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第六話 八里の剣 碓氷残馬

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 「間もなく箱根宿だ。問題はないだろうな」
 日影兵衛はりんに声をかけた。前田主水は無視である。
 しかし女手形と往来手形、そして留守居の証文を持ったりんは心なしか青ざめていた。
 「あ、あの日影様。私は漢字がほとんど読めないのですが……」とりんは情けない顔をする。
 「聞かれたことを正直に答えれば良い。ただし、お前は俺の下女であることは忘れるな。くれぐれも姉を探しになどと言うなよ。出女の取り調べは厳しいのだ。解ったか」と教え諭すように言った。そう言われたりんは素直にうなずく。下女とは召使いの事である。今の関係そのままだ。
 「しかし漢字の読み書きも出来るようにならんとな。京に着いたらお前の姉にでも教わることだ」と、りんの肩をぽんと叩いた。そして前田主水の方を見て「何処まで付いてくるつもりだ」とにらみつけた。
 「日影殿が弟子にしてくれるまで」と、前田主水は当然の様に答える。
 本当はひとり旅であった筈なのに、どうしてこんなことになってしまったのであろうか。
 箱根宿に着くと、日影兵衛は「こんな所に長居はしたくはないが、取り調べの順番待ちは長い。その上、関所で因縁いんねんでもつけられたら困る」と告げた。
 「しかし、ここから三島までは辛いですぞ。箱根山には山賊が出ると言うし」
 「仕方あるまい。注意深く進むほかない」と日影兵衛は何気なくりんを見て言った。
 「それに三人というのは心許ないですな。腕の良し悪しはともかく」前田主水も考えるときは考えるのである。
 「こんな面倒くさい所はさっさと抜けてしまおう。どうするかは関所を越えてからだ」
 日影兵衛はそう結論づけた。
 
 「結局夜もふけてきたな」と日影兵衛は空を見て言った。「あんなにあちこち調べられるなんて……」そう言うりんは涙目であった。ようやく関所を出た所である。
 「まあ、男の方は結構いい加減なのだがな」日影兵衛はなんの慰めにもならないことをりんに言う。
 辺りは京から江戸へ行く人々でまだ混雑していた。
 「これで宿は取れるのか」と日影兵衛はあちこち探して回った。旅籠の数は多いが人も多い。
 彼はふたりの元に戻って来ると「ひとつ見つけて宿を取った。おい、前田の。貴様は野宿でもしろ」などといきなり酷い事を言う。しかし今迄同じ宿に泊めてくれた事は一度も無いのも事実である。
 「そ、そんなあ」
 「日影様、それではあまりにも」りんは日影兵衛の前田主水への態度を見てきてかわいそうに思っていたのだ。
 「おりん。こやつと同室でも良いのか?この馬鹿でかいのと」
 りんは前田主水を見ると黙ってしまった。日影兵衛と一緒に泊まるのも恥ずかしいのに、男ふたりと一緒になるとは。しかも日影兵衛の言うとおり、前田主水はやたらでかい。
 「お、おりん殿、その目はなんですか」
 「おりんも嫌がっているみたいだぞ」
 「……かわいそうなので我慢します」
 日影兵衛は先に折れたりんを冷ややかな目で見つめた。
 「日影殿、そこまで嫌がることはないでしょう」とりんを盾にして前田主水は懇願こんがんする。日影兵衛はもう一度りんを見て「仕方あるまい。おりん、後悔しても知らんぞ」と、ふたりを旅籠へ連れて行った。
 三人が部屋に入ると、りんは直ぐに後悔した。今迄は自分と日影兵衛だけで寝るのに丁度ぐらいであったのである。ここより広い部屋は馬鹿高い上に、既に満室であった。町中混雑しているので仕方がない。りんはちらりと前田主水の方を見る。馬鹿でかい。
 「おりんはそちらの壁の方。俺は真ん中。前田のはそっちの壁に貼り付け。どうだおりん、文句は言うなよ」
 りんは石の様な顔をした。
 夕飯を食べて戻って来ると、前田主水は「美味かったが物足りん」などと言う。
 「ならば外に出て好きなだけ食ってこい。そのまま戻ってくるな」と日影兵衛に冷たく突き放された。しかしまだ箱根、金の無駄遣いは出来ない。前田主水は渋々座り込んだ。
 「明日は早い。おりん、もう寝るぞ」と日影兵衛が言いつつ前田主水を睨みつけた。「貴様、くつろぐ前に紙襖かみふすまけ」と命令する。
 紙襖とは和紙で作られた敷布団である。それなりに暖かい。丁度正方形なので部屋にぴったりと収まった。掛け布団は来てきた着物を使うのだ。りんは壁の方を向いて帯を解き、ささっと潜り込んでしまった。日影兵衛と初めて泊まった時もやはり恥ずかしく思ったが、彼の無関心さも手伝ってこの頃になると慣れて来た。
 しかし、前田主水という男が増えてやはり恥ずかしくなってしまう。それでも三人はそのまま寝る事にする。最初はぎりぎりなんとか三人横になれたのだが……。
 翌朝、りんは息苦しくて最初に目覚めた。「ううん」と言いつつ目を開ける。日影兵衛の顔がほとんどくっつくようにりんの目の前にあった。「ひえ」と言って離れようとするも、身体が動かない。よくよく見ると、日影兵衛はしっかりとりんに抱きつついて抱き枕にしていたのだった。
 りんは真っ赤になりながら首をもたげ、前田主水の方を見た。彼は部屋の半分以上を使い、大の字になっていびきをかいている。日影兵衛は前田主水に押しやられ寝ぼけながらりんの方へと転がってしまい、結果抱きつくようになってしまった様である。
 りんはなんとか抜け出ようとすると日影兵衛はっすらと目を開けた。そして「なかなか良い抱き枕だ、柔らかくてしっくりとくる……」と言いつつまだりんを離さない。寝ぼけているようである。
 抱きつかれたせいで、掛け布団代わりにしていた小袖が何処かに行ってしまっている。すなわち半襦袢、下着姿でほとんど足が露出しまってる。りんは反射的に日影兵衛の顔を思いっきり殴ってしまった。その一撃で日影兵衛は目を覚ますと、彼も今の状態に気がついた。
 「……おりん、最初に約束した事を忘れたのか。自分を好きにしていいと言ったであろう。それに前田のと一緒に泊まっていいと言ったのはおりん、お前だそ」などと言い訳をしてりんから離れて立ち上がると、前田主水の脇腹を思いっきり蹴った。
 「うぼう」といって前田主水は転がり、壁に激突して身悶みもだえる。
 りんはそんな前田主水などに目をくれず「そ、それは確かに言いましたけど……」と声を小さくしながら小袖を見つけて慌てて着込んだ。
 「もっと、こう、なんというか、あの、心構えとか、雰囲気と言うものが……それに前田様が」などとぶつぶつ言いながら帯を締める。一応、いずれはと覚悟はしていたようだった。
 日影兵衛はそんなりんを見て「まいったな」とこぼした。
 そして微妙な雰囲気をまといながら朝食をとると、三人は旅支度をして外に出た。りんは起きてからずっと顔を火照ほてらせている。
 「さて出発だ。八里など短いもんだ」と日影兵衛は罰の悪そうな顔をして言った。
 「しかし東海道一の難所ですぞ。そうそう簡単にはいかないのでは」と、前田主水はふたりの様子がおかしいのに気が付かずに言う。
 そんな会話をしながら、三人そろって箱根宿を後にした。
 
 やや雲行きは怪しかったが、三人は順調に進んでいた。やはりりんは遅れがちであったが。
 りんはまだほんのり顔を染めながらも、今朝の事は忘れようと日影兵衛の後をついて行く。
 しかし、峠を下り始めると雨が降ってきた。雨というより豪雨である。
 「こんな所で立ち往生している場合ではない」と日影兵衛はりんの手を取り急ぎ始めた。
 そして峠を越えるまでもうそろそろというところで雨はやんだ。三人はほっと息をついたが、日影兵衛は異変に気がついた。
 前方に商人の物と思われる荷車が止まっており、十数人の男どもがひとりの侍と戦っていたのだ。周りには十人ほどの死体が転がっている。襲われた商人達であろう。しかし敵も三、四人倒されている様だ。
 街道は石畳だというのにまるで泥水をぶちまけたかの様にぬかるんでいる。街道の両脇から土が流れ出したのかもしれない。
 よくよく見ると荷車には猿ぐつわをされ縛られた女が転がされている。こちらを向いていたので、助けてくれと懇願する様な目で日影兵衛と前田主水を見つめていた。
 「面倒事は御免だな。少し戻るか。まさか箱根の方には来るまい」などと日影兵衛。
 前田主水も「先ほどの雨で誰も来ないな。しかし関所に知らせるとしても、あそこにはなんの備えも無いしこの天気だ。関わらない方がいいかもしれん」と言う。
 そんな事を言い出すふたりをりんは見上げながらじっと見つめた。
 日影兵衛はその視線に気が付き「俺は正義の味方ではないし、助ける義理もない」とりんに言う。見知らぬ他人に関って、おのれの命を失う訳にはいかないのだ。江戸で旗本奴はたもとやっこを斬り殺したことで、大磯宿で余計な目にあったという事実もある。
 しかし、そんな日影兵衛と前田主水の言葉はあっさりとくつがえされた。
 こちらへ少しずつ下がって来る侍を狙っていた連中のひとりが、日影兵衛達に気がついてしまったのである。
 「おい、見られたぞ。あれらは三人だ。男共は斬り殺せ。あの小娘はそこの女と同じく捕まえろ」という大声が響き渡る。
 「なんてこった」と日影兵衛は誰にとも無く言葉を吐き捨てた。
 下がって来た侍が「巻き込んで申し訳ない。逃げろと言ってももう遅い様です」と日影兵衛たちに言った。その侍はあちこち傷を追っていたが、いずれもかすり傷のようだ。
 「仕方あるまい。お主はこの娘を護る事ぐらいは出来るであろう」日影兵衛はそう言うと前田主水と共に前へと踏み出した。
 「日影殿。このぬかるみではあの技は使えないのではないか」前田主水にそう言われて「問題はない。それにあれだけしかできぬ訳でもない。あれは刀の試し切りだ」と淡々と答える。
 迫る相手のうちの五人は槍を持っていた。
 「前田の。槍は俺がやる。お前も少し働け」日影兵衛はそう言いながら敵に近づく。それに合わせてやや後方から前田主水も足を進める。
 敵は十二人。ふたりはそれも気にせずに、抜刀した。日影兵衛は下段に、前田主水は正眼に構える。
 「碓氷うすい、来たぞ」
 「残馬ざんま殿、我らにお任さ下さい」
 敵の首領は碓氷残馬うすいざんまと言うらしい。しかしふたりにとってそんなことはどうでも良かった。
 先に日影兵衛は背を低くしたまま飛び込んだ。それをめがけて五本の槍が繰り出される。日影殿は刀を走らせると、五本の穂先ほさきを切り飛ばし、更に槍の中頃を切り落とす。敵が慌てて槍を捨て刀を抜こうとしたがその時既に遅し、その五人は次々となで斬りされた。
 日影兵衛の繰り出す剣はやはり見えないほど高速であったのだ。
 前田主水とはいうと、振りかぶったひとりの胴を斬りつけ、そのままふたりの太刀を刀で受け止める。その衝撃で相手の片方の刀がぶち折れた。前田主水はそのまま刀を持った男を袈裟斬りにする。次いで刀を失った最後のひとりを頭から両断した。前田主水の繰り出す長刀はうなりを上げる剛剣だ。
 「あと四人」前田主水はそうつぶやく。
 ふたりは必死の形相で向かってくる敵の刀をさばいてそれぞれ斬り飛ばす。残るは碓氷残馬と彼を呼び捨てにした男だけだ。碓氷残馬は日影兵衛と対峙する。もうひとりは前田主水に刀を向けた。そのふたりは流石に腕が立つのか、日影兵衛と前田主水の最初の一撃をかわした。
 しかし日影兵衛の刀は止まらない。振りおろした刀を返すと、そのまま碓氷残馬を下から上に斬り上げた。
 前田主水がすこし手を焼いているのを見ると日影兵衛が後ろから回り込み、残りのひとりを一刀両断に切り捨てる。
 「技が使えなくとも問題もない無かろうが」と彼は前田主水に言った。もともと日影残真流の免許皆伝なのだ。
 「しかし刀を折るとは何事だ。この馬鹿め」と前田主水に言葉を吐きつけた。
 戦いが終わると、りんとくだんの侍が縛られた女を自由にする。
 その侍は彼らの剣技に驚嘆するも「助かり申した。かたじけない」と言い、女と共に頭を下げた。
 男は「私は永山宗之介、この方はおたけ殿と申す」と名乗った。日影兵衛は「ふむ」と言いつつそんなことはどうでもいいとばかりに、斬り殺した盗賊と倒れ付していた永山宗之介の仲間が持っていた刀を調べ始めた。
 「使い物になるのは最後のふたりの刀だけだ」と言って、拾って戻ってきた。ややあきれる前田主水。
 永山宗之介はあれだけの敵と対峙しながらも切り傷は浅かった。彼もかなりの腕前だ。たけと呼ばれた女は自分の編笠と杖、それと自分達の振分荷物を探し出し、荷車の中の中からひとつの袋を取り上げる。
 そしてその袋を風呂敷に包んで永山宗之介の元へ帰ってきた。
 その風呂敷づつみと振分荷物を永山宗之介に渡すと、彼はそのまま肩から背負う。風呂敷の中身はかねである。
 「あなた方はどちらへ向かわれますので」と永山宗之介は三人に訪ねた。「京だ」と答える前田主水を日影兵衛は睨みつける。面倒だから教えるつもりはなかったのだ。
 「それならば同行させて頂いてもよろしいでしょうか。私達も亰へ向かうのです。これからの道行き、路銀は私達が全て用意いたします」
 たけと呼ばれた女がそう言うと、前田主水は日影兵衛の顔を見た。何しろ彼らも三人しかいないのだ。しかもりんは戦いに役に立たないどころか邪魔である。そんなりんも日影兵衛をじっと見つめた。その視線を受けて、日影兵衛は渋々言った。
 「連れにするのは納得いかんが、行き先は同じ京。ついてくるのは仕方がない」と、結局同行を認めたのである。
 女がひとり増えるのは厄介であったが、腕利きの侍が加わる方が利益になるという算段も働いたらしい。その上、りんの目が痛かった。
 「お前らの仲間の死体と積荷は捨て置くぞ。いちいち片付けるいわれはない」とそう付け加える。冷たいようだが仕方がない。
 「後から来る旅人がどうにかするでしょう。関所も近い事ですし」と永山宗之介は同意する。たけは悲しげに仲間の死体を見て、それから荷馬車を一瞥いちべつした。かなり高価な荷物の様である。
 しかし顔を日影兵衛達に向け「どうぞ宜しくお願いします」と再び頭を下げた。
 前田主水はもったいなさそうな顔をして荷車に目をやっている。
 「しかし、おりん。お前と出会ってからろくなことが無い。もしかしてお前は死神か」
 日影兵衛にそう言われて、りんは泣きそうになった。
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