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2章 フィリスは何も知らない

2-5 フィリスは何も知らない

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「あ、ごめんなさ」
「謝んなくていーよおフィリちゃん、荷物を盗ろうとしてんだからあ」
「盗ろうと……?」
「あたし達金目のものなんて何にも持ってないのに、よくやるよねえ」

 人通りはそう多くはない印象だが、やたらと前後から来る人にぶつかってしまう。その度に謝っていたフィリスを遂に制したリサが、肩をすくめて皮肉な笑いを浮かべた。
 彼女はディルから預かったお金を持っているはずだが、フィリスもさすがにそれを口に出すことはしなかった。ここはあまりにも殺伐としている。金を持っている、などと口にしていい雰囲気ではない。

(本当に、何なの、ここ……)

 この頃には、フィリスはここが自分の生まれ育った国とは違う、知らない場所だということを理解していた。
 通りを進んでも辺りは薄い瘴気に満たされており、それがあらゆる人や物に影響を与えている様子が伺える。人々は皆どこか病んだ顔つきをしているし、目につくものには全て腐食の気配がある。瘴気が薄いゆえにその進行は緩やかなようだが、どう見てもここは人の暮らすべき場所ではなかった。

「邪魔、どいて。……こんにちはーあ」

 ある家の前で、うずくまっていた人を蹴ってどかしたリサが、扉を開けて中へ入る。忍びなくて小さく頭を下げながらフィリスは後に続いて入った。

「よう、嬢ちゃん。久々じゃねえか」

 カウンターの向こうで出迎えたのは、破れた服の袖から覗く腕の筋肉が隆々とした男だった。鼻下にもさもさ生えた髭が、彼が喋るのに合わせてもぞもぞ動く。

「まーねえ。ディルさんのお使いで来たよお」
「そっちの嬢ちゃんは? 珍しい顔だな」
「フィリちゃんだよ。あたしの友達」
「こ、こんにちは」
「うん? ……城に居たっけか、こんな奴」

 強面の男にまじまじと見られ、フィリスの肩はきゅっと強張った。

「そんなことよりさあ! 買い物に来たの、早くしてよお」
「おう、すまねえすまねえ。何が入り用だ」
「モンナッツの実。あるだけ買うってさあ」
「モンナッツな」
「あと、余ったお金で髪油頂戴」
「悪いが、モンナッツは今日入荷したとこなんだよ。あの爺さん、どうやって掴んでんのかいつも入荷して直ぐ使いを寄越しやがる。髪油は精々ひとすくいくらいだぜ、残念だったな」
「はあ? 最悪う。はい、お代ね」
「そんじゃ、持ってくるわ」

 店主は一旦、店の奥へ消える。戻ってきた彼は、膨らんだ袋をリサに手渡す。

「また来いよな!」
「あたしは来たくないんだけどお」

 ほんの少しの滞在時間だった。リサは受け取った袋を服の下にしまってから、さっと店を出る。足早に家の間の隙間へ入り込み、奥へ奥へ進むうち、ぶわっと瘴気が濃くなった。ここまで濃いと人は住めないようで、ごみごみと密集していた家は一気になくなる。

「はーあ、疲れましたねえ。帰りましょ、フィリス様。お使いはおしまいですう」

 リサがいつも通りの口調に戻ったので、フィリスはほっとして肩の力を抜く。

「……ありがとうございました、リサさん」
「いーえ、フィリス様のお役に立てるならいいんですう。でもディルさんには文句言わないといけませんね、お小遣いが少なすぎますーって」
「あの……先程の街は、いったい何だったんですか」

 瘴気の中でほっとする日が来るなどと思いもしなかった。安堵で、漸くフィリスの頭が先程見たものを整理し始める。

「あれ、言わなかったですっけ? ノディラ王国のー、リム公爵領のー、サディロ街ってことですよお」
「ノディラ王国……」
「ネフィリア王国とは逆側にあるんですよお。あたし達魔人は、外で暮らす時はサディロ街から始めるんですう」

 気付けば、矢印の看板があるところまで進んでいた。矢の向く方とは反対に、看板を追って来た道を帰る。

「お城は広いけど皆が住めるほど広くはないんで、角が隠せるあたしは本当は出なきゃいけないんですよねえ。……でも、あの街で暮らすのは嫌じゃないですかあ。嫌がってる子も多いんですう」
「その気持ちは、わかります」

