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プロローグ
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登場人物
北川 みずき(主人公)
北川 巴(母)
北川 美由紀(姉)
---------------------
先月、親が離婚して母、姉、僕の3人暮らしになった。
「みずき、今日から女の子になりなさい。」
母親に言われた突然すぎる一言。
「お母さん、急にそんな事言われても…」
僕は戸惑った。突然すぎるし、もちろん女の子になりたいわけではない。
「私は姉妹が欲しかったし美由紀も昔から妹欲しがってたのよ、お父さんがみずきを男らしく育てたけど離婚したからね」
無茶苦茶な理由すぎる。
「そんな理由で女の子になるなんて嫌だよ!」
僕は必死に抵抗した。
「とりあえず家だけいいから!高校に行って大学にも行きたいでしょ?誰がお金出すの?」
僕は何も言えなかった。
高校で部活もしたいし
働きながら学校に行く事はできないし
なんと言っても母も姉も僕は好きだ。
「わかったよ…家の中だけだよ…」
ここから僕の女の子生活は始まった。
「とりあえず、今日は美由紀のお下がりだけどこれを着なさい♪」
母は嬉しそうだ。
渡された服はセーラー服だった。
お姉ちゃんが中学生の時に着ていた服だ。すなわち僕の中学校の女子制服。
「なんで、セーラー服なの?お姉ちゃんの服でもズボンとかTシャツはあったんじゃないの?」
僕は少しでも男の子の服に近い服が着たかったから抵抗した。
「残っている服でみずきが着れるサイズの服はこれしかなかったのよ。」
僕は何も言えなかった。
お姉ちゃんは昔から大きいかった、中学3年の時は165センチ近くあったのだ。
それに比べて僕は中学3年で156センチしかないのだ。
「下着はこれを着なさい」
母は下着を買ってきてたのだった。
白のショーツとスポブラのセットだ。
「下着は見られないから変えなくてもいいじゃないか。」
僕は抵抗した。
「スカートが捲れてパンツ見えた時にトランクスは変でしょ?それに、家では女の子、女子用の下着を身につけるのは当たり前よ。」
僕はしぶしぶ受け入れた…
制服を脱いで、下着も脱いだ。
そして、袋を開けてショーツとブラを取り出した。
ブラもショーツも初めての感覚だ。
男性用とは違い肌触りが良くて変な感じだ。特にブラは今まで感じたことのない胸の締め付け具合だった。
「美由紀の幼い頃を思い出すわ」
母がぼくの下着姿を見てそう言った。
次にセーラー服をとった、スカートを履くのにはまだ抵抗があったからだ。
「着方はわかる?」
母が僕に言ってきてた。
「多分、わかる」
僕は着せてもらうのが恥ずかしくてそう答えた。
僕は横のチャックを開け、胸元のホックを外してセーラー服を着た
次にスカートにてを伸ばす
そのまま履こうとしたが、母にファスナーの事を言われ
ファスナーを外してからスカートを履き
ウエストの位置でファスナーを閉めた。
「可愛いじゃない♪」
母の一言で僕は恥ずかしくてたまらなかった…
男子にしては長めだった髪をアイロンで整えて、鏡の前に立たされた。
そこには、活発そうなショートヘアの女子中学生の姿が見えた
母に写真を撮られていたら、姉が仕事から帰ってきた。
「あら、みずき可愛いくなったね」
美由紀は特に驚くこともなく僕の事を見てそう言った。
そのまま何事もなかったかのように
3人で夜ご飯を食べてる時に、僕に向かってお姉ちゃんがこう言った。
「みずき、明日買い物いこうよ~」
女の子用の服を買いに行くんだろうと思いながら、自分で選べるならユニセックスな服を買えると思い僕は返事をして、明日を迎えるのであった。
幸い、パジャマは用意してなかったらしく下着は女性用だけど寝る時はTシャツハーフパンツで許してくれた。
翌朝起きて着替えようとすると
「みずき~服はここにあるよ~」
とお姉ちゃんに言われた
僕は、え?と思いながらもリビングに行った。用意してあったのは昨日着てたセーラ服だ。
「女の子の格好は家だけの約束だよ!」
僕はお姉ちゃんに言った。
「女の子の服を買いに行くのに男の服着ながら選んでたら不自然でしょ?目立つわよ」
お姉ちゃんの一言に僕は
「でも、制服だと目立つし友達に見られちゃうよ。」
自分の通ってる中学校の女子制服姿なんて見られたくないに決まってる。
「少し離れた所に行けば大丈夫よ。早く着替えなさい、私も暇じゃないんだから。」
僕は逆らえず、しぶしぶセーラ服を着た。
毛の処理も昨日して、僕の肌はスベスベだ。学校指定の白いソックスにローファー履いて僕は初めて女の子の服を着て外に出ていった。
姉の車の助手席に乗り、少し離れたショッピングモールにたどり着くと
「私がみずきに似合う服選んであげるね」と僕に言ってきてた。
僕は「僕が選ぶから大丈夫だよ」と答えると
「自分で選ぶとユニセックスなデザインしか選ばないでしょ、それに私はアパレル関係で働いてるから任せなさい!」
僕の考えてる事はお姉ちゃんにはお見通しだった。
「それと、セーラー服着て僕だと目立つよ。私っていいなさい」
僕は思わず顔を赤くした。
いつもより視線を感じる気がする
それは土曜日なのに制服だからか僕が男なのがバレてるのか、気にしすぎなのかわからないままお姉ちゃんとお店へ行くのだった。
「これも似合いそう!これも、これも、これも!」
お姉ちゃんは次々とカゴに服を入れていく。今は9月なので秋、冬服を中心に夏服も少し選び試着室へ向かう。
僕は試着室に入り、セーラー服を脱いでカゴに入れた服を順番に試着していく。
お姉ちゃんの選んだ服はミニ丈のワンピースや、フリルのブラウス、ズボンでもショートパンツだったりユニセックスなデザインの服は一つもなかった。
僕は試着していくうちに左ボタンも背中のファスナーなどに慣れてきてしまったのが恥ずかしかった。
買った洋服のミニ丈のワンピースをその場で着て帰る事にした。これでもセーラー服よりマシだと思った。
その後に靴と下着を買って帰宅した。
家で待っていた母は僕をすごく褒めてくれた。
僕は一言
「お母さん、ありがとう」
だけ言うと
「今度からはママと呼びなさい、その方が可愛いわよ」
と言われ、僕は恥ずかしくてワンピースの裾を握りながら
「ママ、ありがとう」
と言い直した。
それから僕は、学校や友達と遊ぶ時は男の子、学校終わりは家でセーラー服に着替え、休みの日は女の子で過ごしていった。
その間に、お姉ちゃんの持ってる脱毛器で脱毛、スキンケアやヘアケアも強制されどんどん女の子に近づいていった。
そして、高校受験
僕は友達と同じ高校に行きたくて母にお願いして塾に通っていた。
その代わりに滑り止めで受けた高校は母がオススメしてくれた高校を受ける事になった。
そして合格発表当日、僕は落ちた。
学力的に足りてないのはわかってたけどその分、必死に勉強したけど報われなかった。
でも、滑り止めで受けた高校には受かっており都内にあるというのもあって学校終わりに遊べると思って楽しみでもあった。
家に着いて学ランからセーラー服に着替え、母とお姉ちゃんが帰るのを待っていてた
「ママ、お姉ちゃん、私受験落ちちゃった…」
「結果は残念だけど頑張ってた姿はちゃんと見てたから落ち込まないで!」
「ひとまず卒業おめでとうって事で飯食べに行こう!」
母もお姉ちゃんも僕を励ましてくれた。
僕は落ち込みながらも
「ママが勧めてくれた高校で私頑張るよ!」
とこの後の高校生活が僕の人生を大きく変えることも知らずに笑顔でこたえた。
夜ご飯はお寿司だった。セーラー服だったのも忘れお腹いっぱいに食べて
家に帰宅した。
家に着くと母に高校のパンフレットを見せられた、僕は行くつもりもなかったので軽く見たくらいだったので改めて見直してみると
