902 / 1,646
知恵と魔法
しおりを挟む
薬品が収納されていた部屋の隣に通じていたのは、それを試す為の機材やスペースの設けられた実験室のような場所だった。
薬品についての知識はなかったが、先程の部屋にあった書類や説明書に記載されていた、危険な事に関する事項を思い出したツバキは、持ち出した薬品を用いて調合を行った。
「さて・・・どんな危険なモンが出来るのかねぇ」
技師としてのクラススキルを用いたコーティング技術で、混ぜ合わせた薬品を容器に収納し、反応を止める。
すると、廊下にいたはずのソウルリーパーが壁を通り抜け、ツバキのいる実験室に入り込んできた。
突然背筋の凍りつくような気配を感じ、すぐにその存在を察したツバキは、息を殺して物陰に隠れる。
何かを探すように彷徨うモンスターは、呻き声を漏らしながら部屋の中を彷徨う。その動きに合わせ、見つからないように移動するツバキだったが、床に転がっていたビーカーの破片を踏んでしまい、僅かながら音を立ててしまう。
「ッ・・・!!」
静まりかえる施設内で、その音を聞き逃すモンスターではなかった。音がしだすと同時に、それまでのゆったりとした動きとは違い、俊敏な動きでツバキの方を振り返る。
そして、ツバキの隠れている物陰の方へ勢いよく飛んで行くと、覗き込むように机の下へ移動した。
しかし、そこにツバキの姿はない。代わりに、床には水溜りになる程の水が、どこからか漏れ出していた。不思議そうにモンスターが物陰を探していると、どこからともなく金属製の入れ物が転がってきた。
入れ物が転がって来るのを見送るモンスター。何処から来たのか、転がって来た方向へ視線を向ける。その間に水溜りへ向けて転がっていた入れ物が、床に溜まる大量の水に触れると、気体が漏れ出すようなシューッという音と共に、入れ物からガスが吹き出していた。
「多少なり、俺にだって知識はあるんだぜ?」
得意げな表情と共に、別の物陰に移動していたツバキは、強い衝撃で発火を起こす魔力を帯びた石のような物質を、勢いよくソウルリーパーのいる方へ投げる。
同時に走り去るように廊下へ向かうツバキと、それを見つけたソウルリーパーも逃すまいと動き出す。が、彼の投げた物質がソウルリーパーの真下にある机に接触し、激しい火花を散らす。
すると、転がって来た金属製の入れ物から吹き出したガスに引火し、小規模な爆発を起こしたのだ。
それほど大きな爆発ではなかったとはいえ、ツバキが廊下に続く扉へ走り出すと、その爆風で背中を押され、扉ごと廊下へと吹き飛ばされていった。
辛うじて大事には至らず、多少の怪我と痛み程度で済んだのは不幸中の幸いだった。うずくまる身体を起こし、立ち上がろうとするツバキは、身体に異常がないことを確認しながら動かす。
「俺にはちと・・・荷が重い相手だな、こりゃぁ・・・」
パラパラと崩れる音と共に煙を上げる実験室。煙で奥は見えない。あの爆発程度でモンスターを倒せるとは思っていない。あくまで時間稼ぎと、こちらを見失わせる為のものに過ぎない。
今の内にモンスターとの距離を空け、安全に探索を進めようと重い身体に鞭を打ち、暗闇の廊下を進もうとするツバキだったが、やはりあの程度の爆発ではモンスターに大したダメージにはなっていなかったようだった。
彼を追うように煙の中を突き抜けて来たソウルリーパーは、廊下に飛び出すとすぐにツバキを見つけ、雄叫びを上げて飛んでくる。
「おいおいッ!嘘だろ?もう追って来たのかよッ・・・!」
フラつく身体で走るも、瞬く間に距離を詰められたツバキ。そして、ソウルリーパーが大きく身体を捻り、鋭い爪で彼目掛けて攻撃を仕掛ける。
とても避け切れる距離ではなく、そんな体力も残されていなかったツバキは、真面にその一撃を貰ってしまう。
だが、ソウルリーパーの爪はツバキの身体を貫通し、通り抜けていった。
