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第二章 六色の矢編
第八話 《魔法博士》
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ディリス達がプーラガリア魔法学園に入っていくのを遠くから見届ける二人の影がいた。
一人は災厄の権化プロジア、そしてもう一人は少女であった。
「ああ、プーラガリア魔法学園に行ったんですねあの子は」
「あの人達をアズゥが殺せば良いんだね」
アズゥ、と自称する少女はまるでお人形のような外見をしている。
ふわふわの青く長い髪、着ている物はフリフリのドレス、だが眼だけは虚ろ。お人形とはいっても側に置いていれば破滅をもたらすようなそんな危うさも同居している。
「今はまだ本気を出すときではありません。今回はそうですね……ちょっぴりあの学園に混乱を与えられればそれでいいでしょう」
「どうして? 今のうちに殺しておけばいいんじゃないの? アズゥ達『六色の矢』ってそのために集めれられたんでしょ?」
アズゥの疑問はその集団にいる者ならば当然なのである。
そういう目的で集められた集団なのだ。ただディリス・エクルファイズを殺すためだけの。
そんな無垢な疑問を、プロジアは頭を撫でるだけでうやむやにする。
「そうですね。だけど、ただの虫潰しも退屈でしょう? ならそこそこ楽しいものではないといけない。そうではないですか、アズゥ?」
少しばかり考え、やがて頷いた。
目の前の人はアズゥにとって、そういう人なのだ。
彼女はいつも自分に正しい道を示してくれる。それに対して疑問を抱くことなどそもそもあり得ないのだ。
「うん! 分かった! じゃあ今回は本気の子を喚ばなくても良いんだね」
「ええ。本気ではないけど、それでも油断すれば死んでしまう。そういう子はアズゥの“お友達”にいますか?」
「いるよ!」
そういうとアズゥは懐から本を取り出した。ぱらぱらとページをめくる。
その一枚一枚が様々な文体で埋め尽くされており、そのどれもが異様な雰囲気を醸し出している。
指でなぞると、一つの名前にたどり着く。
それを横から見ていたプロジアは楽しそうに笑った。
「その子ですね?」
「うん! この子なら丁度いいと思うんだ」
「良いと思います。じゃあ後はその子を――」
その時だった。
「アズゥ、少し“漏れて”ますよ?」
アズゥの背後の空間にヒビが入った。
そこから漏れ出るはこの世の物ではない圧倒的な覇気、そこから覗くは四つ目の眼光、ヒビを更に広げようとフチに手を掛けるは四本の手。
「デユコミナ?」
腹の底から鷲掴みされるような重い声。人間の言語ではない言葉、召喚霊が主に用いる言語である『霊語』だ。
声の主を見ないまま、アズゥは流暢な霊語で返す。
「ノ、イノユタ。アギユアフス」
「ドフザワ」
そう言い残すと、ヒビは徐々に小さくなっていき、やがて完全に気配が消えていった。
その一連のやり取りを見守っていたプロジアは感嘆する。
「少しの魔力に反応して勝手に出てこようとするだなんて、流石魔界の住人は血気盛んですね」
「うん、色々個性がある子たちで面白いよね」
一瞬感じた力を見積もれば、その一言で終わらせられる相手ではないことはプロジアは理解していた。
(腕のある召喚士数人がかりでようやく呼び出せるクラスの化け物の振る舞いを個性、と言えるのはおそらく貴方しかいないでしょうね。アズゥ・ヒーメルン)
嵐が起きそうですね、とプロジアは誰に言うでもなく、小さく呟いた。
◆ ◆ ◆
プーラガリア魔法学園の学園長室。
そこは全ての生徒達の憧れの的である《魔法博士》クラーク・ウィーリスジアが日々執務をしている場所。
そういう憧れの詰まった場所で、クラークは土下座させられていた。
「“私はクズです。生きていてすみません”、はい復唱」
「私はクズです。生きていてすみません」
「良いよ。これに懲りたら二度とエリアとルゥにナンパしないでね」
「ワカリマシタ」
クラークが口を開けば開くほど、あのクラークなのかとエリアは脳に起きるバグと戦っていた。
ルゥはひたすら目の前で置きている事の理解に努めていた。
「エリアさん、クラークさんは何で土下座させられているんですか? 私達に後で遊ばないか、と誘ってくれただけなのに……」
「あと二十年後したら分かるかもね」
目を逸らし、エリアは未来の自分に説明責任を追いやった。
このままでは話も進まないと理解していたディリスはクラークに席につくよう促した。
席に座るクラークは、やはり威厳に満ち溢れている。それだけに先程までのやり取りは余計脳内から追い出したくなるエリアであった。
「さて、とおふざけもこれまでにしようか。……このままだと、マジでそこのエリアちゃんとルゥちゃんからの信用に関わってくるからね」
「そうしてくれるとありがたい。じゃあ改めて自己紹介。……別の方の自己紹介もして良い」
「良いのか? じゃあそっちも兼ねて」
別の方? と疑問が浮かぶエリア。
そもそもの話、どうして学園長とここまで親しげなのかという疑問もある。
そんな彼女の困惑をよそに、クラークはそれらしく両腕を広げた。
「改めて自己紹介させてもらおう。私はクラーク・ウィーリスジア。このプーラガリア魔法学園の学園長であり、現『七人の調停者』の一人だ。よろしく」
「せ、『七人の調停者』!?」
「わ、私でも分かります……! ファーラ王国最強の七人で、顔を常に仮面で隠しているから正体は誰にも分からないっていうあの……!」
エリアとルゥが驚く中、クラークは補足する。
「そうそうその『七人の調停者』。そこにいるディリスの元同僚ってことになるのかな?」
「ここで私の名前を出すならあとコルステッドが抜けている」
「……ああ、これは失礼したな。エリアちゃん、君のお父さんであるコルステッド・ベンバーとも同僚だということを追加で紹介しておこうかな」
「お父さん、と……」
そのまま話を始めようとする直前、ルゥがぱたぱたと大きく手を振った。
「ちょ、ちょちょちょっと待ってください。でぃ、ディーさんが『七人の調停者』……!? それでエリアさんは『七人の調停者』の人の子ども、なんですか……!?」
いきなりの情報量に彼女はぐるぐると目を回し、頭から湯気が吹き出す。
そこでようやくディリスとエリアは気づいた。
「そういえばディー。私達ってルゥちゃんに何も話してない……よね?」
「まずはルゥの頭の中を整理するところからだね」
何にも知らないルゥを連れていたことの反省と、その危険性を。
一人は災厄の権化プロジア、そしてもう一人は少女であった。
「ああ、プーラガリア魔法学園に行ったんですねあの子は」
「あの人達をアズゥが殺せば良いんだね」
アズゥ、と自称する少女はまるでお人形のような外見をしている。
ふわふわの青く長い髪、着ている物はフリフリのドレス、だが眼だけは虚ろ。お人形とはいっても側に置いていれば破滅をもたらすようなそんな危うさも同居している。
「今はまだ本気を出すときではありません。今回はそうですね……ちょっぴりあの学園に混乱を与えられればそれでいいでしょう」
「どうして? 今のうちに殺しておけばいいんじゃないの? アズゥ達『六色の矢』ってそのために集めれられたんでしょ?」
アズゥの疑問はその集団にいる者ならば当然なのである。
そういう目的で集められた集団なのだ。ただディリス・エクルファイズを殺すためだけの。
そんな無垢な疑問を、プロジアは頭を撫でるだけでうやむやにする。
「そうですね。だけど、ただの虫潰しも退屈でしょう? ならそこそこ楽しいものではないといけない。そうではないですか、アズゥ?」
少しばかり考え、やがて頷いた。
目の前の人はアズゥにとって、そういう人なのだ。
彼女はいつも自分に正しい道を示してくれる。それに対して疑問を抱くことなどそもそもあり得ないのだ。
「うん! 分かった! じゃあ今回は本気の子を喚ばなくても良いんだね」
「ええ。本気ではないけど、それでも油断すれば死んでしまう。そういう子はアズゥの“お友達”にいますか?」
「いるよ!」
そういうとアズゥは懐から本を取り出した。ぱらぱらとページをめくる。
その一枚一枚が様々な文体で埋め尽くされており、そのどれもが異様な雰囲気を醸し出している。
指でなぞると、一つの名前にたどり着く。
それを横から見ていたプロジアは楽しそうに笑った。
「その子ですね?」
「うん! この子なら丁度いいと思うんだ」
「良いと思います。じゃあ後はその子を――」
その時だった。
「アズゥ、少し“漏れて”ますよ?」
アズゥの背後の空間にヒビが入った。
そこから漏れ出るはこの世の物ではない圧倒的な覇気、そこから覗くは四つ目の眼光、ヒビを更に広げようとフチに手を掛けるは四本の手。
「デユコミナ?」
腹の底から鷲掴みされるような重い声。人間の言語ではない言葉、召喚霊が主に用いる言語である『霊語』だ。
声の主を見ないまま、アズゥは流暢な霊語で返す。
「ノ、イノユタ。アギユアフス」
「ドフザワ」
そう言い残すと、ヒビは徐々に小さくなっていき、やがて完全に気配が消えていった。
その一連のやり取りを見守っていたプロジアは感嘆する。
「少しの魔力に反応して勝手に出てこようとするだなんて、流石魔界の住人は血気盛んですね」
「うん、色々個性がある子たちで面白いよね」
一瞬感じた力を見積もれば、その一言で終わらせられる相手ではないことはプロジアは理解していた。
(腕のある召喚士数人がかりでようやく呼び出せるクラスの化け物の振る舞いを個性、と言えるのはおそらく貴方しかいないでしょうね。アズゥ・ヒーメルン)
嵐が起きそうですね、とプロジアは誰に言うでもなく、小さく呟いた。
◆ ◆ ◆
プーラガリア魔法学園の学園長室。
そこは全ての生徒達の憧れの的である《魔法博士》クラーク・ウィーリスジアが日々執務をしている場所。
そういう憧れの詰まった場所で、クラークは土下座させられていた。
「“私はクズです。生きていてすみません”、はい復唱」
「私はクズです。生きていてすみません」
「良いよ。これに懲りたら二度とエリアとルゥにナンパしないでね」
「ワカリマシタ」
クラークが口を開けば開くほど、あのクラークなのかとエリアは脳に起きるバグと戦っていた。
ルゥはひたすら目の前で置きている事の理解に努めていた。
「エリアさん、クラークさんは何で土下座させられているんですか? 私達に後で遊ばないか、と誘ってくれただけなのに……」
「あと二十年後したら分かるかもね」
目を逸らし、エリアは未来の自分に説明責任を追いやった。
このままでは話も進まないと理解していたディリスはクラークに席につくよう促した。
席に座るクラークは、やはり威厳に満ち溢れている。それだけに先程までのやり取りは余計脳内から追い出したくなるエリアであった。
「さて、とおふざけもこれまでにしようか。……このままだと、マジでそこのエリアちゃんとルゥちゃんからの信用に関わってくるからね」
「そうしてくれるとありがたい。じゃあ改めて自己紹介。……別の方の自己紹介もして良い」
「良いのか? じゃあそっちも兼ねて」
別の方? と疑問が浮かぶエリア。
そもそもの話、どうして学園長とここまで親しげなのかという疑問もある。
そんな彼女の困惑をよそに、クラークはそれらしく両腕を広げた。
「改めて自己紹介させてもらおう。私はクラーク・ウィーリスジア。このプーラガリア魔法学園の学園長であり、現『七人の調停者』の一人だ。よろしく」
「せ、『七人の調停者』!?」
「わ、私でも分かります……! ファーラ王国最強の七人で、顔を常に仮面で隠しているから正体は誰にも分からないっていうあの……!」
エリアとルゥが驚く中、クラークは補足する。
「そうそうその『七人の調停者』。そこにいるディリスの元同僚ってことになるのかな?」
「ここで私の名前を出すならあとコルステッドが抜けている」
「……ああ、これは失礼したな。エリアちゃん、君のお父さんであるコルステッド・ベンバーとも同僚だということを追加で紹介しておこうかな」
「お父さん、と……」
そのまま話を始めようとする直前、ルゥがぱたぱたと大きく手を振った。
「ちょ、ちょちょちょっと待ってください。でぃ、ディーさんが『七人の調停者』……!? それでエリアさんは『七人の調停者』の人の子ども、なんですか……!?」
いきなりの情報量に彼女はぐるぐると目を回し、頭から湯気が吹き出す。
そこでようやくディリスとエリアは気づいた。
「そういえばディー。私達ってルゥちゃんに何も話してない……よね?」
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