社会復帰日記

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19.04.28

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 斎藤環さんの「承認をめぐる病」を読んでいる。タイトル自体はずっと知っていて、何故か読む機会をずっと逸し続けていたのを、社会復帰施設で読書をするように課題が出たため、それを選んだ。私の鬱病の出処について、プライドの話は散々してきたが、それを考える上で非常に有益だった。「現代型うつ病は病気か」と言ったテーマもあり、私は鬱病ではないのではないか、と考えている私にとってよかった。その中でも特に気になった文章が、医師が診断を複数抱えているというもので、「治療を続けるための診断」、「カルテに書く診断」、「本当の診断」のように3種類あったりするらしいのだ。当然、全てが全てそうではないだろうが。私は、自分が恰も医師を騙しているようなことを考えていたが、それも全て見抜かれているのかもしれない、と考えるのに示唆的だった。本当の診断は、鬱病でないのかもしれない。だからと言って、どうということは無いのだけれど。

 昨日からの続き。3人目の彼女と別れた。それ以降、私に彼女はいない。しかし、別れてから今に至るまでの3年間の間に、恋愛未満のしょうもない関係はいくつかあり、それも私の性格を見る上で、大切なように思えたので、今回からそれを書いていく。

 しょうもない、と言っても、しょうもなさにもピンからキリまであるもので、この期間にあったものでもいくつか別れるのだが、まず何にも成らなかったものを書こう。

 Twitterには、裏垢女子、というものが存在する。その名の通り、裏のアカウントでその多くが何故か下着や裸姿を自撮りしては上げていて、それで承認欲求を満たしている。彼女達は大体性欲が強く、セックスをしたい、オナニーをした、キスマークを沢山つけられた、首を絞められたい、等とよく呟いている。そして、大体裏垢男子のセフレや御主人様がいる。一時期、私はその裏垢女子の一群をフォローして、観測していた。

 裏垢女子・男子の界隈は強く狭い結びつきで構成されていて、その周りに写真やツイートを崇めている多数の語に値しないアカウントが存在しているが、その1つだったということだ。主な活動としては、彼女たちのツイートに逐一、いいねをしたり、リツイートをしたり、リプライをして、自分の存在を認知して貰おうとすることだ。当然、たった今書いたように、裏垢の世界は強固に固められているので、基本的には無視、返信があっても素っ気ない、みたいなものだったのだが。

 私のTwitterアカウント(https://twitter.com/fuckichu)は、その観測をしていた時のものを流用していて、いいね数が残っているが、これは裏垢女子達に片っ端から付けていた時の名残だ。いいねクリーナーを使用しても消せなかったので、今はアカウントに鍵をかけているのかもしれない。

 これらのアカウント群を監視していたのは、一種の自傷行為だった。彼女達や彼達は、平然と性の話題を口にする。裏垢女子、男子でオフパコなんてしょっちゅうでないにしろ、行われているようである。既セクとか、そんな言葉もある。気持ち悪い言葉だが、頭の空っぽさがとても良い。

 既に書いてきたように、私は完全に性的に終わっている。一方で、この世界のどこかには、それを愛とか抜きにして、動物的に快楽を求めてやりまくる奴らがいる。私はそういう動物的なものにとても憧れている。そんな風に何も気にせずに、沢山の人とすることが出来たら、どれほど気持ちがいいだろう、と思っている。少なくとも、裏垢男子には一定以上の容姿が必要らしい。私には無理だ。

 話が全く変わるようだけれど、FXで負けて発狂している人の動画を見たことはあるだろうか。チャートの上がり下がりを見て叫ぶ姿は、まさに動物そのもので、私はああいう人達をとても醜いと思いながら、時々動画を見てしまう。あとは、ゲーム機を親に壊される子どもの動画とか。似たような心境は、蓮コラを見ているのに似ているかもしれない。気持ち悪いのに、見てしまう。そんな感じ。

 自分の中に生まれる不快感を楽しむ、みたいな矛盾した感覚。露骨な性の開放は、そんな感情を得られる手段だった。AVでも、洗脳ものとかで叫んでいる行為している女性を見て、彼女の実生活の心境とかを思い浮かべると、胸をかき回されるような気持ちになる。ウルトラQのオープニングみたいに、ぐにゃぐにゃぐちゃぐちゃしている。アラサーちゃんを読んだことがあるだろうか。私は漫画しか読んでいないが、それを読んでいてもぐちゃぐちゃしている。やはり、性を話題にしている。

 単に性的な話が嫌いなのかもしれない。人間はそう言った動物的なものと離れて、人間的な理性を持つべきだ、と考えているのかもしれない。動物的、感情的なものが嫌いなのかもしれない。しかし、だとすれば、私はどうして風俗に行くのだろう。完全に動物的なものを切り捨てることが出来ていない。

 ここまで思いつくまま適当に書いてきたのだが、私の中で失敗した性的な問題は、私の中での性的なことに対する嫌悪とそれでも切り捨てることが出来なかったことの間で引き裂かれてしまっていることが原因かもしれない。人間は所詮動物なのに、動物的なものを嫌う。それは潜在的に初めから、私と言う存在を嫌いになるしかないのでは? それどころか人間丸ごとを。多分、そんなことはない。そこまで深く私は考えたことはない。ただ、だらだらと考えていたら、今回はこんなところに行きついた。

 話を戻す。そんな嫌っていながらも気になってしまう裏垢女子に対する活動は、何の身にもならなかった。私は容姿が良くもないし、旧アカウントでも面白いことは呟けていなかったから、彼女達の眼にとまるような存在ではなかった。いつまでも見ていても心に毒だから、と唐突に色々なことを切り捨てた。それを何回か繰り返した。切り捨て、また見に来て、また切り捨てる。現行のTwitterアカウントはその行為を何回か繰り返した結果生まれたものだ。3年前に始まったものだが、最新では鬱病期間中にも行っていたわけだ。これも病気っぽい。もしかしたら、また観測をすることにもなるかもしれないが、今のところは落ち着いている。

 そんな裏垢女子への活動で1つだけ、勝ったような気になったことがある。あるアカウントに質問箱があった。匿名で質問を送ることが出来るあれだ。私はそこに、最終学歴と偏差値を質問した。そのアカウントは律義に返信をしてくれたが、その回答は「この質問は裏垢活動に関係ないので無回答」としてきた上に、その後で「なんで学歴気になるの? もしかして、馬鹿と思われてる?」みたいなこともツイートしていて、かなりのダメージを負わせることが出来たと感じた。動物的なものに対する、人間の逆襲だ。こんな小さなプライドも、よほど動物らしいかもしれない。その上、裏垢男子が「そう思われてるよ」とリプライし、裏垢女子が「慰めて」みたいなリプをする地獄が生まれてしまったので、結局は大敗北かもしれない。

 裏垢女子の話で脇道に逸れたこともあり、こんなに書いてしまった。今度はもう少し身になったちゃんと人との交流があった活動を書いていく。

 細かい話は明日以降に続ける。
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