネットでみつけた『異世界に行ったかもしれないスレ』に書いてあった『異世界に転生する方法』をやってみたら本当に異世界に転生された。
チート能力で豊富な魔力を持っていた俺だったが、目立つのが嫌だったので周囲となんら変わらないよう生活していたが「目立ち過ぎだ!」とか「加減という言葉の意味をもっと勉強して!」と周囲からはなぜか自重を求められた。
なんだよ? それじゃあまるで、俺が自重をどっかに捨ててきたみたいじゃないか!
こうして俺の理不尽で前途多難?な異世界生活が始まりました。
※注:すべてわかった上で自重してません。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
余りモノ異世界人の自由生活~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~
藤森フクロウ
ファンタジー
相良真一(サガラシンイチ)は社畜ブラックの企業戦士だった。
悪夢のような連勤を乗り越え、漸く帰れるとバスに乗り込んだらまさかの異世界転移。
そこには土下座する幼女女神がいた。
『ごめんなさあああい!!!』
最初っからギャン泣きクライマックス。
社畜が呼び出した国からサクッと逃げ出し、自由を求めて旅立ちます。
真一からシンに名前を改め、別の国に移り住みスローライフ……と思ったら馬鹿王子の世話をする羽目になったり、狩りや採取に精を出したり、馬鹿王子に暴言を吐いたり、冒険者ランクを上げたり、女神の愚痴を聞いたり、馬鹿王子を躾けたり、社会貢献したり……
そんなまったり異世界生活がはじまる――かも?
ブックマーク30000件突破ありがとうございます!!
第13回ファンタジー小説大賞にて、特別賞を頂き書籍化しております。
♦お知らせ♦
余りモノ異世界人の自由生活、コミックス3巻が発売しました!
漫画は村松麻由先生が担当してくださっています。
よかったらお手に取っていただければ幸いです。
書籍のイラストは万冬しま先生が担当してくださっています。
7巻は6月17日に発送です。地域によって異なりますが、早ければ当日夕方、遅くても2~3日後に書店にお届けになるかと思います。
今回は夏休み帰郷編、ちょっとバトル入りです。
コミカライズの連載は毎月第二水曜に更新となります。
漫画は村松麻由先生が担当してくださいます。
※基本予約投稿が多いです。
たまに失敗してトチ狂ったことになっています。
原稿作業中は、不規則になったり更新が遅れる可能性があります。
現在原稿作業と、私生活のいろいろで感想にはお返事しておりません。
王太子様には優秀な妹の方がお似合いですから、いつまでも私にこだわる必要なんてありませんよ?
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるラルリアは、優秀な妹に比べて平凡な人間であった。
これといって秀でた点がない彼女は、いつも妹と比較されて、時には罵倒されていたのである。
しかしそんなラルリアはある時、王太子の婚約者に選ばれた。
それに誰よりも驚いたのは、彼女自身である。仮に公爵家と王家の婚約がなされるとしても、その対象となるのは妹だと思っていたからだ。
事実として、社交界ではその婚約は非難されていた。
妹の方を王家に嫁がせる方が有益であると、有力者達は考えていたのだ。
故にラルリアも、婚約者である王太子アドルヴに婚約を変更するように進言した。しかし彼は、頑なにラルリアとの婚約を望んでいた。どうやらこの婚約自体、彼が提案したものであるようなのだ。
愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました
海咲雪
恋愛
「セレア、もう一度言う。私はセレアを愛している」
「どうやら、私の愛は伝わっていなかったらしい。これからは思う存分セレアを愛でることにしよう」
「他の男を愛することは婚約者の私が一切認めない。君が愛を注いでいいのも愛を注がれていいのも私だけだ」
貴方が愛しているのはあの男爵令嬢でしょう・・・?
何故、私を愛するふりをするのですか?
[登場人物]
セレア・シャルロット・・・伯爵令嬢。ノア・ヴィアーズの婚約者。ノアのことを建前ではなく本当に愛している。
×
ノア・ヴィアーズ・・・王族。セレア・シャルロットの婚約者。
リア・セルナード・・・男爵令嬢。ノア・ヴィアーズと恋仲であると噂が立っている。
アレン・シールベルト・・・伯爵家の一人息子。セレアとは幼い頃から仲が良い友達。実はセレアのことを・・・?
私異世界で成り上がる!! ~家出娘が異世界で極貧生活しながら虎視眈々と頂点を目指す~
春風一
ファンタジー
『いーわよ、そこまで言うならもう、親子の縁なんて切ってやる!! 絶対に成功するから、今に見てなさいよ!!』
如月風歌は、考えるより先に行動する脳筋少女。中学の卒業式の日に、親と大喧嘩し、その勢いで家出する。時空航行船のチケットを握りしめ、着の身着のまま&ほぼ無一文で、異世界に向かっていった。
同じ地球でありながら、魔法で発展した平行世界エレクトラ。この世界に来たのは『シルフィード』と呼ばれる、女性だけがなれる『超人気職業』に就くためだ。
上位階級のシルフィードは、トップアイドルのような存在。また、絶大な人気・知名度・影響力を持ち、誰からも尊敬される、人生の成功者。巨万の富を築いた者も、少なくはない。
だが、お金もない・人脈もない・知識もない。加えて、女子力ゼロで、女らしさの欠片もない。全てがゼロからの、あまりにも無謀すぎる挑戦。しかも、親から勘当を言い渡され、帰る場所すらない状態。
夢に燃えて、意気揚々と異世界に乗り込んだものの、待ち受けていのは、恐ろしく厳しい現実と、パンと水だけの極貧生活だった。
『夢さえ持っていれば、気合さえあれば、絶対に上手くいく!!』と信じて疑わない、脳筋でちょっとお馬鹿な少女。だが、チート並みのコミュ力(無自覚)で、人脈をどんどん広げて行く。
ほのぼの日常系。でも、脳筋主人公のため、トラブルが発生したり、たまにシリアスだったり、スポ根っぽい熱い展開も……。
裸一貫から成り上がる、異世界シンデレラストーリー。
私とお母さんとお好み焼き
white love it
経済・企業
義理の母と二人暮らしの垣谷操。貧しいと思っていたが、義母、京子の経営手腕はなかなかのものだった。
シングルマザーの織りなす経営方法とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる