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一章
態度が変わった訳は…
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麻友との電話を切った後、花耶はごろんとベッドに寝転がった。奥野の家の物と違い、安物のそれはぎしっと音を立てた。鎖骨のあたりにあるペンダントのヘッドの存在を感じて、そっと手を添えた。花耶の気分を沈めているのは、このネックレスの送り主だった。
奥野とは最近、仕事以外で話したことがなかった。先週末は忙しくて帰れないかもしれないと言って、マンションに来なくてもいいと言われていたので会っていない。こんな事はこの関係が始まってから初めての事だった。
実際、奥野は納期が間近に迫っているのもあって、側で見ている花耶にもその忙しさははっきりと見てとれた。今週に入ってからは、午前中は事務所にいるがお昼前には取引先に行っているらしく、その後花耶がいる時間帯に戻ってくることはなかった。お昼も食べているのかどうか…と言う感じで、先日は朝から珍しく席でコンビニのおにぎりを食べながらパソコンに向かっていた程だ。
仕事は以前からメールで指示が来ていたし、わからないところは堀江などに聞けば事足りたので支障はなかった。堀江は、納期前は大抵こんなもんよと笑っていたが、そのハードさは花耶の想像以上だった。身体を壊さないかと心配になったが、あの体力バカなら大丈夫でしょ、と一蹴され、体力に関しては思うところがあった花耶は、それもそうだと思ったのだった。
とはいえ、伊東たちの事があったのに、その事には一切触れないのが自分の立場を明確に物語っていて情けなかった。最初は何か言われるかもしれないと身構えていたのに、顔を合わせても表情も変えず、淡々と仕事の指示を出すだけのその態度は、花耶の気持ちをなぜか沈ませていった。
更にもう一つ、月のモノがもう二週間近く来ていないことも花耶の神経をすり減らしていた。元々不順気味ではあったが、来ない理由に心当たりがあるだけに、今までのようにそのうち来るだろうと楽観視できなかった。ただでさえ仕事が忙しく余裕がないところにきてのこの事実が重すぎて、ここ数日の花耶は谷底を這っている気分だった。せめて月の物が来てくれたら少しは情況もマシになるのに…いつもは億劫な月のモノが、今の花耶には待ち遠しくて仕方なかった。
その次の日曜日、花耶は麻友と一緒に電車で数駅先にある大型商業施設が集まるエリアに来ていた。最近オープンした店に麻友が行きたいと言ったため、それなら気分転換も兼ねてという話になったのだ。家にいると余計な事ばかり考えてしまい、気分が余計に沈み込みそうだったので、麻友の提案はとても嬉しかった。
この週末も奥野からは、会社に泊まり込むかもしれないからこなくていいと言われていた。実際、昨日の土曜日は花耶も残業付きの休日出勤だったし、メインメンバーは数日前から会社に泊まり込んでいた。来週が納期なのもあり、それが終わるまではメインメンバーは泊まり込みだろうと言われていた。
久しぶりのショッピングは、思った以上に花耶の気持ちを晴らしてくれた。懐に余裕がないので特に何かを買うわけではないが、色んな商品を見ているだけでも楽しかったし、お気に入りの店でケーキを食べるのは想像以上に心が躍った。最近は奥野と過ごす事が続いていたが、気心が知れて好みも似ている麻友との時間はこんなにも気が楽だったのかと、改めて麻友の存在を嬉しく思った。
お昼をどうしようという話になり、二人は少し離れたところにある、最近話題のサラダバー専門店に行ってみる事にした。流行に敏感な麻友は話題の店に行くのが好きで、こうしてよく花耶を連れまわしてくれるのだ。
少し歩いたところにあったビタミンカラーが目を引くその店は、既に行列が出来ていた。だが、先ほどケーキを食べてそれほどお腹が空いていなかったのと、行列が思ったほど長くなかったのもあり、二人はお喋りしながら待つことにした。
「ね…花耶…」
