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Vライバーになろう!!!!

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新作になったらいいなの宣伝。
現段階キャラデザです。タイトルも考えてません。
Vライバーの中に触れるので地雷な方注意!なんでも許せる方…


初期設定なので変わる可能性ありです。そもそも書けるか分かりません。
書いてるもの大体ゆうみおのキャラを軸にしてる気がする。


主人公 雨橋涼乃(あまはし すずの)
Vライバー『天橋みやこ』として活動を始めた18歳。会話することも歌うこともゲームすることも苦手。大人しい性格なのに思ったことをズバズバ言いがちで高校生活では浮いていた。

天橋みやこ
黒髪ミドルツインテールに垂れたうさ耳が特徴のVライバー。
涼乃と同じく無表情で冷たくて不器用。


北上紗夜(きたがみ さよ)
Vライバー『北瀬紗雪』で活動する17歳。
反抗期真っ只中で素直じゃないところがあるが子供の頃から人を笑わせるのが大好きでそれを活かしたいと考えている。そんな中Vライバーという存在を知って挑戦している。

北瀬紗雪
人を笑顔にするのが大好きなアイドル的存在。
そこそこ名の知れたVライバーで、天真爛漫でキラキラしている。
表情豊かな自分を引き立たせる為に全く笑わないみやこに目を付ける。


上里玲雨(かみさと れう)
Vライバー『月見蛍』で活動する22歳。
涼乃が入社した会社で涼乃の先輩。
明るくてリーダーシップのある性格だが、昔はいじめにより不登校で暗い性格だった。
無自覚ドS。俳優の苗木悠真の大ファン。

月見蛍
ゲームが得意で主にゲーム実況をしている。
相棒としてよく一緒に配信をする司との絡みでファンからは「蛍ってドMっぽくない?」と言われドMキャラを取り入れている。


西川咲都(にしかわ さと)
Vライバー『西園寺司』として活動する22歳。
友達思いで世話焼きな性格で幼なじみの玲雨の世話を甲斐甲斐しく焼いている。
大学卒業後玲雨のいる会社に入社し4歳下の涼乃とは同期。
自覚ありのドMだがそれが周りにバレないように気を付けて生活している。


西園寺司
少女漫画から名前を取ってしまった咲都が王子様キャラで売り出しているVライバー。
咲都がゲームが苦手すぎる為必然的に司もゲームが苦手。蛍との配信でよく「司様ドSっぽい!!」と言われがちなので頑張ってドSを演じている。



霜月雪弥(しもつき ゆきや)通称ユキ
少年のような見た目をした25歳男性。
涼乃が入社した会社の先輩で配達の仕事をこなしている。
あまりに見た目が幼い事から小学生に間違われ配達中に近所の小学生からいじめられることもしばしば。
性格は温厚で優しく大人っぽい。Vライバーの事はよく分からないが後輩達が楽しそうなので陰ながら応援している。



木崎利香(きさき りか)
Vライバー『妃瑠樺』として活動する23歳。人事部に所属している。父親は会社の社長で利香は社長の一人娘。
ゴシック調の服を好み見た目はゴスロリっ娘だが性格は無邪気で幼い。ラーメンが好き。

妃瑠樺
性転換していて男性ではあるが中性的な見た目をしたVライバー。
性格はかっこ良い感じを目指していてファンは女性が多い。
たまに素が出てラーメン好きがバレて以降ギャップ萌えキャラとして人気。


咲都と玲雨がゆいく繋がりで雪弥が真冬っぽいショタです。


ーーー

【会話】

雨橋涼乃
サバサバしてる
「はぁ……それって悪いの貴方じゃないですか?」
「……知りません。それが陰口を言っていた人間に対する態度ですか」

かなり浮いてる、気を付けようとは思って努力し、就職後は少しましになった。

天橋みやこ
特に涼乃とキャラ変はしない。
「ゲームとか、あんまり得意じゃないんですけど…やってみます」
「リスナー増えないですね……、…何が駄目なんだろう」

そんな涼乃ちゃんみやこちゃんが努力しようとするお話です。



北上紗夜
年中反抗期。現役高校生。
「あんたなんか先輩呼びするわけないじゃない、先輩って呼ばれたいなら先輩らしいことすれば?」
「そんな生半可な気持ちで人気になりたいなんて本気で思ってるんだ…?この業界で?」

エンターテインメントに本気で取り組んでいる。

北瀬紗雪
皆のアイドル、明るくて感情豊か。
「こんゆきは!今日も皆を笑顔にしちゃう、皆のアイドル北瀬紗雪ですっ…!」
「え、このステージどうやってクリアするんだろう…ゆきなーの皆、一緒に頑張ろ!」
「まんまるさんスパチャありがと!いつも配信見てくれてるよね、ほんとうにありがと!」

挨拶とか決めるのむずい…


上里玲雨
接客業だしサービス精神とか強そう。
「そんなに力まなくていいよ、雨橋さんのペースで覚えていけばいいから」
「あ、それあと俺が全部やっておきます、モブ木さんお昼まだですよね、あと任せてください!」

引きこもり時代は人間のゴミって感じなら良い。

「俺は咲都みたいに世渡り上手でも頑張り屋でもないから。お前みたいな恵まれた勝ち組にはなれないんだよ」
「は?何、俺が悪いのかよ、……俺だってもっとましな人間になりたかったよ………」


元引きこもりで塞ぎがちなところは優馬とも共通点あるかなと思う。


月見蛍
ゲームが得意でドMキャラ。
初めはそのままの性格でゲームだけを楽しめるようにしていた。
「よしっ、ステージクリア!次はどんなステージかな……」
「司はほんとゲーム下手だよな、…っあはは、もっと俺を頼れよ、黙ってついてこればいいんだよ」
「ちょっと待ってちょっと待って俺の事馬鹿にしすぎ!もうやめろよなぁ…」



ちょっと亭主関白。たまに無意識にドSが出てしまうのでキャラがブレるけどリスナーは『それが崩されるのが良い!!』とドS口調にも好感触なのでもうなんでもいいかなと思い始めている。



西川咲都
落ち着いてる、世話焼き。
「なんだか緊張しますね、一緒に頑張りましょう」
「玲雨、玲雨の好きなお菓子。ちょっと頑張りすぎだよ、休憩しよう?」


Vライバーに関しては玲雨が持ってきた名前から良さげなものを選んだら「それ少女漫画の王子様キャラ」と言われ王子様キャラになった。

西園寺司
「えーっと、『お手をどうぞ、お姫様』…っあはは、この本リクエストしてくれたの、これが理由かなぁ」
「蛍はそういうとこあるよね、…駄目な子だなぁ」


ドS口調というものを練習している。



霜月雪弥
大人っぽい性格だけど見た目が子供っぽいから上手く決まらない。
「少しは先輩を頼っていいと思うよ、…うん、僕に任せて。」
「あ…えっと、あの、僕……小学生じゃない………」

Vライバーでは無い。




木崎利香
なんか楽しそう、幼女。
「きゃははー!なんかこの部署楽しそうだね!」
「パパに言えばクビにできるよ?どうする?する?」

とりあえず楽しければいいかなタイプ。

妃瑠樺
クールで中性的。
「そうだね、ボクはそれ、良い作戦だと思うな」
「優勝賞品……、…えっラーメン?!食べたい食べたい!」


たまに素が出る。





ーーー

【玲雨 咲都 と ゆいく】郁人side


「嘘…まさか、本物…それも学生時代の悠真さんにお会い出来るなんて…」

高校時代の僕達が社会人の玲雨さん達に会った。


「あ、あのっ、ずっとファンだったんです…!握手してくださいませんか?!」
「あ、はい いいですよ!未来の俺を推して下さりありがとうございます!」


果たしてこの展開にかなり驚いているのは僕だけなのか、


(未来の僕達を知る22歳に、18歳の僕達が会っている)


…もしかして何も考えてはいけないのかもしれない。


(この人達の世界の僕達って一体何歳なんだろう…)


まあとりあえず、



「会えて良かったね、玲雨」
「うん!怪しい女の言う事聞いて良かった!あの、これからも応援してます…悠真さん!」
「ありがとう!まだ芸能人じゃないけど!」


何やら満足そうなファンを横目に優馬に話しかけた。


「優馬…大丈夫?未来のネタバレされちゃってるけど」
「夢が叶ってることが分かって良かったよ……まあ、この回が終われば記憶消去されると思うけど」


記憶消去されるならまあいいかと落ち着き、この状況を受け入れることにした。



「えっと…名前、聞いてもいい?」

そう聞くと、黒髪桃目の子が
「上里玲雨です!悠真さんの大ファンです!」
目を輝かせて言った。

少し長めのアッシュグレーの髪をした子が
「西川咲都です。いきなりお邪魔してすみません。」
礼儀良く挨拶してくれた。


「玲雨さん、咲都さん。すごい大人っぽいですね」
「俺達の世界ではお2人の方が大人っぽいですよ!」


…あれ



「…僕も知ってる…の?優馬はテレビ出てるから分かるけど」
「テレビには出てないですけど、悠真さんのSNSでよく見かけます!…貴方は郁人さん、ですよね」


...



「優馬…なんで一般人のプライバシー保護出来ないの……」
「え、いや待ってそれ今の俺に言わないで…わかんないよぉ」泣



「でも、高校時代の俺でいいの?満足した?」
「満足って…もうそんなレベルじゃないですよ、本当に悠真さんのこと、尊敬してるんです。俺を引きこもり生活から卒業させてくれたきっかけの1つですから!」


玲雨さん、ほんとに優馬のこと好きなんだな…。


「……やめといた方がいいと思うけど」ボソ
「え?…でもありがとう、お陰でもっと頑張ろうって思えたよ」


優馬がそう言うと、玲雨さんは嬉しそうに笑った。





「頑張って下さい、悠真さん……!」





ーーー

【涼乃 ユキ と りせま】李世side


「わぁ…!似てますね、真冬と!」


白髪ショートに全体的に白っぽい見た目、……あと小さい。


「似てない……」
「似てる似てる!真冬の方がちょっぴり背が高いだけましだよ!」


なんのフォローか分かんないけど。



「ユキさんはこう見えて25歳なんです、ここでは最年長ですよ」
「そうなんですね、…ユキさん、ユキさんは真冬引き継ぎ無口タイプなんですか?」


ちょっとメタ的な言い方ではあるけど、そこが気になるところ………



「…無口……まぁ、仕事中はあんまり話さないかな……………」
「そうですかそうですか、わぁ~真冬っぽい……!」


これ、若干の煽りになるのかな……?


「……」怒
「あごめん気付いた?」

真冬には気付かれた。


「でもすごいです……若々しい見た目…ほっぺたなんて焼く前のパン生地みたいです……」モッチモチモッチモチ
「あぅ……」


…なんというか、



「小学生みたいです!」



笑顔でそう言うと、ユキさんが青ざめた顔をした。



「…あれ?地雷でした?」
「小学生じゃ……ない、……っ小学生じゃないです……」



…地雷かな?




「あははっ、ごめんなさーい」笑笑




とりあえず笑っとこうー……☆





ーーー

【澪と配信者】澪side


未来斗に『用事があって見れない配信』を代わりに見るように勧められた。


(ぶい…らいばー……)



あんまり詳しくないけど、未来斗の為にも見て目に焼き付けようと思った。


(夜8時から…あと30分だし、とりあえずお風呂入ろう)



お風呂に入って8時ちょうどに動画サイトを開く。


(あれ…なんか、始まってる…?)


画面に『準備中』と書かれていた。


(人が沢山…なんだろう、待機時間…?)


しばらくすると喋りだした。



『こんゆきは!今日も皆を笑顔にしちゃう、皆のアイドル北瀬紗雪ですっ…!』

金髪の女の子が挨拶した。


(こんゆきは……)

『うぽつ』
『うぽつです』


……うぽつ


なんなのかよく分からないけど、とりあえず皆言ってるから僕も言ってみる。


『うぽつありがとー、あ、ふためろさん初見かな?いらっしゃい!』


……僕のアカウント名(美優が決めた)が呼ばれた。


(おぉ…なにこれ……)



ちょっと楽しい。



『はい、ということで今回は、私北瀬紗雪の友達とコラボということで、お友達をお呼びしました!』


そう言うと紗雪さんの他の無言だったアバターが喋りだした。


『こんにちは!月見蛍です、今日は呼んでくれてありがとー!』

黒髪黄色メッシュのオッドアイの男。



『西園寺司です。今日は楽しんでいってください。』

金髪青目で王子様みたいな雰囲気の男。


『妃瑠樺。来てくれてありがとう。今日はよろしく』

ちょっとクールな感じのする、黒髪紫目の中性的な子。


『天橋みやこです。…よろしくお願いします』

そして少し無愛想なうさ耳の生えた低めツインテールの子。



『じゃあ今日はリスナーの質問に答えた後この前出たあのゲームをやっていこうと思います、大体1時間くらいでいこうかな』


とりあえずベッドに横になりながら、その配信を見てみる事にした。




『じゃあまずは生ぽん酢さんの質問……皆さんの得意分野を教えてください!』


……Vライバー達の得意分野。



『えー何が得意なんだろ……瑠樺は何かある?』
『ボクは…強いて言うなら、…ラーメンをいくらでも食べられること!』


…え



(この人クール系かと思ったけどなんか違う)

あとなんか、声が後半違かったような。



『瑠樺さんってたまにキャラ変わるよな』
『それ含めて瑠樺くんなんだよ、蛍は何が得意?』

今度は蛍さん。
蛍さんは自信満々に、


『俺は勿論ゲーム!…大体得意だけどパズルとか頭使うのはちょっと苦手かな。ゲームで俺の隣に立てる奴はいない!』


そう言った横で、司さんが



『さっすが蛍!元引きこもりなだけあってゲームに対する情熱が違う!』


なんて言ったら蛍さんが固まった。



『……いや、引きこもりじゃない今の俺はイケメンVライバーだから』
『え?あ、尊敬してるんだよ?蛍はすごいなって………』
『それは尊敬じゃない若干馬鹿にしてる!!』



……なんか、ちょっとだけどこの2人に既視感がある。



『あははっ、司は?』


司会役っぽい紗雪さんが話を戻した。



『え、…えっと…僕は、大した取り柄はないなぁ………』
『何言ってるの第三王子!!(設定)いいところいっぱいあるじゃない!多分!』


……第三王子…?



『蛍もそう思うでしょ?』
『あぁ!まず料理が得意。面倒見が良い。穏やかで優しい雰囲気、それから…『待って最後らへん得意分野じゃないじゃん…!!』』



……なんかすごく既視感。




『自信持てよ王子様っ!』ニコ!!
『王子様言わないでよぉ………』



…皆のキャラはまだあんまり掴めていなかったけど、とりあえずこの金髪青目の司さんは何となく分かった。


『あははっ、あ、じゃあ次はみや!』
『…!』


全く話さなかった黒髪の女の子に注目が集まった。



『あ…えっと、』



……なんとなくだけどこの人少し人見知りな感じがする。

(こういう喋るのが主な活動に向いてるのかな………)


……まぁ、詳しくないから分からないけど。


みやこさんが黙り込んでいると、コメント欄も少しざわついてきた。


『大丈夫?』
『無口キャラ?』


配信が静かになってしまったので大丈夫かと心配する声、初見らしい人はこういうキャラなのかと思っている声。


その静まり返った空気を、司会役の紗雪さんが止めてれた。



『みやはー、ちょっと口下手で無愛想!』
『……なっ』


…それは悪口じゃないかと思う一方で、蛍さん司さんが、


『そうそう!でも俺達の事いっつも考えてくれてる!』
『細かい事によく気付いてくれるし、たまに響く言葉も言ってくれるんだよね』


みやこさんの良い所をどんどんあげていった。


『ボクはみやこがいなかったら出来ない仕事…じゃなくて、…ゲームとか何かがあったと思う』

瑠樺さん、なんとなく現実世界の誰かと混ざってしまっている気がするのは気のせいだと思いたい。


『そうね、みやの存在って私達には大きいのよね、…みや、ありがと!』



………少しいい雰囲気。



『……!…皆、


それ得意分野じゃなくていいところです』



………




『あんた少しうるさいわね、私達のフォローをなんだと思ってんの』
『すみません……』


紗雪さんも少しキャラが変わったような………



『…紗雪さんは…得意分野ありますか?』


でも、場が和んできた。



『私かぁ……強いて言うなら歌かな……歌う事が大好き!』
『いい特技ですね、以上です』
『捻り潰すわよあんた』



仲が良いのか悪いのか分からない。





(未来斗に…なんて言おう)






ーーー

翌日。


「あー、なんかあの人達よく現実世界の何かと混じること、多いんだよな!」
「そうなんだ……仲良さそうだったよ」
「うんうん、なんか気になるキャラいた?」


未来斗になんとか報告したら、気になるキャラについて聞かれた。


「んー………分からない………」
「まあ1回見ただけじゃ分からないよな、簡単に言うと紗雪はアイドルタイプ、蛍はナルシストっぽい、司は王子様タイプで瑠樺はクールタイプ、……あと」
「あと?」


未来斗は少し考えてから、



「みやこは…まだちょっとキャラが掴めてないな、あの子最近配信始めた子だから」


あの黒髪の女の子。
口下手そうな子のことだった。


「あ……僕、その子は少し興味あるかも」
「え、ほんと?まだまだこれからって感じの子だけど………」
「なんか、親近感わいた」
「そっか、澪も口下手だもんな!」



...




「口下手じゃない」ペシ
「痛っ」






ーーー


まだまだキャラが掴めない………
以下 カップリングやR18っぽいものです。


ーーー


玲雨×咲都 れうさと

安定のカップリング。
なんでもかんでも尽くしてしまう咲都。
高校時代ある事情で引きこもっていた玲雨の家に毎日通ってた。
ゆいくみたいに喧嘩することはあんまり無いけど無意識にお互いを煽ることはあるかもしれない。

とにかく咲都が尽くしたがり(理由はある)で若干依存癖。玲雨はそれに流されてる。

Vでは蛍(玲雨)がドMっぽい、司(咲都)がドS。リアルではその逆になっている。
VとリアルでSM反対になるカップリング良いのではと思い出来た子達。


また玲雨、咲都、涼乃が社内勤務でよく話もする為涼乃とれうさとの絡みも多い。涼乃が良いキャラしてる。


高校時代の絡みが良いので小話……



ーーー

(玲雨side)


「玲雨、学校のプリント持ってきたよ」


毎日毎日俺の家に来るアッシュグレーの髪をした幼馴染。


「……」
「何その顔。なんか嫌なことでもあった?」


一日中部屋にいてゲームばかりしているから、人とどうやって話せばいいのか分からなくなってきていた。



「……別に、元からこういう顔」
「そっか。…明日は来れそう?」


少し間を開けてから、本題を話し始めた。


「行かない、…行きたくない」



俺はもう学校なんて行きたくない。
その意思は咲都だって充分分かっているはずだ。


それでもこうして毎日同じ質問をしてくるのは、本人の意思なのか、担任にでも頼まれているのか。


ベッドに寄りかかって座る俺の隣に、咲都が行儀よく座った。


「どうして?もう玲雨に嫌な思いさせるものは何も無いんだよ」
「…そういう事じゃないんだってば、咲都にはわかんないよ、人気者で自分に自信のある咲都には」


正直こんなの八つ当たりだって分かってる。咲都に当たったって何も変わらないのに。


咲都は少し悲しそうな顔をしたあと俯いて、小さな声で話し始めた。


「僕…自分に自信なんてないよ、人気者でもない。それに昔は違かったじゃん。玲雨はいつも皆の中心にいて、自分に自信だってあった、玲雨がいたから僕は…………」

「それってつまり今は中心にもいない、全く自信もない、そう言いたいんだろ」



こうなると止まらない、こんな自分が惨めで仕方なくて、不安定で最低な感情を咲都に全部当ててしまう。



「………玲雨」
「とにかく、もう俺は昔の俺みたいにはなれないから。咲都が何されようが助けられないから」



大切な親友の咲都にこんな俺から離れて欲しくて、それなのに俺には咲都しかいなくて、


離れて欲しいのに、これ以上迷惑なんてかけたくないのにすがってしまう。



結局俺は自分のことしか考えていなかった。




「……の?」
「は?」



でも、



「自分に自信が持てればいいの?」
「……え、」



それでもこの人は、こんな俺に向き合ってくれる。




「じゃあ、方法探す!玲雨が自信を取り戻せたら学校に来て!」




……少し、やり過ぎなくらいに。





「え……まって、咲都、?」
「絶対だからね、お邪魔しました…っ!」



咲都はすぐに部屋を出ていって、その後すぐに玄関のドアが開く音がした。




「えぇ……」





幼馴染の行動力、正直怖い。





ーーー


R18は引きこもり玲雨くん部屋から連れ出す為に色々しちゃおう☆や俺の為なら何でもするって言ったよな咲都くん☆など考えてます。

引きこもりは妄想しやすくて助かります。




もう1つは百合で梨香×涼乃

お気楽上司×冷めてる部下


ーーー

(涼乃side)


「また来たよーっ、…あれ、すずのんだけ?」


梨香さんは人事部でここには用はないはずなのによく来る。


「梨香さん。皆さんは猫探しに行きました、私は店番中です」
「なるほど、じゃあすずのんと2人きりだ」


そう言って当たり前のようにカウンターの奥に入ってきて、私の隣に座った。


「何しに来たんですか?私今忙しいです」
「見たらわかるよー、隣ですずのんの仕事見てる!」
「見てるだけなら手伝ってください」
「いーや♡」



……殴りたい。




「大体…ここに来るならその服やめてくれませんか、それじゃ私服です。お客さんに見られたらどうするんですか」
「だいじょーぶだいじょーぶ、そんなことよりすずのん!そこの字間違ってるよ」


制服制の職場にそぐわないクラシックロリィタを無視し、私の手元にある書類を指さした。



「ほらここ、漢字間違ってる」
「え、……あ、」



……この人がいなかったら気付かなかった。



「………アリガトウゴザイマス」
「ちょっとすずのんすごい顔してる、接客業にあるまじき表情だよ」



…まあ、話を戻して、



「貴方ですか?うちの会社の制服デザインしたの」
「んーん、ちゃんとした人に頼んだよ、ていうか流石に社長の娘でもそれは無理だよー」


彼女の言う通り、この人はこの会社の社長の一人娘。余程甘やかされて育ってきたのだろう。その結果はこの見てくれを見れば分かる。



「ちなみに会社できたの梨香産まれる前だから何も関与してない」
「…あ、じゃあユキさんの着てるお洋服もそのちゃんとした人が作ったんですか?」


ユキさん……うちの部署にいる配達担当の25歳男性。見た目が小学生並に幼い。


「……あ、それは梨香」
「………あぁ」



それなら少し納得出来た。以前ユキさんが配達時に着ている可愛い感じの服装に関して「無理矢理着させられてる、着なかったらクビ」と言っていた事が、かなり納得出来てしまった。


(この人に逆らったらクビ確定だからな………)




正直この人の服のセンスは好きじゃない。フリルやリボンばかりであまりにも甘すぎる。



「…すずのんも似合いそうだよね、作ってあげよっか?」
「なんとなくそう言われるの予想してました、結構です」


見るのも嫌なのに自分が着る、なんて言われたら失神してしまう。



しばらく会話という名の一方的なキャッチボールをしていたら、猫探しに行っていた玲雨さん達が帰ってきた。


「無事捕獲しましたー!梨香さんこんにちは!」
「れうっちこんにちは~!おつかれさま!」


梨香さんは立ち上がって、「じゃあ帰るね」と私に笑いかけた。


「あ…はい、お疲れ様です」
「梨香さんもう帰るんですか?」
「うん!人事部は暇じゃないからね~」


…いやかなり暇そうだったけど。



軽い足取りで玄関のドアを開け、最後ににこにこしながら手を振って店を出ていった。



「……なんなんでしょう、あの人」
「涼乃ってすごい好かれてるよな、梨香さんに」



……え





「誰にでもああじゃないですか?」
「ううん、涼乃が来る前はこんな頻繁にここ暇つぶしに使ってなかったよ、梨香さんの気を引くなんてすごいな!涼乃は」



……暇つぶしに支店に遊びに来る、なんて訳の分からない部分はともかく、



「そうなんですか………」



どうしてあの人が私を気に入ったのか、それには少しだけ興味が湧いた。




ーーー

カップリングとまではいきませんが涼乃のユキの組み合わせは個人的に癒されてます。

よく小学生に間違われるユキを救出する係になってる涼乃。


「どこ小だか知らないけどサッカーしようぜ!!!」
「その……勤務中だから、」
「YES soccer!!」
「え、え……」ビクビク


「見つけた…行きますよユキさん」
「あ……雨橋さん」
「誰あれ?」
「姉ちゃんじゃね?」





書けるか分からないけど乞うご期待ー……☆





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