54 / 1,646
聖都動乱
しおりを挟む
「イデアール隊長ッ! イデアール隊長はおいでか!?」
一人の聖騎士が、目紛しく駆け回り、騒がしい声が聖騎士兵舎内に響き渡る。
「騒がしいぞ・・・。 一体どうしたというのだ・・・」
一室から、まだ甲冑を着込んでいないイデアールが、鍛錬の途中だったのか汗だくの様子で姿を現す。
「大変ですッ・・・! 只今、巡回中の聖騎士から、聖都各地にて突如モンスターが発生したと、報告がありましたッ!」
イデアールは、その報告が一体どういう事なのか、瞬時に理解することが出来なかった。
それもそのはず。
聖都はシュトラールが王になる以前から、モンスターが入り込むような事など一度も起きたことがないからだった。
それこそシュトラールが王になってからというもの、聖騎士達による転移技によって瞬時に問題の解決することに尽力しており、上空からの巡回も加わった為、聖都の守りはより一層強固なものとなっているはずだ。
イデアールが信頼を置くシュトラールが、そんな失態を許すはずが無い。
「何を・・・言っている? そんな馬鹿なこと・・・」
呆気に取られ、頭の整理が追いついていないイデアールに、追い討ちをかける形で更に続報が告げられる。
「さ・・・更にッ! モンスターが現れたであろう各所から、毒性のある液体や蒸気が周辺に散布されたとのことッ! 転移により駆けつけた聖騎士隊による救助で、民への被害は出ておりませんが、現場付近にて救助活動をしていたルーフェン・ヴォルフの数名が毒により侵され死亡したとの報告ですッ・・・!」
想像するに容易いほど、現場が危険な状態であるのがわかる。
その最も甚大な被害をもたらすであろう要因は、間違いなく毒性のモノだ。
どの程度散布しているかは、現場に行かなければ分からないが、気体化した毒はモンスターが暴れ回ることにより、更にその範囲を拡大していくことだろう。
現場に向かった聖騎士隊達は大丈夫なのだろうか。
そんな事を思いながらも、現場の報告はシュトラールの元へ届いているか部下に確認すると、既に向かっているとのこと。
事態の発生は市街地に多く見られ、最初に発見されたのもイデアールの隊が管轄するエリアだったということだ。
部下の聖騎士達に、毒の対策をした後、直ぐに現場に向かい民の救出を最優先に行うよう指示すると、イデアールは急ぎ甲冑を身に纏い、シュトラールの元へ向かう。
朝孝やシンがいる道場でも、同様の事態が起きていた。
アーテムは前日からルーフェン・ヴォルフのアジトへと戻っており、シンはちょうど朝の稽古を道場の子供達と共に行なっているところだった。
突然、大きな物音と共に、街のあちこちから煙が上がっているのが道場からも見えていた。
「なッ・・・! 何事だッ!?」
物音に身体を竦めるシンと、驚きで泣き出してしまう子供達を集め安心させる朝孝。
「先生ッ・・・!?」
シンは咄嗟に朝孝の方を見るも、当然朝孝自身も何が起こっているのか分かるはずもなかった。
「わかりません・・・。 先ずは周囲の安全の確保を・・・」
「それなら俺が行ってきますッ!」
朝孝がここを離れられないのならば、他に適任はいないと、直ぐに自らが事態の確認と周辺の安全を確認してくると、朝孝に伝える。
「すみません・・・、お願いします・・・」
泣きじゃくる子供達を集め、申し訳なさそうな表情で頼む朝孝に、シンは力強く頷き、出発しようとする。
「シン君ッ! ・・・決して無理はしないで下さいね・・・」
「はいッ!」
元から少し心配性気味である朝孝が、念を押して心配してくるということは、何か良からぬことが起きるかもしれないと、剣豪としての勘がそう囁くのだろうか。
外に出ると、騎士の誘導によって逃げる民の姿があちこちに見える。
アサシンの身体能力を使い、近くにある高い所へ駆け上がると、道場のしゅういを確認する。
