社会復帰日記

社会復帰中

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19.06.01

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 先週の話になるが、TOEICを受けてきた。これも休職してからはやっていないので2年程度のブランクがある。私の集中力が2時間の試験に耐えられるのかを試してみたかったのと、私は昔からそれなりに成績がいいこともあって、テスト自体が好きだった。点数というわかりやすい結果が得られるのもよかった。大学の1教室で、様々な年齢の人達と同じ試験を受ける。学生は就活で、中年は昇進で必要なのだろうかと考える。2時間通しの試験は頭に辛く、暑かったのに水も飲めない状況で全体を通して苦しかったが、なんとか全問を時間内に終えることが出来た。ラストまでちゃんと問題を読んで回答出来た。少なくともタイムマネジメント能力はそこまで落ちていないことに安心した。全問終えられたとなると、なんとなく良い結果が出そうに思えるがそれは期待して待つ。

 昨日からの続き。医務室担当との面談を終え、元の部署にはもう戻れないと宣言をした以上、戻らされることもないだろうと楽観的な気分が戻ってきた。2月から3月にかけてのことで、人事異動の話が丁度されているだろう頃だったので、すんなり話が進みそうな気がしていた。

 復帰までの期間を更に延長し、元の部署に戻ることも恐らく無くなった状況で、私はまた自堕落な生活に戻った。私が勤めている会社は5月に定期人事異動があり、それが次の診断書が切れる期限に近かったので、そこに合わせて復帰しようと考えていた。こんな風にゆとりをもった計画を立てられる程には、気持ちは復活していた気がする。実際は5月に復帰しようとすれば、私が今通っている施設に通う必要があるので、もっと早く行動を開始しなければいかなかったのだが、当時の私はそれを知らない。

 保険で入る金は当然有り難かったが、当然給与よりは少ないので、外出等を控え、生活レベルを落として日々を送った。毎月のように新しい本を購入していたが、それも控えて既読の本を読み返すようにした。「大事なのはただ読むことではなく、繰り返し読むことです」とホルヘ・ルイス・ボルヘスも「疲れた男のユートピア」で書いていたけれど、それを引用せずとも多くの人がそう言っているのを聞いてきた気がする。そして、その言葉の通り読み返すことには確かに意義があった。深い理解というよりも、初読の経験が全く抜けてしまっていたので、新鮮な気持ちで読むことが出来た。読書をする人の多くは思ったことがあるだろうけれど、何を以て読んだと見なすのかはわからない。そんな1回読んだけど読んでいないみたいな本と再び向き合うことが出来た。それでも理解出来ない本ばかりなのだけれど。

 時々は近場を散歩して、お金はなかったけれど人生で最も充実した時間を過ごしていた。復帰時期もある程度決めていたつもりだから、自分は社会復帰が全く出来ない人間ではないのだ、という自信もあった。そんな暮らしを続けている中で、母が突然に私の家に来ると言い出した。

 細かい話は明日以降に続ける。
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