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18*黒竜討伐

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 王立魔法師団団長のエレンは、いよいよ明日に迫った黒い森への『討伐遠征とうばつえんせい』に意気を上げる。今回は国をあげての騎士、剣士、魔法師の大討伐隊だ。

 王立騎士団のエリート、腕利うでききの剣士、今回は冒険者ギルドにも協力してもらい、一般からも強者つわものを集めた。そしてエレン率いる魔法師団だ。

 エリオットがいないことを除けば、最強のラインナップと言える。

「くぅ~、おのれ黒竜め!必ず必ず成敗せいばいしてやるっ!」

 ディラン副団長のかたきを討つためにも、絶対に成功させねばならない…

 * * *

 一夜明けて、討伐隊は分散して転移する。十人ほどのグループに魔法師が付き、順次転移を完了させる。
 最も魔力量が強いエレンが騎士、剣士30人をまとめて転移させた。

 前回、調査隊として参加した騎士のブランドンが、案内役として先導する。
 川沿いに歩みを進めて、ゆっくりと森の中を探って行った。

 時々、小物の魔獣が出没するが、軽くいなして先に進む。今回の目的はあくまで黒竜だ。

 調査隊の失敗を活かし『火焔かえん』に対する準備も万端ばんたんだ。何重いくえにもほどこした火焔防御かえんぼうぎょの魔法がたて衣服ローブに掛けられている。
『火焔』の黒竜に対し、こちらは『凍結とうけつ』魔法で対抗する。

 エレンは家に代々伝わる『凍結の剣』を持ち、歩みを進める。
 一日中探して陽が傾き始めた頃、進展があった。

 森の奥に巨大な洞窟どうくつを発見したのだ。
 洞窟は高さもあり、随分と奥まで続いているようだった。
 全員で行軍するわけには行かないので、精鋭せいえい中の精鋭が十名選ばれた。

 エレン、ブランドンを含む精鋭が、松明たいまつを手に洞窟の中に進んで行く。

 しばらく進んだところで、狭い通路から急に上が見えないほどの広い空間に出た。エレンはすでに全身の毛穴が逆立つほどの、強い魔物の気配を感じていた。

『いる…』
 奴はこの空間に居る。

 巨大な鍾乳石しょうにゅうせきが上から何本も垂れ下がり、視界をさえぎっている。
 その鍾乳石の間から、大きな黄色い目がギョロリと動いた。

 ハッとして身構える。
「そこだッ!気をつけろ!」

 エレンが叫んだ途端に、火焔が鍾乳石の間から襲って来た。
 エレンが詠唱えいしょうして自分と仲間をまもる。

 すごい炎の量だ。何の防御もなくまともに食らったら、本当に一瞬で黒焦げになっていただろう。
 黒竜は火焔が効かないと思ったのか、その大きな体からは想像もできない速さで移動した。移動しながら破壊した鍾乳石の雨を降らせて来る。

 巨大な塊が剣士の盾を直撃して倒れた。
「大丈夫か、しっかりしろ!」
 ブランドンの声が響く。

 エレンは鍾乳石が砕け散って開いた空間に、黒竜が降りて来ると読んで静かに魔法陣を組み始める。
 そこに来たら凍結魔法で攻めて、黒龍の動きを止める。

 次の瞬間、読み通り黒竜が降りて来た。
 エレンの凍結魔法が発動して、黒龍の周りに氷の柱が出現する。
 動きがにぶったところで、電撃魔法をお見舞いした。

 黒竜がぐったりしたところで、更に何重にも凍結魔法を掛け、全身を氷漬こおりづけにした。
 黒龍は氷の中で完全に動かなくなった。

「やった!」
仕留しとめたぞ!」
 歓喜かんきの声が挙がる。

 エレンは
『これでやっとディランのかたきは取った…』
 とホッとした。

 あとは魔法師を集めて『封印の魔法』を掛ければもう万全だろう。
 討伐隊は洞窟の外に出て、黒竜が氷漬けになったことを全員に知らせた。

 も落ちて、この森での夜明かしは危険なので、まだ元気のある者を十名ほど残して、転移で戻ることにした。
 エレンは見張りのために残り、洞窟の前で野営することにした。

 こころよい疲れが眠気を誘う。
 交代で睡眠を取りながら、焚き火を囲んでいた。

「まったく、あんたは凄いな。初めて見たよ、あんたみたいな女…」
 隣に座った剣士が話しかけて来た。

「そうかい。まあ、今日は実力の七割くらいは出したからね」

 エレンがそう言うと、男は笑って
「そうか、あれで七割か!ハッハッハ!」
 と笑った。

 そしてエレンの方を見ると嬉しそうに言った。

「あんた、オレのつがいにならないか?」

 男の目が黄色く光り、その声にあらがえなくなった。

 ふと見ると、周りは全員眠っている…

 手を引かれて、洞窟の中に連れ込まれた。
 洞窟の中は光苔ひかりごけが生えていて、微妙に明るさがある。

 そこでエレンは押し倒された。

 男の黄色い目だけが光って見える。ローブを脱がされ、服をぎ取られた。
 男の獣臭けものくさい息が唇を奪い、首筋、胸と長い舌がっていく。

 がっしりとした腕に腰をつかまれて、長い舌が股間こかんめていく。
 何度もその割れ目を長い舌がなぶり、そして入り込んで来た。


 ザラザラした妙に長い舌がエレンの恥ずかしい部分を行ったり来たりして、たまらず声を上げた。男は嬉しそうに陰唇いんしんの上の隠れた秘豆ひとうを探し当てて、ぐりぐりと舐め続ける。

 たまらず腰がねて、ナカがひくひくと痙攣けいれんする。
 男はそろそろとおのれの股間から、大きなイチモツを露出させると、エレンのヒクついているピンクのアナにずぶりと差し込んだ。

 悲鳴を上げてエレンが仰反のけぞると、男は更にその大きなイチモツでナカをえぐり始める。エレンのあえぐ声が洞窟に木霊こだまして、それが余計に男の獣欲じゅうよくそそる。

 男はイチモツでエレンのナカを縦横になぶりながら、のけ反っているエレンを押さえ込むと、乳房をガブリと大きく口に入れた。
 乳房から僅かに血がにじみ、男は更に興奮する。口の中の盛り上がった乳首をザラザラの下で舐めながら、息も絶え絶えのエレンのナカを何度も何度も突いた。

 男の動きが激しくなって、イチモツを差し込んだままエレンを裏返しにすると、今度は後ろから羽交はがいい締めにして更に激しく突く。

 バツバツと音がして、エレンの尻に男の身体が激しく打ち付けられている。もはやガクガクと人形のようにされるままだ。
 最後に深く深く突くと、ようやく男はエレンを解放した。

「どうだ、私と一緒に行かぬか?楽しませてやるぞ」
 男はエレンの顔を覗き込むと、ニンマリと笑った。


 翌朝、討伐隊のメンバーが目を覚ますと、エレンがどこにも居ない。

 魔法師の到着を待って、昨日黒竜を氷漬けにした筈の場所に行ってみると、黒竜の姿も無くなっていた。


 その日、朝日が昇る頃、黒い森の切り立った崖の上に、一組の男女の姿があった。朝日を浴びながら男が女の顔を眺めながら言った。

「良いのか?もうここへは戻れぬぞ」

 女は男の目を真っ直ぐに見て言う。
「いいのよ。あなたと一緒なら」

「そうか、ハハハハハハ…」

 男は心から楽しそうに笑うと、一瞬で姿を変えた。

 その背中からは巨大な鉤爪かぎづめのついた翼が生え、巨大化したからだの表面を鈍い黒色のうろこがびっしりとをおおっている。

 黄色く輝く目がギョロリと女を見ると、その黒いドラゴンは女に『乗れ』とでも言うように身を低くした。
 女が黒竜の背中に跨ると、一気に空へと飛び上がった。

 その日を境に、黒い森での竜の目撃情報は無くなり、いつの間にかその話をする者も無くなっていった。
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