14 / 73
1 砂出しの働き方改革
1-14.新しい弟子
しおりを挟む
夢を見た。大きな蛇に、巻き付かれる夢。足元から這い上がってきた大蛇が、太腿の辺りにぐるりと巻きつく。動けない私の、肩口にも巻きついて、大きな赤い口を、ぱっかりと開ける。ちろちろと出入りする赤い舌が、恐怖を喚起する。
「ひ、ひぃ……」
夢の中の私は、あまりの恐ろしさに身悶えした。魔法が使えない。身動きも取れない。ニコ、助けて……そう思ったら、ぱちんと、大蛇の姿が消えた。
あの後、また深い眠りに戻った気がする。目覚めたのは、それから随分後だった。起きると、ニコは、椅子に座って林檎を齧っていた。
「結局、椅子で寝たの?」
「違うよ。ちゃんと寝た」
咎めると、ニコは否定する。
確かに布団には、もうひとり寝たような跡がある。良かった。寝ないと、体がもたないから。
「ニコは早起きなのね」
「田舎にいた頃の習慣だよ。朝日と一緒に目覚めて、作業をしていたから」
「農作業?」
「そう」
私がかつて訪れた領地でも、農作業のため、市民は朝早くから活動していた。
私は、朝に弱い。日が昇るまで眠りこけていられたのは、自然相手の職業ではなかったからだ。
朝から動き回り、人に美味しい食材を届けるために奔走している彼らを、私は尊敬する。誰かのために働けるということは、それが何であっても、素晴らしい。
「とにかく、今日はよく眠れたよ。ほら、クマもないでしょ」
「ないわね」
わざわざニコは、下瞼の皮膚を伸ばして主張する。見れば、健康的な肌の艶。少なくとも、しっかり眠れたことは嘘ではなさそうだ。
「イリスはよく眠れた?」
「ええ」
途中、蛇に食べられかける悪夢は見た。そんなこと、わざわざ報告するまでもない。夢の後はぐっすり眠っているし、悪い夢を吉兆と捉える説もある。
「林檎、食べな。今日もラルドさんが持ってきてくれたから」
「ありがとう。いただきます」
林檎は今日も、甘くて、みずみずしくて、美味しい。
砂漠化した西の領に行ったとき、振舞われたのは、やはり林檎だったことを思い出す。林檎は、水がなくてもよく育つ植物のようだ。
食べながら、今日の予定に思いを馳せる。
この後は、砂出しの仕事に向かう予定だ。
魔法で効率よく砂を片付けられる私たちにとって、量で報酬が支払われる砂出しは、今のところ割が良い。ニコの魔法の練習も兼ねて、暫く続けてもいいと思っている。
「リックは、どう出るかしら」
昨日は、話の流れでニコの魔法をリックに見せつけ、喧嘩を売ったみたいになってしまった。
リックは、あの後、何を考えただろう。腹が立って、もう関わりたくないと、思わせたかもしれない。
「来るよ。絶対に」
リックへの仕打ちを反省していると、ニコが断言した。
「どうして?」
「人生が変わるから。俺が、人生が変わるって言ったのは、大袈裟でもなんでもない。魔法を使えるようになるなら、なりたいものだよ。彼が大馬鹿でもない限りは、間違いなく、イリスに頼みに来る」
「それなら嬉しいわ」
砂出しの仕事は、不毛だ。
昔の拷問に、奴隷にわざわざ手作業で穴を掘らせ、それを埋めさせ、また掘らせるというものがあった、と本で読んだことがある。不毛な作業に、最後は精神を病んでしまうのだ、と書かれていた。
砂出しの仕事は、それと大差ない。地道に砂を手作業で外へ出し、風が吹いて、また砂が戻ってくる。不毛な仕事は、精神を病ませる。
乗りかかった船だ。何かの縁があって出会ったリックが、不毛な苦しみから抜け出せるのなら、その手助けをしたい。
「行ってきます、ラルドさん」
「行ってらっしゃい、ニコラウスさん。それと……奥様」
「行ってきます」
私はニコにならい、にこやかに挨拶を返した。
今のラルドの雰囲気は、私の名前が思い出せず、とりあえず立場で呼んだ、という感じであった。
魔導士の名前がわからないから先生と呼んでみたり、知らない上司を先輩と呼んでみたりするのと同じ。
名前を認識されているニコと、されない私。ニコといると、今まで敢えて直視してこなかった、自分の人当たりの悪さを実感する。
強大な魔法が使えるなら、人当たりが悪くても良い。しかし、今の私は、この上なく無力な人間だ。
人当たりくらい、良くやらないといけないかもしれない。
「いい天気だ。暑いね」
「そうね」
今日も、天気は晴れ。砂漠化している王都では、雨もなかなか降らないようだ。空気は乾き、砂のせいで埃っぽい。
詰所に辿り着き、何気なく、戸を開けた。
「おはようございます、ニコラウスさん! イリスさん!」
「わっ」
ニコが驚いて、一歩下がる。
後ろにいた私は、ニコの背に頭がぶつかって、よろけた。
「なに?」
「リックだよ、イリス」
詰所の中を再度覗いたニコに、そう説明される。私も後に続き、詰所内へ足を踏み入れた。
「昨日は、失礼なことをしました」
「えっ……ちょっと、それは」
「そんなことしなくていいわよ」
「いえっ、本当に、申し訳ありません!」
リックは、詰所の床に手をつき、深々と頭を下げている。
私とニコが止めるように言っても、その姿勢は変わらない。
困惑した私たちは、互いに顔を見合わせる。
「すまない、二人とも。大袈裟に謝るのは止めろと言ったんだが、気が済まないと聞かなくてな」
同じく、困惑した顔を浮かべる、砂出し隊長のゴードン。
「もう、いいだろう。二人を困らせているぞ」
「……はい。あの……」
渋々と言った体で立ち上がるリック。次は何を言い出すのかと思えば、びしっと姿勢を正し、「弟子にしてください!」と来た。
「俺は、家に帰ってから、考えたんです。ニコラウスさんの言うことが本当で、俺にも魔法が使えるようになるなら、絶対に教わった方が良いって。信じなかった、俺が馬鹿でした。きっと、直ぐには受け入れてもらえないと思いますが……」
「いいわよ」
「疑ったことは、謝ります。反省してます。だから、許してもらえるのなら、俺にも魔法を……」
「だから、いいって」
「え?」
滔々と語り続けていたリックの言葉が、漸く止まる。
「そんな、許すも許さないも、ないもの。魔法の使い方を、ちゃんと勉強したいんでしょう?」
「はい」
「なら、拒否する理由はないわよ。志も、高いようだし」
不毛な仕事から、リックが抜け出したいと望むのなら、協力するつもりでいた。
「あ……ありがとうございます!」
勢いよくリックが頭を下げる。
トレードマークのような赤い髪は、昨日と比べると、ばっさり切られて短くなっている。私が頭をじろじろ見ていると、顔を上げたリックは、毛先を指で摘んでにかっと笑う。
「これ、けじめを見せるために、切ったんです!」
「ええ……そうなの」
「そうです! お二人には、失礼なことをしたんで、お詫びの印に!」
わざわざ髪を切ってくるなんて、なんだか怖い。昨日の、肩で風を切って歩く、不遜なリックは、一体どこへ行ってしまったのだろう。
あまりにも態度が違うので、ちょっと付いていけない。
「隊長さん、この人って、こういう方なんですか……?」
「こういう、暑苦しい奴なんだ。昨日は先輩風を吹かせたくって、あんな振る舞いをしたらしいが」
「そう……」
「隊長を騙そうとするやつを、懲らしめてやるつもりだったんです! まさか本当に、あんな魔法が使えるなんて、これっぽっちも思っていなくて! ほんと、すみませんでしたぁ!」
放っておくと、また深々と頭を下げ始めるリック。
開いた口が塞がらない私をよそに、ニコが「もうわかったから、そんなに謝らなくていいよ」とフォローを入れる。
「……じゃあ、行く?」
「俺も、付いていきます!」
「ああ、ああ。行って来い」
ゴードンの対応も、どこかめんどくさそうで。リックを引き連れ、私とニコは指定された現場へと向かう。
「俺、ほんと、昨日のことは申し訳なく思っていて」
「うん。わかったよ」
「あまりにも信じられなくて、家に帰ってから、やっとわかったんです。……イリスさん、俺でも、できるんですよね! 俺でも!」
「ちゃんと理解すれば、できると思うわ」
「うおお! 俺、頑張りますっ!」
こっちの話を聞いているのかいないのか、私とニコの顔を見ながらずっと元気よく話しているリックは、尻尾をぶんぶん振り回す、大型犬のようだ。
すごく鬱陶しいんだけど、なぜだか憎めない。それは、彼が今こちらに百パーセントの敬意を表しているのが伝わってくるから、だろうか。
なんというか、素直であることは、得だ。
「ひ、ひぃ……」
夢の中の私は、あまりの恐ろしさに身悶えした。魔法が使えない。身動きも取れない。ニコ、助けて……そう思ったら、ぱちんと、大蛇の姿が消えた。
あの後、また深い眠りに戻った気がする。目覚めたのは、それから随分後だった。起きると、ニコは、椅子に座って林檎を齧っていた。
「結局、椅子で寝たの?」
「違うよ。ちゃんと寝た」
咎めると、ニコは否定する。
確かに布団には、もうひとり寝たような跡がある。良かった。寝ないと、体がもたないから。
「ニコは早起きなのね」
「田舎にいた頃の習慣だよ。朝日と一緒に目覚めて、作業をしていたから」
「農作業?」
「そう」
私がかつて訪れた領地でも、農作業のため、市民は朝早くから活動していた。
私は、朝に弱い。日が昇るまで眠りこけていられたのは、自然相手の職業ではなかったからだ。
朝から動き回り、人に美味しい食材を届けるために奔走している彼らを、私は尊敬する。誰かのために働けるということは、それが何であっても、素晴らしい。
「とにかく、今日はよく眠れたよ。ほら、クマもないでしょ」
「ないわね」
わざわざニコは、下瞼の皮膚を伸ばして主張する。見れば、健康的な肌の艶。少なくとも、しっかり眠れたことは嘘ではなさそうだ。
「イリスはよく眠れた?」
「ええ」
途中、蛇に食べられかける悪夢は見た。そんなこと、わざわざ報告するまでもない。夢の後はぐっすり眠っているし、悪い夢を吉兆と捉える説もある。
「林檎、食べな。今日もラルドさんが持ってきてくれたから」
「ありがとう。いただきます」
林檎は今日も、甘くて、みずみずしくて、美味しい。
砂漠化した西の領に行ったとき、振舞われたのは、やはり林檎だったことを思い出す。林檎は、水がなくてもよく育つ植物のようだ。
食べながら、今日の予定に思いを馳せる。
この後は、砂出しの仕事に向かう予定だ。
魔法で効率よく砂を片付けられる私たちにとって、量で報酬が支払われる砂出しは、今のところ割が良い。ニコの魔法の練習も兼ねて、暫く続けてもいいと思っている。
「リックは、どう出るかしら」
昨日は、話の流れでニコの魔法をリックに見せつけ、喧嘩を売ったみたいになってしまった。
リックは、あの後、何を考えただろう。腹が立って、もう関わりたくないと、思わせたかもしれない。
「来るよ。絶対に」
リックへの仕打ちを反省していると、ニコが断言した。
「どうして?」
「人生が変わるから。俺が、人生が変わるって言ったのは、大袈裟でもなんでもない。魔法を使えるようになるなら、なりたいものだよ。彼が大馬鹿でもない限りは、間違いなく、イリスに頼みに来る」
「それなら嬉しいわ」
砂出しの仕事は、不毛だ。
昔の拷問に、奴隷にわざわざ手作業で穴を掘らせ、それを埋めさせ、また掘らせるというものがあった、と本で読んだことがある。不毛な作業に、最後は精神を病んでしまうのだ、と書かれていた。
砂出しの仕事は、それと大差ない。地道に砂を手作業で外へ出し、風が吹いて、また砂が戻ってくる。不毛な仕事は、精神を病ませる。
乗りかかった船だ。何かの縁があって出会ったリックが、不毛な苦しみから抜け出せるのなら、その手助けをしたい。
「行ってきます、ラルドさん」
「行ってらっしゃい、ニコラウスさん。それと……奥様」
「行ってきます」
私はニコにならい、にこやかに挨拶を返した。
今のラルドの雰囲気は、私の名前が思い出せず、とりあえず立場で呼んだ、という感じであった。
魔導士の名前がわからないから先生と呼んでみたり、知らない上司を先輩と呼んでみたりするのと同じ。
名前を認識されているニコと、されない私。ニコといると、今まで敢えて直視してこなかった、自分の人当たりの悪さを実感する。
強大な魔法が使えるなら、人当たりが悪くても良い。しかし、今の私は、この上なく無力な人間だ。
人当たりくらい、良くやらないといけないかもしれない。
「いい天気だ。暑いね」
「そうね」
今日も、天気は晴れ。砂漠化している王都では、雨もなかなか降らないようだ。空気は乾き、砂のせいで埃っぽい。
