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6話 夜会の招待状
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馬車から降りたローラン様が足取り軽くこちらへ向かってくる。
ローラン様、その笑顔、本日も爽やかですわ。
「ご機嫌よう。ローラン様。本日はお休みですか?」
「フレア、お久しぶり。うん。今日は1ヶ月ぶりの休みだよ。今日も可愛いよ。」
ローラン様▪▪▪歯が浮くセリフ辞めてください。有難いお言葉ですが、『可愛い』と言う言葉は平凡な顔をした私には似合いませんわ。
「▪▪▪ありがとうございます。そういえば、またカンチス王国が攻めてきたとかお聞きしましたが。」
ローラン様は難しい顔して
「奴等は本当に懲りないと言うか。ここ数年戦ばかりしてるから国が軍事資金を集める為、民衆に重い税の徴収をしているようだ。貧困の差が激しくなって、盗賊に身を落とす輩も後を絶たないようだ。」
「まあ!盗賊ですか?」
「うむ。各国の国境には多数盗賊が出没していて、我が国も余計な対応に追われている。」
カンチス王国は武装国で野心家の国。
他国を乗っ取ろうと躍起になって、戦争を仕掛けてくる。大規模でないにしても国境付近の村や街で小競り合いをしている。
ローラン様も騎士団の皆様もいつも死と隣合わせで私達国民、国を守って下さっているのですね▪▪▪。
ちょっとしんみりしてしまいました。
その様子を見たローラン様が
「シャベールはいるかな?」
「はい。多分ご自分のお部屋にいると思いますわ。」
「なら部屋に行ってみることにしよう。」
ローラン様が手を差し伸べてきた。
私はその手を取らずに
「先に屋敷へ行ってくださいませ。私はお片付けがありますから。」
私はそう言い、片付けを始めた。
それを見たローラン様はちょっとがっかりしたように
「では先に屋敷の方へお邪魔するね。」
と言い、屋敷に向かって歩きだした。
私は急いで片付けをした。
だってもうすぐお昼ごはんですもの。きっと、ローラン様も一緒にお食べになるわね。
食べかけのサラダは勿体無いからお昼ごはんと一緒に食べましょう。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
調理場にボールなどを持って行き、手を洗いサラダは自分の席へ持って行った。
その後部屋で着替えて、また食卓のある部屋へ行った。
そしたらいつの間にか帰ってきていたお父様の姿があった。▪▪▪お父様が帰ってきたの全然気づかなかったわ…。
シャベールお兄様とローラン様の姿もあった。
昼ごはんは家族全員+ローラン様で食べることに。
食卓はローラン様の辺境での活躍のお話しで盛り上がりました。
食事が終わって、ローラン様に
「フレア、今度の土曜日に開かれる国王様の夜会にパートナーとして一緒に参加して欲しい。」
えっ?マジか!
何故、貴族とかは夜会とか頻繁にするのか▪▪▪▪。前世のルネッサンス時代とは見栄でしてるとか、何かの本に書いてあったような…。
しかもまた王族関係の集まりなんて行きたくない。
特にムーフォンス王子様には会いたくないわ~!
もちろんお断りしましょう、!
「▪▪▪でも▪▪▪」
お父様をチラッと見る。
助けてお父様!!
「うむ▪▪▪。フレアはもう、先日の舞踏会で御披露目も済んでるしよかろう。」
えー!まさの了解!
「実はフレアにも夜会の招待状を渡されておる。今回はローインデリア王国とギィオリンク王国の二人の王女の歓迎みたいなものだから、招待状が来た以上出席はせねばなるまい。」
お父様の『招待状』と言うことばに、ノーレン御姉様とアンナ御姉様がピクリと眉を動かし、私を見てノーレン御姉様かすかさず、
「お父様、私達のはございませんの?」
「フレアのしか預かっておらぬ。」
ノーレン御姉様、そんな目で私を見ないで。私は何もしてませんし!できるなら、熨斗をして差し上げたいです!
「お父様、私も参加したいですわ。」
「私も参加したいです。」
ノーレン御姉様の言葉にアンナ御姉様も続く。
お父様は少し考えて
「陛下に聞いてみる。」
お父様の返答に満足気に二人とも頷き
「「ありがとうございます。よろしくお願いいたします。」」
ハモって言った。
どうやら私は夜会への参加は確定みたいです。しかもローラン様と。(泣)
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
翌朝の月曜日。
学校に登校したら、キャロルから先日あった舞踏会の質問攻めに合いました。質問にはのらりくらりと交わしつつ、たわいもない話しをした。
「そういえば、今週の土曜日に国王様主催の夜会があるのご存知?」
ギクッ
「▪▪▪▪ええ、知ってますわ。」
「その夜会はローインデリア王国とギィオリンク王国の王女様のおもてなしでやるそうよ。」
あっ、歓迎会ね。知ってますわ。
「それと同時に先日開催せれたムーフォンス王子様の花嫁候補者二次も兼ねてるらしいですわ。」
なっ!なんですと!それは初耳です!
てか、一次とか二次とか聞いてないんですけど!
「花嫁候補って、先日行われた舞踏会で終わったのではなかったのですか?」
「先日の舞踏会は一次だったみたいですわ。」
ぶは!他の王国の王女様でほぼ決まってんじゃないの!?
招待状が来たってことは一次が通ったてこと?
じょっ、冗談じゃないわ!花嫁候補なんて!
でも、夜会にはローラン様のパートナーとして出席するつもりだけど、大丈夫なのでしょうか?
まあ、お父様の許可はありますから大丈夫でしょう!
「残念ですが、私はその夜会の招待状が着ませんでしたわ…。」
キャロルは目を伏せて落ち込んでいる。あげれるもんなら招待状なんか譲るのに…。
因みに私達学年では私以外に誰も招待状は届かなかったという。 その中で、もちろん私には届いたなんて言えません!
私も届かなかったと言いましたとも!
ただ夜会には参加するので、ローラン様のパートナーとして誘われ参加する事は言いましたよ。
キャロルや周りいた女の子達にキャーキャーと賑やかになったのは、言うまでもないですよね▪▪▪▪。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
その日の夕方にまたローラン様が来られました。
どうやら私の今回の夜会用のドレスをローラン様がプレゼントしてくれるらしい。
「ローラン様、夜会用のドレスなんて要りませんわ。私もちゃんと持ってますし。」
御姉様方のお下がりですけどね。とても可愛いのばかり。先日の舞踏会のは、初御披露目だったので新しい仕立てくださいました。
お下がりでもほとんど着てないから勿体無いし!ただ胸の辺が若干隙間ができますが▪▪▪。身体の成長はこれからですわ!
「いえ。私は初めてのパートナーであるフレアに贈りたいのです。それに先日あったムーフォンス殿下のお誕生日の舞踏会には、出席出来ずフレアの可愛い姿見れなかったし。」
舞踏会のこの平凡なドレスはオールピンクでゴスロリだったしね。正直、自分で残念な子かなって思った。
お母様も
「ローランが贈りたいと言ってるのだから好意はお受けしないとね。」
と、笑顔で言われたのでプレゼントを受けることにした。
その後は採寸だ、生地だのデザインだので私はそっちのけでお母様とローラン様とで話しを進めていく。私は、ただ黙って採寸され着せ替え人形もどきになった。▪▪▪疲れた…。
もちろんノーレン御姉様やアンナ御姉様が便乗してちゃっかりドレスを新調していた。
流石です。御姉様方▪▪▪▪。
舞踏会から今日まで疲労感半端ない日々が過ぎていった。
ローラン様、その笑顔、本日も爽やかですわ。
「ご機嫌よう。ローラン様。本日はお休みですか?」
「フレア、お久しぶり。うん。今日は1ヶ月ぶりの休みだよ。今日も可愛いよ。」
ローラン様▪▪▪歯が浮くセリフ辞めてください。有難いお言葉ですが、『可愛い』と言う言葉は平凡な顔をした私には似合いませんわ。
「▪▪▪ありがとうございます。そういえば、またカンチス王国が攻めてきたとかお聞きしましたが。」
ローラン様は難しい顔して
「奴等は本当に懲りないと言うか。ここ数年戦ばかりしてるから国が軍事資金を集める為、民衆に重い税の徴収をしているようだ。貧困の差が激しくなって、盗賊に身を落とす輩も後を絶たないようだ。」
「まあ!盗賊ですか?」
「うむ。各国の国境には多数盗賊が出没していて、我が国も余計な対応に追われている。」
カンチス王国は武装国で野心家の国。
他国を乗っ取ろうと躍起になって、戦争を仕掛けてくる。大規模でないにしても国境付近の村や街で小競り合いをしている。
ローラン様も騎士団の皆様もいつも死と隣合わせで私達国民、国を守って下さっているのですね▪▪▪。
ちょっとしんみりしてしまいました。
その様子を見たローラン様が
「シャベールはいるかな?」
「はい。多分ご自分のお部屋にいると思いますわ。」
「なら部屋に行ってみることにしよう。」
ローラン様が手を差し伸べてきた。
私はその手を取らずに
「先に屋敷へ行ってくださいませ。私はお片付けがありますから。」
私はそう言い、片付けを始めた。
それを見たローラン様はちょっとがっかりしたように
「では先に屋敷の方へお邪魔するね。」
と言い、屋敷に向かって歩きだした。
私は急いで片付けをした。
だってもうすぐお昼ごはんですもの。きっと、ローラン様も一緒にお食べになるわね。
食べかけのサラダは勿体無いからお昼ごはんと一緒に食べましょう。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
調理場にボールなどを持って行き、手を洗いサラダは自分の席へ持って行った。
その後部屋で着替えて、また食卓のある部屋へ行った。
そしたらいつの間にか帰ってきていたお父様の姿があった。▪▪▪お父様が帰ってきたの全然気づかなかったわ…。
シャベールお兄様とローラン様の姿もあった。
昼ごはんは家族全員+ローラン様で食べることに。
食卓はローラン様の辺境での活躍のお話しで盛り上がりました。
食事が終わって、ローラン様に
「フレア、今度の土曜日に開かれる国王様の夜会にパートナーとして一緒に参加して欲しい。」
えっ?マジか!
