54 / 1,646
聖都動乱
しおりを挟む
「イデアール隊長ッ! イデアール隊長はおいでか!?」
一人の聖騎士が、目紛しく駆け回り、騒がしい声が聖騎士兵舎内に響き渡る。
「騒がしいぞ・・・。 一体どうしたというのだ・・・」
一室から、まだ甲冑を着込んでいないイデアールが、鍛錬の途中だったのか汗だくの様子で姿を現す。
「大変ですッ・・・! 只今、巡回中の聖騎士から、聖都各地にて突如モンスターが発生したと、報告がありましたッ!」
イデアールは、その報告が一体どういう事なのか、瞬時に理解することが出来なかった。
それもそのはず。
聖都はシュトラールが王になる以前から、モンスターが入り込むような事など一度も起きたことがないからだった。
それこそシュトラールが王になってからというもの、聖騎士達による転移技によって瞬時に問題の解決することに尽力しており、上空からの巡回も加わった為、聖都の守りはより一層強固なものとなっているはずだ。
イデアールが信頼を置くシュトラールが、そんな失態を許すはずが無い。
「何を・・・言っている? そんな馬鹿なこと・・・」
呆気に取られ、頭の整理が追いついていないイデアールに、追い討ちをかける形で更に続報が告げられる。
「さ・・・更にッ! モンスターが現れたであろう各所から、毒性のある液体や蒸気が周辺に散布されたとのことッ! 転移により駆けつけた聖騎士隊による救助で、民への被害は出ておりませんが、現場付近にて救助活動をしていたルーフェン・ヴォルフの数名が毒により侵され死亡したとの報告ですッ・・・!」
想像するに容易いほど、現場が危険な状態であるのがわかる。
その最も甚大な被害をもたらすであろう要因は、間違いなく毒性のモノだ。
どの程度散布しているかは、現場に行かなければ分からないが、気体化した毒はモンスターが暴れ回ることにより、更にその範囲を拡大していくことだろう。
現場に向かった聖騎士隊達は大丈夫なのだろうか。
そんな事を思いながらも、現場の報告はシュトラールの元へ届いているか部下に確認すると、既に向かっているとのこと。
事態の発生は市街地に多く見られ、最初に発見されたのもイデアールの隊が管轄するエリアだったということだ。
部下の聖騎士達に、毒の対策をした後、直ぐに現場に向かい民の救出を最優先に行うよう指示すると、イデアールは急ぎ甲冑を身に纏い、シュトラールの元へ向かう。
朝孝やシンがいる道場でも、同様の事態が起きていた。
アーテムは前日からルーフェン・ヴォルフのアジトへと戻っており、シンはちょうど朝の稽古を道場の子供達と共に行なっているところだった。
突然、大きな物音と共に、街のあちこちから煙が上がっているのが道場からも見えていた。
「なッ・・・! 何事だッ!?」
物音に身体を竦めるシンと、驚きで泣き出してしまう子供達を集め安心させる朝孝。
「先生ッ・・・!?」
シンは咄嗟に朝孝の方を見るも、当然朝孝自身も何が起こっているのか分かるはずもなかった。
「わかりません・・・。 先ずは周囲の安全の確保を・・・」
「それなら俺が行ってきますッ!」
朝孝がここを離れられないのならば、他に適任はいないと、直ぐに自らが事態の確認と周辺の安全を確認してくると、朝孝に伝える。
「すみません・・・、お願いします・・・」
泣きじゃくる子供達を集め、申し訳なさそうな表情で頼む朝孝に、シンは力強く頷き、出発しようとする。
「シン君ッ! ・・・決して無理はしないで下さいね・・・」
「はいッ!」
元から少し心配性気味である朝孝が、念を押して心配してくるということは、何か良からぬことが起きるかもしれないと、剣豪としての勘がそう囁くのだろうか。
外に出ると、騎士の誘導によって逃げる民の姿があちこちに見える。
アサシンの身体能力を使い、近くにある高い所へ駆け上がると、道場のしゅういを確認する。
市街地の南部、外壁寄りの地区に位置する道場付近はまだそれ程までに大きな被害が出ていないのを確認すると、道場にいる朝孝へ安全が確認できた合図を送る。
「アーテムッ! 彼に相談できないだろうか・・・。 ミアは? 無事なのか?」
シンは身軽な動きで地上へ降りてくると、ミアへメッセージを送りながら、アーテムを探す為ルーフェン・ヴォルフのアジトを目指す。
ミアが異変に気が付いたのは、シャルロットの暮らす兵舎の一室で、ツクヨにWoFの知識を教えている時だった。
「いッ・・・今の音は・・・?」
ミアは直ぐさま窓際の壁に張り付くと、唇に人差し指を当てツクヨに音を立てないよう促す。
ゆっくり窓から外の様子を伺うと、すぐ側で大きな煙が上がっている。
それだけでは無い。
街の奥の方からも煙が上がっており、僅かに悲鳴のようなものも兵舎にまで届いてきた。
「何が起きてる・・・?」
「こッ・・・これもゲームでは良くあることなのか?」
何も知らない者にしたら、ゲームとはこんなことが日常茶飯事に起こるものだと思っていても不思議ではない。
「こんな事が日常的に起こってたまるかッ! 異常なことだよ・・・。 街はどうなっているんだ?」
外の様子を見に行こうと、ツクヨに付いて来いと手で合図すると、ドアを開け廊下に出る。
