18 / 35
2 恋の自覚
2-9 アレクセイと恋の相談
しおりを挟む
「よう、おっさん」
「なんだあアレク、今日はひとりか」
「わかってるくせに言うなよ、意地が悪いぞ。……くそ、酒が飲みてえ」
「オレは子供に酒は出さねえんだよ。ほれ、エクトーリアを飲んどけ」
アレクセイはグラスに注がれた黄金色の液体を、ぐっと飲み干す。空になったグラスを叩きつけると、ぐしゃり、片手で髪を乱した、
「なー……何で俺、振られたんだと思う?」
「うん? お前みたいな色男が、いつ、誰に振られたんだ?」
「おっさんの目の前で振られてただろうが! くっそ、からかいやがって」
苛立ちをあらわにするアレクセイの態度に、ディッケンは苦笑する。
「いやあ。オレにはそうは見えんかったけどなあ」
「おっさんがよく見てなかっただけだろ。……はあ、絶対『一緒に行く』って言うと思ったんだよ。なあおっさん、あんな態度取られたら、誰だってそう思うだろ?」
「あんな態度? よし、詳しく聞かせろ。ほれ、それはオレの奢りだ」
楽しげに目を細め、空いたグラスにおかわりのジュースを注いでから、ディッケンはカウンター内の椅子に腰掛ける。目の高さを合わせて覗き込むと、アレクセイはうつむいていた顔を上げた。
実の親に疎まれているアレクセイにとって、ディッケンは親代わりの存在だ。アレクセイは、彼にだけは全てを話せる。おおらかなディッケンは全てを聞いて、誰にも言わずに飲み込んでくれる。
国を出るため、婚約破棄をするための「恋人役」として、メイディを雇ったことから。楽しそうにするメイディの瞳を見て、自分が恋を自覚したこと。
メイディを必要以上に巻き込むつもりはなくて、「恋人のふり」を続行しようとしたこと。けれど、身分にとらわれ、苦しい思いをしているメイディについ共感し、その内面に踏み込んでしまったこと。
「おおん? 人生、楽しいのが一番って、オレが言ってやったことじゃねえか」
「そうだよ、悪いか。メイディにも必要な言葉だと思ったんだよ」
「いやあ? そんな生意気な口利いてるくせして、オレの言葉を覚えてるなんて、めんこい奴だと思ってなあ」
大きな手のひらでぐしゃりと髪を撫で回されたアレクセイが、すねたように唇を尖らせる。
「うるせえ。俺の話を聞けよ」
「聞いてるって。さっさと話せ」
「それで、しばらくは『恋人のふり』の体裁で連れ回してたんだが……ふたりで、居たくなったんだよ。だから、誰にも会わねえようなデートを選んだ。メイディも楽しそうでさ……そんなん、俺に気があると思うだろ」
アレクセイは、整った爪先でカウンターの木目をいじる。
「自分から触ってくるし、抱きしめても嫌がらねえし、好きだって言ったら好きだって返してくるし、俺に会えて良かったとか言うし。気があると思うだろ」
「ほお? 告白したのか。頑張ったなあ、アレク」
「だろ! 俺、頑張ったんだよ。そんでさ、話の流れで『卒業後にランドルンに行くのはどうか』って話題が出たとき、あいつ『それも悪くないかな』って言ったんだよ! そんなもん、誘うしかねえだろ!」
だんだんと語気が荒くなるアレクセイの頭を、ディッケンは「落ち着け落ち着け」となだめながら撫で回す。
「お前は、彼女と一緒にランドルンへ行きたかったんだなあ」
「そうだよ。あいつは有能なんだから、ランドルンへ行けば楽しく暮らせるはずなんだ」
「そんなに上手くいくかねえ。お前と一緒にいたら、一生お尋ね者なんだぞ」
「……それならメイディは、ランドルンに着いたら自由にする」
「一緒に来いって言っといて、それは無責任すぎねえ?」
「……俺がいなくても、メイディなら上手くやれる」
「見知らぬ土地で、知り合いに放り出されて、ひとりで? あのお嬢、そんなに精神が強えのかあ」
「それは……ああもう、こんなこと考えても仕方ねえだろ、俺は振られたんだから!」
ディッケンは、撫でていた手のひらを拳の形にし、アレクセイの頭を軽く小突く。
「お嬢の人生を負う覚悟がねえのに、プロポーズじみたこと言ったてめえが悪い」
「……覚悟はある。俺は、メイディさえ良ければ、一生一緒に居たっていいと思ってる。あんな女、二度と出会える気がしねえ」
「おおう、お熱いこって。そんなら、てめえに人生を賭ける覚悟を決めさせる前に、プロポーズしたてめえがやっぱり悪いな。『急に言われても』って言ってただろ、お嬢。急すぎんだよお前、心の準備もさせずに、しかもこんなとこ連れてきやがって」
ディッケンはばんばん、とカウンターを叩く。
「見ろよこのカウンター。酒やら親父どものツバやらが染みてこんなに汚ねえんだぜ。どこのお嬢が、こんな汚い店でプロポーズされたいと思うんだよ! 馬鹿か!」
「おっさんが居れば、その後の話が早いじゃねえか!」
「そんなとこで効率を求めんなよ! 女を落とすんならなあ、雰囲気づくりは必須なんだよ。オレがマルゴを落としたときなんか、それはもう、気合い入れたもんよ。わざわざサムル亭を予約してなあ……」
「その話はいい。おっさんの女遊びには興味ねえ」
「興味あれよ! 健全な男子だろ、お前!」
「熟女にも興味ねえ。……でも、そうだな、ありがとうおっさん。頭が冷えたわ」
残っていたエクトーリアジュースを飲み干したアレクセイの瞳は、青く涼やかに凪いでいる。
「急すぎたのは間違いねえ。よく考えたらあいつ、恋愛なんてさっぱりだから、本で勉強させたんだった」
「……そうなのか? それはまた、ぶっ飛んだ女だなあ」
「そうなんだよ。だから、もっとしっかり話してやらなきゃいけなかったんだ。待ってろよおっさん、また報告しにくる」
「おうよ」
空になったグラスを受け取り、ディッケンはにやりと笑う。
「初恋ってのあ、成就しねえから美しいんだぜ」
「うるせえな。美しさなんていらねえんだよ」
立ち上がったアレクセイは、くたびれた上着をはおり、出がけに振り向く。
「美しく生きるより、楽しく生きたほうがいいんだろ」
そう言い残して、ぱたんと扉が閉じる。残されたディッケンは、ごつごつした指で顎を撫でた。日焼けした目尻に、深い皺が現れる。どこか遠い目をして、アレクセイが消えていった扉を眺めるのだった。
「なんだあアレク、今日はひとりか」
「わかってるくせに言うなよ、意地が悪いぞ。……くそ、酒が飲みてえ」
「オレは子供に酒は出さねえんだよ。ほれ、エクトーリアを飲んどけ」
アレクセイはグラスに注がれた黄金色の液体を、ぐっと飲み干す。空になったグラスを叩きつけると、ぐしゃり、片手で髪を乱した、
「なー……何で俺、振られたんだと思う?」
「うん? お前みたいな色男が、いつ、誰に振られたんだ?」
「おっさんの目の前で振られてただろうが! くっそ、からかいやがって」
苛立ちをあらわにするアレクセイの態度に、ディッケンは苦笑する。
「いやあ。オレにはそうは見えんかったけどなあ」
「おっさんがよく見てなかっただけだろ。……はあ、絶対『一緒に行く』って言うと思ったんだよ。なあおっさん、あんな態度取られたら、誰だってそう思うだろ?」
「あんな態度? よし、詳しく聞かせろ。ほれ、それはオレの奢りだ」
楽しげに目を細め、空いたグラスにおかわりのジュースを注いでから、ディッケンはカウンター内の椅子に腰掛ける。目の高さを合わせて覗き込むと、アレクセイはうつむいていた顔を上げた。
実の親に疎まれているアレクセイにとって、ディッケンは親代わりの存在だ。アレクセイは、彼にだけは全てを話せる。おおらかなディッケンは全てを聞いて、誰にも言わずに飲み込んでくれる。
国を出るため、婚約破棄をするための「恋人役」として、メイディを雇ったことから。楽しそうにするメイディの瞳を見て、自分が恋を自覚したこと。
メイディを必要以上に巻き込むつもりはなくて、「恋人のふり」を続行しようとしたこと。けれど、身分にとらわれ、苦しい思いをしているメイディについ共感し、その内面に踏み込んでしまったこと。
「おおん? 人生、楽しいのが一番って、オレが言ってやったことじゃねえか」
「そうだよ、悪いか。メイディにも必要な言葉だと思ったんだよ」
「いやあ? そんな生意気な口利いてるくせして、オレの言葉を覚えてるなんて、めんこい奴だと思ってなあ」
大きな手のひらでぐしゃりと髪を撫で回されたアレクセイが、すねたように唇を尖らせる。
「うるせえ。俺の話を聞けよ」
「聞いてるって。さっさと話せ」
「それで、しばらくは『恋人のふり』の体裁で連れ回してたんだが……ふたりで、居たくなったんだよ。だから、誰にも会わねえようなデートを選んだ。メイディも楽しそうでさ……そんなん、俺に気があると思うだろ」
アレクセイは、整った爪先でカウンターの木目をいじる。
「自分から触ってくるし、抱きしめても嫌がらねえし、好きだって言ったら好きだって返してくるし、俺に会えて良かったとか言うし。気があると思うだろ」
「ほお? 告白したのか。頑張ったなあ、アレク」
「だろ! 俺、頑張ったんだよ。そんでさ、話の流れで『卒業後にランドルンに行くのはどうか』って話題が出たとき、あいつ『それも悪くないかな』って言ったんだよ! そんなもん、誘うしかねえだろ!」
だんだんと語気が荒くなるアレクセイの頭を、ディッケンは「落ち着け落ち着け」となだめながら撫で回す。
「お前は、彼女と一緒にランドルンへ行きたかったんだなあ」
「そうだよ。あいつは有能なんだから、ランドルンへ行けば楽しく暮らせるはずなんだ」
「そんなに上手くいくかねえ。お前と一緒にいたら、一生お尋ね者なんだぞ」
「……それならメイディは、ランドルンに着いたら自由にする」
「一緒に来いって言っといて、それは無責任すぎねえ?」
「……俺がいなくても、メイディなら上手くやれる」
「見知らぬ土地で、知り合いに放り出されて、ひとりで? あのお嬢、そんなに精神が強えのかあ」
「それは……ああもう、こんなこと考えても仕方ねえだろ、俺は振られたんだから!」
ディッケンは、撫でていた手のひらを拳の形にし、アレクセイの頭を軽く小突く。
「お嬢の人生を負う覚悟がねえのに、プロポーズじみたこと言ったてめえが悪い」
「……覚悟はある。俺は、メイディさえ良ければ、一生一緒に居たっていいと思ってる。あんな女、二度と出会える気がしねえ」
「おおう、お熱いこって。そんなら、てめえに人生を賭ける覚悟を決めさせる前に、プロポーズしたてめえがやっぱり悪いな。『急に言われても』って言ってただろ、お嬢。急すぎんだよお前、心の準備もさせずに、しかもこんなとこ連れてきやがって」
ディッケンはばんばん、とカウンターを叩く。
「見ろよこのカウンター。酒やら親父どものツバやらが染みてこんなに汚ねえんだぜ。どこのお嬢が、こんな汚い店でプロポーズされたいと思うんだよ! 馬鹿か!」
「おっさんが居れば、その後の話が早いじゃねえか!」
「そんなとこで効率を求めんなよ! 女を落とすんならなあ、雰囲気づくりは必須なんだよ。オレがマルゴを落としたときなんか、それはもう、気合い入れたもんよ。わざわざサムル亭を予約してなあ……」
「その話はいい。おっさんの女遊びには興味ねえ」
「興味あれよ! 健全な男子だろ、お前!」
「熟女にも興味ねえ。……でも、そうだな、ありがとうおっさん。頭が冷えたわ」
残っていたエクトーリアジュースを飲み干したアレクセイの瞳は、青く涼やかに凪いでいる。
「急すぎたのは間違いねえ。よく考えたらあいつ、恋愛なんてさっぱりだから、本で勉強させたんだった」
「……そうなのか? それはまた、ぶっ飛んだ女だなあ」
「そうなんだよ。だから、もっとしっかり話してやらなきゃいけなかったんだ。待ってろよおっさん、また報告しにくる」
「おうよ」
空になったグラスを受け取り、ディッケンはにやりと笑う。
「初恋ってのあ、成就しねえから美しいんだぜ」
「うるせえな。美しさなんていらねえんだよ」
立ち上がったアレクセイは、くたびれた上着をはおり、出がけに振り向く。
「美しく生きるより、楽しく生きたほうがいいんだろ」
そう言い残して、ぱたんと扉が閉じる。残されたディッケンは、ごつごつした指で顎を撫でた。日焼けした目尻に、深い皺が現れる。どこか遠い目をして、アレクセイが消えていった扉を眺めるのだった。
0
お気に入りに追加
83
あなたにおすすめの小説
【完結】探さないでください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
私は、貴方と共にした一夜を後悔した事はない。
貴方は私に尊いこの子を与えてくれた。
あの一夜を境に、私の環境は正反対に変わってしまった。
冷たく厳しい人々の中から、温かく優しい人々の中へ私は飛び込んだ。
複雑で高級な物に囲まれる暮らしから、質素で簡素な物に囲まれる暮らしへ移ろいだ。
無関心で疎遠な沢山の親族を捨てて、誰よりも私を必要としてくれる尊いこの子だけを選んだ。
風の噂で貴方が私を探しているという話を聞く。
だけど、誰も私が貴方が探している人物とは思わないはず。
今、私は幸せを感じている。
貴方が側にいなくても、私はこの子と生きていける。
だから、、、
もう、、、
私を、、、
探さないでください。
わたしとの約束を守るために留学をしていた幼馴染が、知らない女性を連れて戻ってきました
柚木ゆず
恋愛
「リュクレースを世界の誰よりも幸せにするって約束を果たすには、もっと箔をつけないといけない。そのために俺、留学することにしたんだ」
名門と呼ばれている学院に入学して優秀な成績を収め、生徒会長に就任する。わたしの婚約者であるナズアリエ伯爵家の嫡男ラウルは、その2つの目標を実現するため2年前に隣国に渡りました。
そんなラウルは長期休みになっても帰国しないほど熱心に勉学に励み、成績は常に学年1位をキープ。そういった部分が評価されてついに、一番の目標だった生徒会長への就任という快挙を成し遂げたのでした。
《リュクレース、ついにやったよ! 家への報告も兼ねて2週間後に一旦帰国するから、その時に会おうね!!》
ラウルから送られてきた手紙にはそういったことが記されていて、手紙を受け取った日からずっと再会を楽しみにしていました。
でも――。
およそ2年ぶりに帰ってきたラウルは終始上から目線で振る舞うようになっていて、しかも見ず知らずの女性と一緒だったのです。
そういった別人のような態度と、予想外の事態に困惑していると――。そんなわたしに対して彼は、平然とこんなことを言い放ったのでした。
「この間はああ言っていたけど、リュクレースと結んでいる婚約は解消する。こちらにいらっしゃるマリレーヌ様が、俺の新たな婚約者だ」
※8月5日に追記させていただきました。
少なくとも今週末まではできるだけ安静にした方がいいとのことで、しばらくしっかりとしたお礼(お返事)ができないため感想欄を閉じさせていただいております。
お前なんかに会いにくることは二度とない。そう言って去った元婚約者が、1年後に泣き付いてきました
柚木ゆず
恋愛
侯爵令嬢のファスティーヌ様が自分に好意を抱いていたと知り、即座に私との婚約を解消した伯爵令息のガエル様。
そんなガエル様は「お前なんかに会いに来ることは2度とない」と仰り去っていったのですが、それから1年後。ある日突然、私を訪ねてきました。
しかも、なにやら必死ですね。ファスティーヌ様と、何かあったのでしょうか……?
私は何も知らなかった
まるまる⭐️
恋愛
「ディアーナ、お前との婚約を解消する。恨むんならお前の存在を最後まで認めなかったお前の祖父シナールを恨むんだな」 母を失ったばかりの私は、突然王太子殿下から婚約の解消を告げられた。
失意の中屋敷に戻ると其処には、見知らぬ女性と父によく似た男の子…。「今日からお前の母親となるバーバラと弟のエクメットだ」父は女性の肩を抱きながら、嬉しそうに2人を紹介した。え?まだお母様が亡くなったばかりなのに?お父様とお母様は深く愛し合っていたんじゃ無かったの?だからこそお母様は家族も地位も全てを捨ててお父様と駆け落ちまでしたのに…。
弟の存在から、父が母の存命中から不貞を働いていたのは明らかだ。
生まれて初めて父に反抗し、屋敷を追い出された私は街を彷徨い、そこで見知らぬ男達に攫われる。部屋に閉じ込められ絶望した私の前に現れたのは、私に婚約解消を告げたはずの王太子殿下だった…。
婚約解消された私は醜い公爵令息と婚約することになりましたが、今の方が断然幸せです。
しあ
恋愛
突然、婚約者である第2王子のルーファス様から手紙が届く。
内容は、真実の愛を見つけたので婚約解消をして欲しい、そして婚約者が居なくなる君にはワーズス公爵家の一人息子と婚約させてやる。との事。
容姿が良くないと噂されているワーズス公爵家の一人息子と婚約ですか。
いいですわ。むしろ、婚約解消は前々から望んでいたことですし、有難くこのご提案を受け入れますわ。
提案を勝手に受け入れたことでお父様からの家を追い出されましたが、婚約者となってくださったワーズス様に泊めていただけたので問題ありませんわ。
婚約早々屋敷を尋ねることになったのは予想外ですが、煩わしい人達と離れることが出来たので、好きに過ごさせて頂こうと思います。
私と結婚したくないと言った貴方のために頑張りました! ~帝国一の頭脳を誇る姫君でも男心はわからない~
すだもみぢ
恋愛
リャルド王国の王女であるステラは、絶世の美女の姉妹に挟まれた中では残念な容姿の王女様と有名だった。
幼い頃に婚約した公爵家の息子であるスピネルにも「自分と婚約になったのは、その容姿だと貰い手がいないからだ」と初対面で言われてしまう。
「私なんかと結婚したくないのに、しなくちゃいけないなんて、この人は可哀想すぎる……!」
そう自分の婚約者を哀れんで、彼のためになんとかして婚約解消してあげようと決意をする。
苦労の末にその要件を整え、満を持して彼に婚約解消を申し込んだというのに、……なぜか婚約者は不満そうで……?
勘違いとすれ違いの恋模様のお話です。
ざまぁものではありません。
婚約破棄タグ入れてましたが、間違いです!!
申し訳ありません<(_ _)>
【本編完結】はい、かしこまりました。婚約破棄了承いたします。
はゆりか
恋愛
「お前との婚約は破棄させもらう」
「破棄…ですか?マルク様が望んだ婚約だったと思いますが?」
「お前のその人形の様な態度は懲り懲りだ。俺は真実の愛に目覚めたのだ。だからこの婚約は無かったことにする」
「ああ…なるほど。わかりました」
皆が賑わう昼食時の学食。
私、カロリーナ・ミスドナはこの国の第2王子で婚約者のマルク様から婚約破棄を言い渡された。
マルク様は自分のやっている事に酔っているみたいですが、貴方がこれから経験する未来は地獄ですよ。
全くこの人は…
全て仕組まれた事だと知らずに幸せものですね。
浮気されたならやり返す
そいみるくてぃー
恋愛
婚約者が浮気をしていた。相手の女は将来を誓いあったと触れ回っているらしい。
そっちがその気なら私は婚約者より上の男と浮気してやります。貴方よりいい男に見初められるいい女だと思い知るがいい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる