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一章
本当の理由は…
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「起きたか?」
そう声をかけられて、ゆらゆらと漂うような浅い眠りから覚めた。目を開けて目の前にいる人物の姿を認めた花耶は、その瞬間凍り付いたように固まった。目の前にいたのは自身の会社の上司で、会社では見た事がない甘ったるい笑みを浮かべて自分を見下ろしていた。その様に花耶は昨夜の事を思い出し、益々固まったのは言うまでもなかった。
そんな花耶に、奥野はそれはそれは満足そうに笑みを深めた。ふふっと笑みを零す様が、男なのに艶めかしく色気に溢れ、ただでさえ免疫のない花耶は一気に全身を桃色に染め、風に揺れ惑う木の葉のように混乱した。何か言いたいのに言葉が出てこない。
その時になって喉がカラカラで声が思うように出ない事に気が付いた。その理由に思い至り、恥ずかしくて泣きそうだし、何ならこのまま意識を失って夢の中にでも逃げ込みたかった。残念ながら泣いたり意識を失うような繊細さは持ち合わせていないが。
「ああ、声が…無理に喋ると喉を傷める。ほら、水飲めるか?」
ベッドに腰かけてそう言った奥野は、花耶を片腕で抱き起すと、ベッドの横にある小さなテーブルの上にあるミネラルウォ-タ―をコップに注ぎ、花耶の口元に運んだ。さすがに飲ませて貰う事に躊躇した花耶はコップを受け取って水を飲んだ。その様すらじっと見られて居心地が悪かったが、それよりも喉の渇きの方が上回った。飲み切ると体に水が染み渡るのを感じ、思っていた以上に喉が渇いていたんだと気づいた。
部屋は明るい事から、既に日は昇っている事が伺えた。恥ずかしくて居たたまれず、視線をさまよわせる花耶に奥野が、花耶、と名前を呼んで柔らかく抱きしめてきた。突然の事に身を固くした花耶を、奥野は可愛いな、花耶は、と言いながら頭から背中を髪に沿うように優しく撫でた。最初は大きくごつごつした手の大きさや、押し付けられた奥野の身体の熱さに戸惑っていたが、優しく繊細な手の動きに少しずつこわばりが解けていくようだった。
「着替えもないし、帰りたいのですが…」
奥野が用意した昼食を食べ終わった花耶は、片づけを終えた奥野にそう告げた。奥野は一瞬だけ眉をひそめたが、それもそうだな、と花耶の提案に応じる姿勢を見せた。これで帰れる、とホッとした花耶は、その後で互いの考えに差がある事を知らされた。
花耶が家に帰りたいと言ったのは、その後も自宅で過ごすと言う意味だったのに対し、奥野は着替えなどを取りに帰るための一時帰宅と捉えていた。どうしてそうなると呆気にとられた花耶に、奥野は帰したくない、ずっとここにいて欲しいが、さすがにそういう訳にはいかないからせめて週末はここで過ごして欲しいと言った。
花耶は色んな事が一度に起きたのもあり、早く自分のテリトリーに帰って安心したいし、落ち着きたかった。麻友などの一部の人間を除けば、花耶は誰かと一緒に長時間過ごすのはかなりのストレスで、奥野はその中でもストレスが高い方なのだ。週末を一緒に過ごすなど、疲れを取るどころか倍増させるだけでしかない。そうは思っても、奥野も引く気は全くないようだった。
「全力で口説くっていっただろう?覚えてないか?」
「っ…い、いえ、覚えて…ます…」
「俺は花耶の事をもっと知りたいし、俺の事も知ってもらいたいんだ」
「そ、そうですか…」
「それには一緒にいるのは一番だろう?」
「で、でも…」
「俺の気持ちはわかってくれたのだろう?それともまだ伝わり切れていないか?それなら…」
「め、滅相もないです!十分です。伝わってます!」
「そうか?心配しなくても、花耶が嫌がるような事はしないから。だからここにいて欲しい」
艶を含んだ声だけでもダメージを受けるのに、切なそうな、乞うような表情は反則だろう。それに、ここで帰ると言い張ったら何だか危険な気がして、花耶は応じるしかなかった。着替えを取りに行くと言って籠城する手も考えたが、近所の人に見られてトラブルを起こしたと思われれば追い出される可能性もある。花耶のアパートは女性向けなので、男女関係のトラブルは最悪退去処分の対象にもなるのだ。さすがにそういう事態は避けたかった。
明日の夕方に帰ると約束すると、奥野は一瞬で上機嫌になり艶やかに笑って、まだ腰が痛いと言う花耶の代わりに必要なものを買いに行くと言い出した。花耶も行くと言ったが、腰が痛いのに無理はしない方がいい、それに近くだと誰かに見られる可能性もあると言われてしまった。さすがに人目に付くのは遠慮したかった花耶は、着替えとパジャマになるものを頼んだ。幸い、コンビニで買った化粧品では肌が痒くなる事はなかったので、こちらの心配なかった。
(どうしよう…)
一人残された部屋で、花耶はため息と共に胸に溜まったもやもやを吐き出した。不本意ながらも奥野のベッドで横になりながら、ぼんやりと天井を見上げてこれまでの事を思い返していた。
腰が痛いし、奥野のモノを受け入れた場所は酷く痛む。立つのもきついし、全身筋肉痛だ。奥野がいない今なら帰る事も可能だが、明日まではここにいると約束してしまったのもあり、黙って帰るのは躊躇われた。さすがに約束を違えるのは後味が悪いし、鍵がないから施錠も出来ない。万が一花耶が出て行ったあとで空き巣にでも入られたら申し訳ないし、今以上に面倒な事になりそうだった。会社の上司だし、席は隣だし、不義理な事をした後では合わせる顔もないだろう。
一人残された部屋は、物が少ない上にモノトーンでまとめられているせいか、些か物悲しく感じた。少し眠った方がいい、と言いながら奥野がカーテンを閉めたのもあるだろう。まだ昼間なので暗くはないが、部屋全体が灰色に覆われているように見えて、それが花耶の今の気分にピッタリなような気がして苦笑が漏れた。
(からかわれてるのかな…)
奥野に好きだと言われた花耶だったが、それを額面通りに受け取る事は出来なかった。
男性に興味がない花耶から見ても、奥野は魅力溢れる大人の男性だった。見た目だけでなく、仕事ぶりも申し分ないし、部下たちへの気配りも欠かさず、上層部や取引先からの信頼も厚い。何事もそつなくこなすし、立ち居振る舞いも粗野なところはなく、不快に感じる事もなかった。
欠点と言えば目つきが鋭くて威圧感があるところだろうが、言い換えれば男らしいとか野性味に溢れるとも言えて、それが魅力的だと言う人もいる。
背が高いけどもやしじゃなくて、それどころか胸板とか筋肉がしっかりあって逞しくて…とそこまで思考を辿った花耶は、思いっきり頭を振った。昨夜の事を思い出してしまったのだ。いやいや、今はそうでなくて…と思うのに、次々に昨夜の奥野を思い出して花耶は悶絶した。
ダメだ、集中できない、と痛む体を起こして、ベッドのそばにあるテーブルのペットボトルを手にして、中身を一気に煽った。冷たい水が少しだけ思考と身体を冷ましたように感じ、体の中に溜まった熱を吐き出す様に大きめのため息をついた。こんな風に考えてしまう自分が浅ましく感じて、花耶は顔をゆがめた。
そんな自分の中の嫌なものを罰するように、花耶は少し乱暴にベッドに身を沈めた。ベッドが大きく軋む音を立て、それに伴って身体もあちこち痛んだが、身体の熱を冷ますには十分だった。奥野の事を考えるとまた同じ事を繰り返しそうだったので、花耶は自分に意識を向けた。
背も低くて平凡な顔立ちで…花耶はどこにでもいるその他大勢でしかなかった。決して主人公には選ばれない、その他大勢の一人。容姿も平凡だし特徴もないから、村人AとかBでもない。ただそこにいるだけの村人JとかKくらいだろう。
資格はそれなりに取ったけど、誰でも取れるようなものばかりだった。仕事もせいぜい及第点と言ったところで、奥野のように目立って能力があるわけでもない。麻友は花耶の仕事ぶりを評価してくれるが、それも社歴が長いだけで、麻友だってあと数年もすれば花耶と同じかそれ以上になれる筈だ。
これで家がお金持ちとかならまだ価値もあるのかもしれないが、そういうものも一切なかった。両親は小学生の頃に離婚し、父とはそれっきりだった。母は再婚の邪魔になるからと花耶を祖母の家に置き去りにし、祖母も父親が送ってくる養育費にしか興味がなかった。母は中学生の時に、祖母は高校卒業間際にこの世を去り、親戚もなく、それからは一人だった。
胸が大きいのもマイナスだった。これで背が高くてスタイルがいいなら救いもあるが、花耶の場合は貧弱な身体に胸だけがあると言うバランスの悪さだ。更には変質者除けに野暮ったく見える様な眼鏡をかけてひたすら地味にして…とマイナスな方に力を入れている。
…とここまで考えて、やっぱり好かれる要素ゼロだな、との結論に至った。
そうなれば、思いつくのは揶揄われているか、遊び相手と言ったところだろうか?部下なんて後々面倒な事になるだろうに…と思うのだが、相手を丸め込むのは巧そうだから、何とかなると考えているのかもしれない。会社での花耶は大人しくて自己主張もしないから、御しやすいと思われているのだろう。親しいのは麻友くらいだから、その点も好都合かもしれない。後々リスクが低い相手と言う意味では、確かに合っているように思われて、花耶はようやく納得した答えを得てすっきりした。
そう声をかけられて、ゆらゆらと漂うような浅い眠りから覚めた。目を開けて目の前にいる人物の姿を認めた花耶は、その瞬間凍り付いたように固まった。目の前にいたのは自身の会社の上司で、会社では見た事がない甘ったるい笑みを浮かべて自分を見下ろしていた。その様に花耶は昨夜の事を思い出し、益々固まったのは言うまでもなかった。
そんな花耶に、奥野はそれはそれは満足そうに笑みを深めた。ふふっと笑みを零す様が、男なのに艶めかしく色気に溢れ、ただでさえ免疫のない花耶は一気に全身を桃色に染め、風に揺れ惑う木の葉のように混乱した。何か言いたいのに言葉が出てこない。
その時になって喉がカラカラで声が思うように出ない事に気が付いた。その理由に思い至り、恥ずかしくて泣きそうだし、何ならこのまま意識を失って夢の中にでも逃げ込みたかった。残念ながら泣いたり意識を失うような繊細さは持ち合わせていないが。
「ああ、声が…無理に喋ると喉を傷める。ほら、水飲めるか?」
ベッドに腰かけてそう言った奥野は、花耶を片腕で抱き起すと、ベッドの横にある小さなテーブルの上にあるミネラルウォ-タ―をコップに注ぎ、花耶の口元に運んだ。さすがに飲ませて貰う事に躊躇した花耶はコップを受け取って水を飲んだ。その様すらじっと見られて居心地が悪かったが、それよりも喉の渇きの方が上回った。飲み切ると体に水が染み渡るのを感じ、思っていた以上に喉が渇いていたんだと気づいた。
部屋は明るい事から、既に日は昇っている事が伺えた。恥ずかしくて居たたまれず、視線をさまよわせる花耶に奥野が、花耶、と名前を呼んで柔らかく抱きしめてきた。突然の事に身を固くした花耶を、奥野は可愛いな、花耶は、と言いながら頭から背中を髪に沿うように優しく撫でた。最初は大きくごつごつした手の大きさや、押し付けられた奥野の身体の熱さに戸惑っていたが、優しく繊細な手の動きに少しずつこわばりが解けていくようだった。
「着替えもないし、帰りたいのですが…」
奥野が用意した昼食を食べ終わった花耶は、片づけを終えた奥野にそう告げた。奥野は一瞬だけ眉をひそめたが、それもそうだな、と花耶の提案に応じる姿勢を見せた。これで帰れる、とホッとした花耶は、その後で互いの考えに差がある事を知らされた。
