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*1 ラストナイト・スタンド
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深夜、ドアが開く音がする…
長い黒髪に、金の縁取りがされた紫のローブを纏った長身の男が、ドアを開けて入って来た。男はローブをコート掛けにかけると、急いで寝室に向かう。
王室付き魔法師ディラン・オーギュスト・マルコムは、最近頻出している王都付近の森の魔物の出現対策のため、今日も帰りが深夜になった。
広い寝室のベッドの上には一人の女が眠っている。
ふわりとした淡い色の金髪に、同じ色の長い睫毛が閉じた瞳を縁取っている。小ぶりで形の良い鼻、薔薇色の唇が少しだけ開いている。半年前に結婚したばかりの妻のティナは微睡の中にあった。
寝室のベッドの帷が上げられ、ベッドの上に男の膝の重みが掛かった。
眠りかけていたティナの上にふわりと男の髪が触る。ティナは微睡の中から薄く瞼を開き、翠色の瞳を男に向けた。
「ん…おかえりなさい…」
「ただいま、ティナ」
男はそう言うとティナの頬に軽く口付けした。男の双眸は海の底のような深い藍色で、その目には優しい光が宿っている。
「汗を流して来る」
「ん、わかった」
ティナはもう少し微睡みながら、男が戻るのを待った。
水浴をして戻って来た男は、魔法で一気に髪を乾かすと裸のままティナの隣に躰を滑り込ませた。
「おかえり、ディラン。淋しかったわ…」
薄い夜着を着た妻が、腕を伸ばして来る。
「私もだ」
そしてティナが来ていた夜着をするすると脱がし、下着までもあっけなくベッドの横に投げ捨てる。ディランはその大きな体でティナを包み込むように抱きしめた。
男の香りがティナの全身を包み込む。まるでもう絶対に逃さないとでも言うように、腕と足を絡めて来る。
「抱くよ」
ディランはそう言うと、ティナの唇にちゅっと口付けした。
そして再び、深く深く口付けを始める。口を開き長い舌をティナの口の中に差し入れると、舌を捕え絡めて強く吸い、口の中を蹂躙していく。舌の裏、歯列、唇の裏側とうねうねとその舌が縦横無尽に動き回り、互いの唾液が混じり溢れるのも気にせず深く侵入する。
ティナは必死で鼻で呼吸をして、激しい彼の動きを受け止める。
彼の歯がティナの下唇を甘噛みすると、今度は耳たぶに齧りついた。そのまま長い舌が耳の中、耳の後ろ、首すじ、襟足と這っていき、抱きしめていた手はいつの間にか、彼女の両乳を揉みしだいていた。
大きな手で豊満な乳房を鷲掴みにし、時に手の平で押しつぶすように、揉んでいく。圧迫された先端が熱を帯び尖り始めると、長い指が乳輪をなぞるように円を描く。
盛り上がり硬くなった乳首をディランの爪の先が優しく引っ掻くと、ティナの体の奥に快感が芽生える。
「ああっ…ああん…ぅん、ディラン…」
甘い声がティナの唇から漏れ、男の手がいっそう激しくなる。
「ああ、ティナ、もっと啼《な》いておくれ。その声が聴きたい…」
尖りきった乳首に唇が押し当てられ、舌が悪戯する。舐めさすり、ちょんちょんとスキップし、グリグリと押し込んで来てその刺激に思わず仰け反ると、チューッと唇全体で強く吸いつかれた。
「やアッ!…ア…ン、ディラ…ン…」
片手で乳首を嬲りながら、もう片方を舌と唇で蹂躙し、残った片手は背中や腰の線をさわさわと優しく撫でていく。
間断なくもたらされる快感に、もうティナの膣内は湧きでる愛液で満たされていった。
背中から腰に来た手が、お尻をぐっと握り揉み込むように動く。
乳首を弄っていたもう片方の手が離れ、今度は内腿を摩って来た。
それでも彼の唇はまだ乳首を離れない。唇は両の乳首を交代で責めながら、両手は彼女の下半身を襲い始めた。
