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転生しちゃいました

少女、転生する

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「ふんふふんふーん」

1月の寒空に少し震えながら家に帰る。今日は沢山図書館で本を借りたので帰って読むのが楽しみだ。

「お嬢ちゃん!!危ない!!」

本の事を考えていた私はその声に反応して右を見ると…
次の瞬間には空を舞っていました。

突然の事に状況が飲み込めず、少ししてから痛みで状況を察する。私は車に轢かれたのだ。

遠くなっていく意識、周りのざわめきの声がどんどん遠くになっていく。

私は…しんじゃうのかな…まだ読んでない本沢山あるのに…

最後まで本の事を考えたのち、意識を手放した。

私が次に、湊由紀としての意識を取り戻した時。私は病院のベッドにはおらず、天蓋付きの大きなフカフカのベッドに横たわっていた。

「ここは…?どこ?」

始めて寝てたはずなのにまるでいつもそこで寝ていたようなしっくりくる感じ。部屋を見てみると中世ヨーロッパのような家具。これらの事を考えて一番ありそうなことは…

「私…異世界転生しちゃった!?」

昔ハマってたライトノベルでよくあった異世界転生。まさか私が体験できるだなんて。それに…

「異世界の本…えへへ、楽しみ」

異世界の本を心待ちにしていると、ドアがノックされる。

「お嬢様、ユキお嬢様。起床のお時間です。失礼します」

どうすればいいかわからず取り合えず寝たふりをする。

「お嬢様、起きてください」
「ふぁい、おはようアミア」

え?私この人の事知らないはずなのになんで?この人がアミア・ミラーだという事をしっているの!?

「はい、おはようございますユキお嬢様。お着替えはこちらに」

その後、アミアに着替え、髪のセット…と言っても現代で言うハーフアップのような感じ。断じて縦巻ロールではない。その他いろいろをしてもらう。

その時鏡を見たのだが。勿論日本人とはかけ離れた顔立ち。髪の色はつやつやした白色、目はルビーのように真っ赤。容姿的にアルビノなのだろうか。

「ありがとうアミア。それじゃあ朝ごはんに…」

わかる。この家の構造が、どこに何があるか、どんな部屋があるか。どれくらいの大きさなのかがわかる。多分異世界転生でよくあるそれまでそこで生きていた知識はあるって事なのだろう。

取り合えず朝ごはんをいつも食べているダイニングに行く。そこにはもうお父様とお母様がいた。どちらも髪色は白でも、目の色は赤でもない。やはりアルビノなのだろうな。じゃあ激しめの運動は避けた方がいいな

「おはよう、ユキ」
「おはようございます、ユキ」
「はい、おはようございます。お父様、お母様」

席に着くとそこからは体が勝手に動いたかのようにマナーよく朝食を食べ始めれた。

朝食を食べ終わり学校に行く準備を始める。とりあえずここの事の整理は夜になるだろう。

準備が終わるとすぐに馬車が用意され学校へ向かう。ここ王都の上流階級の子息だけが行く学校なので私みたいな中身庶民が行っても浮いてしまうんじゃなかろうか。

私はドキドキ5割、楽しみ5割の心で学校へ向かう。
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