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六月
十六日『和菓子の日』
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バイトを終えてスイーツを選んでいる晴日を、同僚の女の子が揶揄った。
「吉永くんってさあ、いつも二個ずつ買って帰るけど、まさか彼女と一緒に食べてるの?」
ほんの冗談のつもりだったのに。晴日は照れ臭そうに笑うではないか。
「えへへ……」
「えっ、ほんと? 彼女いるの? ね、ね、どんな人?」
「彼女」と言われて少し困ってしまったが、晴日は信周を思い浮かべて嬉しそうに笑った。
「えっとぉ……年上でぇ、一緒に住んでる……」
「うっそ、年上? 一緒に、すすす住んでる?」
「うへへへ」
――大学の先輩? いや、OLに飼われてる的な? うわー、気になる、めっちゃ気になるよー。
さんざん悩んだ挙句、晴日は季節限定のレモンクリーム大福を選んだ。今日もちゃんと、二個。ふわふわと笑う晴日を、同僚が驚愕の表情で見つめる。
参照◇三月十二日『スイーツの日』
「吉永くんってさあ、いつも二個ずつ買って帰るけど、まさか彼女と一緒に食べてるの?」
ほんの冗談のつもりだったのに。晴日は照れ臭そうに笑うではないか。
「えへへ……」
「えっ、ほんと? 彼女いるの? ね、ね、どんな人?」
「彼女」と言われて少し困ってしまったが、晴日は信周を思い浮かべて嬉しそうに笑った。
「えっとぉ……年上でぇ、一緒に住んでる……」
「うっそ、年上? 一緒に、すすす住んでる?」
「うへへへ」
――大学の先輩? いや、OLに飼われてる的な? うわー、気になる、めっちゃ気になるよー。
さんざん悩んだ挙句、晴日は季節限定のレモンクリーム大福を選んだ。今日もちゃんと、二個。ふわふわと笑う晴日を、同僚が驚愕の表情で見つめる。
参照◇三月十二日『スイーツの日』
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