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3 砂漠化の謎を探る
3-3.イリスの魔力量
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「水の撒き方に、決まりでもあるの?」
「どうして?」
「ニコが、少しずつしか、水を撒かないから」
ニコは、ある一定の範囲に満遍なく水を降らせると、次に進む、というやり方をしている。理由を聞いたら、彼はきょとんとしていた。
「できることをやっているだけだよ」
「全体に、一気に水を降らせればいいのに」
「そんなこと……いや、そっか。考えもしなかった」
いつの間にかニコは、「飛びながら水を撒く」という、ふたつの魔法を同時に操る術を獲得している。
「西側の壁一面に空気の膜を張れたんだから、規模としてはそう変わらないわ」
「そうでもないけど……」
じわ、と雨の区域が広がる。がく、と高度が下がった。
「おっと」
ニコが私の魔孔に手を当て、高度を上昇させる。
「降らす方に集中したいから、どこか、見下ろせるところに降りようかな」
「いいと思うわ。……あの、王城の屋根は?」
この辺りで一番高いのは、間違いなく王城である。最も高い屋根に腰掛けたら、全体が見渡せそうだ。
「それはさすがに怒られそうだけど……」
「でも、お城の屋根に座ってみたくない?」
お城の屋根は、三角錐の形をしている。へりが突き出していて、そこなら座れそうだ。
城の屋根に座って、脚をぶらぶらさせるなんて、魔法を使わないと、絶対にできない。
「……いいね。やってみよう」
絶対に怒られることでも、試してみたくなる。そんな瞬間も、あるのである。
「意外と、安定感があるね」
「ほんとね。遠くで見ているより、このへりの部分が広かったわ」
腰掛けるどころか、上に乗って座れるくらいには、屋根のへりには余裕があった。誤って落ちないように重心を気をつけながら、街を見渡す。
「こう見ると、全然違うのね……」
近くに見える王城の周辺は、美しい緑が輝いている。それに対して、視線を遠くに向けると、一面茶色い街が見える。
同じ王都だというのに、こんなに違うなんて。その落差も衝撃的だし、それを良しとしている人々にも驚く。自分たちだけ美しい自然の恩恵を受けている事態に、何も感じないのだろうか。
「こんなに違うのに、『仕方ない』のひと言で片付けるんだよ、ベンジャミンさんは。わからないよね、その考え方」
ニコもそう言う。
自分たちの生活がまずあり、市民の生活は余剰の力を分け与えて維持するもの。
砂漠化の進む危機的状況では、自己中心的な権威者の考え方が、優位になってもおかしくはない。誰だって、砂まみれの生活より、緑溢れた快適な暮らしの方が良いに決まっている。
だとしても、それを知恵でなんとかしようとするのが、魔導士の役目ではないのか。与えられた役目をこなして安穏としている王都の魔導士に、またも腹が立ってくる。
私はひと呼吸置いて、気分を切り替えた。
「私たちなら、変えられるわ」
「俺も、そんな気がしてるよ」
ニコの視線が、遠くの砂漠から、近くの街に戻ってきた。
「砂漠の方にも、雨を降らせられないかな」
「いきなり降ってきたら、どうかしらね。雨なんて普段降らないから、混乱を招くかもしれないわ」
王都には、雨は降らない。いきなり大量の水が降ってきて砂が流れたら、大変なことになりそうだ。
「そっか。ならとりあえず、任されたことはこなそう」
目の前の街に、ざあ、と細い糸のように雨が降る。ニコが空中に水を出しているだけなのだが、それが雨に見えるのだ。
「やっぱり、広くなると、一気に持ってかれる感じがする。イリス……いい?」
「どうぞ」
ニコが私から、魔力を抜き取っていく。雨の降る範囲が、ぐっと広くなった。
「……イリスって、魔力抜かれて、具合悪くならないの?」
「そういう苦痛を、感じない体みたいなの」
「それは知ってるんだけど……そういうことじゃなくて。魔力が一気に減って、具合が悪くなる方。今俺、けっこうな量を回復したんだけど」
「そう言われれば……」
たしかに、私の体から魔力が抜かれていることに、変わりはない。ニコは今までに魔法の鍛錬を重ねてきているから、魔導士としても、かなりのところまで来ているはずだ。そんな彼が足りなくなった魔力を取っているというのに、私の体は、びくともしない。
「絞り取られすぎて、使える魔力は多いのかしら」
地下室での日々を思い出す。限界まで魔力を抜かれ、自然回復すると、また魔力を抜かれる。あの頃は、連続で魔力石をいくつも使われると、吐き気がすることもあった。
「すごいね、それ……イリスは、どれくらい魔力が使えるんだろう」
「試してみる? 私の魔孔に、ずっと手を置いて」
魔力石の形にされると、それがどれだけの量なのか、予想がつかなかった。私自身も、気になる。
ニコに体を寄せ、魔孔に触れてもらった。ざあ、と雨が強まる。
「うわ、すごい量。収まらないよ」
「そうなの?」
「何ともないの、イリス」
今では雨は、それこそ、王都の奥部分の全域に広がっている。
「何ともないわ」
そのまま暫く、雨が降り続けた。それでも私は、体調に何の支障もない。
「……ごめん、俺ちょっと休憩していい?」
ニコが先に音を上げた。
「体の中を、イリスの魔力がすごい勢いで通って行くのに、耐えられなかった……」
「そんなに?」
「そうだよ。怒涛のようだった」
自覚はないが、ニコは額に手を当てている。
「イリスって、とんでもない量の魔力を、体内に持ってるんだね。俺の何十倍もある気がする」
「なんでかしら。やっぱり、監禁生活のせい?」
だとするならば、死にかけた苦しい生活も、無意味ではなかったということになる。
「……すごい、街が一面、きらきらしてるわ」
「本当だね。綺麗だ」
ニコが魔法をかけるのをやめたので、雨は止んだ。木々も、建物も、道路も、皆雨に濡れている。水が太陽光を反射して、きらきらしている。それは、なかなかの壮観であった。
「皆、雨宿りしてたんだね」
「本当ね。悪いことをしたわ」
建物の陰から出てきて、空を見上げる人がいる。何人も。眩しそうに天気を確認して、道を歩き始めた。
雨上がりの空気は、しっとりとして心地よい。目を閉じると、濡れた土の匂いがした。
「ベンジャミンさんに、報告に行っていい?」
「いいわ。行きましょう」
私たちは空を通り、ベンジャミンの屋敷まで行く。ひと仕事を終え、良い気分だった。
「ちょっと! 君たちぃ! なんてことしてくれたんだよ~!」
ベンジャミンに、悲鳴じみた声で、そう叱られるまでは。
「どうして?」
「ニコが、少しずつしか、水を撒かないから」
ニコは、ある一定の範囲に満遍なく水を降らせると、次に進む、というやり方をしている。理由を聞いたら、彼はきょとんとしていた。
「できることをやっているだけだよ」
「全体に、一気に水を降らせればいいのに」
「そんなこと……いや、そっか。考えもしなかった」
いつの間にかニコは、「飛びながら水を撒く」という、ふたつの魔法を同時に操る術を獲得している。
「西側の壁一面に空気の膜を張れたんだから、規模としてはそう変わらないわ」
「そうでもないけど……」
じわ、と雨の区域が広がる。がく、と高度が下がった。
「おっと」
ニコが私の魔孔に手を当て、高度を上昇させる。
「降らす方に集中したいから、どこか、見下ろせるところに降りようかな」
「いいと思うわ。……あの、王城の屋根は?」
この辺りで一番高いのは、間違いなく王城である。最も高い屋根に腰掛けたら、全体が見渡せそうだ。
「それはさすがに怒られそうだけど……」
「でも、お城の屋根に座ってみたくない?」
お城の屋根は、三角錐の形をしている。へりが突き出していて、そこなら座れそうだ。
城の屋根に座って、脚をぶらぶらさせるなんて、魔法を使わないと、絶対にできない。
「……いいね。やってみよう」
絶対に怒られることでも、試してみたくなる。そんな瞬間も、あるのである。
「意外と、安定感があるね」
「ほんとね。遠くで見ているより、このへりの部分が広かったわ」
腰掛けるどころか、上に乗って座れるくらいには、屋根のへりには余裕があった。誤って落ちないように重心を気をつけながら、街を見渡す。
「こう見ると、全然違うのね……」
近くに見える王城の周辺は、美しい緑が輝いている。それに対して、視線を遠くに向けると、一面茶色い街が見える。
同じ王都だというのに、こんなに違うなんて。その落差も衝撃的だし、それを良しとしている人々にも驚く。自分たちだけ美しい自然の恩恵を受けている事態に、何も感じないのだろうか。
「こんなに違うのに、『仕方ない』のひと言で片付けるんだよ、ベンジャミンさんは。わからないよね、その考え方」
ニコもそう言う。
自分たちの生活がまずあり、市民の生活は余剰の力を分け与えて維持するもの。
砂漠化の進む危機的状況では、自己中心的な権威者の考え方が、優位になってもおかしくはない。誰だって、砂まみれの生活より、緑溢れた快適な暮らしの方が良いに決まっている。
だとしても、それを知恵でなんとかしようとするのが、魔導士の役目ではないのか。与えられた役目をこなして安穏としている王都の魔導士に、またも腹が立ってくる。
私はひと呼吸置いて、気分を切り替えた。
「私たちなら、変えられるわ」
「俺も、そんな気がしてるよ」
ニコの視線が、遠くの砂漠から、近くの街に戻ってきた。
「砂漠の方にも、雨を降らせられないかな」
「いきなり降ってきたら、どうかしらね。雨なんて普段降らないから、混乱を招くかもしれないわ」
王都には、雨は降らない。いきなり大量の水が降ってきて砂が流れたら、大変なことになりそうだ。
「そっか。ならとりあえず、任されたことはこなそう」
目の前の街に、ざあ、と細い糸のように雨が降る。ニコが空中に水を出しているだけなのだが、それが雨に見えるのだ。
「やっぱり、広くなると、一気に持ってかれる感じがする。イリス……いい?」
「どうぞ」
ニコが私から、魔力を抜き取っていく。雨の降る範囲が、ぐっと広くなった。
「……イリスって、魔力抜かれて、具合悪くならないの?」
「そういう苦痛を、感じない体みたいなの」
「それは知ってるんだけど……そういうことじゃなくて。魔力が一気に減って、具合が悪くなる方。今俺、けっこうな量を回復したんだけど」
「そう言われれば……」
たしかに、私の体から魔力が抜かれていることに、変わりはない。ニコは今までに魔法の鍛錬を重ねてきているから、魔導士としても、かなりのところまで来ているはずだ。そんな彼が足りなくなった魔力を取っているというのに、私の体は、びくともしない。
「絞り取られすぎて、使える魔力は多いのかしら」
地下室での日々を思い出す。限界まで魔力を抜かれ、自然回復すると、また魔力を抜かれる。あの頃は、連続で魔力石をいくつも使われると、吐き気がすることもあった。
「すごいね、それ……イリスは、どれくらい魔力が使えるんだろう」
「試してみる? 私の魔孔に、ずっと手を置いて」
魔力石の形にされると、それがどれだけの量なのか、予想がつかなかった。私自身も、気になる。
ニコに体を寄せ、魔孔に触れてもらった。ざあ、と雨が強まる。
「うわ、すごい量。収まらないよ」
「そうなの?」
「何ともないの、イリス」
今では雨は、それこそ、王都の奥部分の全域に広がっている。
「何ともないわ」
そのまま暫く、雨が降り続けた。それでも私は、体調に何の支障もない。
「……ごめん、俺ちょっと休憩していい?」
ニコが先に音を上げた。
「体の中を、イリスの魔力がすごい勢いで通って行くのに、耐えられなかった……」
「そんなに?」
「そうだよ。怒涛のようだった」
自覚はないが、ニコは額に手を当てている。
「イリスって、とんでもない量の魔力を、体内に持ってるんだね。俺の何十倍もある気がする」
「なんでかしら。やっぱり、監禁生活のせい?」
だとするならば、死にかけた苦しい生活も、無意味ではなかったということになる。
「……すごい、街が一面、きらきらしてるわ」
「本当だね。綺麗だ」
ニコが魔法をかけるのをやめたので、雨は止んだ。木々も、建物も、道路も、皆雨に濡れている。水が太陽光を反射して、きらきらしている。それは、なかなかの壮観であった。
「皆、雨宿りしてたんだね」
「本当ね。悪いことをしたわ」
建物の陰から出てきて、空を見上げる人がいる。何人も。眩しそうに天気を確認して、道を歩き始めた。
雨上がりの空気は、しっとりとして心地よい。目を閉じると、濡れた土の匂いがした。
「ベンジャミンさんに、報告に行っていい?」
「いいわ。行きましょう」
私たちは空を通り、ベンジャミンの屋敷まで行く。ひと仕事を終え、良い気分だった。
「ちょっと! 君たちぃ! なんてことしてくれたんだよ~!」
ベンジャミンに、悲鳴じみた声で、そう叱られるまでは。
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