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待ちに待ったトロール戦
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【ステータス】
名前 なし
種族 ハイ・ブラッドバット
レベル 23/30
体力 F
魔力 E
攻撃力 F
防御力 F
素早さ F
スキル
超音波:48
吸血:40
血牙
自己回復・血:20
自己強化・血:22
血液支配
(いいっすねぇ~)
この、ステータスが更新される瞬間が結構好きだ。成長を実感することができてとてもキモティー。
(そんでなんだっけ……あ、そうそうトロールだ)
ステータス確認を終えたらすぐにトロールに挑みに行く予定だったのだが、スキル進化のせいですっかり頭から飛んでしまっていた。
まあ、スキル進化はめちゃくちゃありがたかったんだけどね。スキルが進化したことで、更に勝率が上がっただろうし。
というわけで、今日はトロールに挑んで行こうと思っている。思わぬサプライズ進化でかなり時間が経ってしまったので、栄養補給をしたら出発である。
◇◇◇
トロール達は、その辺にいるゴブリンやオークとは少し違って少し奥の方に生息している。
洞窟だからどっちが手前でどっちが奥なんだかよくわからないが、下の階に降る階段に近い方を奥と呼んでいる。
(奥にいるってことは、やっぱそれだけ強いってことだよな)
トロールの生息地が近くなってきたので更に気を引き締めて進んでいると、遠くの方にトロールを発見。
しかし、何だかおかしい。横幅がデカすぎるような……?
【超音波】
(ーー!あっぶねぇ……)
あまりの横幅の広さに違和感を覚えたため、超音波で索敵を行ってみた。すると、横幅が広いのではなく3匹のトロールが横並びになっているだけだったことが判明した。
まあ結構遠いし、そこそこ暗いし見間違えても仕方ないだろう。挑んでいたら大変なことになっていただろうが、気づけたのでセーフ。
初戦から3匹同時は流石にレベチなので、天井をスイスイと高速移動することでトロール3匹に気づかれずに通り抜けることに成功した。
そうしてようやく、群れていないぼっちトロールを発見。
(ん? 石の棍棒?)
発見したはいいものの、石の棍棒を持っているハズレ個体だった。今まで見てきた敵は大抵が木の武器を持っていたので、石でできた武器は初めて見た気がする。
今まで運が良かったのか、それともこいつが珍しい個体なのか。なんにせよ木の武器よりも強力な武器を持っていることには変わりがないので、こいつも避けて普通のトロールを探す。
次に見つけたトロールは、正真正銘ぼっちで木の武器を持った一般トロールだった。
(やっとかよ……)
ここまで30分くらいかかったので、結構イライラが溜まっている。これで弱くて経験値も低かったら激おこ案件である。
【血液支配】【自己強化・血】
最初の1発は盛大に。自己強化を付与し、全力で制御した血の鉄球をブンブンと振り回す。
(これはすげえぞ……)
操血が血液支配へと進化したからか、いつもよりも制御が強く速度が速い。速度を極限まで高め、トロールへと放った。
制御や速度に力を割くとその分命中率が下がってしまうのが普通であるが、そこは持ち前の操作精度で微調整を重ねていく。
(っし! 完璧!)
狙いは完璧。寸分狂わずトロールの頭に血の鉄球は向かっていき……衝突の直前。更に制御をグッと固めることで威力を上昇させた。
(いけ!)
着弾。狙い通りトロールの頭部に衝突した血の鉄球は、速度を落とすことなくトロールの頭部を通過。その場に残されたのは、頭部を失ったトロールと、潰れたトマトのようになったトロールの頭部のみ。
(えぇ…….あっさり終わっちゃったじゃん)
ステータスを見てみるも、やはりレベルは上がっておらず。あっさり倒せてしまったことからして、トロールはおそらく雑魚モンスターだったのだろう。
まあ、こちらが警戒してオーバーキルをしてしまったのも問題だが。
(再生とかしてきてめっちゃ厄介なんだろうなとか思ってたんだけど……な?)
ステータスを閉じ、トロールの血を回収しに行こうと目線を向ける。すると、そこには倒したはずのトロールがおらず、新品のトロールが石を投げる構えを見せていた。
(ーー! 再生か!)
完全に油断していた。まさか頭部を潰したのに再生するとは。再生系のモンスターは頭部を潰せば再生しないという固定概念が俺の頭にはあったのだ。
これは、思ったよりも手強い相手なのかもしれない。警戒し投石に備えて血のバリアを張るも、トロールから放たれたソレは、ゴブリンの投石を思い出させる貧弱なストレート。
あっさり血のバリアによって弾かれ、気まずい雰囲気が漂った。
(ボケが! ビビらせやがって!)
血吸い放題!ドリンクバー入りまァァァァス!
◇◇◇
【ステータス】
名前 なし
種族 ハイ・ブラッドバット
レベル 23/30
体力 F
魔力 E
攻撃力 F
防御力 F
素早さ F
スキル
超音波:48
吸血:41
血牙
自己回復・血:20
自己強化・血:23
血液支配:1
名前 なし
種族 ハイ・ブラッドバット
レベル 23/30
体力 F
魔力 E
攻撃力 F
防御力 F
素早さ F
スキル
超音波:48
吸血:40
血牙
自己回復・血:20
自己強化・血:22
血液支配
(いいっすねぇ~)
この、ステータスが更新される瞬間が結構好きだ。成長を実感することができてとてもキモティー。
(そんでなんだっけ……あ、そうそうトロールだ)
ステータス確認を終えたらすぐにトロールに挑みに行く予定だったのだが、スキル進化のせいですっかり頭から飛んでしまっていた。
まあ、スキル進化はめちゃくちゃありがたかったんだけどね。スキルが進化したことで、更に勝率が上がっただろうし。
というわけで、今日はトロールに挑んで行こうと思っている。思わぬサプライズ進化でかなり時間が経ってしまったので、栄養補給をしたら出発である。
◇◇◇
トロール達は、その辺にいるゴブリンやオークとは少し違って少し奥の方に生息している。
洞窟だからどっちが手前でどっちが奥なんだかよくわからないが、下の階に降る階段に近い方を奥と呼んでいる。
(奥にいるってことは、やっぱそれだけ強いってことだよな)
トロールの生息地が近くなってきたので更に気を引き締めて進んでいると、遠くの方にトロールを発見。
しかし、何だかおかしい。横幅がデカすぎるような……?
【超音波】
(ーー!あっぶねぇ……)
あまりの横幅の広さに違和感を覚えたため、超音波で索敵を行ってみた。すると、横幅が広いのではなく3匹のトロールが横並びになっているだけだったことが判明した。
まあ結構遠いし、そこそこ暗いし見間違えても仕方ないだろう。挑んでいたら大変なことになっていただろうが、気づけたのでセーフ。
初戦から3匹同時は流石にレベチなので、天井をスイスイと高速移動することでトロール3匹に気づかれずに通り抜けることに成功した。
そうしてようやく、群れていないぼっちトロールを発見。
(ん? 石の棍棒?)
発見したはいいものの、石の棍棒を持っているハズレ個体だった。今まで見てきた敵は大抵が木の武器を持っていたので、石でできた武器は初めて見た気がする。
今まで運が良かったのか、それともこいつが珍しい個体なのか。なんにせよ木の武器よりも強力な武器を持っていることには変わりがないので、こいつも避けて普通のトロールを探す。
次に見つけたトロールは、正真正銘ぼっちで木の武器を持った一般トロールだった。
(やっとかよ……)
ここまで30分くらいかかったので、結構イライラが溜まっている。これで弱くて経験値も低かったら激おこ案件である。
【血液支配】【自己強化・血】
最初の1発は盛大に。自己強化を付与し、全力で制御した血の鉄球をブンブンと振り回す。
(これはすげえぞ……)
操血が血液支配へと進化したからか、いつもよりも制御が強く速度が速い。速度を極限まで高め、トロールへと放った。
制御や速度に力を割くとその分命中率が下がってしまうのが普通であるが、そこは持ち前の操作精度で微調整を重ねていく。
(っし! 完璧!)
狙いは完璧。寸分狂わずトロールの頭に血の鉄球は向かっていき……衝突の直前。更に制御をグッと固めることで威力を上昇させた。
(いけ!)
着弾。狙い通りトロールの頭部に衝突した血の鉄球は、速度を落とすことなくトロールの頭部を通過。その場に残されたのは、頭部を失ったトロールと、潰れたトマトのようになったトロールの頭部のみ。
(えぇ…….あっさり終わっちゃったじゃん)
ステータスを見てみるも、やはりレベルは上がっておらず。あっさり倒せてしまったことからして、トロールはおそらく雑魚モンスターだったのだろう。
まあ、こちらが警戒してオーバーキルをしてしまったのも問題だが。
(再生とかしてきてめっちゃ厄介なんだろうなとか思ってたんだけど……な?)
ステータスを閉じ、トロールの血を回収しに行こうと目線を向ける。すると、そこには倒したはずのトロールがおらず、新品のトロールが石を投げる構えを見せていた。
(ーー! 再生か!)
完全に油断していた。まさか頭部を潰したのに再生するとは。再生系のモンスターは頭部を潰せば再生しないという固定概念が俺の頭にはあったのだ。
これは、思ったよりも手強い相手なのかもしれない。警戒し投石に備えて血のバリアを張るも、トロールから放たれたソレは、ゴブリンの投石を思い出させる貧弱なストレート。
あっさり血のバリアによって弾かれ、気まずい雰囲気が漂った。
(ボケが! ビビらせやがって!)
血吸い放題!ドリンクバー入りまァァァァス!
◇◇◇
【ステータス】
名前 なし
種族 ハイ・ブラッドバット
レベル 23/30
体力 F
魔力 E
攻撃力 F
防御力 F
素早さ F
スキル
超音波:48
吸血:41
血牙
自己回復・血:20
自己強化・血:23
血液支配:1
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