441 / 1,646
大海を這う巨影
しおりを挟む
シン達の一行が到着する頃、既に戦闘は行われていた。幾多にも渡る船が集い、砲撃や魔法、凡ゆる手段を用いた攻撃が宙を飛び交う。
そしてその中心にいたのは、大海原をその巨体で這いずるようにうねらせ、まるで大陸をも締め落としそうな程の巨大な蟒蛇のような姿をしていた。一度身体を動かせば、辺りの船を簡単に飲み込んでしまうほどの大津波を起こし、長い尾が海から打ち上がれば海域一帯に嵐のような大雨が降る。
動くだけでも尋常ではない被害を齎す、今回のレースの目玉である大型モンスター。これがフォリーキャナル・レースのトリを飾る一大イベントかと、シン達が目を丸くしている。
その隣で、大粒の汗を流し言葉にならない焦りの表情を浮かべているデイヴィス。レースの経験者なら、想定していたことのはず。それなのにここまでの反応を示すものだろうか。あまりにも大袈裟な様子を窺わせるデイヴィスに、シンは声をかける。
「こッ・・・これがレイド戦なのか・・・?思っていたよりも大型のモンスターが・・・」
しかし、シンの声に全く気づく様子もない程、動揺を表に出すデイヴィス。どうしたのだとシンが彼の肩を掴んだところで、漸くデイヴィスは夢から現実に帰って来たような反応で、今まさにシンが隣にいたことを思い出した。
「どうした?デイヴィス。レース恒例のレイド戦なんだろ?」
「ぁっ・・・あぁ、レイド戦・・・。そうだな・・・そうなんだが・・・」
青ざめる彼の表情から、想定していなかった不測の事態が訪れていることが直ぐに分かった。ただそれが一体何なのかまでは、シンに計り知れるものではなかった。レイド戦の大型モンスターのことなのか、戦地に訪れている海賊達のことなのか。
或いは、計画に最終目標であるキングのことなのか。考えはじめればキリがないほど、初めての経験をするシンには想像がつかない。もどかしく口籠る彼の肩を揺らし、必死に正気に戻そうとする。
いつもの飄々とした態度はどこへ行ったのか。計画に支障が出たのなら、直ぐに彼の判断が必要になる。中止にするのか実行するのか。シンプソンやアシュトン、アンスティス達への指示はどうするのか。そもそも彼らは、デイヴィスが唖然とする程のこの光景を見て今、どう思っているのか。
「何だ!どうしたって言うんだ、デイヴィス!一体何があった!?」
「・・・今まで、これ程のモンスターと戦ったことはない・・・」
「・・・ぇ?」
「俺にも分からない・・・。何だこれは・・・。俺の知っているレイドは、こんなんじゃない・・・」
思っても見なかった言葉が彼の口から飛び出す。唖然とする二人を置き去りにし、周囲の時間は問答無用に経過する。遠くから聞こえる怒号や悲鳴は、まるで地獄かと思わせるほど悲痛な音。そして二人の耳に、徐々に聞き覚えのある声で、通信が入っていることに気がつく。
「デイヴィス!デイヴィスッ!!計画どころではないぞ!何だあのモンスターは!?あれじゃまるで俺達海賊を、まとめて始末しようとしているようじゃねぇか。こんなん・・・生きて帰れるかも怪しいぞ・・・」
「通信だ・・・。デイヴィス、シンプソン達も動揺している。どうするんだ?」
恐らく、今の彼も同じ心境だろう。見たこともない巨大なモンスターを前に、どうするべきか分からず、彼も誰かに答えを聞きたいといったところだろう。そんなデイヴィスに決断を委ねるのは酷なことだが、せめて計画を実行するのか否かは決めてもらわねば、前に進めない。
「・・・先ずは・・・、先に戦場へ到達しているであろう友軍に合流し、状況を確認する・・・。何をするにもそれからだ。エイヴリーやキングは?奴らは何をしている・・・。とっくに到着している筈じゃないのか?・・・それとも・・・、アイツらの戦力を持ってしても苦戦するというのか・・・?」
デイヴィスの言う通り、先ずは戦場に先に辿り着いている者達に現状を確認する必要がある。これは一体どういった状況なのか。そもそもこのレイド戦に勝ち目はあるのか。優勝候補の海賊達の所在など、この場に集う戦力も把握しなければならない。
場合によっては計画など実行している暇などない。生き残る為にも、今は気持ちを押し殺し、怨敵であるキングとも協力しなければ、この絶望的な状況を切り抜けることも出来ないかもしれない。
先を行くシンプソンの船団が、周囲を確認しかつての仲間の海賊旗を探す。デイヴィスが集めた友軍の中には、彼らの他にも昔の同僚がいる。そして何より、彼の親友でもあるロバーツもいる筈なのだ。
可能であるのならば、ロバーツと合流することが最も望ましい。現状の把握と連携が一変に取れるのは彼の船団が一番だからだ。
必死に友軍を探す一行。彼らが到着するよりも前、このレイドが行われる戦地には数多くの海賊船が集まりつつあった。その船団の中には当然、優勝候補筆頭のエイヴリー海賊団の船や、デイヴィス達の標的であるキングの船団も既に到着していた。
時間はシン達がチン・シー海賊団と共に、フランソワ・ロロネーと死闘を繰り広げているところまで遡る。レースを駆け抜け、先頭を行っていたのは、大方の人間が予想していた通りエイヴリー海賊団だった。
「船長、間も無くレイド戦の戦地です!」
「あぁ、オメェに言われなくたって分かっとるわ」
低く響くような声が聞こえる。知らせた船員の数倍はあろうかという程大柄な体格をした男が、暗雲立ち込める海域を前にして悠然たる態度で臨んでいた。如何にも高価でありそうな羽織を着飾り、どこで手に入れたのか、まるで王座のように大きな椅子に腰掛けて肘をついている。
その周りには様々な格好をした屈強な者達は、怪しげな衣装に身を包んだ者など、幹部と思わしき錚々たる面子が揃っていた。
そしてその中心にいたのは、大海原をその巨体で這いずるようにうねらせ、まるで大陸をも締め落としそうな程の巨大な蟒蛇のような姿をしていた。一度身体を動かせば、辺りの船を簡単に飲み込んでしまうほどの大津波を起こし、長い尾が海から打ち上がれば海域一帯に嵐のような大雨が降る。
動くだけでも尋常ではない被害を齎す、今回のレースの目玉である大型モンスター。これがフォリーキャナル・レースのトリを飾る一大イベントかと、シン達が目を丸くしている。
その隣で、大粒の汗を流し言葉にならない焦りの表情を浮かべているデイヴィス。レースの経験者なら、想定していたことのはず。それなのにここまでの反応を示すものだろうか。あまりにも大袈裟な様子を窺わせるデイヴィスに、シンは声をかける。
「こッ・・・これがレイド戦なのか・・・?思っていたよりも大型のモンスターが・・・」
しかし、シンの声に全く気づく様子もない程、動揺を表に出すデイヴィス。どうしたのだとシンが彼の肩を掴んだところで、漸くデイヴィスは夢から現実に帰って来たような反応で、今まさにシンが隣にいたことを思い出した。
「どうした?デイヴィス。レース恒例のレイド戦なんだろ?」
「ぁっ・・・あぁ、レイド戦・・・。そうだな・・・そうなんだが・・・」
青ざめる彼の表情から、想定していなかった不測の事態が訪れていることが直ぐに分かった。ただそれが一体何なのかまでは、シンに計り知れるものではなかった。レイド戦の大型モンスターのことなのか、戦地に訪れている海賊達のことなのか。
或いは、計画に最終目標であるキングのことなのか。考えはじめればキリがないほど、初めての経験をするシンには想像がつかない。もどかしく口籠る彼の肩を揺らし、必死に正気に戻そうとする。
いつもの飄々とした態度はどこへ行ったのか。計画に支障が出たのなら、直ぐに彼の判断が必要になる。中止にするのか実行するのか。シンプソンやアシュトン、アンスティス達への指示はどうするのか。そもそも彼らは、デイヴィスが唖然とする程のこの光景を見て今、どう思っているのか。
「何だ!どうしたって言うんだ、デイヴィス!一体何があった!?」
「・・・今まで、これ程のモンスターと戦ったことはない・・・」
「・・・ぇ?」
「俺にも分からない・・・。何だこれは・・・。俺の知っているレイドは、こんなんじゃない・・・」
思っても見なかった言葉が彼の口から飛び出す。唖然とする二人を置き去りにし、周囲の時間は問答無用に経過する。遠くから聞こえる怒号や悲鳴は、まるで地獄かと思わせるほど悲痛な音。そして二人の耳に、徐々に聞き覚えのある声で、通信が入っていることに気がつく。
「デイヴィス!デイヴィスッ!!計画どころではないぞ!何だあのモンスターは!?あれじゃまるで俺達海賊を、まとめて始末しようとしているようじゃねぇか。こんなん・・・生きて帰れるかも怪しいぞ・・・」
「通信だ・・・。デイヴィス、シンプソン達も動揺している。どうするんだ?」
恐らく、今の彼も同じ心境だろう。見たこともない巨大なモンスターを前に、どうするべきか分からず、彼も誰かに答えを聞きたいといったところだろう。そんなデイヴィスに決断を委ねるのは酷なことだが、せめて計画を実行するのか否かは決めてもらわねば、前に進めない。
「・・・先ずは・・・、先に戦場へ到達しているであろう友軍に合流し、状況を確認する・・・。何をするにもそれからだ。エイヴリーやキングは?奴らは何をしている・・・。とっくに到着している筈じゃないのか?・・・それとも・・・、アイツらの戦力を持ってしても苦戦するというのか・・・?」
デイヴィスの言う通り、先ずは戦場に先に辿り着いている者達に現状を確認する必要がある。これは一体どういった状況なのか。そもそもこのレイド戦に勝ち目はあるのか。優勝候補の海賊達の所在など、この場に集う戦力も把握しなければならない。
場合によっては計画など実行している暇などない。生き残る為にも、今は気持ちを押し殺し、怨敵であるキングとも協力しなければ、この絶望的な状況を切り抜けることも出来ないかもしれない。
先を行くシンプソンの船団が、周囲を確認しかつての仲間の海賊旗を探す。デイヴィスが集めた友軍の中には、彼らの他にも昔の同僚がいる。そして何より、彼の親友でもあるロバーツもいる筈なのだ。
可能であるのならば、ロバーツと合流することが最も望ましい。現状の把握と連携が一変に取れるのは彼の船団が一番だからだ。
必死に友軍を探す一行。彼らが到着するよりも前、このレイドが行われる戦地には数多くの海賊船が集まりつつあった。その船団の中には当然、優勝候補筆頭のエイヴリー海賊団の船や、デイヴィス達の標的であるキングの船団も既に到着していた。
時間はシン達がチン・シー海賊団と共に、フランソワ・ロロネーと死闘を繰り広げているところまで遡る。レースを駆け抜け、先頭を行っていたのは、大方の人間が予想していた通りエイヴリー海賊団だった。
「船長、間も無くレイド戦の戦地です!」
「あぁ、オメェに言われなくたって分かっとるわ」
