仮想現実・夢見る少女

4章.波乱

51.お泊り「必殺仕置人？」

残された二人のおこちゃまは二人で仲良く食事の後片付けをしている。
二人がキッチンから出てくる気配は今の所ないけれど、こんな惨めな格好を見られるのは私でも恥ずかしい・・

まあ～～詩織さんにはめちゃめちゃ恥ずかしい所見られちゃった・・けど・・

兎に角、私は・・


『匍匐前進！！』

スタイルで、立たない足を引きずって部屋までまた帰ってきた。
ベッドに這い上がり、寝ようとしたけれど・・

私の心臓は

『ドクン』

『ドクン』

『ドクン』

『ドクン』

『ドクン』

『ドクン』

『ドクン』

・・・

と大きな音で鼓動している為に、トテモじゃないけれど眠れない。
だって・・

『始末する！！』

そう言って、突然３人共消えちゃったんだもの！！

今頃・・・３人は

『必殺仕置人？』

的な事やってるんだろうか？
とか思っちゃう・・・
何で私が『必殺仕置人？』を知ってるかっていうと・・

私のパパが大好きで

『DVD』

で全巻揃えて

『オッオッオッ』

と訳の解らない奇声を上げながら夜中に『必殺仕置人？』を見ているからなの！！

私はそんなパパを見る度に

『何回同じドラマを見れば気が済むの～～！！』

と叫んでしまいたくなる自分を毎回抑えてる。
一度金属バットで殴ってやろうか・・・・！！
なんて事を考えている自分が・・怖い！！

もしも・・私の傍に金属バッドが有ったならば・・・・

『パパの頭目掛けて全力スイング』

しているかも・・しれない。

つづく・・・