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迷惑な決闘してたので、こっそり止めたったww
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動画を投稿し終え、ベンチでゆったりとしていると、何やら広場の奥の方から騒がしい声が聞こえてくるようになった。
子供が遊んでいるのかと思ったが、キャッキャとした声の聞こえる明るい雰囲気というより、ガヤガヤとした少し怪しげな雰囲気が感じられた。
【眼の悪魔】
訳ありかな。何が起きているのか気になり、浮かび上がってみてみることにした。
飛ばずに近づけって?それもそうなんだけど、お酒を飲んだからか、わざわざあそこまで近寄るのは面倒な気分なんだ。
あと、一部だけ変化させるのもめんどくさいので全身変化で。
「ああ、そらがきもちいい」
悪魔の翼であっという間に上空まで浮かび上がりると、眼の悪魔の能力で、なにが起きているのか見てみることにした。
なにやら、魔法系のスキル持ち同士が喧嘩しているようだな。
【遠眼】という眼の悪魔のスキルを使用して見えたのは、2人の人間の間を氷や雷などが飛び交っている光景だった。
ここ、魔法都市カステルは、魔法都市というだけあって、かなり魔法系スキルの技術が発展している。そのため、魔法学校なるものも存在すると小耳に挟んだ。
制服を着ているのを見るに、おそらくその魔法学校の生徒だろうな。
一般市民からしたらたまったもんじゃないだろう、魔法系スキルは火力が強いのにこんなただの広場でぶっ放されてしまえば、周りの建物などにも被害が行くかもしれない。
あの生徒たちを取り囲む大人たちもそれを理解しているのか、不安そうな顔で魔法の行先を目で追っている。全く、迷惑な子供達だ。
そういえば、魔法学校の生徒は貴族が多く、この街でも横暴を許されているので、貴族街や魔法街には近づかない方がいいとエレナちゃんから聞いたな。
「おっと」
1人の生徒が放った雷が、相手から逸れて市民のいる方に飛んでいった。危ないので、すぐさま魔法を消失させる。眼の悪魔の【消失眼】という能力だ。
というか、なぜ市民たちもあれを取り囲むのだろうか。普通に危ないし、離れた方がいいのではないかと思ってしまう。
その後もいくつか魔法を消失させていると、ようやく喧嘩が終わったようだ。
街を荒らすような行為をしたことを気にかけることもなく、貴族らしく馬車に乗って帰って行った。
ほんとうに迷惑な奴らめ、むしろ、魔力ごと消失させてやろうかと考えたほどに危ない行為だった。
【耳の悪魔】
詳細が気になるので、市民たちの声から情報を得ようと、眼の悪魔から耳の悪魔に切り替える。
肥大した耳によく声が入ってくるな。
ふむ。貴族の決闘は、勝ち負けをはっきりさせる必要があるらしく、大勢で見物するのが普通だそうだ。
しかし、今回は突発的に起こった決闘だったようで、近くにいる市民たちが見届ける必要があったらしい。なんでも、拒否すると処罰されるとか。
ランクでの差別は大したことないこの街でも、身分や能力での差別や上下関係はしっかりと存在するんだな。そりゃ、そうか。
気分が悪くなったので、今日はもう家に帰ることにした。
子供が遊んでいるのかと思ったが、キャッキャとした声の聞こえる明るい雰囲気というより、ガヤガヤとした少し怪しげな雰囲気が感じられた。
【眼の悪魔】
訳ありかな。何が起きているのか気になり、浮かび上がってみてみることにした。
飛ばずに近づけって?それもそうなんだけど、お酒を飲んだからか、わざわざあそこまで近寄るのは面倒な気分なんだ。
あと、一部だけ変化させるのもめんどくさいので全身変化で。
「ああ、そらがきもちいい」
悪魔の翼であっという間に上空まで浮かび上がりると、眼の悪魔の能力で、なにが起きているのか見てみることにした。
なにやら、魔法系のスキル持ち同士が喧嘩しているようだな。
【遠眼】という眼の悪魔のスキルを使用して見えたのは、2人の人間の間を氷や雷などが飛び交っている光景だった。
ここ、魔法都市カステルは、魔法都市というだけあって、かなり魔法系スキルの技術が発展している。そのため、魔法学校なるものも存在すると小耳に挟んだ。
制服を着ているのを見るに、おそらくその魔法学校の生徒だろうな。
一般市民からしたらたまったもんじゃないだろう、魔法系スキルは火力が強いのにこんなただの広場でぶっ放されてしまえば、周りの建物などにも被害が行くかもしれない。
あの生徒たちを取り囲む大人たちもそれを理解しているのか、不安そうな顔で魔法の行先を目で追っている。全く、迷惑な子供達だ。
そういえば、魔法学校の生徒は貴族が多く、この街でも横暴を許されているので、貴族街や魔法街には近づかない方がいいとエレナちゃんから聞いたな。
「おっと」
1人の生徒が放った雷が、相手から逸れて市民のいる方に飛んでいった。危ないので、すぐさま魔法を消失させる。眼の悪魔の【消失眼】という能力だ。
というか、なぜ市民たちもあれを取り囲むのだろうか。普通に危ないし、離れた方がいいのではないかと思ってしまう。
その後もいくつか魔法を消失させていると、ようやく喧嘩が終わったようだ。
街を荒らすような行為をしたことを気にかけることもなく、貴族らしく馬車に乗って帰って行った。
ほんとうに迷惑な奴らめ、むしろ、魔力ごと消失させてやろうかと考えたほどに危ない行為だった。
【耳の悪魔】
詳細が気になるので、市民たちの声から情報を得ようと、眼の悪魔から耳の悪魔に切り替える。
肥大した耳によく声が入ってくるな。
ふむ。貴族の決闘は、勝ち負けをはっきりさせる必要があるらしく、大勢で見物するのが普通だそうだ。
しかし、今回は突発的に起こった決闘だったようで、近くにいる市民たちが見届ける必要があったらしい。なんでも、拒否すると処罰されるとか。
ランクでの差別は大したことないこの街でも、身分や能力での差別や上下関係はしっかりと存在するんだな。そりゃ、そうか。
気分が悪くなったので、今日はもう家に帰ることにした。
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