 すれ違う人皆が生気を失っており、恵まれた者から何かを奪い取ろうという悪意に満ちた街。自分の身を悪意から守るために気を張り続ける生活を想像するだけで、フィリスの胸は重くなる。

「……他の街で暮らすことはできないんですか?」
「絶対やめろって言われますう。ネフィリア王国なんて行った日には、見つかって殺されちゃうって聞きましたよお。フィリス様、あたしが住み始めても目立たない街、どっかに知りません? 角は隠すのでー」
「それは……うーん、難しいかもしれません。他の街から来た人ってそれだけで目立つので……」

 街を跨いで引っ越しをすること自体、ほとんどない。どこから来たのか、どんな人となりか噂されるだろうし……素性を探られて万が一魔人だとばれでもしたら、阿鼻叫喚の騒ぎになるだろう。

「殺されは、しないと思いますけど……捕まりはするかもしれません」
「何にも悪いことしてないのに? それじゃあ困りますねえ」
「……そうですね」

 何も悪いことをしていない、と言われると反応に困る。魔獣は、魔王城のほうから送り込まれるのだ。魔獣と戦っている騎士も、魔獣の被害を受けた人々も、魔人を敵だと見なすだろう。その点においては、フィリスも然りである。

「サディロ街はあんなだから、あたし達が城から出て暮らしに混ざっても、誰も気づかないんですってえ」
「……なるほど」

 全体的に余裕のないあの街ならば、そういうこともあるだろう。リサの説明に漸く合点が行き、フィリスは頷いた。

「ライラ様が言うには、サディロ街の向こうは瘴気も薄くて、賑やかで楽しい街もあるらしいんですよお。でも街の外に出るためには、サディロ街の中でちゃんと信用を得ないといけないらしくってー、それが難しいらしいんですう」
「……あの街で信用を得るのは、難しそうですね」
「ですよねえ。街の外は見てみたいけど、それまで何年もサディロ街で暮らすのは絶対嫌なんですう。……でもシルヴァン様は優しいから、あたしみたいな魔人もお城に置いてくれるんで、今も働かせてもらってるんですよう」
「……そうなんですね。お優しい」
「そう、優しいんですよう」

 シルヴァンは自分を慕う者に優しい、と言っていたのはグレアムだったか。リサの話を聞き、そのことを思い出す。
 全体のために一部の犠牲に目を瞑る、というのはよくあることだ。戦場でもかつては、部隊全体を助けるため、大怪我を負った者を見捨てて魔獣から逃げたことがあったという。聖女が戦線に立つようになってからそのような悲劇は著しく減ったので、聖女は戦場に赴かなければならないのだとフィリスは教わった。
 ディルが前に、城で働く全員に仕事を割り振るためには、魔導具など要らないのだと言っていたことも思い出す。城に居なければならない者達の生活を守るために一部の犠牲に目を瞑るという判断もあり得ただろうに、リサやその他の者を城に住まわせ続けているシルヴァンは、確かに優しい王だと言えよう。

(それなら、ネフィリアと和解して、魔人を受け入れてもらえるようにした方が良さそうなのに……)

 フィリスが目にしたサディロ街でのひどい暮らしに比べれば、ネフィリアのどこへ行っても快適な生活ができるはずだ。何か理由があるのだろうか。よくわからなくて、フィリスは小さく首を傾げる。

「着きましたね、フィリス様。本当にお疲れ様でしたあ」
「リサさんこそ……私の我儘に付き合ってくださって、ありがとうございます」
「これ買ってきたらもっと美味しいクッキーが焼けるって、ディルさんに聞きましたよお。そしたらあたしのクッキーは、他の人の倍にしてくださいー」
「ふふ、わかりました」
「やったあ、楽しみにしてますねえ。それじゃ、戻って着替えましょうかあ」

 厨房の勝手口を開くと、相変わらずの賑やかな調理音が溢れてくる。聞き慣れた音に、フィリスはほっとした。ここまで無事に帰って来られた。そのことに心底安心するくらい、サディロ街は異質な雰囲気の場所だった。

「お帰りになりましたね、お二人とも。無事に買えましたか」
「買えましたよお。入荷したてらしくって、貰ったお金はほとんどモンナッツに消えちゃいましたあ。あたしの髪油はひとすくいしか買えなかったんですよう」
「どれどれ……おお、良いですね。あそこは品物が悪くなるのが早いですから、これだけ立派なモンナッツが手に入ったのは運が良いですよ」
「あたしの話聞いてましたあー? もうっ。あたしとフィリス様は、一旦着替えてきますう」
「わかりました。ぼくはこれを粉にしていますから、お嬢さんの支度が終わったら下りてきてくださいね」

 モンナッツをディルに渡し、リサと共に自室へ帰る。肌に付けた埃は洗い落とした方が良いとのことで、さっと風呂で流す。サディロ街の嫌な空気を流してさっぱりした体で厨房へ向かった。

「作り方は今までとそう変わりませんが、このモンナッツパウダーをたっぷり入れてくださいね。崩れやすくなりますから、生地も厚めにしましょう」
「わかりました」
「近くで見ているとつい話しかけたくなってしまいますから、今日はぼくはマレーナ達と一緒に作業をしていますね。成形の段階で、一旦声をかけてください。形を見ますから」

 今日こそはシルヴァンに振る舞わなければならないという気持ちは、自然とフィリスを無言にさせる。こくり、と頷きを返して材料と向き合った。
 もう何度も作った手順(必ずどこかで失敗していたが)をなぞるのは、そう難しいことではなかった。ディルは何だかんだ遠くから様子を見てくれていて、「モンナッツパウダーは今ですよ」とか「もう一度ふるっておきましょうか」などと声をかけてくれた。

「できた……!」

 そのおかげだろうか。焼き上がったジャムクッキーは、今までで一番輝いている気がした。

「素晴らしい焼き上がりですね、お嬢さん」
「ディルさんが教えてくださったおかげです。ありがとうございます」
「いえいえ。……食べてみるまでわかりませんから、味を見てみましょうか」
「ずるいぞディルじい、オレも食いたい~!」
「やめなさいよサム、そんな言い方」
「じゃあお前は食いたくないのかよ、マレーナ」
「それは……」
「ほーら! 食いたいよな、モンナッツパウダー入りのクッキー!」
「だってあれは、この後魔王さまが食べるのよ。あたしたちの分はないわ」

 きゃいきゃい騒ぐ厨房の子供達をちらりと見て、ディルは柔和な笑顔を浮かべる。

「どうしましょうか、お嬢さん」
「もちろん、皆で食べましょう。シルヴァン様だって、こんなにたくさんは食べないと思いますから」
「……だそうですよ。感謝して、味見させて頂きましょうね」

 ころんと丸い形をしたクッキーを、それぞれの手に配る。粗熱は取れたもののまだほんのり熱い焼き立てのクッキーは、たまらなく甘い香りがする。

「いただきます」

 声を揃えて口に放る。ふわっと優しい甘さが広がり、歯に触ってほろりと崩れる食感は、今まで作ったクッキーとは全くの別物だった。

「美味しい……!」

 ほろほろ解けた生地が、消えるように口の中でなくなる。食べ終わったあとも、甘さの余韻が口の中に残り、それがたまらなく幸せな気分にさせるのだ。

「お嬢さんの愛が込められていますから、こんなに優しい味わいなんですねえ。坊ちゃんもきっと喜びます。夕飯の時間に、デザートに添えて出させて頂きますね」
「いいんですか?」
「もちろん。……せっかく作ったのだから、食べた顔を見たいでしょう?」
「……! はいっ」

 フィリスは力強く頷く。見たい。この美味しいクッキーを食べた反応を。喜んでくれたら、それはとても嬉しい。

「楽しみですねえ。……ではこちらは一旦、お預かり致しますよ」
「……あっ、少し持って行ってもいいですか。リサさんのために」
「もちろんです」

 小袋にクッキーを分けてもらい、リサに土産として持っていく。リサと二人でクッキーを分け合い、まったりしたお茶の時間を楽しむと、そろそろ夕飯の時間であった。

「外に行ってきたようだな。グレアムから聞いた」
「はい、リサさんと一緒に」

 食事は、いつもシルヴァンと共にしている。遠い机の向こうに彼の顔が見えることにももう慣れた。大体は今日したことの報告、あとは食事の感想など他愛もない会話をしているばかりだったが、今日はシルヴァンの方から問いが投げかけられた。

「サディロ街へ行ってみて、どうだった」
「……びっくり、しました。皆さん暮らしが大変そうで……乱暴な雰囲気の方が、多かったものですから」

 悪し様に言ってはいけないと思いつつも、あの街の雰囲気を良いように表現することはできない。受けた衝撃をできるだけ言葉を選びながら説明すると、シルヴァンは「ふむ」と顎に手を添える。

「お前の暮らす国と比べて、どうか」
「ええと……ネフィリア王国には、あのように薄い瘴気がかかった街はないものですから、比較にならないかもしれませんが……そうですね、あれほど暮らしに困っている人は居ないと思います。仕事がない人や不慮の事故で家族を失った子供も、聖教会が拾い上げて暮らしを助けるので」

 幼い頃聖教会で暮らしていたフィリスは、その手伝いをよくしていた。食事を与え、教育を施し、仕事を探す。そうして人々は、感謝しながらひとり立ちして行くのだ。

「やはり……ノディラよりネフィリアの方が、暮らしやすいのだな」

 考えながら呟くシルヴァンの台詞に、「城を出る魔人が」と付くのはフィリスにもわかった。
 もしかして今、すごく大事な話をしているのでは?
 ふと頭をよぎった予感に、フィリスははっとする。
 シルヴァンは優しい魔王だと、リサもディルは言っていた。サディロ街のあまりの状況に城を出たくないと言ったら、城へ置いておいてくれる優しさがあると。しかし城には広さも仕事も限りがあり、人が増えれば色々と支障が出てくるはずだ。シルヴァンが、魔人達が喜んで出て行ける先を探しているとしたら。
 フィリスが伝えたいことを言うのは、今なのではないか。

「あの……」
「うん? 何だ」

 フィリスは、ごくんと唾を飲み込む。
 言い方には気をつけなければならない。これは、シルヴァンを思うがゆえ、彼が優しさを寄せる魔人達のために言うことである。

「リサさんが、城の外は気になるけれど、サディロ街では暮らしたくないと言っていました」
「だろうな。そのような者が多く、城に残っている」
「ディルさんも……角があるから出られないけれど、本当は外に出て新しいレシピを知りたいのだろうなと思いました」
「彼は研究熱心だからな。……何だ、突然」
「私は、リサさんやディルさんを連れて、自分の好きな店や場所を紹介できる日が来たらいいなと感じています」

 これは本心である。リサもディルもフィリスに良くしてくれた。彼らへの恩返しとして、自分の街を案内できたら良いのに、と感じたことは既に何度もある。

「……あっ! もちろん、シルヴァン様ともです」

 フィリスは慌てて付け足した。愛していると言っているのに、リサやディルに抱く感情をシルヴァンに感じないのはおかしい。怪しまれないための機転であった。

「お前は何を言いたい?」
「……シルヴァン様が戦いを終わらせてくだされば……そんな日が、来ると思うんです」
「…………」

 沈黙するシルヴァンが、青く冷たい瞳で真っ直ぐに見つめてくる。フィリスも、真っ直ぐに見つめ返した。
 先に揺れたのは、シルヴァンの瞳であった。瞳を伏せ、ふう、と小さくため息を吐く。

「俺が、戦いを終わらせる?」
「はい。魔獣をけしかけるのを止めてくだされば、人と魔人の対立もきっとなくなります。話してみれば、分かり合えると思うんです」
「魔獣をけしかけるのを止めれば、戦いが終わると?」
「はい、そう思います」

 フィリスは、真っ直ぐな瞳で肯定し続ける。シルヴァンはまた、小さくため息をついた。俯き、首を左右へ微かに揺らす。

「お前は何も知らないのだな」

 それは蔑みではなく、拒絶でもなくーー強いて言えば憐憫に響いた。

「何も知らないというのは……?」
「もうよい」

 話は打ち切られ、シルヴァンは食事に集中してしまう。

(何も知らないって、どういうこと……?)

 呆然としたフィリスの頭に、ただその言葉だけがぐるぐると巡る。ディルが持ってきたクッキーを食べて「美味い」と僅かにシルヴァンが微笑んだ折角の瞬間も、見逃してしまうほどだった。
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