「ぇ・・・?」
一瞬、何が起こったのか分からなかったが、効果は遅れて彼の身体に襲い掛かってきた。ソウルリーパーの攻撃は、見た目上ツバキの身体を通り抜けただけのように見えるが、その実彼の身体から生命力を削り取っていたのだ。
急激な疲労と倦怠感に、身体に力が入らなくなってしまったツバキは、そのまま廊下に倒れ込んでしまう。
予想外の攻撃に戸惑うツバキに、畳み掛けるように次の攻撃を振おうとするモンスター。
そこへ、真っ暗な廊下の先から強い光がソウルリーパーの身体を照らした。すると、まるで強酸でも浴びたかのように、ソウルリーパーの身体が、激しい溶解の音と共に煙を上げ始める。
悲鳴を上げながら壁の中へと消えていくソウルリーパー。そして、何が起きたのか理解できずにいるツバキの元に、再び別のレインコートを身に纏った子供が現れたのだ。
今度はオレンジ色のレインコート。これまでに見たことのない色であり、その子供はツバキの元へやってくると、膝をついて両手を彼に翳す。すると、生命力を奪われ動けなかったツバキの身体が、何事もなかったかのように回復した。
「お前これ・・・魔法か?」
ミア達の周りに回復魔法を得意とするクラスの者がいなかった為、新鮮な光景ではあったが、その光は間違いなく回復アイテムを使用した時や、現実世界でシンを助けたにぃなの回復魔法と同じものだった。
「ダイジョウブ・・・?ダイジョウブ・・・?」
顔は相変わらずフードの影で見えなかったが、声は男の子を連想とさせるやや低いものだった。
「ぁ・・・あぁ、ありがとう。君達は一体・・・?」
起き上がったツバキは少年に尋ねるが返事がなく、彼は暗闇から伸びていた光の方へと走り去って行ってしまった。
そこでツバキは初めて気がついたのだが、彼を回復しに現れた少年と、ソウルリーパーに光を当てた何かは別ものだったのだ。
光を発していたのが、物なのか人物なのかはへと分からないが、あの光はただの光ではない。モンスターにダメージを与えていたことから、何らかの魔力の込められた光であることは間違いない。
その光といい、先程の少年といい、彼らは魔法を使えるのだろうか。それも、子供が扱うには十分過ぎるほどの効果を持っていた。
回復魔法を覚えたてのヒーラーでは、ここまで即効性のある回復量は不可能なはず。攻撃スキルや能力向上のスキルと同じように、いきなり効果の強いスキルは扱えない。
熟練度やレベルに応じて効果量が上がっていき、より精錬されたスキルへと成長していくもの。対象が子供であるツバキだったからとはいえ、動けなくなる程のダメージを瞬く間に回復してしまうということは、それなりに精錬されている証拠でもある。
「なッ何者なんだ・・・アイツら・・・」
初めは、このオルレラについて何か知っている子供達くらいにしか思っていなかったが、あの魔法を目にした今、どうやらオルレラで行われていたであろう研究はもっと根深いものだったようだと、ツバキの考えを改めさせた。
薬品についての知識はなかったが、先程の部屋にあった書類や説明書に記載されていた、危険な事に関する事項を思い出したツバキは、持ち出した薬品を用いて調合を行った。
「さて・・・どんな危険なモンが出来るのかねぇ」
技師としてのクラススキルを用いたコーティング技術で、混ぜ合わせた薬品を容器に収納し、反応を止める。
すると、廊下にいたはずのソウルリーパーが壁を通り抜け、ツバキのいる実験室に入り込んできた。
突然背筋の凍りつくような気配を感じ、すぐにその存在を察したツバキは、息を殺して物陰に隠れる。
何かを探すように彷徨うモンスターは、呻き声を漏らしながら部屋の中を彷徨う。その動きに合わせ、見つからないように移動するツバキだったが、床に転がっていたビーカーの破片を踏んでしまい、僅かながら音を立ててしまう。
「ッ・・・!!」
静まりかえる施設内で、その音を聞き逃すモンスターではなかった。音がしだすと同時に、それまでのゆったりとした動きとは違い、俊敏な動きでツバキの方を振り返る。
そして、ツバキの隠れている物陰の方へ勢いよく飛んで行くと、覗き込むように机の下へ移動した。
しかし、そこにツバキの姿はない。代わりに、床には水溜りになる程の水が、どこからか漏れ出していた。不思議そうにモンスターが物陰を探していると、どこからともなく金属製の入れ物が転がってきた。
入れ物が転がって来るのを見送るモンスター。何処から来たのか、転がって来た方向へ視線を向ける。その間に水溜りへ向けて転がっていた入れ物が、床に溜まる大量の水に触れると、気体が漏れ出すようなシューッという音と共に、入れ物からガスが吹き出していた。
「多少なり、俺にだって知識はあるんだぜ?」
得意げな表情と共に、別の物陰に移動していたツバキは、強い衝撃で発火を起こす魔力を帯びた石のような物質を、勢いよくソウルリーパーのいる方へ投げる。
同時に走り去るように廊下へ向かうツバキと、それを見つけたソウルリーパーも逃すまいと動き出す。が、彼の投げた物質がソウルリーパーの真下にある机に接触し、激しい火花を散らす。
すると、転がって来た金属製の入れ物から吹き出したガスに引火し、小規模な爆発を起こしたのだ。
それほど大きな爆発ではなかったとはいえ、ツバキが廊下に続く扉へ走り出すと、その爆風で背中を押され、扉ごと廊下へと吹き飛ばされていった。
辛うじて大事には至らず、多少の怪我と痛み程度で済んだのは不幸中の幸いだった。うずくまる身体を起こし、立ち上がろうとするツバキは、身体に異常がないことを確認しながら動かす。
「俺にはちと・・・荷が重い相手だな、こりゃぁ・・・」
パラパラと崩れる音と共に煙を上げる実験室。煙で奥は見えない。あの爆発程度でモンスターを倒せるとは思っていない。あくまで時間稼ぎと、こちらを見失わせる為のものに過ぎない。
今の内にモンスターとの距離を空け、安全に探索を進めようと重い身体に鞭を打ち、暗闇の廊下を進もうとするツバキだったが、やはりあの程度の爆発ではモンスターに大したダメージにはなっていなかったようだった。
彼を追うように煙の中を突き抜けて来たソウルリーパーは、廊下に飛び出すとすぐにツバキを見つけ、雄叫びを上げて飛んでくる。
「おいおいッ!嘘だろ?もう追って来たのかよッ・・・!」
フラつく身体で走るも、瞬く間に距離を詰められたツバキ。そして、ソウルリーパーが大きく身体を捻り、鋭い爪で彼目掛けて攻撃を仕掛ける。
とても避け切れる距離ではなく、そんな体力も残されていなかったツバキは、真面にその一撃を貰ってしまう。
だが、ソウルリーパーの爪はツバキの身体を貫通し、通り抜けていった。
「ぇ・・・?」
一瞬、何が起こったのか分からなかったが、効果は遅れて彼の身体に襲い掛かってきた。ソウルリーパーの攻撃は、見た目上ツバキの身体を通り抜けただけのように見えるが、その実彼の身体から生命力を削り取っていたのだ。
急激な疲労と倦怠感に、身体に力が入らなくなってしまったツバキは、そのまま廊下に倒れ込んでしまう。
予想外の攻撃に戸惑うツバキに、畳み掛けるように次の攻撃を振おうとするモンスター。
そこへ、真っ暗な廊下の先から強い光がソウルリーパーの身体を照らした。すると、まるで強酸でも浴びたかのように、ソウルリーパーの身体が、激しい溶解の音と共に煙を上げ始める。
悲鳴を上げながら壁の中へと消えていくソウルリーパー。そして、何が起きたのか理解できずにいるツバキの元に、再び別のレインコートを身に纏った子供が現れたのだ。
今度はオレンジ色のレインコート。これまでに見たことのない色であり、その子供はツバキの元へやってくると、膝をついて両手を彼に翳す。すると、生命力を奪われ動けなかったツバキの身体が、何事もなかったかのように回復した。