市街地の南部、外壁寄りの地区に位置する道場付近はまだそれ程までに大きな被害が出ていないのを確認すると、道場にいる朝孝へ安全が確認できた合図を送る。
「アーテムッ! 彼に相談できないだろうか・・・。 ミアは? 無事なのか?」
シンは身軽な動きで地上へ降りてくると、ミアへメッセージを送りながら、アーテムを探す為ルーフェン・ヴォルフのアジトを目指す。
ミアが異変に気が付いたのは、シャルロットの暮らす兵舎の一室で、ツクヨにWoFの知識を教えている時だった。
「いッ・・・今の音は・・・?」
ミアは直ぐさま窓際の壁に張り付くと、唇に人差し指を当てツクヨに音を立てないよう促す。
ゆっくり窓から外の様子を伺うと、すぐ側で大きな煙が上がっている。
それだけでは無い。
街の奥の方からも煙が上がっており、僅かに悲鳴のようなものも兵舎にまで届いてきた。
「何が起きてる・・・?」
「こッ・・・これもゲームでは良くあることなのか?」
何も知らない者にしたら、ゲームとはこんなことが日常茶飯事に起こるものだと思っていても不思議ではない。
「こんな事が日常的に起こってたまるかッ! 異常なことだよ・・・。 街はどうなっているんだ?」
外の様子を見に行こうと、ツクヨに付いて来いと手で合図すると、ドアを開け廊下に出る。
しかし、外で物騒なことが起きているにも関わらず、聖騎士の兵舎内は不思議なくらい静かだった。
「何故誰もいない? 気づいてないのか・・・それとも、もう向かっているのか?」
ミアが外と兵舎内の温度差に困惑していると、兵舎内で仕事をしている使用人が急いだ様子で荷物をまとめているのが見えた。
「おいッ! アンタ! 聖騎士達はどこへいった!?」
急に大きな声を掛けられたことに驚く使用人が、一呼吸おいてから何も知らないミアに説明した。
「聖騎士様達は、既に出動しております。 聖都の民達に危険が迫れば瞬時に現地に迎える術を持っています。 今は皆さん、各地で問題解決に努めていらっしゃることでしょう」
それを聞いてミアは、自分が聖都に入る時、聖騎士から渡された光のことを思い出した。
「なるほど・・・、そういうことか・・・」
聖騎士達の行方や、何をしているのかに納得していると、使用人に貴方達も逃げるようにと促され、ミアとツクヨは廊下を抜け、広場に出ると、そのまま外へ出る。
少し離れたところでは、騎士に誘導され避難する民と、大型のモンスターと戦っている聖騎士の姿があった。
「モンスターッ!? 何故、街中にモンスターがいる!?」
ミアがその異常な光景に驚いていると、直ぐ横から建物を突き破り、ミアとツクヨの前にモンスターが現れ、大きな咆哮をあげる。
「ツクヨッ! 戦闘準備だッ!!」
モンスターに存在が認識されてしまった以上、戦闘は避けられないと悟ったミアは、戦ったところを見たことはないが、この世界にいるなら避けては通れぬと、ツクヨに武器を持たせる。
しかし、瞬時にミアの目の前に現れた聖騎士が、四足獣のモンスターの顎を左手に構えた大きな盾でかち上げ、右手に持ったら西洋風のランスで穿ち、後方へとモンスターを吹き飛ばした。
「おいおいッ・・・、上位モンスターじゃなかったか? ・・・それを一撃で・・・」
実際に聖騎士が戦うところを見るのが初めてだったミアは、騎士達の実力について実感が湧かなかったが、かつてミアが戦ったアンデッドデーモンに近しいクラスのモンスターを一撃で吹き飛ばしたことから、少なくとも以前のミアやシンよりも強いであろうことを知った。
こんな実力の者達が隊を組んでいるということ、そしてこの聖騎士もその内の一人に過ぎないのだと、聖都の兵力の高さに驚きを隠せなかった。
一人の聖騎士が、目紛しく駆け回り、騒がしい声が聖騎士兵舎内に響き渡る。