何にしようかな~と張り出されたメニューを見ながら楽しい悩みにはしゃいでいた麻友が、急にトーンを落として内緒話のように花耶に話しかけてきた。
「え?何?」
「花耶、あれ…」
「…」
麻友の急な変化に戸惑った花耶だったが、親友が控えめに指さす方向に視線を向けて息を止めた。視線の先には、最近の花耶の悩みの原因である上司と、彼に寄り添うようにして反対側にある店に入っていく綺麗な女性が見えて、花耶な音もなく固まった。
あの後、二人はぎこちなく順番を待ったが、暫くして麻友が店を変えようと言い出したため、二人はその場を後にした。奥野は花耶達には気が付かなかったようだが、店を出てくる時に顔を合わせる可能性もあり、ここにいるのが気まずかったからだ。そのエリアにいたくなくて、その後二人は電車に乗って別の場所に移動し、駅ビルの中にあるファストフードの店に入った。
「あれ…奥野さん…よね?」
「うん…」
今日はプロジェクトのために出勤していると聞いていただけに、二人とも最初は見間違いではないかと思った。だが、着ていたスーツもネクタイも、会社でいつも着ている物で見覚えがあったし、あの長身と存在感は間違いなく奥野だった。
「仕事って言っていたのに、何していたんだろ…」
「さぁ…」
「…」
「…たぶん…本命が出来た…んじゃないかな?」
麻友に気を遣わせたくなくて、殊更明るめの声でそう告げた花耶に、麻友はでも…と何かを言いかけたが、その先を飲み込んだらしく、何も言わなかった。
「やっと、解放されたんだよ。よかった」
花耶は静かに麻友にそう告げた。声が震えそうで気がかりだったが、幸いにも思った以上に声は滑らかに出て、安堵した花耶はにっこり笑った。
それからは、歩いていてもふわふわと綿を踏むような感覚に包まれていた花耶だったが、アパートに戻ると着替えもせずにベッドに倒れこんだ。シャワーを浴びてからでないとベッドに入りたくないのに、今はそんな事はどうでもよかった。
あれからずっと、気が付くと頭の中を昼間のあの光景が繰り返し再生されていた。夏なのにきちんとスーツを着込んだ奥野と、その奥野に笑顔で話しかけていた女性。
女性としては少し背が高めだったが、華やかな感じの美人で、奥野と並んでも見劣るするようには見えなかった。半袖の白っぽいブラウスと裾に刺繍が施されたひざ下の紺のスカート、透け感のある黒のカーディガンを羽織っていたが、同性の花耶から見てもキラキラしていた。
そんな彼女に、奥野は穏やかな笑みを向けていた。普段は無表情で笑みなどあまり見せないだけに、その表情からは彼女を大切に扱っているのが見て取れた。綺麗で女性らしく自信に溢れて見えたその女性は、奥野にはぴったりでとてもお似合いだった。
(そういう、事だったんだ…)
先週も今週も、マンションには来なくてもいいと言われていたけれど、そういう事だったんだと合点がいった。今更花耶にうろうろされては困るから。奥野はきっと自分にした様に、気に入った相手を家に連れて行くのだろう。もし家に誘うなら、花耶がいたら邪魔でしかないから、花耶を気遣うように見せかけて遠ざけたのだ。
(はっきり言えばいいのに…)
どうせ関係を終わらせるなら、さっさと終わりを告げてくれればいいのに、と花耶は思った。その時は驚くかもしれないが、花耶だって最初からそのつもりだったのだ。鍵を返して二度と行かないと告げるだけで終わる。別に縋るつもりもないし、好きでもなんでもないのだから未練なんてものも存在しない。
そうして花耶は、ふとそういう事かと思い至った。伊東との噂が流れた時も、会議室で絡まれた時も、奥野は一言もその件について触れなかった。それはつまり…こういう事だったのだ。もう飽きたおもちゃに興味はなく、もしかしたらあのまま伊東とくっ付いてくれればいいとさえ思ったかもしれなかった。
現に先週くらいからは、それまで頻繁にあったメッセージすらなくなっていたのだ。あの女性と上手く行きそうになったから、きっと向こうに乗り換えたのだろう。今日も、取引先に行くと言ってデートしていたのかもしれないし、これまでももしかしたら仕事だと言ってあの女性に会っていたのかもしれない。随分切り替え早くて起用だな、と花耶は妙に感心したが、仕事ぶりをみるからにそれくらいは余裕でやってのけそうな気がした。
ネックレスを外して箱に戻すと、首筋に開放感を感じた。もうそれは、花耶には必要ないものだった。
奥野とは最近、仕事以外で話したことがなかった。先週末は忙しくて帰れないかもしれないと言って、マンションに来なくてもいいと言われていたので会っていない。こんな事はこの関係が始まってから初めての事だった。
実際、奥野は納期が間近に迫っているのもあって、側で見ている花耶にもその忙しさははっきりと見てとれた。今週に入ってからは、午前中は事務所にいるがお昼前には取引先に行っているらしく、その後花耶がいる時間帯に戻ってくることはなかった。お昼も食べているのかどうか…と言う感じで、先日は朝から珍しく席でコンビニのおにぎりを食べながらパソコンに向かっていた程だ。
仕事は以前からメールで指示が来ていたし、わからないところは堀江などに聞けば事足りたので支障はなかった。堀江は、納期前は大抵こんなもんよと笑っていたが、そのハードさは花耶の想像以上だった。身体を壊さないかと心配になったが、あの体力バカなら大丈夫でしょ、と一蹴され、体力に関しては思うところがあった花耶は、それもそうだと思ったのだった。
とはいえ、伊東たちの事があったのに、その事には一切触れないのが自分の立場を明確に物語っていて情けなかった。最初は何か言われるかもしれないと身構えていたのに、顔を合わせても表情も変えず、淡々と仕事の指示を出すだけのその態度は、花耶の気持ちをなぜか沈ませていった。
更にもう一つ、月のモノがもう二週間近く来ていないことも花耶の神経をすり減らしていた。元々不順気味ではあったが、来ない理由に心当たりがあるだけに、今までのようにそのうち来るだろうと楽観視できなかった。ただでさえ仕事が忙しく余裕がないところにきてのこの事実が重すぎて、ここ数日の花耶は谷底を這っている気分だった。せめて月の物が来てくれたら少しは情況もマシになるのに…いつもは億劫な月のモノが、今の花耶には待ち遠しくて仕方なかった。
その次の日曜日、花耶は麻友と一緒に電車で数駅先にある大型商業施設が集まるエリアに来ていた。最近オープンした店に麻友が行きたいと言ったため、それなら気分転換も兼ねてという話になったのだ。家にいると余計な事ばかり考えてしまい、気分が余計に沈み込みそうだったので、麻友の提案はとても嬉しかった。
この週末も奥野からは、会社に泊まり込むかもしれないからこなくていいと言われていた。実際、昨日の土曜日は花耶も残業付きの休日出勤だったし、メインメンバーは数日前から会社に泊まり込んでいた。来週が納期なのもあり、それが終わるまではメインメンバーは泊まり込みだろうと言われていた。
久しぶりのショッピングは、思った以上に花耶の気持ちを晴らしてくれた。懐に余裕がないので特に何かを買うわけではないが、色んな商品を見ているだけでも楽しかったし、お気に入りの店でケーキを食べるのは想像以上に心が躍った。最近は奥野と過ごす事が続いていたが、気心が知れて好みも似ている麻友との時間はこんなにも気が楽だったのかと、改めて麻友の存在を嬉しく思った。
お昼をどうしようという話になり、二人は少し離れたところにある、最近話題のサラダバー専門店に行ってみる事にした。流行に敏感な麻友は話題の店に行くのが好きで、こうしてよく花耶を連れまわしてくれるのだ。
少し歩いたところにあったビタミンカラーが目を引くその店は、既に行列が出来ていた。だが、先ほどケーキを食べてそれほどお腹が空いていなかったのと、行列が思ったほど長くなかったのもあり、二人はお喋りしながら待つことにした。
「ね…花耶…」
何にしようかな~と張り出されたメニューを見ながら楽しい悩みにはしゃいでいた麻友が、急にトーンを落として内緒話のように花耶に話しかけてきた。
「え?何?」
「花耶、あれ…」
「…」
麻友の急な変化に戸惑った花耶だったが、親友が控えめに指さす方向に視線を向けて息を止めた。視線の先には、最近の花耶の悩みの原因である上司と、彼に寄り添うようにして反対側にある店に入っていく綺麗な女性が見えて、花耶な音もなく固まった。
あの後、二人はぎこちなく順番を待ったが、暫くして麻友が店を変えようと言い出したため、二人はその場を後にした。奥野は花耶達には気が付かなかったようだが、店を出てくる時に顔を合わせる可能性もあり、ここにいるのが気まずかったからだ。そのエリアにいたくなくて、その後二人は電車に乗って別の場所に移動し、駅ビルの中にあるファストフードの店に入った。
「あれ…奥野さん…よね?」
「うん…」
今日はプロジェクトのために出勤していると聞いていただけに、二人とも最初は見間違いではないかと思った。だが、着ていたスーツもネクタイも、会社でいつも着ている物で見覚えがあったし、あの長身と存在感は間違いなく奥野だった。
「仕事って言っていたのに、何していたんだろ…」
「さぁ…」
「…」
「…たぶん…本命が出来た…んじゃないかな?」
麻友に気を遣わせたくなくて、殊更明るめの声でそう告げた花耶に、麻友はでも…と何かを言いかけたが、その先を飲み込んだらしく、何も言わなかった。
「やっと、解放されたんだよ。よかった」
花耶は静かに麻友にそう告げた。声が震えそうで気がかりだったが、幸いにも思った以上に声は滑らかに出て、安堵した花耶はにっこり笑った。
それからは、歩いていてもふわふわと綿を踏むような感覚に包まれていた花耶だったが、アパートに戻ると着替えもせずにベッドに倒れこんだ。シャワーを浴びてからでないとベッドに入りたくないのに、今はそんな事はどうでもよかった。
あれからずっと、気が付くと頭の中を昼間のあの光景が繰り返し再生されていた。夏なのにきちんとスーツを着込んだ奥野と、その奥野に笑顔で話しかけていた女性。
女性としては少し背が高めだったが、華やかな感じの美人で、奥野と並んでも見劣るするようには見えなかった。半袖の白っぽいブラウスと裾に刺繍が施されたひざ下の紺のスカート、透け感のある黒のカーディガンを羽織っていたが、同性の花耶から見てもキラキラしていた。
そんな彼女に、奥野は穏やかな笑みを向けていた。普段は無表情で笑みなどあまり見せないだけに、その表情からは彼女を大切に扱っているのが見て取れた。綺麗で女性らしく自信に溢れて見えたその女性は、奥野にはぴったりでとてもお似合いだった。
(そういう、事だったんだ…)
先週も今週も、マンションには来なくてもいいと言われていたけれど、そういう事だったんだと合点がいった。今更花耶にうろうろされては困るから。奥野はきっと自分にした様に、気に入った相手を家に連れて行くのだろう。もし家に誘うなら、花耶がいたら邪魔でしかないから、花耶を気遣うように見せかけて遠ざけたのだ。
(はっきり言えばいいのに…)
どうせ関係を終わらせるなら、さっさと終わりを告げてくれればいいのに、と花耶は思った。その時は驚くかもしれないが、花耶だって最初からそのつもりだったのだ。鍵を返して二度と行かないと告げるだけで終わる。別に縋るつもりもないし、好きでもなんでもないのだから未練なんてものも存在しない。
そうして花耶は、ふとそういう事かと思い至った。伊東との噂が流れた時も、会議室で絡まれた時も、奥野は一言もその件について触れなかった。それはつまり…こういう事だったのだ。もう飽きたおもちゃに興味はなく、もしかしたらあのまま伊東とくっ付いてくれればいいとさえ思ったかもしれなかった。
現に先週くらいからは、それまで頻繁にあったメッセージすらなくなっていたのだ。あの女性と上手く行きそうになったから、きっと向こうに乗り換えたのだろう。今日も、取引先に行くと言ってデートしていたのかもしれないし、これまでももしかしたら仕事だと言ってあの女性に会っていたのかもしれない。随分切り替え早くて起用だな、と花耶は妙に感心したが、仕事ぶりをみるからにそれくらいは余裕でやってのけそうな気がした。
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