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第十二話 天賦の剣 橘遊侠

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 りんは頭の中がもやもやしていた。
 確かに自分が小田原で大怪我をしたときに日影兵衛は面倒を見てくれ、彼との距離が縮まったと思っていたのだが。
 日影兵衛の府中で怪我を負った前田主水と永山宗之介に対する扱いが心に引っかかっていたのだ。
 彼はいつもの機嫌悪そうな顔もせず、ふたりに対して傷が良くなるまで「まあ、刀が振れるようになるまで、ここにとどまるか。多少寄り道をしても構わんよ」とあっさり決めてしまったのである。
 そりゃあ、看病してくれたり、着物を買って貰ったり、傷を心配してくれたり、自分をおりんと読んでくれたりとしてくれて文句が無いどころか非常に嬉しかったのだが、
 無理やり着物をはぎ取られて素っ裸にされたりして扱いが酷かったのに。
 府中宿を出てから男三人の距離が今まで以上に縮まって、日影兵衛の楽しそうな顔が増えてきたのがなんとなく気にいらなかったのだ。
 まあ、自分と日影兵衛の関係からしてしょうがないとは思うのだが、なんとなく疎外感を感じていた。
 「おりんちゃん、なんだか機嫌が悪そうね」とたけに言われると、はっとして「そんなことはないです」と答えた。思いっきり顔に出ていたのかと、慌てて笑顔を見せた。
 たけといえば、相変わらず日影兵衛と永山宗之介の事を代わる代わる見て、りんより不審な事をしている。
 そんな感じで旅を続け、もうすぐ一泊する予定の鞠子宿まりこしゅくが見えてきた。
 「宇津ノ谷峠を越えたら岡部で宿を取ろう」などと言っている日影兵衛の背中をじっと見つめるりん。
 確かに次の鞠子宿から岡部宿の間には宇津ノ谷峠という難所があって岡部宿で休む事は自然ではある。
 鞠子宿は宇津ノ谷峠の手前の宿場なので準備をする為に素通りしない事も理解は出来ていたのだが。
 りんには何も教えてくれなくなってきたように感じた。
 りんは少しづつ日影兵衛との距離が離れて行くようで寂しかったのかもしれない。
 
 宇津ノ谷峠を越えて岡部宿に着くと、前田主水は開口一番「岡部に泊まるなら柏屋かしばやは外せないだろう」と言った。
 普通の旅人も泊まることが出来る有名な大旅籠である。
 「折角せっかくだからそうするか」とあっさり日影兵衛が言った。
 そんな日影兵衛を見て、いつもは前田様の言うことはほとんど取り合わないくせに、などと思うりん。
 すると背後からたけにぶつかって来たわらわが「ごめんなさい」と謝って走り去って行く。
 「おいおたけ、たもとの中身は大丈夫か」と日影兵衛は振り返って言った。
 「え。ああっ。切り裂かれている上に小銭を入れた巾着がない」
 「どうも今の小僧にすられたな。捕まえてくるか」と日影兵衛。
 「別にいいわ。大したお金は入れてなかったし、もし今度見つけたらお仕置きすればいいわよ」とあっさりたけは諦める。「でもこれどうしましょう」と切り裂かれた袂を手に取って見た。
 「あの、お宿に着いたら繕わせてください。すっぱり切れているので、目立たない様に直せるかも」とりんが言ったとき、童が走り去った方から悲鳴が上がった。子供の声、先程の童の様である。
 そこには倒れた童と、たけの巾着を持った浪人が立っていた。その背後には人相の悪い男が五、六人立っている。
 「すられたのはこれか。ほれ」とその浪人がたけに巾着を投げて寄こした。
 「見ていたのか。峰打ちとはいえ何も刀を抜く事はなかろう」と日影兵衛はその浪人を見据えた。りんとたけが童に駆け寄っていく。
 日影兵衛とその男の目が合う。
 その浪人は視線を逸らすと、連れとともに去っていった。
 「あいつ、ただのごろつきでは無いな。しかも巾着を返すとは。何故あんな連中とつるんでいるのだ」日影兵衛はそうつぶいた。
 童の知り合いか、町の者が駆け寄って「申し訳ありません、手当までしていただいて。この子は手癖が悪くていつも叱っていたのですが、こんな事になるとは」と謝りながらその童を抱きかかえて行く。
 前田主水がそばの店の者に「あの浪人は何者だ。ここはそんなに物騒なのか」と訪ねた。
 「あの、大分前から柏屋かしばやに居着いて、やたらと因縁をつけてくる連中の仲間の様です。名前は確か橘遊侠たちばなゆうきょうと呼ばれていたような」
 そこにもうひとりの町人が付け加えた。
 「あの連中は勝手に用心棒になってやると言って、柏屋さんから無理やり金を巻き上げているのです」
 「何でまたこんな所に巣食っているのでしよう」と童が運ばれて行った方から顔を戻して永山宗之介が言った。
 「嫌なものを感じるな。まあ、関わらない事だ」と日影兵衛は言って、柏屋ではなく別の旅籠に泊まることに決めた。
 
 「おたけさん、出来ました。こんな具合ですが」と、たけの着物を直したりんが言った。
 「少しも問題ないわ。裁縫が上手なのね。本当は脱いで渡したほうが繕いやすかったでしょうに」
 そう言ったたけは男三人を睨みつけた。
 「だからそっちは見ないと言ったであろう」と日影兵衛は言葉を返す。
 「それよりおたけ殿、ここには小野小町ゆかりの姿見の橋というものがあるらしい。小野小町といえば相当なべっぴんだったとか。拝んでみれば御利益があるかもしれんし、おりん殿と見に行かれては。お供しますぞ」と前田主水。しかし彼の目的は十団子とおだんごである。宇津ノ谷峠名物の、小さな団子を糸で貫き数珠球のようにしたものだ。
 「姿見の橋とは、小野小町が橋から覗いて自分の姿を見ると、年を取って老けてしまったと嘆いたといわれる橋ではないですか」と何気なく永山宗之介が口を挟んだ。
 無言でりんとたけに睨みつけられる前田主水。
 日影兵衛はそんな会話に加わらず、窓から外を見ている。いつもの煙管きせるは手にしていなかった。
 そして立ち上がると「ちょっと出てくる」と言って部屋を出ようとする。
 「気になることがあるのですか」と永山宗之介が聞くと「少しな」と行って外に出ていった。
 
 日影兵衛は何の目的もないようにぶらぶらと歩いていた。しかしその方向は柏屋である。何気なく前を通り過ぎたが、その目は柏屋の入り口を探っていた。
 橘遊侠と呼ばれた男の仲間と見られるものか四人たむろしている。
 それを見ると横道に入る。
 物陰に隠れるように柏屋の裏手から覗き込んだ。
 縁側には三人の男が座って酒を飲んでいる。運がいい事に、部屋の障子しょうじは開けはなられていた。
 部屋の中にはだらしなく座った男達の他に橘遊侠と五人の男が立っており、何やら話し込んでいる。
 しかし問題は橘遊侠だけではなかった。彼と話している五人は口元を黒い布でおおっていたのだ。
 黒錦党こっきんとうに間違いあるまい。
 東海道の拠点にここ岡部宿の柏屋を利用しているのだろう。他の部屋は覗けなかったので、全員で何人いるかまでは分からない。
 日影兵衛は音をたてずにそこから立ち去った。
 そして町のあちこちで柏屋の様子を聞いてみる。総勢二十人を下ることはないと検討をつけた。
 日影兵衛は何事も無かったようにまたぶらぶらと歩いて旅籠へ戻った。
 帰って来た日影兵衛の様子を見た永山宗之介と前田主水の目付きが変わった。りんとたけは「おかえりなさい」とと言いつつ十団子とおだんごを食べている。
 その晩遅く、日影兵衛は背負子しょいこを担いて部屋を出ようとした。しかし、それを見た永山宗之介と前田主水がむくりと身体を起こす。
 「手助けは必要ですか」と小さな声で永山宗之介は聞いた。前田主水も日影兵衛を見つめている。
 「いやそれより此処ここで何があった場合、おりんとおたけを護ってくれ。頼れるのはふたりしかいない」
 その答えに「わかった」と前田主水。頷く永山宗之介。
 
 日影兵衛は柏屋の前に立った。背負子は何処かに置いたのか、背負っていなかった。
 そして入り口の戸をいきなり蹴破ると、そこにいた三人の男を斬り捨てた。
 「貴様、何者だ」
 「儂たちが居るのをわかっての狼藉か」
 その騒ぎに十数人の男どもが叫びながら出てきた。それを見ると日影兵衛はにやりとして柏屋から外に出る。日影兵衛を追う男達。
 日影兵衛はそれにちらりと目を向けると走り出した。
 「逃がすかこの野郎」
 「なんのつもりだ」
 追ってくる男どもの叫び声が町に響き渡る。
 日影兵衛はさっと横道に入った。
 「馬鹿め、その道は行き止まりだ」そう言って追手どもも横道に走り込む。
 そこには行き止まりを背にして、刀を抜いたままだらりと両腕をおろした日影兵衛が待ち構えていた。彼の背後には、幾本もの刀が地面に突き刺されている。
 その異様さに気が付かないのか、男どもはまだ叫びながら日影兵衛に殺到した。
 日影兵衛は動いた様に見えないのに、最初の三人の男がいきなり胴をなで斬りにされ崩れ落ちる。
 いつの間にか日影兵衛の刀が折れていた。
 追手どもはそれに気がついたのか勢いが止まらないのか、次々と日影兵衛に突っ込んで来た。
 日影兵衛は自分の折れた刀を捨てつつ背後の刀を抜き取ると、まだ幾人もの追手が崩れ落ちた。日影兵衛はまたも折れた刀をを投げ捨てると、くるりと回る。
 そして襲いかかってきた追手はすべて切り倒された。
 いつ斬られたのか分からないまま。
 日影兵衛はもとのように両腕をだらりと下げている。元いた場所から動いていない様に見えた。
 その手にはまた新しい刀が握られている。
 生き残った四人がその様子を見て尋常ではないと下がり始めた。
 「なかなか面白い技を使う」
 下がった四人の背後から、橘遊侠がそう言いつつ前に出た。
 彼は日影兵衛から目を話さずに「お前たちは柏屋に戻れ」と言った。既に刀は抜いている。
 「お前、名は何という。俺は橘遊侠たちばなゆうきょうだ。記念に教えてくれまいか」
 「なんだお前は。倒した奴の名前を後から思い出して喜ぶたちなのか」日影兵衛は名前を教えずにそう答える。
 日影兵衛と橘遊侠の間には切り殺された死体が無く、一本の道を作っていた。
 橘遊侠は「なんとも器用な事をするもんだ」と言って刀を正眼に構える。
 日影兵衛は身体を低くして脇構えを取る。彼に構えさせるとは、橘遊侠はかなりの腕前と認められたということか。
 日影兵衛はいきなり姿を消した。
 同時に「ぎゃん」と言う音が響き渡る。日影兵衛は橘遊侠の背後に現れた。彼の着物のすそが膝まで裂けている。
 ゆっくりと振り返る橘遊侠。その手には刀の大小が握られている。いつ脇差しを抜いたのか。
 「その技はもう何度も見せてもらった」
 橘遊侠は振り向きながらそう静かに言った。無影剣を破られたのはこれで三人目である。まだ未熟な時に師匠に破られたのと、小田原で人間とは思えなかった小柳現示こやなぎげんじ、そしてこの男、橘遊侠。
 彼はその腕前で無影剣を破ったのだ。
 「俺もひとつ聞いていいか。それほどの腕を持ちながら何故黒錦党にくみする」
 「それを聞いてどうする。貴様の技はもう種切れか」
 「それこそ聞いてどうする」
 日影兵衛は動揺した様子もない。そして再び脇構えをとる。
 「なんだ、また同じ構えか」そう言う橘遊侠は太刀を日影兵衛に向け、脇差しを霞の構えの様に構えた。
 「まあ、そうだ」そう言い返した日影兵衛の姿がまたも消えた。それと同時に「がきがきん」という鈍い音がする。
 またも橘遊侠の背後に現れた日影兵衛の右腕のそでが裂けていた。血がにじみみ始めている。
 橘遊侠は振り返らない。
 日影兵衛は怪我したを投げ捨てる。
 その脇差しは「かいん」と音を立てて折れた。
 橘遊侠は振り返らないまま「貴様は化物か……すまん、おらん……」と言って崩れ落ちた。
 橘遊侠の二本の刀は地面に転がると真っ二つに折れる。
 無影剣二刀流。
 橘遊侠はそこまで読めなかった。りんの里で振るった二刀はただ二本の刀を振り回していたようなものだ。橘遊侠はそこらの盗賊相手にするのとは訳が違う。これが本当の無影剣二刀流であった。
 「俺が化物か。ならばお前は何なのだ」
 日影兵衛はそう言うと、再び柏屋に駆け戻る。
 「柏屋の。少し汚すが勘弁してくれ」
 入り口の所で腰を抜かしていた柏屋の主人と番頭はがくがくと頷いた。
 日影兵衛は次から次へと部屋の戸を開け放ち、何度か部屋に踏み込むとその度に悲鳴が上がる。
 彼はそのまま二階に上がるとまた断末魔が聞こえ、ひとりの男が階段から転げ落ちてきた。
 そしてしばらく静寂が訪れる。
 その静寂を破るように二階から日影兵衛は降りてくると「申し訳ないのだが、掃除代の持ち合わせがない。屑どもを退治した事でちゃらにして欲しい」と柏屋の主人に言って、宿の外に向かう。
 またもぶんぶんと頷く主人と番頭。
 腰を抜かしたままなので、日影兵衛が何処に行ったのかわからなかった。
 
 「すまん。用は済んだ。連中は黒錦党こっきんとうであった」
 そう言いながら、背負子を背負った日影兵衛が部屋に入ってきた。刀の柄に手を添えていた手を離す前田主水と永山宗之介。
 「何人逃したか分からんが、当分東海道で目にする事はなかろう。こちらでは何かあったか」
 「いや全く。しかし日影殿、その右腕は」と前田主水。日影兵衛が斬られたなどとは信じられなかったのだ。
 「右腕を見せて貰えますか」と永山宗之介が日影兵衛の傷を見る。
 まだぐっすりと寝ているりんとたけの方を見て「これは内緒だ。何が適当にごまかせるものはないか」と日影兵衛は軽く笑った。
 
 「ああ、日影様の着物のすそが裂けています。繕いますので脱いでください。全くいつ破いたのですか」
 翌日、りんに早速見つけられた。
 「……脱ぐ必要はないだろう」
 腕の傷を見られるわけにはいかないのだ。大事おおごとになっては困る。しかしりんは日影兵衛の右腕を見た。
 「その右腕の赤い布はどういう……」
 「ただのおまじないだ。気にするな」 
 日影兵衛はそう言うと、道具を持ってきたりんに身を任せた。そしてぽつりと言った。
 「おりん、ここから先は余り俺と離れるな。行きたい場所があればついていってやる。俺が離れるときは永山殿か前田ののそばにいてくれ」
 りんはその言葉の意味はわからなかったが、嬉しそうに「はい」と答えた。
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