しかし、外で物騒なことが起きているにも関わらず、聖騎士の兵舎内は不思議なくらい静かだった。
「何故誰もいない? 気づいてないのか・・・それとも、もう向かっているのか?」
ミアが外と兵舎内の温度差に困惑していると、兵舎内で仕事をしている使用人が急いだ様子で荷物をまとめているのが見えた。
「おいッ! アンタ! 聖騎士達はどこへいった!?」
急に大きな声を掛けられたことに驚く使用人が、一呼吸おいてから何も知らないミアに説明した。
「聖騎士様達は、既に出動しております。 聖都の民達に危険が迫れば瞬時に現地に迎える術を持っています。 今は皆さん、各地で問題解決に努めていらっしゃることでしょう」
それを聞いてミアは、自分が聖都に入る時、聖騎士から渡された光のことを思い出した。
「なるほど・・・、そういうことか・・・」
聖騎士達の行方や、何をしているのかに納得していると、使用人に貴方達も逃げるようにと促され、ミアとツクヨは廊下を抜け、広場に出ると、そのまま外へ出る。
少し離れたところでは、騎士に誘導され避難する民と、大型のモンスターと戦っている聖騎士の姿があった。
「モンスターッ!? 何故、街中にモンスターがいる!?」
ミアがその異常な光景に驚いていると、直ぐ横から建物を突き破り、ミアとツクヨの前にモンスターが現れ、大きな咆哮をあげる。
「ツクヨッ! 戦闘準備だッ!!」
モンスターに存在が認識されてしまった以上、戦闘は避けられないと悟ったミアは、戦ったところを見たことはないが、この世界にいるなら避けては通れぬと、ツクヨに武器を持たせる。
しかし、瞬時にミアの目の前に現れた聖騎士が、四足獣のモンスターの顎を左手に構えた大きな盾でかち上げ、右手に持ったら西洋風のランスで穿ち、後方へとモンスターを吹き飛ばした。
「おいおいッ・・・、上位モンスターじゃなかったか? ・・・それを一撃で・・・」
実際に聖騎士が戦うところを見るのが初めてだったミアは、騎士達の実力について実感が湧かなかったが、かつてミアが戦ったアンデッドデーモンに近しいクラスのモンスターを一撃で吹き飛ばしたことから、少なくとも以前のミアやシンよりも強いであろうことを知った。
こんな実力の者達が隊を組んでいるということ、そしてこの聖騎士もその内の一人に過ぎないのだと、聖都の兵力の高さに驚きを隠せなかった。
一人の聖騎士が、目紛しく駆け回り、騒がしい声が聖騎士兵舎内に響き渡る。
「騒がしいぞ・・・。 一体どうしたというのだ・・・」
一室から、まだ甲冑を着込んでいないイデアールが、鍛錬の途中だったのか汗だくの様子で姿を現す。
「大変ですッ・・・! 只今、巡回中の聖騎士から、聖都各地にて突如モンスターが発生したと、報告がありましたッ!」
イデアールは、その報告が一体どういう事なのか、瞬時に理解することが出来なかった。
それもそのはず。
聖都はシュトラールが王になる以前から、モンスターが入り込むような事など一度も起きたことがないからだった。
それこそシュトラールが王になってからというもの、聖騎士達による転移技によって瞬時に問題の解決することに尽力しており、上空からの巡回も加わった為、聖都の守りはより一層強固なものとなっているはずだ。
イデアールが信頼を置くシュトラールが、そんな失態を許すはずが無い。
「何を・・・言っている? そんな馬鹿なこと・・・」
呆気に取られ、頭の整理が追いついていないイデアールに、追い討ちをかける形で更に続報が告げられる。
「さ・・・更にッ! モンスターが現れたであろう各所から、毒性のある液体や蒸気が周辺に散布されたとのことッ! 転移により駆けつけた聖騎士隊による救助で、民への被害は出ておりませんが、現場付近にて救助活動をしていたルーフェン・ヴォルフの数名が毒により侵され死亡したとの報告ですッ・・・!」
想像するに容易いほど、現場が危険な状態であるのがわかる。
その最も甚大な被害をもたらすであろう要因は、間違いなく毒性のモノだ。
どの程度散布しているかは、現場に行かなければ分からないが、気体化した毒はモンスターが暴れ回ることにより、更にその範囲を拡大していくことだろう。
現場に向かった聖騎士隊達は大丈夫なのだろうか。
そんな事を思いながらも、現場の報告はシュトラールの元へ届いているか部下に確認すると、既に向かっているとのこと。
事態の発生は市街地に多く見られ、最初に発見されたのもイデアールの隊が管轄するエリアだったということだ。
部下の聖騎士達に、毒の対策をした後、直ぐに現場に向かい民の救出を最優先に行うよう指示すると、イデアールは急ぎ甲冑を身に纏い、シュトラールの元へ向かう。
朝孝やシンがいる道場でも、同様の事態が起きていた。
アーテムは前日からルーフェン・ヴォルフのアジトへと戻っており、シンはちょうど朝の稽古を道場の子供達と共に行なっているところだった。
突然、大きな物音と共に、街のあちこちから煙が上がっているのが道場からも見えていた。
「なッ・・・! 何事だッ!?」
物音に身体を竦めるシンと、驚きで泣き出してしまう子供達を集め安心させる朝孝。
「先生ッ・・・!?」
シンは咄嗟に朝孝の方を見るも、当然朝孝自身も何が起こっているのか分かるはずもなかった。
「わかりません・・・。 先ずは周囲の安全の確保を・・・」
「それなら俺が行ってきますッ!」
朝孝がここを離れられないのならば、他に適任はいないと、直ぐに自らが事態の確認と周辺の安全を確認してくると、朝孝に伝える。
「すみません・・・、お願いします・・・」
泣きじゃくる子供達を集め、申し訳なさそうな表情で頼む朝孝に、シンは力強く頷き、出発しようとする。
「シン君ッ! ・・・決して無理はしないで下さいね・・・」
「はいッ!」
元から少し心配性気味である朝孝が、念を押して心配してくるということは、何か良からぬことが起きるかもしれないと、剣豪としての勘がそう囁くのだろうか。
外に出ると、騎士の誘導によって逃げる民の姿があちこちに見える。
アサシンの身体能力を使い、近くにある高い所へ駆け上がると、道場のしゅういを確認する。
市街地の南部、外壁寄りの地区に位置する道場付近はまだそれ程までに大きな被害が出ていないのを確認すると、道場にいる朝孝へ安全が確認できた合図を送る。
「アーテムッ! 彼に相談できないだろうか・・・。 ミアは? 無事なのか?」
シンは身軽な動きで地上へ降りてくると、ミアへメッセージを送りながら、アーテムを探す為ルーフェン・ヴォルフのアジトを目指す。
ミアが異変に気が付いたのは、シャルロットの暮らす兵舎の一室で、ツクヨにWoFの知識を教えている時だった。
「いッ・・・今の音は・・・?」
ミアは直ぐさま窓際の壁に張り付くと、唇に人差し指を当てツクヨに音を立てないよう促す。
ゆっくり窓から外の様子を伺うと、すぐ側で大きな煙が上がっている。
それだけでは無い。
街の奥の方からも煙が上がっており、僅かに悲鳴のようなものも兵舎にまで届いてきた。
「何が起きてる・・・?」
「こッ・・・これもゲームでは良くあることなのか?」
何も知らない者にしたら、ゲームとはこんなことが日常茶飯事に起こるものだと思っていても不思議ではない。
「こんな事が日常的に起こってたまるかッ! 異常なことだよ・・・。 街はどうなっているんだ?」
外の様子を見に行こうと、ツクヨに付いて来いと手で合図すると、ドアを開け廊下に出る。
しかし、外で物騒なことが起きているにも関わらず、聖騎士の兵舎内は不思議なくらい静かだった。
「何故誰もいない? 気づいてないのか・・・それとも、もう向かっているのか?」
ミアが外と兵舎内の温度差に困惑していると、兵舎内で仕事をしている使用人が急いだ様子で荷物をまとめているのが見えた。
「おいッ! アンタ! 聖騎士達はどこへいった!?」
急に大きな声を掛けられたことに驚く使用人が、一呼吸おいてから何も知らないミアに説明した。
「聖騎士様達は、既に出動しております。 聖都の民達に危険が迫れば瞬時に現地に迎える術を持っています。 今は皆さん、各地で問題解決に努めていらっしゃることでしょう」
それを聞いてミアは、自分が聖都に入る時、聖騎士から渡された光のことを思い出した。
「なるほど・・・、そういうことか・・・」
聖騎士達の行方や、何をしているのかに納得していると、使用人に貴方達も逃げるようにと促され、ミアとツクヨは廊下を抜け、広場に出ると、そのまま外へ出る。
少し離れたところでは、騎士に誘導され避難する民と、大型のモンスターと戦っている聖騎士の姿があった。
「モンスターッ!? 何故、街中にモンスターがいる!?」
ミアがその異常な光景に驚いていると、直ぐ横から建物を突き破り、ミアとツクヨの前にモンスターが現れ、大きな咆哮をあげる。
「ツクヨッ! 戦闘準備だッ!!」
モンスターに存在が認識されてしまった以上、戦闘は避けられないと悟ったミアは、戦ったところを見たことはないが、この世界にいるなら避けては通れぬと、ツクヨに武器を持たせる。
しかし、瞬時にミアの目の前に現れた聖騎士が、四足獣のモンスターの顎を左手に構えた大きな盾でかち上げ、右手に持ったら西洋風のランスで穿ち、後方へとモンスターを吹き飛ばした。
「おいおいッ・・・、上位モンスターじゃなかったか? ・・・それを一撃で・・・」
実際に聖騎士が戦うところを見るのが初めてだったミアは、騎士達の実力について実感が湧かなかったが、かつてミアが戦ったアンデッドデーモンに近しいクラスのモンスターを一撃で吹き飛ばしたことから、少なくとも以前のミアやシンよりも強いであろうことを知った。
こんな実力の者達が隊を組んでいるということ、そしてこの聖騎士もその内の一人に過ぎないのだと、聖都の兵力の高さに驚きを隠せなかった。
0
お気に入りに追加
297
あなたにおすすめの小説
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
全校転移!異能で異世界を巡る!?
小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。
目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。
周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。