ディランの大きな手がティナの太腿を両側に押し広げると、柔らかい恥丘を撫でてその中心に向かう。もうしとどに溢れた愛液でそこはぬかるんでいる。
「ああ、ティナ、ティナ…君の敏感な場所は、私を欲しがっているみたいだ…」
「ディラン…欲しいの、あなたが欲しいわ…」
そう請われて、ディランはふふ、と嗤う。
「もう少しだけね、君が喘ぐのが見たい…」
ディランの指がつぷっとティナの可愛い股の間の敏感な部分に入っていく。
ティナが喘ぐと、ディランは長い指をぐりぐり動かして、ティナの膣内を堪能する。
「この内側がいいんだよね、ほら、ここ…」
ディランが腹側の内壁をぐりぐりと混ぜると、ティナが腰をのけ反れせて嬌声を上げた。彼の指の動きで、ティナの膣内がきゅうきゅうと伸縮する。
彼はナカに入れる指を増やしながら、同時に親指で彼女の最も敏感な隠れた花芯を弄る。
「アッ、アッ、アッ…」
いきなりの強い刺激にティナが叫び声を上げて身を捩らせる。
呼吸が速くなり、はくはくと息をしている。尖って来たそこを虐め続けると、膣内に入っている指がキュッと締め付けられ、ビクッビクッと痙攣したのがわかった。
「もう、先にイッちゃったのかい、ずるいな…」
彼は指を引き抜くと、彼は己の腰の中心で熱く猛り勃っている大きな雄芯を彼女の愛液が溢れた膣口に当てがって、ぐっと腰を入れた。
「はああぁぁぁ……っ!」
ティナが叫びにも似た大きな声を上げる。
だが、その声はどこか満足げな響きがあった。
「ディラン…ディラン…ああ…」
ディランは、ゆっくりゆっくり彼女の膣内を堪能する。
引いて、突いて、ディランの形にティナの膣内が広がる。ゆるゆるとカリ首の淵を引っ掛けるようにティナの膣内を掻いて、その度に反応して身を捩り、締め付けて来る彼女に酔う。
彼は彼女の軟らかくて温かい胎内を感じながら、同時に自分より体温が低い足や腰、背中、胸の感触を自分の躰の表面でも感じる。
「いい、とても気持ちがいいよ、ティナ…」
ディランは彼女の足首を持つと、横向きにして脚でお互いを挟み込むように体勢を変える。繋がったままの場所は身体の向きが変わることで、違う場所を刺激していく。
「…ディラン、ああ…もっと…」
ティナの堪らないお強請りに、そろそろ上気して来たディランも腰の動きを変える。
ティナの脚をグルンと自分の雄芯を中心点に回すと、後ろを向いた彼女の腰を両手で掴み、グッと力を込めて突いた。
突いた勢いでティナのナカの最奥に当たり、彼女は呼吸ともつかない激しい息を吐き出した。彼はそのまま最奥をぐりぐりと押し回す。
苦しそうな彼女の喘ぎ声をひとしきり聞くと、今度はまた彼女の躰を回転させた。
「そろそろ、いくよ…」
「あ…ディラン、お願い…激しくして…」
その声にディランはふっと嗤って、頷いた。
ディランは彼女の両の脹ら脛を掴むと、それを広げて彼女の耳の横の先に押しつけた。二つ折りにされたティナは自分の股の間の最も感じる場所に、ディランの太い男根がズブズブと差し込まれるのを見ていた。
彼の引き締まった腹筋のその下に荒々しく反り勃ったそれが、彼女の膣内を何度も何度も行き来する。彼の先端から滴った潤滑液と彼女の中から湧き出した愛液が混ざり合って、じゅぶじゅぶ、びちゃびちゃと音を立てている。
「クッ…!」
いよいよ彼の動きが激しく力の籠ったものになり、ティナは彼にゆすられて息を吐き出すのがやっとだ。
ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、と二人の呼吸が激しくなり、頂点が近いことがわかる。