低く響くような声が聞こえる。知らせた船員の数倍はあろうかという程大柄な体格をした男が、暗雲立ち込める海域を前にして悠然たる態度で臨んでいた。如何にも高価でありそうな羽織を着飾り、どこで手に入れたのか、まるで王座のように大きな椅子に腰掛けて肘をついている。
その周りには様々な格好をした屈強な者達は、怪しげな衣装に身を包んだ者など、幹部と思わしき錚々たる面子が揃っていた。
0
お気に入りに追加
295
あなたにおすすめの小説
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
Anotherfantasia~もうひとつの幻想郷
くみたろう
ファンタジー
彼女の名前は東堂翠。
怒りに震えながら、両手に持つ固めの箱を歪ませるくらいに力を入れて歩く翠。
最高の一日が、たった数分で最悪な1日へと変わった。
その要因は手に持つ箱。
ゲーム、Anotherfantasia
体感出来る幻想郷とキャッチフレーズが付いた完全ダイブ型VRゲームが、彼女の幸せを壊したのだ。
「このゲームがなんぼのもんよ!!!」
怒り狂う翠は帰宅後ゲームを睨みつけて、興味なんか無いゲームを険しい表情で起動した。
「どれくらい面白いのか、試してやろうじゃない。」
ゲームを一切やらない翠が、初めての体感出来る幻想郷へと体を委ねた。
それは、翠の想像を上回った。
「これが………ゲーム………?」
現実離れした世界観。
でも、確かに感じるのは現実だった。
初めて続きの翠に、少しづつ増える仲間たち。
楽しさを見出した翠は、気付いたらトップランカーのクランで外せない大事な仲間になっていた。
【Anotherfantasia……今となっては、楽しくないなんて絶対言えないや】
翠は、柔らかく笑うのだった。
生産職から始まる初めてのVRMMO
結城楓
ファンタジー
最近流行りのVRMMO、興味がないわけではないが自分から手を出そうと思ってはいなかったふう。
そんな時、新しく発売された《アイディアル・オンライン》。
そしてその発売日、なぜかゲームに必要なハードとソフトを2つ抱えた高校の友達、彩華が家にいた。
そんなふうが彩華と半ば強制的にやることになったふうにとっては初めてのVRMMO。
最初のプレイヤー設定では『モンスターと戦うのが怖い』という理由から生産職などの能力を選択したところから物語は始まる。
最初はやらざるを得ない状況だったフウが、いつしか面白いと思うようになり自ら率先してゲームをするようになる。
そんなフウが贈るのんびりほのぼのと周りを巻き込み成長していく生産職から始まる初めてのVRMMOの物語。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第二章シャーカ王国編
【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜【毎日更新】
墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。
主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。
異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……?
召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。
明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~
鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!
詳細は近況ボードに載せていきます!
「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」
特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。
しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。
バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。
クズな恩恵を賜った少年は男爵家を追放されました、 恩恵の名は【廃品回収】ごみ集めか?呪いだろうこれ、そう思った時期がありました、
shimashima
ファンタジー
成人に達した少年とその家族、許嫁のジルとその両親とともに参加した恩恵授与式、そこで教会からたまわった恩恵は前代未聞の恩恵、誰が見たって屑 文字通りの屑な恩恵 その恩恵は【廃品回収】 ごみ集めですよね これ・・ それを知った両親は少年を教会に置いてけぼりする、やむを得ず半日以上かけて徒歩で男爵家にたどり着くが、門は固く閉ざされたまま、途方に暮れる少年だったがやがて父が現れ
「勘当だ!出て失せろ」と言われ、わずかな手荷物と粗末な衣装を渡され監視付きで国を追放される、
やがて隣国へと流れついた少年を待ち受けるのは苦難の道とおもいますよね、だがしかし
神様恨んでごめんなさいでした、
※内容は随時修正、加筆、添削しています、誤字、脱字、日本語おかしい等、ご教示いただけると嬉しいです、
健康を害して二年ほど中断していましたが再開しました、少しずつ書き足して行きます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる