香帆と鬼人族シリーズ

巴月のん

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記念小説

お正月記念*初夢は悪夢の再来でした(八尋目線)

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おはようございます、虎矢様。
ジェントルマン(香帆好みの男)を目指して勉強中の(鬼人族の総長)龍野八尋ですっ!と、ドヤ顔してみる。え、うざい?それはごめんねー。実はね、初夢で嫌な夢を見たから無理やりテンション上げようと思って。

え、夢の中身?あれだよ、俺の悪夢の初デート失敗事件ね。





あれは忘れもせぬ、香帆と初めて図書館に行った時のこと。
覚えてる?俺、お前と話していた時、下見をバカにしてたじゃん。そうそう、雑誌の特集のヤツね。だから、別に下見しなくたっていいかと思って、もうぶっつけ本番で行ったんだよな。
で、駅で香帆と待ち合わせなので、気合を入れて真面目系コーデにして、いつものコンタクトじゃなくて、眼鏡にしてたんだよ★それだけ、気合入れてたの、なんたってデートだし!
でね、香帆の服装もやはり、図書館ということで、シャツにネクタイ、ベスト、チェック柄の膝ぐらいまでのスカートという可愛らしいコーディネートでねー。おまけに前髪についたクロス型のピンが三つ編みのアクセントになってよろしゅうございました。可愛すぎて写真撮りまくって待ち受けにしたぐらい。(長い!)

「さて、いこうか。どこの図書館がイイかな?」
「うーん・・・じゃあ、この曽野先そのさきまち駅から一番近い希望が丘図書館はど・・・」
「えっとね、せっかくのデートだし、俺としては歴史本が充実している干支市図書館をおススメしたいな?」
「わ、詳しい・・・龍野先輩は図書館にも行かれるんですね」
「ははは、いやいや。でも貸出カードは作らない方だから、あまり歓迎はされなかったかも(読書ついでにナンパ待ちだったとかイエナイ。ついでに、干支市はハジメテイキマス)」

隣町ではあるが歩いていけない距離ではないため、歩いていったの。香帆との会話はかなり弾んで楽しかったなぁ。

「そういえば、八尋先輩は勉強で一番得意な教科はなんでしょうか」
「俺―?考えたことないな・・・一番点数が高いのは理科だったよーな気がする。ちなみに、一番苦手なのは英語なのよー、これは自他ともに認めてる事実だな」
「ええ? ハロウィンの時なんて、とても流暢でびっくりしたんですけど」
「あーソレ、良く言われる。発音は得意な方なの。でも、何だろうねぇ、リスニングとか会話形式になったらもうダメダメ。眠くなる」
「・・・・・そういうのを食わず嫌いの苦手っていうんですよ。もったいないですね・・・」
「香帆への愛を囁くための英語だったらいくらでも・・・」
「あ、着きましたね」
「・・・・・・あのー香帆さんや、俺のこの手のやり場はどこに・・・・」

でもね、香帆は俺の手をスルーして目の前に建っている建物へと入っていったのよ・・・寂しかった…ってイタイ、叩くなよ~!
あまりの広さにね、きょろきょろしていたら、受付の司書さんがリニューアルオープン記念ですと、ミニコップに入ったコーヒーをくれたの。だから、コーヒーを持って、窓近くの席に向かい合って座って勉強を始めたのね。
香帆が真剣に勉強をしだしたから、俺も頑張って教えたのー。解りやすいって言われて俺、超頑張った。普段使わない頭をフルパワー全開にしたね。それこそ、香帆に見とれないように集中してさ。

「でーこれはこれで、こーなの」
「・・・あ、これが・・こうで、あれがこうなって・・・あ、わかりました!!」
「そうそう、覚えが早いねー、香帆は」
「最近、名前呼びになりましたよね?」
「え、だ、ダメ?付き合うからには、その、やっぱ名前呼びかなあと」
「・・・ううん、嫌ではないです」

はい、ここまでは順調でした。恥じらう香帆、すっごく可愛かった。思わず、なんどか繰り返して名前連呼したくらい。そうなの、すっごくいい雰囲気だったのよ。でもね、この後・・・

「・・・あら、八尋君じゃない?やだ、久しぶりー!!」

司書らしく、ストラップ名札を首から下げた女性が俺に話しかけてきた時、本当にい~や~な予感を感じたね。でも、俺、その人のことを思いだせなくてさ、新たな逆ナンか?って思ってさ。後から、名前知ってるんだからそんなわけないって気づいたけどさ、その時はテンパってテンパってしょうがなかった。でね、その女性の親し気な様子を見た香帆がね、こっそり聞いてきたんだよね。

「・・・・・・・お知合い、ですか?」
「えーと・・・」

しどろもどろになる俺に対して、女性は香帆を見下ろして爆弾を落としちゃったのよ!!この時の俺の気持ちと言ったら・・・もう思い出すだに泣ける。

「あら、酷いわね、中学生の君の方がすっごく積極的だったわよ?トイレに・・・」
「あああああああーーーーーー」

その言葉でね、やっと思いだしたの。今思えば、お前との下見うんぬんの会話がフラグだったのかも。その時にね、いきなり大声を出してしまってさ。注目を浴びてしまったよ。それに気づいて慌てて頭を下げまくったけどさ・・・この時の俺、マジ、内心で修羅場だった。
まさか、希望が丘図書館で逆ナンパしてきたお姉さんと再会するだなんて思わなかったし。
でね、俺、うっかり声に出してしまったの。希望が丘じゃなかったのって。

「・・・あれ、でも、希望が丘じゃなかった?」
「今年転属されてきたのよ」
「なんたる不運」
「あ、だから、希望が丘を避けたんですね?」

香帆が納得したとばかりの表情を見せた時のあの空気の悪さと言ったら・・・・あの時にね、脳裏で思ったのよ。
・・・あっ、こういうことを防ぐためにも下見って大切だったんだ、ごめん、虎矢!!ってさ。(※本来の下見はこういう目的で活用するものではありません。)
いや、ほんと、下見って大切ダネ・・・すっごくすっごくあの時に大切さを思い知ったよ。
この時は本当に汗ダラダラで。香帆の表情を見るのが怖くて、恐る恐るみたら、すっごく綺麗に微笑んでいたの。笑うでもなく、怒るでもなく、微笑みよ?菩薩様かってぐらい上品な微笑み。

「か、香帆さん・・?」
「龍野先輩、私、用事を思いだしたんで、帰りますね。・・・・もしもし、あ、莉里ちゃん?今から家に行っても大丈夫?あ、ほんと?ありがとう!!じゃ、後はごゆっくりどうぞ、先輩。あ、もちろん、本気になっても大丈夫ですよ。たった今別れればいいことですし」
「いやいや・・・・・待って、別れないから!俺には香帆だけだから~~~!」






・・・ほんっとうにね、とりつくしまもないってのはあのこと。微笑みで全部ノンブレス。しかも、言いながらスマホを取り出してすかさず用事を取り付けてさっそうとさ。
あれ、めっちゃスマート過ぎて、止めるタイミングスラ掴めなかった。慌てて追いついたんだけれど、もうデートどころじゃなくって。で、当然図書館デートは・・・失敗。
しかも、次のデートもなかなかとりつけなくて・・・そうそう、お前に頭下げて、あの小娘・・・失礼、お前の彼女の登良野にも頭下げて、やっとダブルデートで行ったやつが、初デートといったら初デートかも。

その嫌な思い出をリピートした感じの夢を見ちゃって・・・・うう、あの後の香帆との仲直りすっごく大変だったんだから。しばらくずっと龍野先輩って呼ばれまくって、香帆って呼ぼうとすると、にっこりと微笑んで、学校では名字で呼んでくださいね?って言われて真っ白になったあの頃のことはもう思い出したくないのにー!!
え、ちょ、うざいって、そんな言い方―――!!


酷くない―?俺ら親友じゃなかった?


・・・・・あれ、小娘・・・いてっ・・・解った解った、登良野・・・それに、香帆!!!!
うんうん、めっちゃ可愛いー!!!綺麗だよ、着物もいいよね、新年が明けたって感じがするー。
え、さっきまで何を落ち込んでいたのって?いやいや、どうでもいいことだよ?今、目の前にいる俺の大事な彼女に愛を語ることが大事・・・って、スルーしないでぇえええ!!!
ちょ、隆、お前さりげに、登良野と手を繋いじゃってるの?
というか、お前らいつから付き合っていたの・・・俺まったく気づかなかったんだけれど・・・・え、耳を寄せろ?ああ、あの2人に気づかれたくないと。ええええ?同棲始めたの!?そ、それいつから?え、12月の終わり・・・って、クリスマスの後じゃん!!!!
・・・・・何、それすっごい羨ましいんだけれど。

香帆にちょっと聞いてみようかな。あわよくば、あわよくば・・・俺達も!!!
香帆の朝食の匂いで目を覚まして、で、二度寝して香帆に起こしてもらう・・・・イイ!!
新婚みたいでよくないー?

「ねー、香帆、隆と登良野の同棲については知ってたの?」
「ああ、はい。引っ越しも手伝いましたから」
「・・・いいなぁ、俺達もしてみようよ?」
「うーん、龍野先輩と二人でデートするだけでもすごく面倒なのに、これ以上面倒なことは嫌です」
「香帆さんっ・・・うあああああああん!!」
「よしよし、八尋先輩は顔が広すぎるんですよ。デート、町内も無理、市街も無理、市外も無理、なんとか県外でギリギリってどういうレベルなんですか。どんだけ女狂いだったのってもう本当にびっくりしたぐらいです」
「それはその・・・ぅ・・・本当に全部切ってるんですよ、切ってるんですけど!」
「でも、相手はそう思っていないってことですよね?それなら、切ってるって言わないですよ」
「・・・・・・・ぐっ」
「最低限、全部完全に切れて、平和に町内デートが出来るようになるまではお断りです。私、何か間違ってますか?」
「・・・いいえ。香帆が正しいです」

着物姿で微笑んで撫でてくれた香帆はとても愛らしくて、思わず抱きしめてしまったほど。言っていたことはぐっさりと胸に突き刺さったけれどね!!!
で、そんな俺をよそに、隆と手を繋いでいた登良野がポツリと香帆に聞いた。

「香帆・・・同棲で、それ。なら、結婚の条件は?」
「莉里ちゃん・・・・そうですね、最低でも、女性に逆ナンパされないようにする・・・どこへいっても女性が付きまとわない状態にしてもらわないと子どもとか産まれた時に影響がありそうで」
「・・・・香帆、結婚、考えてる?」
「できたらいいなーとは思いますけれど、多分夢で終わりそうですね」
「いやいや、絶対実現させるから!俺の夢は、母親との約束である医者になって、香帆と結婚することだからね!」

約束?と首を傾げた登良野には隆が代わりに説明してくれた。

「約束?」
「あいつの親父さん、医者なんだよ。元々親父さんは自分の代で畳むつもりだったけれど、八尋が小児科のお医者さんになることを小さい頃に母親と約束したらしくて。それなら、八尋が医者になるまではと頑張ってるんだよね」
「母親・・・もしかしていない?」
「うん、身体が弱い方だったらしくて、八尋がまだ5歳ぐらいの時に死んだみたい」
「香帆と同じ・・あっちは事故・・・」
「もしかして、ご両親一緒に・・・?」
「そう、飲酒事故」
「あ、香帆ちゃんが、お酒にいい顔しないのはそのせいなんだね・・・気を付けないと」

登良野と隆の会話を盗み聞きしつつ、香帆の手をそっと握ってみた。すると香帆はさっきまでの微笑みと違って笑顔で返してくれた。それに思わずこっちまで嬉しくなって、スキップしたい気分になった。

「やっぱり、虎矢さんや莉里ちゃんと一緒だといいですね。お姉さんが群がらないと本当に平和でいいです。デートって時になって必ず一人は逆ナンしてくるから中止になるんですよね」
「香帆・・・大マジで俺は君しか見えていないよ、それこそ、他の女性の胸なんてもうどうでも・・・・ってどこに行こうとしているの、香帆さん!?」
「こっちこっちですよ、八尋先輩!!あれ、オミクジですよね。引いてみましょうよ?!」


・・・うん、そうだよね、それが香帆さんですよね。わかってたよ、チキショウ!!


あ、涙がでそう。決してくじけそうになったからじゃないからね?これは、多分汗だよ。汗、もしくは、寒さからくる湯気が渇いたもの・・・・と、信じたい。

とりあえず、今年は賽銭増やすんで、もうちょっと香帆とのイチャイチャを増やしてください、神様。
マジで切実にお願いします。

「香帆ともっといちゃつけますように、香帆ともっとチューできますように。香帆と2人きりで最後までデートできますように。マジでお願いします。叶えてくれたら俺、神様信じますからー!!」

そこのバカップル、必死過ぎないかって憐れむような目で言うのやめてくれる?
香帆と付き合ってから図書館をはじめ、まともに最後まで2人でデートしたこと一回もないからね?

「・・・ああ、あの図書館の・・あれはデートって言わないですよね。確かに」
「香帆、胸をえぐるのヤメテクダサイ。ここだけの話、香帆に名字で呼ばれるのものすごいショックなんだから」
「そうだったんですか、龍野先輩」
「ぎゃーー!!やめて、その悪夢の再来!」

必死に耳を塞いでいると、香帆が面白がって名字で呼んできた。俺の反応が面白いらしく、登良野と一緒に笑っている。そうそう、こういう笑顔でないと。どうやら、香帆の微笑みバージョンは怒る時と冷静な時にしかでないらしいってことも解ったから、こういう風に笑顔でいてくれると嬉しい。


「・・・今年もよろしくね、香帆」
「こちらこそ、よろしくお願いしますね、八尋先輩」






とりあえず、今年の目標は健全なる2人きりのデートが最後まで出来ますように・・・これだけは切実にお願い!大マジで1万円賽銭にツッコむから、お願いっ!!!






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