ディランの腰がティナの臀部に叩きつけられ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、と快楽の拍子を奏でる。
ずんっと、最後に深く深く差し入れられた彼の先端は、ティナの最奥の子宮口に押し当てられ、ビュクッ、ビュクッ、ビュクッと精を吐き出した。
大量の精を吐き出すと、ディランは握っていたティナの脚から手を放す。強く握りすぎたのか、痕が付いてしまった。
ディランは倒れ込むように、ティナの上に重なった。
「ううん…ディラン、重い…」
ディランの下でティナが呻(うめ)く。
彼が体を横にずらすと、今度はティナが上に乗って来た。
もうどちらの汗かもわからない、汗と体液と性液が混ざり合って、二人はベタベタになっている。
上に乗られてもディランにとってはそれほど重さを感じない。むしろ、触れ合っている躰と躰が心地いい。
「ごめん、脚、痣《あざ》になっちゃった。あとで療《なお》す…」
「いいのよ、それくらい」
まだ、上気している彼女の頬に手を添えると、額にちゅっとキスした。
ティナは彼の温かい躰の上で、彼の胸筋、鎖骨となぞっていく。
小さな飾りのような彼の乳首をなぞると、ちっちゃな中心が勃ち上がった。
「かわいい、飾りみたい」
そう言うとてティナは固くなった乳首に舌を這わせる。チュウッと吸い付くと、彼がピクリと動いた。
「この娘は、悪戯な娘だね…」
そう言うディランの目にも、獲物を狙う野獣のような鋭い光がまた宿り始めた。
「ウフフ…」
とティナが笑うと、ディランの腕がティナを捕まえて反転した。
膝の間にティナの躰を挟み込むと、両手で彼女の手首を押さえ込む。
彼の股間がもう大きくなり始めていた。
何度も何度もお互いの身体を貪り合い、それは陽が昇る直前まで続き、最後は疲れ切って二人とも寝台に伏した。
* * *
朝日が昇って、館の中も慌ただしくなって来た。使用人たちが朝食の支度やら、掃除で動き回っているのが聞こえる。
ディランはカーテン越しの薄明かりの中、自分に背を向けて寝息を立てている美しい妻を見やる。乱れた髪が柔らかな白い肩に掛かって、その肩にキスしたくなった。
腕を伸ばして後ろから彼女を己の体で包み込むと、朝立ちした彼の分身が彼女の弾力のあるお尻に触った。
夜中じゅう愛し合ってまだ彼女の股間は、お互いの体液でぬかるんでいる。マーキングするように雄芯を擦り付けると、むくむくと熱い熱がその中に溜まっていく。
後ろからそっと、濡れている彼女の膣口にソレを押し当てると、そっと先端を彼女の膣内に差し込んだ。
「ん…」
彼女が身じろぎする。逃さないようそのままズイッと腰を引き寄せた。
「ああっ!」
ずぷりと入った。
眠っていたティナは衝撃で目を開ける。
「アン…もう、ディランってば!」
少し怒った声が余計に彼の嗜虐心を唆《そそ》る。後ろから羽交締めして耳元で囁く。
「ごめん、寝ている君が可愛くて我慢できなくて…」
彼はそのまま腰に力を込めて、激しく彼女を揺すり始めた。
「アッ、アッ、アッ…ディラン…ディラン……」
切ない喘ぎ声が彼女の唇から漏れる。
激しく後ろから何度も何度も突き上げる。ティナの身体から力が抜けて、されるままに揺すられている。
彼の腰がティナの弾力のある尻に叩きつけられて、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、と規則的な音を立てる。
(このオンナのカラダはオレノモノダ…)
という動物の本能が己の頭と体を占領して、その雄芯を激しく女のナカに突き刺し続けた。
「…ウンッ、ウンッ、ウンッ!」
白い脈動がディランの欲望の根源から噴き上がり、太く勃ち上がった雄芯の中を駆け上って噴出した。
『ハァーーーッ』っと大きく息を吐き出すと、寝台の上に身体を投げ出す。
さっきまでの激しい欲望が、朝の光の中に散らばって溶けていった。
ディランはそのまま寝台に起き上がると、髪を掻き上げた。
ティナはぐったりしている。
『ちょっと無理をさせたかな』申し訳なく思い、そっと彼女を覗き込んだ。
「ごめん…大丈夫?」
目元が赤い。
泣きながら『もっと、あなたが欲しいの…』と喘いでいた昨日の彼女の痴態《ちたい》を思い出して、嬉しくなる。抱き寄せてその赤い目元にチュッとキスを落とした。
「もう…、ディランたら。起き抜けに襲うなんて…」
可愛い唇をちょっと突き出して、文句を言う彼女が愛おしい。
乱れた淡い色の金髪を指で掬い梳る。
その髪にもキスを落として、『おっと、いけない…』と呟くと、立ち上がって浴室に向かった。
さっと水浴を済ませ魔法で髪を乾かすと、長い髪を後ろで一つに結える。
今日は王都の北に広がる通称『黒い森』へ出掛けることになっている。最近そこで『黒竜』を見たという目撃情報がちらほら寄せられているからだ。
今日はその目撃情報の真偽を確かめるための偵察ということで、数人の騎兵を伴って、自分を含め三人の魔法師が向かう予定だ。
(帰りはまた遅くなってしまうな…)
魔法師の紫の制服に身を包み、ディランは寝台に膝をつき、彼の妻に言葉を掛ける。
「さっきはごめん、ティナ」
「…ん、もう、ディランったら…」
「ティナはまだ寝ておいで。今日は北の森の探索で遅くなると思うから、先に休んでいていいからね」
ティナの手がディランの袖口を掴《つか》む。
「わかったわ。ディラン帰って来たら話したいことがあるの…」
「何だい?」
「ふふ、それは帰って来てからのお楽しみ…だから、待ってるわ」
「わかった、楽しみにする。待っててくれ」
「ねえ…、ディラン…」
「なに?」
「愛してる…」
「私もさ、誰よりも君を愛してる」
そう言うと、ディランは眠そうな翠色の目を見つめて、額にチュッとキスを落とした。
これが生きているディランを、ティナが見た最後だった。
長い黒髪に、金の縁取りがされた紫のローブを纏った長身の男が、ドアを開けて入って来た。男はローブをコート掛けにかけると、急いで寝室に向かう。
王室付き魔法師ディラン・オーギュスト・マルコムは、最近頻出している王都付近の森の魔物の出現対策のため、今日も帰りが深夜になった。
広い寝室のベッドの上には一人の女が眠っている。
ふわりとした淡い色の金髪に、同じ色の長い睫毛が閉じた瞳を縁取っている。小ぶりで形の良い鼻、薔薇色の唇が少しだけ開いている。半年前に結婚したばかりの妻のティナは微睡の中にあった。
寝室のベッドの帷が上げられ、ベッドの上に男の膝の重みが掛かった。
眠りかけていたティナの上にふわりと男の髪が触る。ティナは微睡の中から薄く瞼を開き、翠色の瞳を男に向けた。
「ん…おかえりなさい…」
「ただいま、ティナ」
男はそう言うとティナの頬に軽く口付けした。男の双眸は海の底のような深い藍色で、その目には優しい光が宿っている。
「汗を流して来る」
「ん、わかった」
ティナはもう少し微睡みながら、男が戻るのを待った。
水浴をして戻って来た男は、魔法で一気に髪を乾かすと裸のままティナの隣に躰を滑り込ませた。
「おかえり、ディラン。淋しかったわ…」
薄い夜着を着た妻が、腕を伸ばして来る。
「私もだ」
そしてティナが来ていた夜着をするすると脱がし、下着までもあっけなくベッドの横に投げ捨てる。ディランはその大きな体でティナを包み込むように抱きしめた。
男の香りがティナの全身を包み込む。まるでもう絶対に逃さないとでも言うように、腕と足を絡めて来る。
「抱くよ」
ディランはそう言うと、ティナの唇にちゅっと口付けした。
そして再び、深く深く口付けを始める。口を開き長い舌をティナの口の中に差し入れると、舌を捕え絡めて強く吸い、口の中を蹂躙していく。舌の裏、歯列、唇の裏側とうねうねとその舌が縦横無尽に動き回り、互いの唾液が混じり溢れるのも気にせず深く侵入する。
ティナは必死で鼻で呼吸をして、激しい彼の動きを受け止める。
彼の歯がティナの下唇を甘噛みすると、今度は耳たぶに齧りついた。そのまま長い舌が耳の中、耳の後ろ、首すじ、襟足と這っていき、抱きしめていた手はいつの間にか、彼女の両乳を揉みしだいていた。
大きな手で豊満な乳房を鷲掴みにし、時に手の平で押しつぶすように、揉んでいく。圧迫された先端が熱を帯び尖り始めると、長い指が乳輪をなぞるように円を描く。
盛り上がり硬くなった乳首をディランの爪の先が優しく引っ掻くと、ティナの体の奥に快感が芽生える。
「ああっ…ああん…ぅん、ディラン…」
甘い声がティナの唇から漏れ、男の手がいっそう激しくなる。
「ああ、ティナ、もっと啼《な》いておくれ。その声が聴きたい…」
尖りきった乳首に唇が押し当てられ、舌が悪戯する。舐めさすり、ちょんちょんとスキップし、グリグリと押し込んで来てその刺激に思わず仰け反ると、チューッと唇全体で強く吸いつかれた。
「やアッ!…ア…ン、ディラ…ン…」
片手で乳首を嬲りながら、もう片方を舌と唇で蹂躙し、残った片手は背中や腰の線をさわさわと優しく撫でていく。
間断なくもたらされる快感に、もうティナの膣内は湧きでる愛液で満たされていった。
背中から腰に来た手が、お尻をぐっと握り揉み込むように動く。
乳首を弄っていたもう片方の手が離れ、今度は内腿を摩って来た。
それでも彼の唇はまだ乳首を離れない。唇は両の乳首を交代で責めながら、両手は彼女の下半身を襲い始めた。
ディランの大きな手がティナの太腿を両側に押し広げると、柔らかい恥丘を撫でてその中心に向かう。もうしとどに溢れた愛液でそこはぬかるんでいる。
「ああ、ティナ、ティナ…君の敏感な場所は、私を欲しがっているみたいだ…」
「ディラン…欲しいの、あなたが欲しいわ…」
そう請われて、ディランはふふ、と嗤う。
「もう少しだけね、君が喘ぐのが見たい…」
ディランの指がつぷっとティナの可愛い股の間の敏感な部分に入っていく。
ティナが喘ぐと、ディランは長い指をぐりぐり動かして、ティナの膣内を堪能する。
「この内側がいいんだよね、ほら、ここ…」
ディランが腹側の内壁をぐりぐりと混ぜると、ティナが腰をのけ反れせて嬌声を上げた。彼の指の動きで、ティナの膣内がきゅうきゅうと伸縮する。
彼はナカに入れる指を増やしながら、同時に親指で彼女の最も敏感な隠れた花芯を弄る。
「アッ、アッ、アッ…」
いきなりの強い刺激にティナが叫び声を上げて身を捩らせる。
呼吸が速くなり、はくはくと息をしている。尖って来たそこを虐め続けると、膣内に入っている指がキュッと締め付けられ、ビクッビクッと痙攣したのがわかった。
「もう、先にイッちゃったのかい、ずるいな…」
彼は指を引き抜くと、彼は己の腰の中心で熱く猛り勃っている大きな雄芯を彼女の愛液が溢れた膣口に当てがって、ぐっと腰を入れた。
「はああぁぁぁ……っ!」
ティナが叫びにも似た大きな声を上げる。
だが、その声はどこか満足げな響きがあった。
「ディラン…ディラン…ああ…」
ディランは、ゆっくりゆっくり彼女の膣内を堪能する。
引いて、突いて、ディランの形にティナの膣内が広がる。ゆるゆるとカリ首の淵を引っ掛けるようにティナの膣内を掻いて、その度に反応して身を捩り、締め付けて来る彼女に酔う。
彼は彼女の軟らかくて温かい胎内を感じながら、同時に自分より体温が低い足や腰、背中、胸の感触を自分の躰の表面でも感じる。
「いい、とても気持ちがいいよ、ティナ…」
ディランは彼女の足首を持つと、横向きにして脚でお互いを挟み込むように体勢を変える。繋がったままの場所は身体の向きが変わることで、違う場所を刺激していく。
「…ディラン、ああ…もっと…」
ティナの堪らないお強請りに、そろそろ上気して来たディランも腰の動きを変える。
ティナの脚をグルンと自分の雄芯を中心点に回すと、後ろを向いた彼女の腰を両手で掴み、グッと力を込めて突いた。
突いた勢いでティナのナカの最奥に当たり、彼女は呼吸ともつかない激しい息を吐き出した。彼はそのまま最奥をぐりぐりと押し回す。
苦しそうな彼女の喘ぎ声をひとしきり聞くと、今度はまた彼女の躰を回転させた。
「そろそろ、いくよ…」
「あ…ディラン、お願い…激しくして…」
その声にディランはふっと嗤って、頷いた。
ディランは彼女の両の脹ら脛を掴むと、それを広げて彼女の耳の横の先に押しつけた。二つ折りにされたティナは自分の股の間の最も感じる場所に、ディランの太い男根がズブズブと差し込まれるのを見ていた。
彼の引き締まった腹筋のその下に荒々しく反り勃ったそれが、彼女の膣内を何度も何度も行き来する。彼の先端から滴った潤滑液と彼女の中から湧き出した愛液が混ざり合って、じゅぶじゅぶ、びちゃびちゃと音を立てている。
「クッ…!」
いよいよ彼の動きが激しく力の籠ったものになり、ティナは彼にゆすられて息を吐き出すのがやっとだ。
ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、と二人の呼吸が激しくなり、頂点が近いことがわかる。
ディランの腰がティナの臀部に叩きつけられ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、と快楽の拍子を奏でる。
ずんっと、最後に深く深く差し入れられた彼の先端は、ティナの最奥の子宮口に押し当てられ、ビュクッ、ビュクッ、ビュクッと精を吐き出した。
大量の精を吐き出すと、ディランは握っていたティナの脚から手を放す。強く握りすぎたのか、痕が付いてしまった。
ディランは倒れ込むように、ティナの上に重なった。
「ううん…ディラン、重い…」
ディランの下でティナが呻(うめ)く。
彼が体を横にずらすと、今度はティナが上に乗って来た。
もうどちらの汗かもわからない、汗と体液と性液が混ざり合って、二人はベタベタになっている。
上に乗られてもディランにとってはそれほど重さを感じない。むしろ、触れ合っている躰と躰が心地いい。
「ごめん、脚、痣《あざ》になっちゃった。あとで療《なお》す…」
「いいのよ、それくらい」
まだ、上気している彼女の頬に手を添えると、額にちゅっとキスした。
ティナは彼の温かい躰の上で、彼の胸筋、鎖骨となぞっていく。
小さな飾りのような彼の乳首をなぞると、ちっちゃな中心が勃ち上がった。
「かわいい、飾りみたい」
そう言うとてティナは固くなった乳首に舌を這わせる。チュウッと吸い付くと、彼がピクリと動いた。
「この娘は、悪戯な娘だね…」
そう言うディランの目にも、獲物を狙う野獣のような鋭い光がまた宿り始めた。
「ウフフ…」
とティナが笑うと、ディランの腕がティナを捕まえて反転した。
膝の間にティナの躰を挟み込むと、両手で彼女の手首を押さえ込む。
彼の股間がもう大きくなり始めていた。
何度も何度もお互いの身体を貪り合い、それは陽が昇る直前まで続き、最後は疲れ切って二人とも寝台に伏した。
* * *
朝日が昇って、館の中も慌ただしくなって来た。使用人たちが朝食の支度やら、掃除で動き回っているのが聞こえる。
ディランはカーテン越しの薄明かりの中、自分に背を向けて寝息を立てている美しい妻を見やる。乱れた髪が柔らかな白い肩に掛かって、その肩にキスしたくなった。
腕を伸ばして後ろから彼女を己の体で包み込むと、朝立ちした彼の分身が彼女の弾力のあるお尻に触った。
夜中じゅう愛し合ってまだ彼女の股間は、お互いの体液でぬかるんでいる。マーキングするように雄芯を擦り付けると、むくむくと熱い熱がその中に溜まっていく。
後ろからそっと、濡れている彼女の膣口にソレを押し当てると、そっと先端を彼女の膣内に差し込んだ。
「ん…」
彼女が身じろぎする。逃さないようそのままズイッと腰を引き寄せた。
「ああっ!」
ずぷりと入った。
眠っていたティナは衝撃で目を開ける。
「アン…もう、ディランってば!」
少し怒った声が余計に彼の嗜虐心を唆《そそ》る。後ろから羽交締めして耳元で囁く。
「ごめん、寝ている君が可愛くて我慢できなくて…」
彼はそのまま腰に力を込めて、激しく彼女を揺すり始めた。
「アッ、アッ、アッ…ディラン…ディラン……」
切ない喘ぎ声が彼女の唇から漏れる。
激しく後ろから何度も何度も突き上げる。ティナの身体から力が抜けて、されるままに揺すられている。
彼の腰がティナの弾力のある尻に叩きつけられて、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、と規則的な音を立てる。
(このオンナのカラダはオレノモノダ…)
という動物の本能が己の頭と体を占領して、その雄芯を激しく女のナカに突き刺し続けた。
「…ウンッ、ウンッ、ウンッ!」
白い脈動がディランの欲望の根源から噴き上がり、太く勃ち上がった雄芯の中を駆け上って噴出した。
『ハァーーーッ』っと大きく息を吐き出すと、寝台の上に身体を投げ出す。
さっきまでの激しい欲望が、朝の光の中に散らばって溶けていった。
ディランはそのまま寝台に起き上がると、髪を掻き上げた。
ティナはぐったりしている。
『ちょっと無理をさせたかな』申し訳なく思い、そっと彼女を覗き込んだ。
「ごめん…大丈夫?」
目元が赤い。
泣きながら『もっと、あなたが欲しいの…』と喘いでいた昨日の彼女の痴態《ちたい》を思い出して、嬉しくなる。抱き寄せてその赤い目元にチュッとキスを落とした。
「もう…、ディランたら。起き抜けに襲うなんて…」
可愛い唇をちょっと突き出して、文句を言う彼女が愛おしい。
乱れた淡い色の金髪を指で掬い梳る。
その髪にもキスを落として、『おっと、いけない…』と呟くと、立ち上がって浴室に向かった。
さっと水浴を済ませ魔法で髪を乾かすと、長い髪を後ろで一つに結える。
今日は王都の北に広がる通称『黒い森』へ出掛けることになっている。最近そこで『黒竜』を見たという目撃情報がちらほら寄せられているからだ。
今日はその目撃情報の真偽を確かめるための偵察ということで、数人の騎兵を伴って、自分を含め三人の魔法師が向かう予定だ。
(帰りはまた遅くなってしまうな…)
魔法師の紫の制服に身を包み、ディランは寝台に膝をつき、彼の妻に言葉を掛ける。
「さっきはごめん、ティナ」
「…ん、もう、ディランったら…」
「ティナはまだ寝ておいで。今日は北の森の探索で遅くなると思うから、先に休んでいていいからね」
ティナの手がディランの袖口を掴《つか》む。
「わかったわ。ディラン帰って来たら話したいことがあるの…」
「何だい?」
「ふふ、それは帰って来てからのお楽しみ…だから、待ってるわ」
「わかった、楽しみにする。待っててくれ」
「ねえ…、ディラン…」
「なに?」
「愛してる…」
「私もさ、誰よりも君を愛してる」
そう言うと、ディランは眠そうな翠色の目を見つめて、額にチュッとキスを落とした。
これが生きているディランを、ティナが見た最後だった。
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