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駒の役割
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メアは地上に戻ると、何よりも先に村を目指した。
村の様子が気になるのは勿論、残してきたウルカノのことや、鉱山のダンジョンで会った男の話が気がかりだった。
メアがこのエリア一帯のボスになっていること、そしてメアを倒す為のクエストが発注されているという男の話が本当なら、冒険者達は恐らく村を訪れているだろう。
何も事情を知らなければ、村のアンデッド達をモンスターと捉えられても仕方がない。ダンジョンの男は、目的が達成されたのなら村の人達を元に戻してくれると約束してくれたが、もし村の人達の身体が倒されて死滅してしまっていたらどうなるのだろう。
元に戻すとは、身体が健在でアンデッド化した人達が対象であることが考えられる。万が一の不安はあってはならない。
村の人達を守りつつ、自分に匹敵する冒険者を自分の元にたどり着かせなければならない。これはメアだけの力ではどうにもならないことで、協力してくれる存在が必要不可欠だ。
村が見えてくる。
様子は特に変わってないように思えるが、まずはウルカノと合流し、情報の共有とメアがいない間に何かあったかどうか、村の人達に被害は出ていないだろうか、メアの心配事は尽きない。
村に入るとこちらの気配を察知したのか、ウルカノがメアの元へ向かってくる。
「メア!」
「ウルカノ、無事だったか。村の様子はどうだ?何も起きて・・・」
メアはウルカノに会うや否や直ぐに質問を次から次へと投げかけてしまう。無理もない。それだけ心配だったのだから。
しかし、そんなメアの言葉を遮るようにウルカノが、何か重要なことを伝えようとしてきた。
「サラが生きていた」
「!?」
メアはそれまで頭の中で考えていたことが真っ白になるほど驚いた。
それまでサラの存在はエリアを脱したであろうという憶測の域を出なかったからだ。そしてそれはメア自身のそうであって欲しいという願望でしかなかったこと。
それがウルカノの前に現れ、生存を確認したということはメアにとって、この最悪の出来事の中で初めてといって良いほどの吉報だった。
「それで!? サラは今どこに?」
ウルカノの表情が曇る。
その表情にメアの胸にズシッと重い痛みが走る。
今まで散々信じられないことや酷い出来事に遭遇してくると、自然と悪い方へと思考が回ってしまうようになる。
「まさか・・・」
驚きと喜びの心境から一気に絶望の中へと突き落とされたような表情を浮かべる。
「大丈夫だ、サラは生きている。ただ健全な状態ではなかった」
ウルカノが必死にサラの生存を押してくる辺り、とりあえずのところサラは生きているのだろうということが伝わってきて、メアはほっと一息する。
「聞かせてくれ、何があったか」
落ち着きを取り戻したメアは、自分がいない間に何が起きたのかをウルカノに聞いた。
「最初にサラを見かけた時は、全身を包帯のような布で覆ってフードを被ったローブ姿だった。その時はまだ、それがサラだとは思わなかった」
異質な格好だ。普通そのような格好などしないだろう。
そんな格好をしているということは、全身に大きな傷があるのか、或いは人の目に晒したくないものを隠す場合だろう。
その事からメアには一つ心当たりがあった。
それはメアの振りまくアンデッド化の影響だ。
ただメアにも分からないのは、アンデッド化はどこまで影響を及ぼすのかという事。
メアの側にいた村の人達はアンデット化していた。そして村を離れエリア内の捜索をしている時は、通り過ぎたモンスター達がアンデッド化していた。
メアとの距離が近ければ近いほど進行度が速いと考えるのが妥当だろう。
そう、恐らくサラにもアンデッド化の影響が出ていたのだ。それを人目から隠すためにしている格好なのだろう。
「ローブの子供はいつも冒険者達と共に村を訪れた。そして日に日にその子の身体には傷が増えていった」
「傷だと・・・?」
「その子は冒険者達から暴行を受けていたんだ。そして冒険者達が口にしていた言葉に、“騙された”や“閉じ込められた”という発言を聞いた」
村を襲った男の言葉で思い出したことがあった。あの男はサラも何かに使えると言っていた。
サラの役割は街でクエストを発注させ、冒険者をこのエリアに連れて来ることだろう。これによりクリア出来ないクエストという噂が広がり、より広い範囲に“餌”が撒かれるという仕組みだ。
「騙されたというのはサラにということか?閉じ込められたということは一体どういうことだ」
「そういえば冒険者の殆どが、アンデッド状態になる予兆のようなものが見受けられた」
「なるほど、そういうことか・・・」
冒険者達はサラによってクリア出来る筈もないクエストに誘い込まれたと思っているのだろう。騙されたという発言はそういうことだ。
そして、どうやらメアのアンデッド化を振りまく範囲とやらはエリア内ということ。外からエリア内に入るとアンデッド化が進み、アンデッドはエリアから出ることが出来ないということ。
サラだけがアンデッド化の影響を受けているにも関わらずエリアを行き来できるのは役割があるから。
「恐らくサラにもアンデッド化の影響が出ている。そしてサラの役割は、ただ待っていることしかできない俺にはありがたい事だ」
「ありがたい・・・? 一体そっちでは何があったんだ?メア」
「お前には全てを話す。 そして協力して欲しい。お前しか頼れる者がいないんだ・・・」
メアは鉱山のダンジョンで会ったこと、そしてそこで出会った男から聞かされたことを、全てウルカノに話した。
そして今後の体制についても話していく。
「俺は強い冒険者を待たなくてはならない。だが地上に居てはお前をもアンデッド化させか兼ねない」
ウルカノがアンデッド化し、理性を失うことはあってはならないことだ。つまりメアはウルカノの側にはいられない。出来るだけ離れた位置に行く必要がある。
「俺は鉱山のダンジョン最深部にある、所謂ボスエリアに籠り冒険者を待つ。お前にはここで村の人達を守りつつ、冒険者の選定を行なって欲しい」
「了解した。 だが、冒険者の選定とはどういうことだ?」
メアは万が一に備えての考えがあった。
ただそれはサラにとって苦痛になってしまうかもしれない。その為の冒険者の選定・・・。
「まず、俺が生きている間にお前を失う事は避けたい。お前を倒す可能性がある者が現れたら、素直に俺の居場所を教えて身を隠せ」
「メア・・・それでは・・・」
「覚悟の上だ。そして選定条件のもう一つ。・・・もし、サラが信頼を置き、身を呈してでもサラを守るような冒険者が現れたのなら、同じく俺の居場所を教え導いて欲しい」
万が一、全ての思惑が上手く行かず、男との交渉が果たせず全てが消滅してしまうような事があったのなら・・・。
サラだけでも生かしたい。
エリアの外にいれば消滅の対象から外れるかもしれない。ただ助かったとして、きっとサラにかかったアンデッドの呪いは残るだろう。
そうなった時、サラのその姿を受け入れ助けてくれる存在を作っておきたい。サラを任せられる冒険者になら敗れても安心出来る。きっと村の人達もそれなら許して貰えるだろう。
「村にある墓地に、マクブライド家の墓がある。その隣の少し大きめの墓石をズラしたところに、地下への通路を作っておいた。そこから俺のいるボスエリアに直接ワープ出来るようなワープを設けておく」
そう言い残すと、メアは墓地に最後の作業をしに、ウルカノは村に戻り自分の役割をしにいった。
2人は先に自分という駒の役割を演じるサラと同じように、それぞれなすべきことを成しにいく。
ウルカノはそれからメアとは会っていない。
そしてウルカノは徐々にではあるが、アンデッド化していった。その影響か、ウルカノは少しずつ言葉が上手く話せなくなり、その代わりに力が増していくのを感じた。
それは自分がモンスターとして覚醒していくせいなのか、メアがボスとしての力をつけていった影響なのか、最早ウルカノには知る由もない。
1人の召喚士に召喚された、デーモン種の召喚獣ウルカノ。
これが、彼がこの村で過ごし、起きてきた出来事の全てだった。
メアが地上に戻ったその後、誰もいなくなった鉱山の最深部にある研究室に、男が戻ってきた。
男はメアのいなくなった一室で、彼が没頭していた研究の資料が散乱する机を、撫でる様に指で伝いながらゆっくりと歩く。
その時の男の背中は、悲しさや哀愁を漂わせ、神に懺悔するかのようにメアへの申し訳ない気持ちや後悔を口にした。
「不幸や死はいつも理不尽に、唐突にやってくる。それは例え聖人であっても悪人であっても」
男は机に置かれた一枚の羊皮紙を手に取り、ビッシリと書かれた文字を一文一文読み解く様に眺める。
それはメアが村の人達を元に戻したい一心で研究していたメモだった。その文面からいかに彼が必死であったかが伺える。
「私は倒して欲しいわけじゃないんだよ・・・メア、彼らの物語がどんな奇跡を起こすのか・・・」
男は持っていた羊皮紙を机に戻すと、天を仰ぐように少し上を向く。
「君に話した偽りと利用したことに対するせめてもの償いに、村人達の命だけは保証しよう。あとは君達次第だ・・・」
そういうと、男の身体は光の粒となってゆっくりと薄れていき、そして消えた。
村の様子が気になるのは勿論、残してきたウルカノのことや、鉱山のダンジョンで会った男の話が気がかりだった。
メアがこのエリア一帯のボスになっていること、そしてメアを倒す為のクエストが発注されているという男の話が本当なら、冒険者達は恐らく村を訪れているだろう。
何も事情を知らなければ、村のアンデッド達をモンスターと捉えられても仕方がない。ダンジョンの男は、目的が達成されたのなら村の人達を元に戻してくれると約束してくれたが、もし村の人達の身体が倒されて死滅してしまっていたらどうなるのだろう。
元に戻すとは、身体が健在でアンデッド化した人達が対象であることが考えられる。万が一の不安はあってはならない。
村の人達を守りつつ、自分に匹敵する冒険者を自分の元にたどり着かせなければならない。これはメアだけの力ではどうにもならないことで、協力してくれる存在が必要不可欠だ。
村が見えてくる。
様子は特に変わってないように思えるが、まずはウルカノと合流し、情報の共有とメアがいない間に何かあったかどうか、村の人達に被害は出ていないだろうか、メアの心配事は尽きない。
村に入るとこちらの気配を察知したのか、ウルカノがメアの元へ向かってくる。
「メア!」
「ウルカノ、無事だったか。村の様子はどうだ?何も起きて・・・」
メアはウルカノに会うや否や直ぐに質問を次から次へと投げかけてしまう。無理もない。それだけ心配だったのだから。
しかし、そんなメアの言葉を遮るようにウルカノが、何か重要なことを伝えようとしてきた。
「サラが生きていた」
「!?」
メアはそれまで頭の中で考えていたことが真っ白になるほど驚いた。
それまでサラの存在はエリアを脱したであろうという憶測の域を出なかったからだ。そしてそれはメア自身のそうであって欲しいという願望でしかなかったこと。
それがウルカノの前に現れ、生存を確認したということはメアにとって、この最悪の出来事の中で初めてといって良いほどの吉報だった。
「それで!? サラは今どこに?」
ウルカノの表情が曇る。
その表情にメアの胸にズシッと重い痛みが走る。
今まで散々信じられないことや酷い出来事に遭遇してくると、自然と悪い方へと思考が回ってしまうようになる。
「まさか・・・」
驚きと喜びの心境から一気に絶望の中へと突き落とされたような表情を浮かべる。
「大丈夫だ、サラは生きている。ただ健全な状態ではなかった」
ウルカノが必死にサラの生存を押してくる辺り、とりあえずのところサラは生きているのだろうということが伝わってきて、メアはほっと一息する。
「聞かせてくれ、何があったか」
落ち着きを取り戻したメアは、自分がいない間に何が起きたのかをウルカノに聞いた。
「最初にサラを見かけた時は、全身を包帯のような布で覆ってフードを被ったローブ姿だった。その時はまだ、それがサラだとは思わなかった」
異質な格好だ。普通そのような格好などしないだろう。
そんな格好をしているということは、全身に大きな傷があるのか、或いは人の目に晒したくないものを隠す場合だろう。
その事からメアには一つ心当たりがあった。
それはメアの振りまくアンデッド化の影響だ。
ただメアにも分からないのは、アンデッド化はどこまで影響を及ぼすのかという事。
メアの側にいた村の人達はアンデット化していた。そして村を離れエリア内の捜索をしている時は、通り過ぎたモンスター達がアンデッド化していた。
メアとの距離が近ければ近いほど進行度が速いと考えるのが妥当だろう。
そう、恐らくサラにもアンデッド化の影響が出ていたのだ。それを人目から隠すためにしている格好なのだろう。
「ローブの子供はいつも冒険者達と共に村を訪れた。そして日に日にその子の身体には傷が増えていった」
「傷だと・・・?」
「その子は冒険者達から暴行を受けていたんだ。そして冒険者達が口にしていた言葉に、“騙された”や“閉じ込められた”という発言を聞いた」
村を襲った男の言葉で思い出したことがあった。あの男はサラも何かに使えると言っていた。
サラの役割は街でクエストを発注させ、冒険者をこのエリアに連れて来ることだろう。これによりクリア出来ないクエストという噂が広がり、より広い範囲に“餌”が撒かれるという仕組みだ。
「騙されたというのはサラにということか?閉じ込められたということは一体どういうことだ」
「そういえば冒険者の殆どが、アンデッド状態になる予兆のようなものが見受けられた」
「なるほど、そういうことか・・・」
冒険者達はサラによってクリア出来る筈もないクエストに誘い込まれたと思っているのだろう。騙されたという発言はそういうことだ。
そして、どうやらメアのアンデッド化を振りまく範囲とやらはエリア内ということ。外からエリア内に入るとアンデッド化が進み、アンデッドはエリアから出ることが出来ないということ。
サラだけがアンデッド化の影響を受けているにも関わらずエリアを行き来できるのは役割があるから。
「恐らくサラにもアンデッド化の影響が出ている。そしてサラの役割は、ただ待っていることしかできない俺にはありがたい事だ」
「ありがたい・・・? 一体そっちでは何があったんだ?メア」
「お前には全てを話す。 そして協力して欲しい。お前しか頼れる者がいないんだ・・・」
メアは鉱山のダンジョンで会ったこと、そしてそこで出会った男から聞かされたことを、全てウルカノに話した。
そして今後の体制についても話していく。
「俺は強い冒険者を待たなくてはならない。だが地上に居てはお前をもアンデッド化させか兼ねない」
ウルカノがアンデッド化し、理性を失うことはあってはならないことだ。つまりメアはウルカノの側にはいられない。出来るだけ離れた位置に行く必要がある。
「俺は鉱山のダンジョン最深部にある、所謂ボスエリアに籠り冒険者を待つ。お前にはここで村の人達を守りつつ、冒険者の選定を行なって欲しい」
「了解した。 だが、冒険者の選定とはどういうことだ?」
メアは万が一に備えての考えがあった。
ただそれはサラにとって苦痛になってしまうかもしれない。その為の冒険者の選定・・・。
「まず、俺が生きている間にお前を失う事は避けたい。お前を倒す可能性がある者が現れたら、素直に俺の居場所を教えて身を隠せ」
「メア・・・それでは・・・」
「覚悟の上だ。そして選定条件のもう一つ。・・・もし、サラが信頼を置き、身を呈してでもサラを守るような冒険者が現れたのなら、同じく俺の居場所を教え導いて欲しい」
万が一、全ての思惑が上手く行かず、男との交渉が果たせず全てが消滅してしまうような事があったのなら・・・。
サラだけでも生かしたい。
エリアの外にいれば消滅の対象から外れるかもしれない。ただ助かったとして、きっとサラにかかったアンデッドの呪いは残るだろう。
そうなった時、サラのその姿を受け入れ助けてくれる存在を作っておきたい。サラを任せられる冒険者になら敗れても安心出来る。きっと村の人達もそれなら許して貰えるだろう。
「村にある墓地に、マクブライド家の墓がある。その隣の少し大きめの墓石をズラしたところに、地下への通路を作っておいた。そこから俺のいるボスエリアに直接ワープ出来るようなワープを設けておく」
そう言い残すと、メアは墓地に最後の作業をしに、ウルカノは村に戻り自分の役割をしにいった。
2人は先に自分という駒の役割を演じるサラと同じように、それぞれなすべきことを成しにいく。
ウルカノはそれからメアとは会っていない。
そしてウルカノは徐々にではあるが、アンデッド化していった。その影響か、ウルカノは少しずつ言葉が上手く話せなくなり、その代わりに力が増していくのを感じた。
それは自分がモンスターとして覚醒していくせいなのか、メアがボスとしての力をつけていった影響なのか、最早ウルカノには知る由もない。
1人の召喚士に召喚された、デーモン種の召喚獣ウルカノ。
これが、彼がこの村で過ごし、起きてきた出来事の全てだった。
メアが地上に戻ったその後、誰もいなくなった鉱山の最深部にある研究室に、男が戻ってきた。
男はメアのいなくなった一室で、彼が没頭していた研究の資料が散乱する机を、撫でる様に指で伝いながらゆっくりと歩く。
その時の男の背中は、悲しさや哀愁を漂わせ、神に懺悔するかのようにメアへの申し訳ない気持ちや後悔を口にした。
「不幸や死はいつも理不尽に、唐突にやってくる。それは例え聖人であっても悪人であっても」
男は机に置かれた一枚の羊皮紙を手に取り、ビッシリと書かれた文字を一文一文読み解く様に眺める。
それはメアが村の人達を元に戻したい一心で研究していたメモだった。その文面からいかに彼が必死であったかが伺える。
「私は倒して欲しいわけじゃないんだよ・・・メア、彼らの物語がどんな奇跡を起こすのか・・・」
男は持っていた羊皮紙を机に戻すと、天を仰ぐように少し上を向く。
「君に話した偽りと利用したことに対するせめてもの償いに、村人達の命だけは保証しよう。あとは君達次第だ・・・」
そういうと、男の身体は光の粒となってゆっくりと薄れていき、そして消えた。
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