詰所に辿り着き、何気なく、戸を開けた。
「おはようございます、ニコラウスさん! イリスさん!」
「わっ」
ニコが驚いて、一歩下がる。
後ろにいた私は、ニコの背に頭がぶつかって、よろけた。
「なに?」
「リックだよ、イリス」
詰所の中を再度覗いたニコに、そう説明される。私も後に続き、詰所内へ足を踏み入れた。
「昨日は、失礼なことをしました」
「えっ……ちょっと、それは」
「そんなことしなくていいわよ」
「いえっ、本当に、申し訳ありません!」
リックは、詰所の床に手をつき、深々と頭を下げている。
私とニコが止めるように言っても、その姿勢は変わらない。
困惑した私たちは、互いに顔を見合わせる。
「すまない、二人とも。大袈裟に謝るのは止めろと言ったんだが、気が済まないと聞かなくてな」
同じく、困惑した顔を浮かべる、砂出し隊長のゴードン。
「もう、いいだろう。二人を困らせているぞ」
「……はい。あの……」
渋々と言った体で立ち上がるリック。次は何を言い出すのかと思えば、びしっと姿勢を正し、「弟子にしてください!」と来た。
「俺は、家に帰ってから、考えたんです。ニコラウスさんの言うことが本当で、俺にも魔法が使えるようになるなら、絶対に教わった方が良いって。信じなかった、俺が馬鹿でした。きっと、直ぐには受け入れてもらえないと思いますが……」
「いいわよ」
「疑ったことは、謝ります。反省してます。だから、許してもらえるのなら、俺にも魔法を……」
「だから、いいって」
「え?」
滔々と語り続けていたリックの言葉が、漸く止まる。
「そんな、許すも許さないも、ないもの。魔法の使い方を、ちゃんと勉強したいんでしょう?」
「はい」
「なら、拒否する理由はないわよ。志も、高いようだし」
不毛な仕事から、リックが抜け出したいと望むのなら、協力するつもりでいた。
「あ……ありがとうございます!」
勢いよくリックが頭を下げる。
トレードマークのような赤い髪は、昨日と比べると、ばっさり切られて短くなっている。私が頭をじろじろ見ていると、顔を上げたリックは、毛先を指で摘んでにかっと笑う。
「これ、けじめを見せるために、切ったんです!」
「ええ……そうなの」
「そうです! お二人には、失礼なことをしたんで、お詫びの印に!」
わざわざ髪を切ってくるなんて、なんだか怖い。昨日の、肩で風を切って歩く、不遜なリックは、一体どこへ行ってしまったのだろう。
あまりにも態度が違うので、ちょっと付いていけない。
「隊長さん、この人って、こういう方なんですか……?」
「こういう、暑苦しい奴なんだ。昨日は先輩風を吹かせたくって、あんな振る舞いをしたらしいが」
「そう……」
「隊長を騙そうとするやつを、懲らしめてやるつもりだったんです! まさか本当に、あんな魔法が使えるなんて、これっぽっちも思っていなくて! ほんと、すみませんでしたぁ!」
放っておくと、また深々と頭を下げ始めるリック。
開いた口が塞がらない私をよそに、ニコが「もうわかったから、そんなに謝らなくていいよ」とフォローを入れる。
「……じゃあ、行く?」
「俺も、付いていきます!」
「ああ、ああ。行って来い」
ゴードンの対応も、どこかめんどくさそうで。リックを引き連れ、私とニコは指定された現場へと向かう。
「俺、ほんと、昨日のことは申し訳なく思っていて」
「うん。わかったよ」
「あまりにも信じられなくて、家に帰ってから、やっとわかったんです。……イリスさん、俺でも、できるんですよね! 俺でも!」
「ちゃんと理解すれば、できると思うわ」
「うおお! 俺、頑張りますっ!」
こっちの話を聞いているのかいないのか、私とニコの顔を見ながらずっと元気よく話しているリックは、尻尾をぶんぶん振り回す、大型犬のようだ。
すごく鬱陶しいんだけど、なぜだか憎めない。それは、彼が今こちらに百パーセントの敬意を表しているのが伝わってくるから、だろうか。
なんというか、素直であることは、得だ。
1
お気に入りに追加
331
あなたにおすすめの小説
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる