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砂漠の住人
デイドリーム
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俺は白昼夢に悩まされていた。睡眠薬を飲めば数時間寝ることが出来るが、重度のうつ病である俺はここからが生き地獄なのだ。
現実と夢の狭間を行き交いして、狂気と恐怖を味わい続けて気が付けば昼を過ぎるまでのたうち回るのだ。
真綿で首を絞められるとはこの事だ。
いつもの夢は俺が生まれ育った故郷や子供の頃に通った道などがごちゃ混ぜになった町が舞台で、ろくな事はない。
自動車を走らせれば間違いなく道は途中で途切れ落下するのだ。それでも俺は起きてくれずにそのまま海に沈んだり、落第生を何度も味わったりするのだ。この後に来るそれに比べればこんなものはなんでもないのだが。
一度、目が醒めると身体は動かず脳は朦朧とするのに、ガソリンを撒き散らすアメ車よろしく回転数だけは上がり続ける感覚に襲われる。
幻覚、幻聴そして何かに触られる感覚、時には殴打を加えられる。
これは実際に起きているかのように感触や衝撃が残るのだ。
なのに、今日はあそこに来た。
前に一度来た。
砂漠だ。
なぜか俺は安堵した。
俺は醒めずに探索を開始した。
誰かがいる。近づく。
彼は友好的だ夢特有に話は支離滅裂だが親近感を感じた。
ただ一つ違和感を除いては。
彼の目。
現実と夢の狭間を行き交いして、狂気と恐怖を味わい続けて気が付けば昼を過ぎるまでのたうち回るのだ。
真綿で首を絞められるとはこの事だ。
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一度、目が醒めると身体は動かず脳は朦朧とするのに、ガソリンを撒き散らすアメ車よろしく回転数だけは上がり続ける感覚に襲われる。
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これは実際に起きているかのように感触や衝撃が残るのだ。
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なぜか俺は安堵した。
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