「お前これ・・・魔法か?」
ミア達の周りに回復魔法を得意とするクラスの者がいなかった為、新鮮な光景ではあったが、その光は間違いなく回復アイテムを使用した時や、現実世界でシンを助けたにぃなの回復魔法と同じものだった。
「ダイジョウブ・・・?ダイジョウブ・・・?」
顔は相変わらずフードの影で見えなかったが、声は男の子を連想とさせるやや低いものだった。
「ぁ・・・あぁ、ありがとう。君達は一体・・・?」
起き上がったツバキは少年に尋ねるが返事がなく、彼は暗闇から伸びていた光の方へと走り去って行ってしまった。
そこでツバキは初めて気がついたのだが、彼を回復しに現れた少年と、ソウルリーパーに光を当てた何かは別ものだったのだ。
光を発していたのが、物なのか人物なのかはへと分からないが、あの光はただの光ではない。モンスターにダメージを与えていたことから、何らかの魔力の込められた光であることは間違いない。
その光といい、先程の少年といい、彼らは魔法を使えるのだろうか。それも、子供が扱うには十分過ぎるほどの効果を持っていた。
回復魔法を覚えたてのヒーラーでは、ここまで即効性のある回復量は不可能なはず。攻撃スキルや能力向上のスキルと同じように、いきなり効果の強いスキルは扱えない。
熟練度やレベルに応じて効果量が上がっていき、より精錬されたスキルへと成長していくもの。対象が子供であるツバキだったからとはいえ、動けなくなる程のダメージを瞬く間に回復してしまうということは、それなりに精錬されている証拠でもある。
「なッ何者なんだ・・・アイツら・・・」
初めは、このオルレラについて何か知っている子供達くらいにしか思っていなかったが、あの魔法を目にした今、どうやらオルレラで行われていたであろう研究はもっと根深いものだったようだと、ツバキの考えを改めさせた。
0
お気に入りに追加
297
あなたにおすすめの小説
戦闘職をしたくてVRMMOを始めましたが、意図せずユニークテイマーという職業になったので全力でスローライフを目指します
地球
ファンタジー
「え?何この職業?」
初めてVRMMOを始めようとしていた主人公滝沢賢治。
やろうと決めた瞬間、戦闘職を選んでいた矢先に突然出てきた職業は【ユニークテイマー】だった。
そのゲームの名はFree Infinity Online
世界初であるフルダイブ型のVRゲームであり、AIがプレイヤーの様子や行動を把握しイベントなどを考えられるゲームであった。
そこで出会った職業【ユニークテイマー】
この職業で、戦闘ではなくてスローライフを!!
しかし、スローライフをすぐにはできるわけもなく…?
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
生産職から始まる初めてのVRMMO
結城楓
ファンタジー
最近流行りのVRMMO、興味がないわけではないが自分から手を出そうと思ってはいなかったふう。
そんな時、新しく発売された《アイディアル・オンライン》。
そしてその発売日、なぜかゲームに必要なハードとソフトを2つ抱えた高校の友達、彩華が家にいた。
そんなふうが彩華と半ば強制的にやることになったふうにとっては初めてのVRMMO。
最初のプレイヤー設定では『モンスターと戦うのが怖い』という理由から生産職などの能力を選択したところから物語は始まる。
最初はやらざるを得ない状況だったフウが、いつしか面白いと思うようになり自ら率先してゲームをするようになる。
そんなフウが贈るのんびりほのぼのと周りを巻き込み成長していく生産職から始まる初めてのVRMMOの物語。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる