上 下
36 / 60
春より参られし桜華様!

第36話 草津奇々騒乱編(4) 喜楽之章

しおりを挟む
 活気溢れる温泉街で桃馬たちが楽しんでいる頃。

一方の妖楼郭では、とある御一行の到着によって、ちょっとした歓喜の声が響いていた。

昴「にぃ~さぁ~ん♪」

?「ん?あ、すば……ごふっ!?」

フロントで受付を担当している"イケメン烏天狗"のすばるは、エントランスに入って来た"兄さん"の姿を見るなり、勢い良くフロントから飛び出した。

フロントから飛び出した昴の勢いは凄まじく、"兄さん"に飛びついた際には、数メートル程吹っ飛ばしてしまった。

白備「わ、若様!?」

昴「兄さん♪兄さん♪久しぶり~♪」

?「うぅ……、いってて、す、昴か。あ、相変わらず元気が良さそうで安心したよ。」

昴「あぁ~、兄さん。会いたかったよ~って、うわっ!?」

白備「こ、ここ、こら昴!?若様に何て失礼な事をしてるんだ!?今すぐ若様から離れろ!」

大切な"兄さん"に飛びついて押し倒すだけじゃ飽き足らず、馬乗り状態で擦り寄る昴の行為に嫉妬と憤りを感じた"イケメン妖狐ようこ"の白備はくびは、早々に昴を羽交はがい締めにするなり、ズルズルと兄さんから引き剥がした。

昴「か、固い事を言うなよ白備~。兄さんと会うのは新年以来だぞ~?白備も嬉しいなら素直に喜んだらどうだよ~。」

白備「わ、私だって立場がある。だから、こうして我慢しているんじゃないか。」

昴「兄さんを前にしてでも信念を貫くんだな……新年だけに……。後で、みんなに取られても知らないぞ?」

白備「うっ、こほん。そ、それでも今の若様は、お客様です。恥ずかしい所は見せられません。我ら"両津家"のためにも‥。」

仲睦まじい"三人"のやり取りに、晴斗、リール、エルンは唖然としていた。

そう、"兄さん"とは両津直人のことだ。

直人「あ、あはは、は、白備?俺と両津家の為を思ってくれてるのは嬉しいけど、家族なんだから少し砕けても‥。」

白備「し、しかし、父上とご友人の方もおられますし‥。」

直人「あっ、そ、それが~、親父なんだけど、急用で来られなくなったんだよ。親父から聞いてないのか?」

白備「い、いえ、聞いていませんが……。」

昴「‥あっ、すまん、白備。そう言えば昨日の夜、父さんから電話があって‥。ひっ!?」

直人と白備の話を耳にした昴は、ふと昨夜フロントに掛かって来た父、両津界人からの電話を思い出すも、時既に遅く白備は妖気を尖らせた笑顔で昴を睨んだ。

直人「はぁ、許してやってくれ白備?昴の忘れっぽさはいつもの事だろ?あと、友達が怖がるから妖気を込めながらの笑みはやめてくれ。」

白備「っ、す、すみません。」

昴「なっ!?そ、そんな兄さん!?俺の事を鳥頭だと思ってたのかよ!?」

直人「…まさか、鳥頭とまでは言わないさ。……けど。」

昴「け、けど?」

直人「なあ、白備?今日俺がここに来るって事は、稲荷いなり姉には伝えてないよな?」

白備「大丈夫です。姉上には"兄さん"が来ることは、一切伝えてませんので。」

直人「よし、さて昴、もちろん言ってないよな?」

昴「‥‥‥言ってません。」  

昴は申し訳なさそうに、目を逸らしながら答えた。

直人「……。(やばい、これは確実に伝わっている。)」

昴の分かり易い仕草に、直人は嫌な予感しか感じていなかった。


ここで小話。
直人の姉である両津稲荷とは、大妖怪の"九尾の狐"にして白備の実姉じっしに当たります。

そもそも普通の人間である直人に、どうして大妖怪を始めとする妖怪の姉弟きょうだいがいるのか。

それは、直人の父親が行き場を失い弱った白備たちを保護して、そのまま両津家の家族として迎え入れているからです。

しかも、長女である稲荷は、両津家の兄弟の中でも序列一位の長女に君臨し、その下に長男の直人がいます。

しかし直人としては、確実に年上である白備と昴を兄と呼びたいのですが、白備と昴は頑なに直人を持ち上げるため、いつの日からか、長男としての板がついてしまったのでした。

更に、稲荷は超が付く程のブラコンである。特に直人に対しての執着は尋常ではなく、直人との本懐を望み、何なら二人の愛の結晶を作ろうとする程のヤバい姉である。

実際、義理であるため近親相姦にはならないが、実の姉の様に慕っていた直人からして見れば、気まずいものである。

ちなみに新年の時は、お酒を飲んで弟ラブを暴走させた稲荷に食われそうになるが、何とか渋々割って入った父親に助け出されている。

つまり、父親がいない今。

直人は裸同然である。

そのため直人は、鳥頭の昴にお仕置の沙汰を下そうとする。

直人「白備。悪いけど後で、このザッ鳥頭の昴にお灸を据えてやれ。」

昴「えっ!?」

白備「分かりました。」

昴「に、兄さん!?ごめんって、許してくれよ~!?」

直人「それなら、稲荷姉を全力で止めるんだな。」

昴「そ、それは‥、ど、努力するよ。」

直人「頼むよ‥。」

三人の兄弟だけで話が盛り上がる中、そこへエルンが恐る恐る話しかけようとする。

エルン「な、直人?この方々がここに来るまで話していた義理の弟たちか?」

直人「あ、あぁ、そうだよ。それより紹介が遅れたな。えーっと、こっちの"かっこいい"銀白色のケモ耳男子が両津家次男、"妖狐"の白備。そしてこっちの黒髪のイケメン鳥頭が両津家三男、"烏天狗"の昴だ。あと他にも三人、姉弟がいるよ。」

エルン「‥ま、まさか、みんな妖怪なのか!?」

直人「まあ、そうなるな。」

リール「す、凄い……、な、直人の姉弟たちはハイブリッドか何かか!?」

初対面のエルンとリールに取って驚く点は多いが、一方の晴斗については、相変わらずと言わんばかりの眼差しで見ていた。

晴斗「‥ふぅ、相変わらず昴は変わらないな?」

昴「は、晴斗兄!?」

晴斗「今更気づいたのか。はぁ、それにその反応なんだよ?まるで、お化けでも見た様な反応だな?」

昴「そ、それはそうですよ!体は大丈夫なのですか!?」

晴斗「見ての通り、昔よりは良くなってるよ。」

昴「‥そ、それは、よかった。あっ、そうだ。」

晴斗「ん?どうした?」

昴は直人と白備を"ちらり"と見ると、無謀にも晴斗に泣きついた。

昴「晴斗兄助けてくれよ~!兄さんたちがいじめるんだ~!」

晴斗「お、おいおい、見た目に合わない事をするなよ!?」

イケメン男子の昴に泣きつかれた晴斗は、完全に非がある昴に対して、どうフォローをしてあげれば良いか困惑した。

これに直人と白備は、呆れた表情をしながら昴を見つめていた。

晴斗からしてみれば、いつもと変わらない光景だが、真面目なエルンからしては修羅場であり、呑気なリールからは、ただの"じゃれあい"の様に見えていた。


直人「昴、見苦しい真似は止めて晴斗から‥。」

?「晴斗様~♪」

直人「ごはっ!?」

白備「に、兄さん!?」

直人が、昴を引き剥がそうと前に出た時、急に背後からピンク髪の猫耳ツインテ少女が、直人を踏みつけながら晴斗に駆け寄った。

猫耳娘「シュタッと♪晴斗様♪お久しぶりです♪」

晴斗「えっ、えっと、も、もしかして、千夜ちよちゃん?」

千夜「はい♪千夜でございます♪」

晴斗「あはは、見違えたよ♪本当久しぶりだね♪」

千夜「はい♪千夜はこの日を待ち遠しにしておりました♪それと晴斗様がここへ来てくれると知ってからは、興奮が収まらず毎晩マタタビに酔いしれ、晴斗様の……その、お写真を見つめながら…ご飯のお供に……くぅ~ん♪」

最後の言葉が意味深に聞こえてしまった晴斗は、気を紛らわせるため、上半身に擦り寄る千夜の頭を撫でた。

すると千夜は、ピンク色の尻尾を犬の様に振り始めた

昴「こら千夜、お前持ち場はどうしたんだ?」

千夜「あら、昴お兄ちゃん?お兄ちゃんこそフロントから離れて何をしてるの?」

昴「あ、いや、俺は……兄さんに挨拶を……。」

千夜「ならもう終わったわよね?ほら、フロントにお客さんが来たみたいだから、早く持ち場に戻って対応して来なさいっと!」

昴「なっ、ちょっ、うわぁ!?」

小柄な千夜ではあるが、見かけによらず両津家の中でも一番力が強く、その証拠に昴の首根っこを掴むなり、強引にフロントへと投げ飛ばした。

ワンバウンドせずに、フロント窓口に放り込まれた昴は、空中で受身を取りながらスっとフロントの位置に立った。

客「うわっ!?だ、大丈夫ですか?」

昴「す、すみません、お待たせしました、あははっ。」

流石、烏天狗だけあって空中での運動神経は抜群である。

千夜「ふぅ~、これで小うるさいお兄ちゃんの処理は終わったわ……。ん?はぅっ///わ、私ったら晴斗様の前で何てはしたない事を…あぅ、えへへ~♪」

つい、日常的な一面を晴斗に見せてしまった千夜は、あざとく乙女らしい素振りを見せながら頭を差し出し、どさくさに紛れて"なでなで"を求めた。

晴斗「あはは、千夜ちゃんも変わらない様だね。」

既に千夜の特性を知っている晴斗は、千夜に対してドン引くどころか、慣れた手つきで撫で始めた。

エルン「か、かわいい……、ごくり。」

リール「……直人もあんな風に乙女らしくしたら、頭を撫でてくれるかな?」

エルン「な、直人にナデナデ‥‥ごくり。」

これが恋と友達の温度差である。

その頃、千夜に踏みつけられ、そのまましばらく踏まれていた直人は、白備の献身的な介抱を受けていた。

白備「こら、千夜!兄さんを踏み台にするとは、どういうことだ!」

千夜「ふえ?あれ?直兄なおにい来てたの?」

直人「…来てましたよ。全く、晴斗の事になるといつも周りが見えなくなるな?」

千夜「ふん、当然でしょ?晴斗様は私のご主人様ですからね~♪ゴロゴロ~♪」

晴斗「え、えっと~、千夜ちゃんの気持ちは嬉しいけど、ご主人様になるのはちょっと~。」

千夜「ふぇ……?そ、そんな‥……。」

千夜に取ってはフラれる様な返答に、思わず一歩、また一歩と後ろへ下がり、 今にも泣き出しそうな表情をしながら晴斗を見つめた。

晴斗「っ、ご、ごめん千夜ちゃん!?そ、その、別に千夜ちゃんの事が嫌いって訳じゃ‥。」

千夜「~っ、で、では、妻として受け入れてくれるのですね!?」

晴斗「へっ?」

直人「つ、妻?」

白備「ま、また変な事を‥。」

予想より斜め上を行く千夜の解釈に、思わず唖然とする三人。前向きなのだろうか、それとも諦めが悪いのだろうか。

恋する乙女の気持ちを知らない男たちは、ただただ困惑するのであった。

千夜「つ、つまり、ご主人様と言う中途半端な主従関係よりも、ふ、ふふ、夫婦として接したいと言う事ですね!」

晴斗「えっ、あ、いや、そう言う意味じゃ……。」

直人「はぁ、すまん晴斗‥。取り敢えずここは、千夜の頭でも撫でて誤魔化してくれ。」

晴斗「うぅ、わ、分かった‥。」

完全に婚約モード全開の千夜に対して、為す術がない晴斗は、取り敢えず直人に言われるがままに、ふわふわな千夜の頭を撫でた。

千夜「にゃふ~ん♪」

愛する晴斗に再び撫でられた千夜は、一瞬にして蕩けた。

昔から千夜は、好きな事に関しては素直ではあったが、ここまで満足そうにしているのは滅多に見せないため、如何に晴斗の存在が大切なのか、直人はその重要性を感じるのであった。

もし、晴斗に何かあれば、千夜は間違いなく……闇堕ちしてしまうだろう。


白備「はぁ、皆様申し訳ございません。兄としてお詫びします。」

エルン「えっ、そ、そんな謝らないでください!?そ、それより、仲の良い兄弟で、とても羨ましいですよ。」

リール「うんうん、私も羨ましいよ。」

妹の醜態から更に固くなる白備に対して、直人は、白備の緊張を解くために、耳元で白備が喜ぶであろう喜ぶ提案をする。

直人「そう固くなるなって白備?……後でたっぷり構ってやるからさ。」

白備「‥っ、に、兄さん。」

直人は、カッコよくて可愛い白備の頭を撫でると、白備は小さく笑みを浮かべながら頷いた。

白備「こ、こほん、そ、それではお部屋にご案内します。千夜、頼めるかな?」

千夜「もちろんです♪では、晴斗様、お嬢様方、あと直兄は、どうぞこちらへ~♪」

直人「俺だけ冷たいな‥、新年の時はあんなにあまえ……ん?‥うぐっ!?」

新年の話を振り返ようとする直人に対して、表に出したくない一面を暴露されるかと思った千夜が、直人の方を振り向くなり近寄ると、そのまま腹部に拳をねじ込んだ。

千夜「直兄……少し座って…。」

直人「は、はい……。」

白備「こ、こら千夜?何をして……。」

千夜「白備お兄ちゃんは黙ってて……。」

白備「っ、は、はい……。」

猫に睨まれた白備は、思わず口を閉じてしまった。

直人をその場に座らせた千夜は、早速直人の耳元で冗談抜きの警告を告げる。

千夜「"お兄ちゃん"?もし私のプライベートを晴斗様に話してみなさい……。許さないよ?」

直人「は、はい……、ごめんなさい‥。」

二人の過激なやり取りに、後ろの三人は唖然とし、白備は気まずそうに見ていた。

千夜「ふふっ、では行きましょうか♪」

直人を脅しで分からせた千夜は、不敵な笑みを浮かべながら直人の首根っこを掴むと、そのまま引きずる様な感じで案内を再開した。



昴「はぁ、全く千夜のやつ、兄に対しての扱いが荒すぎるよ。」

白備「それはいつもと変わらないだろ?それより、兄さんと一緒に居た二人の女性は、兄さんの"友達"なのだろうか。」

昴「ん?まあ、普通に考えて見れば、二人の内誰かが、兄さんの彼女じゃないか?俺としては、金髪の可愛い子が兄さんの彼女で、もう一人の茶髪の子は友達の様な気がするな。」

白備「と、と言う事はつまり、あの金髪の方が、兄さんの婚約者になるかもしれないのだな!?」

昴「俺の予想ではそうなるかな?まあ、別れなければの話だけど。」

白備「っ、こ、これは両津家の繁栄の兆しだ。兄さんのためにも、私は全力で応援するぞ!」

昴「‥こう言うのは、自然にした方が良いと思うけどな?」

白備「っ……そ、そうなのか?」

昴「相変わらず白備は、恋時にうといよな?そもそも兄さんが、そう言うお節介を求めてると思うか?」

※直人とエルンは恋人ではありません。エルンは直人に片想いをしているが、一方の直人は身丈に合わないと自覚しており、友人目線でエルンと付き合っている。

白備「う、うーん、お節介か……。」

昴「まあ、俺たちが首を突っ込むところじゃないさ。それより、姉さんをどうしようかな。」

白備「……兄さんの恋時を応援するなら、姉上の横暴を止めないと成就しないよな。」

昴「……うぅ、腹いせに食われたらどうしよう。」

白備「それは仕方ないだろ。そもそも口を滑らせた昴が悪いんだから。」

昴「…はぁ、今の姉さんに会うのは、ある意味怖いけど……行くしかないか。」

白備「…私も一緒に行きますよ。」

自分が撒いた種とは言え、思わずため息をついてしまう昴は、現状唯一の心の支えである白備と共に、禍々しい妖気を漂わせている稲荷の部屋へと向かうのであった。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

わがまま姉のせいで8歳で大聖女になってしまいました

ぺきぺき
ファンタジー
ルロワ公爵家の三女として生まれたクリスローズは聖女の素質を持ち、6歳で教会で聖女の修行を始めた。幼いながらも修行に励み、周りに応援されながら頑張っていたある日突然、大聖女をしていた10歳上の姉が『妊娠したから大聖女をやめて結婚するわ』と宣言した。 大聖女資格があったのは、その時まだ8歳だったクリスローズだけで…。 ー--- 全5章、最終話まで執筆済み。 第1章 6歳の聖女 第2章 8歳の大聖女 第3章 12歳の公爵令嬢 第4章 15歳の辺境聖女 第5章 17歳の愛し子 権力のあるわがまま女に振り回されながらも健気にがんばる女の子の話を書いた…はず。 おまけの後日談投稿します(6/26)。 番外編投稿します(12/30-1/1)。 作者の別作品『人たらしヒロインは無自覚で魔法学園を改革しています』の隣の国の昔のお話です。

転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。 全力でお母さんと幸せを手に入れます ーーー カムイイムカです 今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします 少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^ 最後まで行かないシリーズですのでご了承ください 23話でおしまいになります

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

婚約者に犯されて身籠り、妹に陥れられて婚約破棄後に国外追放されました。“神人”であるお腹の子が復讐しますが、いいですね?

サイコちゃん
ファンタジー
公爵令嬢アリアは不義の子を身籠った事を切欠に、ヴント国を追放される。しかも、それが冤罪だったと判明した後も、加害者である第一王子イェールと妹ウィリアは不誠実な謝罪を繰り返し、果てはアリアを罵倒する。その行為が、ヴント国を破滅に導くとも知らずに―― ※昨年、別アカウントにて削除した『お腹の子「後になってから謝っても遅いよ?」』を手直しして再投稿したものです。

宝箱の中のキラキラ ~悪役令嬢に仕立て上げられそうだけど回避します~

よーこ
ファンタジー
婚約者が男爵家の庶子に篭絡されていることには、前々から気付いていた伯爵令嬢マリアーナ。 しかもなぜか、やってもいない「マリアーナが嫉妬で男爵令嬢をイジメている」との噂が学園中に広まっている。 なんとかしなければならない、婚約者との関係も見直すべきかも、とマリアーナは思っていた。 そしたら婚約者がタイミングよく”あること”をやらかしてくれた。 この機会を逃す手はない! ということで、マリアーナが友人たちの力を借りて婚約者と男爵令嬢にやり返し、幸せを手に入れるお話。 よくある断罪劇からの反撃です。

【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!

猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」 無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。 色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。 注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします! 2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。 2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました! ☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。 ☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!) ☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。 ★小説家になろう様でも公開しています。

処理中です...