取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。
「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」
取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。
そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
超リアルなVRMMOのNPCに転生して年中無休働いていたら、社畜NPCと呼ばれていました
k-ing ★書籍発売中
ファンタジー
★お気に入り登録ポチリお願いします!
2024/3/4 男性向けホトラン1位獲得
難病で動くこともできず、食事も食べられない俺はただ死を待つだけだった。
次に生まれ変わったら元気な体に生まれ変わりたい。
そんな希望を持った俺は知らない世界の子どもの体に転生した。
見た目は浮浪者みたいだが、ある飲食店の店舗前で倒れていたおかげで、店主であるバビットが助けてくれた。
そんなバビットの店の手伝いを始めながら、住み込みでの生活が始まった。
元気に走れる体。
食事を摂取できる体。
前世ではできなかったことを俺は堪能する。
そんな俺に対して、周囲の人達は優しかった。
みんなが俺を多才だと褒めてくれる。
その結果、俺を弟子にしたいと言ってくれるようにもなった。
何でも弟子としてギルドに登録させると、お互いに特典があって一石二鳥らしい。
ただ、俺は決められた仕事をするのではなく、たくさんの職業体験をしてから仕事を決めたかった。
そんな俺にはデイリークエストという謎の特典が付いていた。
それをクリアするとステータスポイントがもらえるらしい。
ステータスポイントを振り分けると、効率よく動けることがわかった。
よし、たくさん職業体験をしよう!
世界で爆発的に売れたVRMMO。
一般職、戦闘職、生産職の中から二つの職業を選べるシステム。
様々なスキルで冒険をするのもよし!
まったりスローライフをするのもよし!
できなかったお仕事ライフをするのもよし!
自由度が高いそのゲームはすぐに大ヒットとなった。
一方、職業体験で様々な職業別デイリークエストをクリアして最強になっていく主人公。
そんな主人公は爆発的にヒットしたVRMMOのNPCだった。
なぜかNPCなのにプレイヤーだし、めちゃくちゃ強い。
あいつは何だと話題にならないはずがない。
当の本人はただただ職場体験をして、将来を悩むただの若者だった。
そんなことを知らない主人公の妹は、友達の勧めでゲームを始める。
最強で元気になった兄と前世の妹が繰り広げるファンタジー作品。
※スローライフベースの作品になっています。
※カクヨムで先行投稿してます。
文字数の関係上、タイトルが短くなっています。
元のタイトル
超リアルなVRMMOのNPCに転生してデイリークエストをクリアしまくったら、いつの間にか最強になってました~年中無休働いていたら、社畜NPCと呼ばれています〜
序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし〜
水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑
★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位!
★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント)
「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」
『醜い豚』
『最低のゴミクズ』
『無能の恥晒し』
18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。
優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。
魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。
ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。
プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。
そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。
ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。
「主人公は俺なのに……」
「うん。キミが主人公だ」
「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」
「理不尽すぎません?」
原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。
※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる