久しく舞い戻ってきたら、2話も更新されていて驚きました。先生の回では、ほの暗い独特の雰囲気を生かした、この先生という人物に見合う見事な演出に驚きました。よく時代劇を読まれるのでしょうか、和風ならではの表現がとても素晴らしかった回だと思いました。おっちゃんという人物も気になります。以前に読んだ時に感じた疑問点などが回収され始めていると感じ始めたのが1番大きな感想です。今後も楽しみにしています。

はじめまして。小説「ゴヨウジン」、拝読させていただきました。まず世界観が細かく存在し、地名ともにしっかり作り込まれているところが、分かりやすいと思いました。独特の言い回しが少なく、動作の描写からよりキャラクターの動きを連想しやすいです。モモンガという方については、初めの印象としては堕落したロクデナシ、という感じでしたが、読み進めるにつれて、その堕落した生き方の在り様には、なにか訳があるのかな…とも考察でき、今後彼がどうなっていくのか気になります。牡丹の章にて、ゴンベエ死後の心理描写で、モモンガの「ちくしょう」に込められたのは果たして、守れなかった何かへの怒りであるのか、過去に何かしら恐ろしいことがあって、それがフラッシュバックしてしまったのか。それが解き明かされる今後が楽しみです。ひとつだけ、その心の余裕が消えた様が、身体的なもの(呼吸が乱れる、汗がどっと溢れる、周りの音が遠のく、など)として描き、「モモンガにとって耐えかねる状況になった」という緊迫感が出るといいなと思ったりもしました。
少しずつ、モモンガという人物の優しさというか、人情味が出てきているので、キャラクターの心の移ろいを描くのが、とても上手いなあと感じたのが、第一の感想でした。更新を楽しみにしています。
長文失礼しました。