何故、貴族とかは夜会とか頻繁にするのか▪▪▪▪。前世のルネッサンス時代とは見栄でしてるとか、何かの本に書いてあったような…。
しかもまた王族関係の集まりなんて行きたくない。
特にムーフォンス王子様には会いたくないわ~!
もちろんお断りしましょう、!
「▪▪▪でも▪▪▪」
お父様をチラッと見る。
助けてお父様!!
「うむ▪▪▪。フレアはもう、先日の舞踏会で御披露目も済んでるしよかろう。」
えー!まさの了解!
「実はフレアにも夜会の招待状を渡されておる。今回はローインデリア王国とギィオリンク王国の二人の王女の歓迎みたいなものだから、招待状が来た以上出席はせねばなるまい。」
お父様の『招待状』と言うことばに、ノーレン御姉様とアンナ御姉様がピクリと眉を動かし、私を見てノーレン御姉様かすかさず、
「お父様、私達のはございませんの?」
「フレアのしか預かっておらぬ。」
ノーレン御姉様、そんな目で私を見ないで。私は何もしてませんし!できるなら、熨斗をして差し上げたいです!
「お父様、私も参加したいですわ。」
「私も参加したいです。」
ノーレン御姉様の言葉にアンナ御姉様も続く。
お父様は少し考えて
「陛下に聞いてみる。」
お父様の返答に満足気に二人とも頷き
「「ありがとうございます。よろしくお願いいたします。」」
ハモって言った。
どうやら私は夜会への参加は確定みたいです。しかもローラン様と。(泣)
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
翌朝の月曜日。
学校に登校したら、キャロルから先日あった舞踏会の質問攻めに合いました。質問にはのらりくらりと交わしつつ、たわいもない話しをした。
「そういえば、今週の土曜日に国王様主催の夜会があるのご存知?」
ギクッ
「▪▪▪▪ええ、知ってますわ。」
「その夜会はローインデリア王国とギィオリンク王国の王女様のおもてなしでやるそうよ。」
あっ、歓迎会ね。知ってますわ。
「それと同時に先日開催せれたムーフォンス王子様の花嫁候補者二次も兼ねてるらしいですわ。」
なっ!なんですと!それは初耳です!
てか、一次とか二次とか聞いてないんですけど!
「花嫁候補って、先日行われた舞踏会で終わったのではなかったのですか?」
「先日の舞踏会は一次だったみたいですわ。」
ぶは!他の王国の王女様でほぼ決まってんじゃないの!?
招待状が来たってことは一次が通ったてこと?
じょっ、冗談じゃないわ!花嫁候補なんて!
でも、夜会にはローラン様のパートナーとして出席するつもりだけど、大丈夫なのでしょうか?
まあ、お父様の許可はありますから大丈夫でしょう!
「残念ですが、私はその夜会の招待状が着ませんでしたわ…。」
キャロルは目を伏せて落ち込んでいる。あげれるもんなら招待状なんか譲るのに…。
因みに私達学年では私以外に誰も招待状は届かなかったという。 その中で、もちろん私には届いたなんて言えません!
私も届かなかったと言いましたとも!
ただ夜会には参加するので、ローラン様のパートナーとして誘われ参加する事は言いましたよ。
キャロルや周りいた女の子達にキャーキャーと賑やかになったのは、言うまでもないですよね▪▪▪▪。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
その日の夕方にまたローラン様が来られました。
どうやら私の今回の夜会用のドレスをローラン様がプレゼントしてくれるらしい。
「ローラン様、夜会用のドレスなんて要りませんわ。私もちゃんと持ってますし。」
御姉様方のお下がりですけどね。とても可愛いのばかり。先日の舞踏会のは、初御披露目だったので新しい仕立てくださいました。
お下がりでもほとんど着てないから勿体無いし!ただ胸の辺が若干隙間ができますが▪▪▪。身体の成長はこれからですわ!
「いえ。私は初めてのパートナーであるフレアに贈りたいのです。それに先日あったムーフォンス殿下のお誕生日の舞踏会には、出席出来ずフレアの可愛い姿見れなかったし。」
舞踏会のこの平凡なドレスはオールピンクでゴスロリだったしね。正直、自分で残念な子かなって思った。
お母様も
「ローランが贈りたいと言ってるのだから好意はお受けしないとね。」
と、笑顔で言われたのでプレゼントを受けることにした。
その後は採寸だ、生地だのデザインだので私はそっちのけでお母様とローラン様とで話しを進めていく。私は、ただ黙って採寸され着せ替え人形もどきになった。▪▪▪疲れた…。
もちろんノーレン御姉様やアンナ御姉様が便乗してちゃっかりドレスを新調していた。
流石です。御姉様方▪▪▪▪。
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