「騒がしいぞ・・・。 一体どうしたというのだ・・・」
一室から、まだ甲冑を着込んでいないイデアールが、鍛錬の途中だったのか汗だくの様子で姿を現す。
「大変ですッ・・・! 只今、巡回中の聖騎士から、聖都各地にて突如モンスターが発生したと、報告がありましたッ!」
イデアールは、その報告が一体どういう事なのか、瞬時に理解することが出来なかった。
それもそのはず。
聖都はシュトラールが王になる以前から、モンスターが入り込むような事など一度も起きたことがないからだった。
それこそシュトラールが王になってからというもの、聖騎士達による転移技によって瞬時に問題の解決することに尽力しており、上空からの巡回も加わった為、聖都の守りはより一層強固なものとなっているはずだ。
イデアールが信頼を置くシュトラールが、そんな失態を許すはずが無い。
「何を・・・言っている? そんな馬鹿なこと・・・」
呆気に取られ、頭の整理が追いついていないイデアールに、追い討ちをかける形で更に続報が告げられる。
「さ・・・更にッ! モンスターが現れたであろう各所から、毒性のある液体や蒸気が周辺に散布されたとのことッ! 転移により駆けつけた聖騎士隊による救助で、民への被害は出ておりませんが、現場付近にて救助活動をしていたルーフェン・ヴォルフの数名が毒により侵され死亡したとの報告ですッ・・・!」
想像するに容易いほど、現場が危険な状態であるのがわかる。
その最も甚大な被害をもたらすであろう要因は、間違いなく毒性のモノだ。
どの程度散布しているかは、現場に行かなければ分からないが、気体化した毒はモンスターが暴れ回ることにより、更にその範囲を拡大していくことだろう。
現場に向かった聖騎士隊達は大丈夫なのだろうか。
そんな事を思いながらも、現場の報告はシュトラールの元へ届いているか部下に確認すると、既に向かっているとのこと。
事態の発生は市街地に多く見られ、最初に発見されたのもイデアールの隊が管轄するエリアだったということだ。
部下の聖騎士達に、毒の対策をした後、直ぐに現場に向かい民の救出を最優先に行うよう指示すると、イデアールは急ぎ甲冑を身に纏い、シュトラールの元へ向かう。
朝孝やシンがいる道場でも、同様の事態が起きていた。
アーテムは前日からルーフェン・ヴォルフのアジトへと戻っており、シンはちょうど朝の稽古を道場の子供達と共に行なっているところだった。
突然、大きな物音と共に、街のあちこちから煙が上がっているのが道場からも見えていた。
「なッ・・・! 何事だッ!?」
物音に身体を竦めるシンと、驚きで泣き出してしまう子供達を集め安心させる朝孝。
「先生ッ・・・!?」
シンは咄嗟に朝孝の方を見るも、当然朝孝自身も何が起こっているのか分かるはずもなかった。
「わかりません・・・。 先ずは周囲の安全の確保を・・・」
「それなら俺が行ってきますッ!」
朝孝がここを離れられないのならば、他に適任はいないと、直ぐに自らが事態の確認と周辺の安全を確認してくると、朝孝に伝える。
「すみません・・・、お願いします・・・」
泣きじゃくる子供達を集め、申し訳なさそうな表情で頼む朝孝に、シンは力強く頷き、出発しようとする。
「シン君ッ! ・・・決して無理はしないで下さいね・・・」
「はいッ!」
元から少し心配性気味である朝孝が、念を押して心配してくるということは、何か良からぬことが起きるかもしれないと、剣豪としての勘がそう囁くのだろうか。
外に出ると、騎士の誘導によって逃げる民の姿があちこちに見える。
アサシンの身体能力を使い、近くにある高い所へ駆け上がると、道場のしゅういを確認する。
市街地の南部、外壁寄りの地区に位置する道場付近はまだそれ程までに大きな被害が出ていないのを確認すると、道場にいる朝孝へ安全が確認できた合図を送る。
「アーテムッ! 彼に相談できないだろうか・・・。 ミアは? 無事なのか?」
シンは身軽な動きで地上へ降りてくると、ミアへメッセージを送りながら、アーテムを探す為ルーフェン・ヴォルフのアジトを目指す。
ミアが異変に気が付いたのは、シャルロットの暮らす兵舎の一室で、ツクヨにWoFの知識を教えている時だった。
「いッ・・・今の音は・・・?」
ミアは直ぐさま窓際の壁に張り付くと、唇に人差し指を当てツクヨに音を立てないよう促す。
ゆっくり窓から外の様子を伺うと、すぐ側で大きな煙が上がっている。
それだけでは無い。
街の奥の方からも煙が上がっており、僅かに悲鳴のようなものも兵舎にまで届いてきた。
「何が起きてる・・・?」
「こッ・・・これもゲームでは良くあることなのか?」
何も知らない者にしたら、ゲームとはこんなことが日常茶飯事に起こるものだと思っていても不思議ではない。
「こんな事が日常的に起こってたまるかッ! 異常なことだよ・・・。 街はどうなっているんだ?」
外の様子を見に行こうと、ツクヨに付いて来いと手で合図すると、ドアを開け廊下に出る。
しかし、外で物騒なことが起きているにも関わらず、聖騎士の兵舎内は不思議なくらい静かだった。
「何故誰もいない? 気づいてないのか・・・それとも、もう向かっているのか?」
ミアが外と兵舎内の温度差に困惑していると、兵舎内で仕事をしている使用人が急いだ様子で荷物をまとめているのが見えた。
「おいッ! アンタ! 聖騎士達はどこへいった!?」
急に大きな声を掛けられたことに驚く使用人が、一呼吸おいてから何も知らないミアに説明した。
「聖騎士様達は、既に出動しております。 聖都の民達に危険が迫れば瞬時に現地に迎える術を持っています。 今は皆さん、各地で問題解決に努めていらっしゃることでしょう」
それを聞いてミアは、自分が聖都に入る時、聖騎士から渡された光のことを思い出した。
「なるほど・・・、そういうことか・・・」
聖騎士達の行方や、何をしているのかに納得していると、使用人に貴方達も逃げるようにと促され、ミアとツクヨは廊下を抜け、広場に出ると、そのまま外へ出る。
少し離れたところでは、騎士に誘導され避難する民と、大型のモンスターと戦っている聖騎士の姿があった。
「モンスターッ!? 何故、街中にモンスターがいる!?」
ミアがその異常な光景に驚いていると、直ぐ横から建物を突き破り、ミアとツクヨの前にモンスターが現れ、大きな咆哮をあげる。
「ツクヨッ! 戦闘準備だッ!!」
モンスターに存在が認識されてしまった以上、戦闘は避けられないと悟ったミアは、戦ったところを見たことはないが、この世界にいるなら避けては通れぬと、ツクヨに武器を持たせる。
しかし、瞬時にミアの目の前に現れた聖騎士が、四足獣のモンスターの顎を左手に構えた大きな盾でかち上げ、右手に持ったら西洋風のランスで穿ち、後方へとモンスターを吹き飛ばした。
「おいおいッ・・・、上位モンスターじゃなかったか? ・・・それを一撃で・・・」
実際に聖騎士が戦うところを見るのが初めてだったミアは、騎士達の実力について実感が湧かなかったが、かつてミアが戦ったアンデッドデーモンに近しいクラスのモンスターを一撃で吹き飛ばしたことから、少なくとも以前のミアやシンよりも強いであろうことを知った。
こんな実力の者達が隊を組んでいるということ、そしてこの聖騎士もその内の一人に過ぎないのだと、聖都の兵力の高さに驚きを隠せなかった。
0
お気に入りに追加
295
あなたにおすすめの小説
re:birth 〜勇者じゃないと追放された最強職【何でも屋】は、異世界でチートスキル【DIY】で無双します~
華音 楓
ファンタジー
「役立たずの貴様は、この城から出ていけ!」
