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第46夜 通りゃんせ
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歩行者用信号機のメロディーってあるじゃないですか。
僕、あれ苦手なんですよね。
小学校の頃の通学路に「通りゃんせ」のメロディーが流れる信号機があったんです。
いつもは友達と帰っていたんですけど、その日はクラブ活動で遅くなって1人で帰っていました。
押しボタンを押して、僕は信号が変わるのを待っていました。
周りには誰もおらず、車もいませんでした。
信号が青に変わって、あの「通りゃんせ」のメロディーが流れ始めます。
僕はそのメロディーを聞いて横断歩道を渡ろうとしましたが、足を止めました。
ズズッ……ズズッ……
と後ろから何かを引きずる音が聞こえてきたのです。
僕はすごく嫌な感じがして、その場で固まってしまいました。
その音は僕の横を通り過ぎ、横断歩道を渡って行きます。
姿は見えませんでしたが、音だけが横断歩道を渡って行くのです。
僕は音が去っていくのを待って、全速力で遠回りをして家まで帰りました。
あのメロディーを聞いて道を渡るのって生きた人間だけじゃないんですよ。
僕、あれ苦手なんですよね。
小学校の頃の通学路に「通りゃんせ」のメロディーが流れる信号機があったんです。
いつもは友達と帰っていたんですけど、その日はクラブ活動で遅くなって1人で帰っていました。
押しボタンを押して、僕は信号が変わるのを待っていました。
周りには誰もおらず、車もいませんでした。
信号が青に変わって、あの「通りゃんせ」のメロディーが流れ始めます。
僕はそのメロディーを聞いて横断歩道を渡ろうとしましたが、足を止めました。
ズズッ……ズズッ……
と後ろから何かを引きずる音が聞こえてきたのです。
僕はすごく嫌な感じがして、その場で固まってしまいました。
その音は僕の横を通り過ぎ、横断歩道を渡って行きます。
姿は見えませんでしたが、音だけが横断歩道を渡って行くのです。
僕は音が去っていくのを待って、全速力で遠回りをして家まで帰りました。
あのメロディーを聞いて道を渡るのって生きた人間だけじゃないんですよ。
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