この学校はかなり自由みたい、校則もゆるく制服も何種類かあるみたい。
母は一言
「高校からは常に女の子としていてね、そのためにこの高校を勧めたんだから」
と僕に言った。
思わず、え?と聞き返したがその後に
「みずきがちゃんと言うこと聞いて頑張ってたから、みずきが行きたい高校に行けたらもう女の子にするの辞めようと美由紀と話してたの、でも落ちちゃったし、この高校勧めたのも制服が自由だからよ」
「自由なのが、そんなにいいの?」
「そうよ、だって男の子が女子制服着れるからね!」
僕はあたまが真っ白になった。
「なんで女の子になるのは家にいる時だけじゃないの!?」
「それは中学校では制服が決まっていたからよ。それに、みずきのために都内にも引っ越しもするのよ。今から辞めるなんて言わないでよね」
「わかったよ、ママ…」
僕は受け入れるしかなかった。
塾もいって、高校の学費も高いし引越しまでしてくれて中卒は申し訳なかった。
そして、母と校内の説明、制服の採寸、教科書を受け取りに高校へ向かうのであった。
もちろん僕はこの高校に男子生徒として受かっているので学ランで高校に向かった。
一通り説明を受け、制服の採寸を受けにいった。
「あの、この子女子制服を着たがっているんですけど…」
母がそう説明すると、少し驚いた表情で
「あ、わかりました!それではこちらへ」
と言われ、僕は男子生徒が並んでる列を抜け女子生徒が並んでいた列の1番後ろに並ばされた。
みんな僕を見てる気がする。
僕の番が来ると最初に身長体重をはかり
「156cmの43kgですね」
と言われ身長はもう伸びておらず、体重は受験勉強のプレッシャーで体重が5kgほど落ちていた。
次に制服を選んでいく。
最初にブレザーの色を聞かれ
僕は母とお姉ちゃんに言われた通りに
答えていく
「紺色でお願いします…」
「スカートはどうしますか?」
「赤チェックのミニ丈でお願いします…」
「ブラウスのタイプは?」
「丸襟でお願いします…」
「リボンかネクタイはどちらにしますか?」
「リボンでお願いします…」
「靴下はどうしますか?」
「紺色のハイソックスでお願いします…」
「ローファーの色はどうしますか?」
「茶色でお願いします…」
一通り選び試着する事に、
学ランを脱ぎ、ブラウスを着る
次にスカート、ブレザーを着てリボンを付け、靴下を履き替え最後にローファーを履く
鏡の前には女子校生が映っていた。
「サイズは全てMサイズで大丈夫ですね。」
僕は学ランに着替え直して
制服を受け取る。
最後にスタッフさんが
「可愛いですね、とても似合ってますよ!」
と言ってくれて小さな声で
「ありがとうございます。」
としか言えなかった。
説明会の帰りに予約した美容院へ
もともと長かった髪は女の子になるように言われた9月から伸ばしつつ中性的な髪型だったのをボブにしてもらった
もちろん僕が選んだわけじゃない、お姉ちゃんが選んだ髪型だ。
学ランで切りに行くのは恥ずかしかったので私服に着替えてから行った。
美容師の人は僕のことを男の子とは気づいてなかったようだ。
家に帰ると、母にもお姉ちゃんにも髪型を褒められた。
この髪型で女の子の服着ていたら誰も僕を男の子とは思わないだろう。
制服の採寸の時は母もお姉ちゃんもいなかったので改めて2人の前で制服姿になる事に
2人ともすごく褒めてくれた。
母は入学祝いに財布を買ってくれた、僕はメンズ財布しかもってないからだ。
お姉ちゃんは、大人用の下着を何着も買ってくれた。僕の着ていた下着は子供っぽいデザインだったからだ。
その後に母から
「みずきは女の子になりたい男の子って学校には伝えてあって学年のみんなも知ってるから心配せずに通いなさい。学校も女子生徒として扱うと言ってくれたから、それとこれを今日から飲みなさい。」
渡されたのはホルモンバランスを整える錠剤だった。
「女の子になりたいのにどんどん男性化していくのはおかしいからね。」
僕はもう言う事聞くしかないので受け入れた。
そして、都内に引っ越し入学式を迎えるのであった。
北川 みずき(主人公)
北川 巴(母)
北川 美由紀(姉)
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先月、親が離婚して母、姉、僕の3人暮らしになった。
「みずき、今日から女の子になりなさい。」
母親に言われた突然すぎる一言。
「お母さん、急にそんな事言われても…」
僕は戸惑った。突然すぎるし、もちろん女の子になりたいわけではない。
「私は姉妹が欲しかったし美由紀も昔から妹欲しがってたのよ、お父さんがみずきを男らしく育てたけど離婚したからね」
無茶苦茶な理由すぎる。
「そんな理由で女の子になるなんて嫌だよ!」
僕は必死に抵抗した。
「とりあえず家だけいいから!高校に行って大学にも行きたいでしょ?誰がお金出すの?」
僕は何も言えなかった。
高校で部活もしたいし
働きながら学校に行く事はできないし
なんと言っても母も姉も僕は好きだ。
「わかったよ…家の中だけだよ…」
ここから僕の女の子生活は始まった。
「とりあえず、今日は美由紀のお下がりだけどこれを着なさい♪」
母は嬉しそうだ。
渡された服はセーラー服だった。
お姉ちゃんが中学生の時に着ていた服だ。すなわち僕の中学校の女子制服。
「なんで、セーラー服なの?お姉ちゃんの服でもズボンとかTシャツはあったんじゃないの?」
僕は少しでも男の子の服に近い服が着たかったから抵抗した。
「残っている服でみずきが着れるサイズの服はこれしかなかったのよ。」
僕は何も言えなかった。
お姉ちゃんは昔から大きいかった、中学3年の時は165センチ近くあったのだ。
それに比べて僕は中学3年で156センチしかないのだ。
「下着はこれを着なさい」
母は下着を買ってきてたのだった。
白のショーツとスポブラのセットだ。
「下着は見られないから変えなくてもいいじゃないか。」
僕は抵抗した。
「スカートが捲れてパンツ見えた時にトランクスは変でしょ?それに、家では女の子、女子用の下着を身につけるのは当たり前よ。」
僕はしぶしぶ受け入れた…
制服を脱いで、下着も脱いだ。
そして、袋を開けてショーツとブラを取り出した。
ブラもショーツも初めての感覚だ。
男性用とは違い肌触りが良くて変な感じだ。特にブラは今まで感じたことのない胸の締め付け具合だった。
「美由紀の幼い頃を思い出すわ」
母がぼくの下着姿を見てそう言った。
次にセーラー服をとった、スカートを履くのにはまだ抵抗があったからだ。
「着方はわかる?」
母が僕に言ってきてた。
「多分、わかる」
僕は着せてもらうのが恥ずかしくてそう答えた。
僕は横のチャックを開け、胸元のホックを外してセーラー服を着た
次にスカートにてを伸ばす
そのまま履こうとしたが、母にファスナーの事を言われ
ファスナーを外してからスカートを履き
ウエストの位置でファスナーを閉めた。
「可愛いじゃない♪」
母の一言で僕は恥ずかしくてたまらなかった…
男子にしては長めだった髪をアイロンで整えて、鏡の前に立たされた。
そこには、活発そうなショートヘアの女子中学生の姿が見えた
母に写真を撮られていたら、姉が仕事から帰ってきた。
「あら、みずき可愛いくなったね」
美由紀は特に驚くこともなく僕の事を見てそう言った。
そのまま何事もなかったかのように
3人で夜ご飯を食べてる時に、僕に向かってお姉ちゃんがこう言った。
「みずき、明日買い物いこうよ~」
女の子用の服を買いに行くんだろうと思いながら、自分で選べるならユニセックスな服を買えると思い僕は返事をして、明日を迎えるのであった。
幸い、パジャマは用意してなかったらしく下着は女性用だけど寝る時はTシャツハーフパンツで許してくれた。
翌朝起きて着替えようとすると
「みずき~服はここにあるよ~」
とお姉ちゃんに言われた
僕は、え?と思いながらもリビングに行った。用意してあったのは昨日着てたセーラ服だ。
「女の子の格好は家だけの約束だよ!」
僕はお姉ちゃんに言った。
「女の子の服を買いに行くのに男の服着ながら選んでたら不自然でしょ?目立つわよ」
お姉ちゃんの一言に僕は
「でも、制服だと目立つし友達に見られちゃうよ。」
自分の通ってる中学校の女子制服姿なんて見られたくないに決まってる。
「少し離れた所に行けば大丈夫よ。早く着替えなさい、私も暇じゃないんだから。」
僕は逆らえず、しぶしぶセーラ服を着た。
毛の処理も昨日して、僕の肌はスベスベだ。学校指定の白いソックスにローファー履いて僕は初めて女の子の服を着て外に出ていった。
姉の車の助手席に乗り、少し離れたショッピングモールにたどり着くと
「私がみずきに似合う服選んであげるね」と僕に言ってきてた。
僕は「僕が選ぶから大丈夫だよ」と答えると
「自分で選ぶとユニセックスなデザインしか選ばないでしょ、それに私はアパレル関係で働いてるから任せなさい!」
僕の考えてる事はお姉ちゃんにはお見通しだった。
「それと、セーラー服着て僕だと目立つよ。私っていいなさい」
僕は思わず顔を赤くした。
いつもより視線を感じる気がする
それは土曜日なのに制服だからか僕が男なのがバレてるのか、気にしすぎなのかわからないままお姉ちゃんとお店へ行くのだった。
「これも似合いそう!これも、これも、これも!」
お姉ちゃんは次々とカゴに服を入れていく。今は9月なので秋、冬服を中心に夏服も少し選び試着室へ向かう。
僕は試着室に入り、セーラー服を脱いでカゴに入れた服を順番に試着していく。
お姉ちゃんの選んだ服はミニ丈のワンピースや、フリルのブラウス、ズボンでもショートパンツだったりユニセックスなデザインの服は一つもなかった。
僕は試着していくうちに左ボタンも背中のファスナーなどに慣れてきてしまったのが恥ずかしかった。
買った洋服のミニ丈のワンピースをその場で着て帰る事にした。これでもセーラー服よりマシだと思った。
その後に靴と下着を買って帰宅した。
家で待っていた母は僕をすごく褒めてくれた。
僕は一言
「お母さん、ありがとう」
だけ言うと
「今度からはママと呼びなさい、その方が可愛いわよ」
と言われ、僕は恥ずかしくてワンピースの裾を握りながら
「ママ、ありがとう」
と言い直した。
それから僕は、学校や友達と遊ぶ時は男の子、学校終わりは家でセーラー服に着替え、休みの日は女の子で過ごしていった。
その間に、お姉ちゃんの持ってる脱毛器で脱毛、スキンケアやヘアケアも強制されどんどん女の子に近づいていった。
そして、高校受験
僕は友達と同じ高校に行きたくて母にお願いして塾に通っていた。
その代わりに滑り止めで受けた高校は母がオススメしてくれた高校を受ける事になった。
そして合格発表当日、僕は落ちた。
学力的に足りてないのはわかってたけどその分、必死に勉強したけど報われなかった。
でも、滑り止めで受けた高校には受かっており都内にあるというのもあって学校終わりに遊べると思って楽しみでもあった。
家に着いて学ランからセーラー服に着替え、母とお姉ちゃんが帰るのを待っていてた
「ママ、お姉ちゃん、私受験落ちちゃった…」
「結果は残念だけど頑張ってた姿はちゃんと見てたから落ち込まないで!」
「ひとまず卒業おめでとうって事で飯食べに行こう!」
母もお姉ちゃんも僕を励ましてくれた。
僕は落ち込みながらも
「ママが勧めてくれた高校で私頑張るよ!」
とこの後の高校生活が僕の人生を大きく変えることも知らずに笑顔でこたえた。
夜ご飯はお寿司だった。セーラー服だったのも忘れお腹いっぱいに食べて
家に帰宅した。
家に着くと母に高校のパンフレットを見せられた、僕は行くつもりもなかったので軽く見たくらいだったので改めて見直してみると
この学校はかなり自由みたい、校則もゆるく制服も何種類かあるみたい。
母は一言
「高校からは常に女の子としていてね、そのためにこの高校を勧めたんだから」
と僕に言った。
思わず、え?と聞き返したがその後に
「みずきがちゃんと言うこと聞いて頑張ってたから、みずきが行きたい高校に行けたらもう女の子にするの辞めようと美由紀と話してたの、でも落ちちゃったし、この高校勧めたのも制服が自由だからよ」
「自由なのが、そんなにいいの?」
「そうよ、だって男の子が女子制服着れるからね!」
僕はあたまが真っ白になった。
「なんで女の子になるのは家にいる時だけじゃないの!?」
「それは中学校では制服が決まっていたからよ。それに、みずきのために都内にも引っ越しもするのよ。今から辞めるなんて言わないでよね」
「わかったよ、ママ…」
僕は受け入れるしかなかった。
塾もいって、高校の学費も高いし引越しまでしてくれて中卒は申し訳なかった。
そして、母と校内の説明、制服の採寸、教科書を受け取りに高校へ向かうのであった。
もちろん僕はこの高校に男子生徒として受かっているので学ランで高校に向かった。
一通り説明を受け、制服の採寸を受けにいった。
「あの、この子女子制服を着たがっているんですけど…」
母がそう説明すると、少し驚いた表情で
「あ、わかりました!それではこちらへ」
と言われ、僕は男子生徒が並んでる列を抜け女子生徒が並んでいた列の1番後ろに並ばされた。
みんな僕を見てる気がする。
僕の番が来ると最初に身長体重をはかり
「156cmの43kgですね」
と言われ身長はもう伸びておらず、体重は受験勉強のプレッシャーで体重が5kgほど落ちていた。
次に制服を選んでいく。
最初にブレザーの色を聞かれ
僕は母とお姉ちゃんに言われた通りに
答えていく
「紺色でお願いします…」
「スカートはどうしますか?」
「赤チェックのミニ丈でお願いします…」
「ブラウスのタイプは?」
「丸襟でお願いします…」
「リボンかネクタイはどちらにしますか?」
「リボンでお願いします…」
「靴下はどうしますか?」
「紺色のハイソックスでお願いします…」
「ローファーの色はどうしますか?」
「茶色でお願いします…」
一通り選び試着する事に、
学ランを脱ぎ、ブラウスを着る
次にスカート、ブレザーを着てリボンを付け、靴下を履き替え最後にローファーを履く
鏡の前には女子校生が映っていた。
「サイズは全てMサイズで大丈夫ですね。」
僕は学ランに着替え直して
制服を受け取る。
最後にスタッフさんが
「可愛いですね、とても似合ってますよ!」
と言ってくれて小さな声で
「ありがとうございます。」
としか言えなかった。
説明会の帰りに予約した美容院へ
もともと長かった髪は女の子になるように言われた9月から伸ばしつつ中性的な髪型だったのをボブにしてもらった
もちろん僕が選んだわけじゃない、お姉ちゃんが選んだ髪型だ。
学ランで切りに行くのは恥ずかしかったので私服に着替えてから行った。
美容師の人は僕のことを男の子とは気づいてなかったようだ。
家に帰ると、母にもお姉ちゃんにも髪型を褒められた。
この髪型で女の子の服着ていたら誰も僕を男の子とは思わないだろう。
制服の採寸の時は母もお姉ちゃんもいなかったので改めて2人の前で制服姿になる事に
2人ともすごく褒めてくれた。
母は入学祝いに財布を買ってくれた、僕はメンズ財布しかもってないからだ。
お姉ちゃんは、大人用の下着を何着も買ってくれた。僕の着ていた下着は子供っぽいデザインだったからだ。
その後に母から
「みずきは女の子になりたい男の子って学校には伝えてあって学年のみんなも知ってるから心配せずに通いなさい。学校も女子生徒として扱うと言ってくれたから、それとこれを今日から飲みなさい。」
渡されたのはホルモンバランスを整える錠剤だった。
「女の子になりたいのにどんどん男性化していくのはおかしいからね。」
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