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4章.波乱
30.魔法?「アリーシャの魔法」
しおりを挟むアリーシャは私の顔ををマジマジと見て
「良い事思いついた。編み上げしてあげる」
そう言って、私の手前両サイドの髪を編み上げてその編み上げた髪を後ろでくくってくれた。
『私、どんな格好になってるんだろう?』
一瞬不安?が頭の中を過る。
「似合ってるよ」
ってアリーシャはスマートフォンを取り出して私を写メして画像を見せてくれる。
私は思わず
「アリーシャ・・此れ・・・」
「良いんじゃない?イメチェンだよ宮野さん!!皆、宮野さんだとは思わないかもね!
!今日の皆の反応楽しみだね」
アリーシャはそう言って私を見ながら楽しそうに笑ってる。
痴漢騒動が有った為かアリーシャとお話してたせいなのか、それとも髪を編み上げされてた為なのか、あっという間に3駅目の白沢高校前の駅に着いてしまっていた。
私は『ゆりカップル?』まあ仲の良い姉妹とも言えるけど・・・
そのアリーシャ、詩織さん達と一緒に駅から10分余りの道のりを歩いて登校。
アリーシャ、詩織さんと一緒にいるとはいえ結構私注目されちゃってる?
『注目されるの慣れてないから緊張しちゃう・・』
アリーシャと詩織さんはロックバンド『yui&アリーシャ』のライブやコンサートで歌ったり踊ったりぢてるから慣れてるんでしょうけど・・
私は絶対にダメ!!
人前に出ると頭の中が真っ白になっちゃって動けなくなっちゃう!!
「平常心!平常心~~」
アリーシャが私の後ろからそう言いながら詩織さんと一緒に並んで歩いてきてる。
私は何か緊張して歩き方がぎこちなくなってたみたい。
それを見て私が緊張してるってアリーシャ気がついちゃったんだ。
私はアリーシャが言ったその言葉を頭の中で繰り返す。
『平常心~平常心~~』
うんうん!!
これ良いかも!!
落ち着いて来た!!
何とか学校に着いて、詩織さんは三年の教室に、私とアリーシャは1年1組の教室へと分かれる。
「落ち着いたみたいだね」
とアリーシャが声をかけてくれる。
「お陰様で」
私も笑顔でアリーシャへ言葉を返す。
「うんうん。何時もそうしてれば、凄く魅力的なのに!!これから何時もそうしてなよ」
そうアリーシャに声を掛けられると何だか勇気が持てちゃうから不思議。
私はアリーシャが教室に入ると、朝早い事も有ってまだ教室の中はまだ人影が疎ら。
でも・・
一斉に皆私達を見て
「転校生?」
「転校生?」
と教室に居た生徒達から口々に言葉が漏れる。
私は空かさず
「私転校生じゃないよ。宮野咲!!私はみ・や・の・さ・き!!アリーシャの魔法でこんなふうに変えられちゃったのよ!!その内魔法は解けるから気にしないで」
と私は皆に言葉を返す。
「魔法?」
「魔法?」
「魔法?」
「魔法?」
「魔法?」
・・・
「あ~~アリーシャにメイクされたんだ。アリーシャのメイクって凄いよね。アリーシャって凄くお化粧上手だもの。アリーシャにメイクされると別人みたいになっちゃうもんね。良いな良いな~アリーシャ~私にもメイクしてよ!!」
沙耶ちゃんが早速アリーシャにそういった後、私とアリーシャの所に駆け寄ってくる。
アリーシャのメイク技術って凄い!!
聞いた話だと、アリーシャは小さい頃から、お世話になっている病院の院長さんと一緒に世界中の一流のメイク師に教えてもらいに行ってたって噂を聞いた。
あれは本当の話だったんだ。
アリーシャは私を見て
「くすっ」
と可愛く笑った後で
「咲、その調子よ。そうやって適当にごまかしてたら上手くいくわ!!!」
と言って私を抱きしめてくれる。
アリーシャっからあま~~い香りが漂ってくる。
体臭なのかな?それとも香水??
アリーシャの体って結構細いけど筋肉結構あるんだ・・・
こんあ事されると、達也さんが居なければ私でも一発で恋に落ちてしまいそう。
『今の私の言葉で私が綺麗に見えるのは、アリーシャのメイク技術のせい!!』
って事になったみたいで一安心。
其れくらい、アリーシャのメイク技術って凄い!!
私がアリーシャにちょっと髪を弄られただけでこれだけの反響なんだものビックリしちゃう。
つづく・・・
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