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4章.波乱
100.2回目のデート「LOVEプレート」
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あの仮想現実館で仮想現実を体感した後・・
私はその仮想現実館のカプセルの中で経験した1年5組綾崎拓也くんとの出会いを現実の世界に帰ってからも期待し恋人同士になれるものだと信じていたのだけれど、結局この11月まで何一つ起こらなかった。
私は何も行動を起こさなかったから?
そうかもしれない・・
私はタダ遠くから綾崎くんの姿を見つめていただけだったんだもの・・
それで良かったのかもしれないな。
もしも・・
もしも・・
綾崎くんとの恋が実っていたら、私はこんな風に達也と出会う事すら出来なかった。
あの時、思い通りに成らない!!
どうして?
何で、私はこんなに不幸せなんだろう。
そう思い続けていた。
思い通りにならなかったから、私は今こうして達也と居る事が出来るんだもの。
そしてアリーシャや詩織とも仲良くなれた!!
私はあの時、思い通りにならなかった事に感謝したい!!
達也ちゃんと私の事も考えてくれてるんだ。
『結婚真剣にかんがえなきゃな』
って達也言ってくれた。
嬉しい!!
そんな思いに耽っていた私は・・
『あ・・いっけな~い!!私一人の世界に浸っちゃってた』
そう気がついてふと達也に視線を移すと・・・
達也はそんな私をじっと見つめていた。
『達也に私見つめられちゃってた?』
でも達也のそんな眼差しから視線を逸らせれない・・
私はそんな達也の手に私の手を沿わせてゆく・・
『ツンッ』
私の人差し指と達也の人差し指が触れる。
一瞬
『ピクッ』
と達也の体が震える。
私は構わず、すこしづつ達也の指に私の指を絡めてゆく。
達也も私に惹かれるように私の指を絡め取ってゆく。
自然と私と達也の顔は引き寄せられて・・・・
『キス・・』
と思った瞬間!!
「お待たせしました~~ご注文の『LOVEプレート』お持ちしました~」
と元気の良いウェイトレスさんの声がレストランのホールに響き渡った。
達也と私はその瞬間現実の世界に引き戻される。
「くすっ」
「はぁ~」
私と達也はマチマチの表情で視線を合わす。
達也のその表情は・・・
『あと少しでキス出来る所だったのに邪魔された!!今この時を狙って来る事はないだろう』
そんな言葉がよく似合う!!
私はと言うと・・
『キスしてなくて良かった?』
って感じかな。
だって食事もって来た時に
『キスしあってる』
なんてどんなバカップルだよ!!って思われちゃうもの!!
それは絶対嫌だな・・・
私達に声をかけてくれたウェイトレスさんはそんな私達に構っている暇は無かったみたい。
席と席の間をカートが当たらないように気をつけながら一番上の段に木枠の上に置かれた大きな楕円形の鉄製のプレートには大きなハート型のハンバーグがジュージューと音を立てながらアツアツな湯気を立ち上げている。
『かなり大きい!!』
そんな物が他のお客さんに触れようものなら大火傷だ。
この大きさで税込1000円って凄い!!
ウェイトレスさんは
「鉄板が焼けていますから火傷をしないようにして下さいね」
そう言いながら持ってきた料理をテーブルに並べてゆく。
つづく・・・
私はその仮想現実館のカプセルの中で経験した1年5組綾崎拓也くんとの出会いを現実の世界に帰ってからも期待し恋人同士になれるものだと信じていたのだけれど、結局この11月まで何一つ起こらなかった。
私は何も行動を起こさなかったから?
そうかもしれない・・
私はタダ遠くから綾崎くんの姿を見つめていただけだったんだもの・・
それで良かったのかもしれないな。
もしも・・
もしも・・
綾崎くんとの恋が実っていたら、私はこんな風に達也と出会う事すら出来なかった。
あの時、思い通りに成らない!!
どうして?
何で、私はこんなに不幸せなんだろう。
そう思い続けていた。
思い通りにならなかったから、私は今こうして達也と居る事が出来るんだもの。
そしてアリーシャや詩織とも仲良くなれた!!
私はあの時、思い通りにならなかった事に感謝したい!!
達也ちゃんと私の事も考えてくれてるんだ。
『結婚真剣にかんがえなきゃな』
って達也言ってくれた。
嬉しい!!
そんな思いに耽っていた私は・・
『あ・・いっけな~い!!私一人の世界に浸っちゃってた』
そう気がついてふと達也に視線を移すと・・・
達也はそんな私をじっと見つめていた。
『達也に私見つめられちゃってた?』
でも達也のそんな眼差しから視線を逸らせれない・・
私はそんな達也の手に私の手を沿わせてゆく・・
『ツンッ』
私の人差し指と達也の人差し指が触れる。
一瞬
『ピクッ』
と達也の体が震える。
私は構わず、すこしづつ達也の指に私の指を絡めてゆく。
達也も私に惹かれるように私の指を絡め取ってゆく。
自然と私と達也の顔は引き寄せられて・・・・
『キス・・』
と思った瞬間!!
「お待たせしました~~ご注文の『LOVEプレート』お持ちしました~」
と元気の良いウェイトレスさんの声がレストランのホールに響き渡った。
達也と私はその瞬間現実の世界に引き戻される。
「くすっ」
「はぁ~」
私と達也はマチマチの表情で視線を合わす。
達也のその表情は・・・
『あと少しでキス出来る所だったのに邪魔された!!今この時を狙って来る事はないだろう』
そんな言葉がよく似合う!!
私はと言うと・・
『キスしてなくて良かった?』
って感じかな。
だって食事もって来た時に
『キスしあってる』
なんてどんなバカップルだよ!!って思われちゃうもの!!
それは絶対嫌だな・・・
私達に声をかけてくれたウェイトレスさんはそんな私達に構っている暇は無かったみたい。
席と席の間をカートが当たらないように気をつけながら一番上の段に木枠の上に置かれた大きな楕円形の鉄製のプレートには大きなハート型のハンバーグがジュージューと音を立てながらアツアツな湯気を立ち上げている。
『かなり大きい!!』
そんな物が他のお客さんに触れようものなら大火傷だ。
この大きさで税込1000円って凄い!!
ウェイトレスさんは
「鉄板が焼けていますから火傷をしないようにして下さいね」
そう言いながら持ってきた料理をテーブルに並べてゆく。
つづく・・・
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