国王から殺気を含んだ声で告げられtた海人は頷く他なかった。
ある日、異世界に魔王討伐の為に主人公「石立海人」(いしだてかいと)は、勇者として召喚された。
その際に、判明したスキルは、誰にも理解されない【DIY】と【なんでも屋】という隠れ最強職であった。
だが、勇者職を有していなかった主人公は、誰にも理解されることなく勇者ではないという理由で王族を含む全ての城関係者から露骨な侮蔑を受ける事になる。
城に滞在したままでは、命の危険性があった海人は、城から半ば追放される形で王城から追放されることになる。 僅かな金銭で追放された海人は、生活費用を稼ぐ為に冒険者として登録し、生きていくことを余儀なくされた。
この物語は、多くの仲間と出会い、ダンジョンを攻略し、成りあがっていくストーリーである。
「自重知らずの異世界転生者-膨大な魔力を引っさげて異世界デビューしたら、規格外過ぎて自重を求められています-」
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
ネットでみつけた『異世界に行ったかもしれないスレ』に書いてあった『異世界に転生する方法』をやってみたら本当に異世界に転生された。
チート能力で豊富な魔力を持っていた俺だったが、目立つのが嫌だったので周囲となんら変わらないよう生活していたが「目立ち過ぎだ!」とか「加減という言葉の意味をもっと勉強して!」と周囲からはなぜか自重を求められた。
なんだよ? それじゃあまるで、俺が自重をどっかに捨ててきたみたいじゃないか!
こうして俺の理不尽で前途多難?な異世界生活が始まりました。
※注:すべてわかった上で自重してません。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
余りモノ異世界人の自由生活~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~
藤森フクロウ
ファンタジー
相良真一(サガラシンイチ)は社畜ブラックの企業戦士だった。
悪夢のような連勤を乗り越え、漸く帰れるとバスに乗り込んだらまさかの異世界転移。
そこには土下座する幼女女神がいた。
『ごめんなさあああい!!!』
最初っからギャン泣きクライマックス。
社畜が呼び出した国からサクッと逃げ出し、自由を求めて旅立ちます。
真一からシンに名前を改め、別の国に移り住みスローライフ……と思ったら馬鹿王子の世話をする羽目になったり、狩りや採取に精を出したり、馬鹿王子に暴言を吐いたり、冒険者ランクを上げたり、女神の愚痴を聞いたり、馬鹿王子を躾けたり、社会貢献したり……
そんなまったり異世界生活がはじまる――かも?
ブックマーク30000件突破ありがとうございます!!
第13回ファンタジー小説大賞にて、特別賞を頂き書籍化しております。
♦お知らせ♦
余りモノ異世界人の自由生活、コミックス3巻が発売しました!
漫画は村松麻由先生が担当してくださっています。
よかったらお手に取っていただければ幸いです。
書籍のイラストは万冬しま先生が担当してくださっています。
7巻は6月17日に発送です。地域によって異なりますが、早ければ当日夕方、遅くても2~3日後に書店にお届けになるかと思います。
今回は夏休み帰郷編、ちょっとバトル入りです。
コミカライズの連載は毎月第二水曜に更新となります。
漫画は村松麻由先生が担当してくださいます。
※基本予約投稿が多いです。
たまに失敗してトチ狂ったことになっています。
原稿作業中は、不規則になったり更新が遅れる可能性があります。
現在原稿作業と、私生活のいろいろで感想にはお返事しておりません。
王太子様には優秀な妹の方がお似合いですから、いつまでも私にこだわる必要なんてありませんよ?
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるラルリアは、優秀な妹に比べて平凡な人間であった。
これといって秀でた点がない彼女は、いつも妹と比較されて、時には罵倒されていたのである。
しかしそんなラルリアはある時、王太子の婚約者に選ばれた。
それに誰よりも驚いたのは、彼女自身である。仮に公爵家と王家の婚約がなされるとしても、その対象となるのは妹だと思っていたからだ。
事実として、社交界ではその婚約は非難されていた。
妹の方を王家に嫁がせる方が有益であると、有力者達は考えていたのだ。
故にラルリアも、婚約者である王太子アドルヴに婚約を変更するように進言した。しかし彼は、頑なにラルリアとの婚約を望んでいた。どうやらこの婚約自体、彼が提案したものであるようなのだ。
愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました
海咲雪
恋愛
「セレア、もう一度言う。私はセレアを愛している」
「どうやら、私の愛は伝わっていなかったらしい。これからは思う存分セレアを愛でることにしよう」
「他の男を愛することは婚約者の私が一切認めない。君が愛を注いでいいのも愛を注がれていいのも私だけだ」
貴方が愛しているのはあの男爵令嬢でしょう・・・?
何故、私を愛するふりをするのですか?
[登場人物]
セレア・シャルロット・・・伯爵令嬢。ノア・ヴィアーズの婚約者。ノアのことを建前ではなく本当に愛している。
×
ノア・ヴィアーズ・・・王族。セレア・シャルロットの婚約者。
リア・セルナード・・・男爵令嬢。ノア・ヴィアーズと恋仲であると噂が立っている。
アレン・シールベルト・・・伯爵家の一人息子。セレアとは幼い頃から仲が良い友達。実はセレアのことを・・・?
私異世界で成り上がる!! ~家出娘が異世界で極貧生活しながら虎視眈々と頂点を目指す~
春風一
ファンタジー
『いーわよ、そこまで言うならもう、親子の縁なんて切ってやる!! 絶対に成功するから、今に見てなさいよ!!』
如月風歌は、考えるより先に行動する脳筋少女。中学の卒業式の日に、親と大喧嘩し、その勢いで家出する。時空航行船のチケットを握りしめ、着の身着のまま&ほぼ無一文で、異世界に向かっていった。
同じ地球でありながら、魔法で発展した平行世界エレクトラ。この世界に来たのは『シルフィード』と呼ばれる、女性だけがなれる『超人気職業』に就くためだ。
上位階級のシルフィードは、トップアイドルのような存在。また、絶大な人気・知名度・影響力を持ち、誰からも尊敬される、人生の成功者。巨万の富を築いた者も、少なくはない。
だが、お金もない・人脈もない・知識もない。加えて、女子力ゼロで、女らしさの欠片もない。全てがゼロからの、あまりにも無謀すぎる挑戦。しかも、親から勘当を言い渡され、帰る場所すらない状態。
夢に燃えて、意気揚々と異世界に乗り込んだものの、待ち受けていのは、恐ろしく厳しい現実と、パンと水だけの極貧生活だった。
『夢さえ持っていれば、気合さえあれば、絶対に上手くいく!!』と信じて疑わない、脳筋でちょっとお馬鹿な少女。だが、チート並みのコミュ力(無自覚)で、人脈をどんどん広げて行く。
ほのぼの日常系。でも、脳筋主人公のため、トラブルが発生したり、たまにシリアスだったり、スポ根っぽい熱い展開も……。
裸一貫から成り上がる、異世界シンデレラストーリー。
私とお母さんとお好み焼き
white love it
経済・企業
義理の母と二人暮らしの垣谷操。貧しいと思っていたが、義母、京子の経営手腕はなかなかのものだった。
シングルマザーの織りなす経営方法とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる