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第二章 高校二年生(一学期)
みらいのはなし(朔良)
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「さーくにゃーん!」
「うわっ! あぶねーぞ、瑠衣」
「えへへ、ごめんにゃあ」
朔良と瑠衣は、ベッドの上でイチャイチャしていた。
朝からこうして愛を確かめられるのは、婦婦だけの特権だろう。
だから二人は、精一杯この時間を堪能するのだった。
「さーくーにゃーんー」
「うぐ……くるし……お前、夜も締め付けてくるよな」
「だってさくにゃんのことが大好きだからにゃ!」
「……ふーん、そっか」
そんなような言葉を交わしながら、今日もまた一日がスタートするのだった。
☆ ☆ ☆
「……なんて夢を見てんだ、あたしは……」
目覚めた第一声がそれだった。
瑠衣にはなんの感情も抱いていないはず。
それなのに、どうしてこんな夢を見てしまったのやら。
「多分あれだな……」
瑠衣が自分に好意を向けてくれていることを確信したから。
それが友情か恋愛かはわからないけど、自分のことを特別に想ってくれているのは事実だろう。
朔良はそのことを色々考えすぎてこうなったのだと、自分に言い聞かせる。
「あたしが特別に想ってるわけじゃなくて、あいつが勝手に想ってるだけだし……」
「朔良? いつまでぶつぶつ言ってんの? 早く起きないと、今日から学校でしょ?」
「え、あ、わかってるって! てか、勝手に部屋覗くなよ!」
母親に話しかけられ、朔良は考えることを後回しにした。
「とにかく今は早く学校行かなきゃな……!」
「その意気だー!」
「って、まだいたのかよ!?」
完全に不意をつかれ、朔良は出鼻をくじかれたような心境になる。
まあ何はともあれ、まずは学校だ。
久しぶりに美久里や萌花、紫乃に葉奈……それに、瑠衣とも会える。
リアルの、本物のみんなに会えて話せるなら、夢の出来事なんて些細なことだ。……と、思う。
「じゃ、行ってきまーす」
朔良はそう言って、元気よく家を出た。
「うわっ! あぶねーぞ、瑠衣」
「えへへ、ごめんにゃあ」
朔良と瑠衣は、ベッドの上でイチャイチャしていた。
朝からこうして愛を確かめられるのは、婦婦だけの特権だろう。
だから二人は、精一杯この時間を堪能するのだった。
「さーくーにゃーんー」
「うぐ……くるし……お前、夜も締め付けてくるよな」
「だってさくにゃんのことが大好きだからにゃ!」
「……ふーん、そっか」
そんなような言葉を交わしながら、今日もまた一日がスタートするのだった。
☆ ☆ ☆
「……なんて夢を見てんだ、あたしは……」
目覚めた第一声がそれだった。
瑠衣にはなんの感情も抱いていないはず。
それなのに、どうしてこんな夢を見てしまったのやら。
「多分あれだな……」
瑠衣が自分に好意を向けてくれていることを確信したから。
それが友情か恋愛かはわからないけど、自分のことを特別に想ってくれているのは事実だろう。
朔良はそのことを色々考えすぎてこうなったのだと、自分に言い聞かせる。
「あたしが特別に想ってるわけじゃなくて、あいつが勝手に想ってるだけだし……」
「朔良? いつまでぶつぶつ言ってんの? 早く起きないと、今日から学校でしょ?」
「え、あ、わかってるって! てか、勝手に部屋覗くなよ!」
母親に話しかけられ、朔良は考えることを後回しにした。
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リアルの、本物のみんなに会えて話せるなら、夢の出来事なんて些細なことだ。……と、思う。
「じゃ、行ってきまーす」
朔良はそう言って、元気よく家を出た。
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