花耶が家に帰りたいと言ったのは、その後も自宅で過ごすと言う意味だったのに対し、奥野は着替えなどを取りに帰るための一時帰宅と捉えていた。どうしてそうなると呆気にとられた花耶に、奥野は帰したくない、ずっとここにいて欲しいが、さすがにそういう訳にはいかないからせめて週末はここで過ごして欲しいと言った。
花耶は色んな事が一度に起きたのもあり、早く自分のテリトリーに帰って安心したいし、落ち着きたかった。麻友などの一部の人間を除けば、花耶は誰かと一緒に長時間過ごすのはかなりのストレスで、奥野はその中でもストレスが高い方なのだ。週末を一緒に過ごすなど、疲れを取るどころか倍増させるだけでしかない。そうは思っても、奥野も引く気は全くないようだった。
「全力で口説くっていっただろう?覚えてないか?」
「っ…い、いえ、覚えて…ます…」
「俺は花耶の事をもっと知りたいし、俺の事も知ってもらいたいんだ」
「そ、そうですか…」
「それには一緒にいるのは一番だろう?」
「で、でも…」
「俺の気持ちはわかってくれたのだろう?それともまだ伝わり切れていないか?それなら…」
「め、滅相もないです!十分です。伝わってます!」
「そうか?心配しなくても、花耶が嫌がるような事はしないから。だからここにいて欲しい」
艶を含んだ声だけでもダメージを受けるのに、切なそうな、乞うような表情は反則だろう。それに、ここで帰ると言い張ったら何だか危険な気がして、花耶は応じるしかなかった。着替えを取りに行くと言って籠城する手も考えたが、近所の人に見られてトラブルを起こしたと思われれば追い出される可能性もある。花耶のアパートは女性向けなので、男女関係のトラブルは最悪退去処分の対象にもなるのだ。さすがにそういう事態は避けたかった。
明日の夕方に帰ると約束すると、奥野は一瞬で上機嫌になり艶やかに笑って、まだ腰が痛いと言う花耶の代わりに必要なものを買いに行くと言い出した。花耶も行くと言ったが、腰が痛いのに無理はしない方がいい、それに近くだと誰かに見られる可能性もあると言われてしまった。さすがに人目に付くのは遠慮したかった花耶は、着替えとパジャマになるものを頼んだ。幸い、コンビニで買った化粧品では肌が痒くなる事はなかったので、こちらの心配なかった。
(どうしよう…)
一人残された部屋で、花耶はため息と共に胸に溜まったもやもやを吐き出した。不本意ながらも奥野のベッドで横になりながら、ぼんやりと天井を見上げてこれまでの事を思い返していた。
腰が痛いし、奥野のモノを受け入れた場所は酷く痛む。立つのもきついし、全身筋肉痛だ。奥野がいない今なら帰る事も可能だが、明日まではここにいると約束してしまったのもあり、黙って帰るのは躊躇われた。さすがに約束を違えるのは後味が悪いし、鍵がないから施錠も出来ない。万が一花耶が出て行ったあとで空き巣にでも入られたら申し訳ないし、今以上に面倒な事になりそうだった。会社の上司だし、席は隣だし、不義理な事をした後では合わせる顔もないだろう。
一人残された部屋は、物が少ない上にモノトーンでまとめられているせいか、些か物悲しく感じた。少し眠った方がいい、と言いながら奥野がカーテンを閉めたのもあるだろう。まだ昼間なので暗くはないが、部屋全体が灰色に覆われているように見えて、それが花耶の今の気分にピッタリなような気がして苦笑が漏れた。
(からかわれてるのかな…)
奥野に好きだと言われた花耶だったが、それを額面通りに受け取る事は出来なかった。
男性に興味がない花耶から見ても、奥野は魅力溢れる大人の男性だった。見た目だけでなく、仕事ぶりも申し分ないし、部下たちへの気配りも欠かさず、上層部や取引先からの信頼も厚い。何事もそつなくこなすし、立ち居振る舞いも粗野なところはなく、不快に感じる事もなかった。
欠点と言えば目つきが鋭くて威圧感があるところだろうが、言い換えれば男らしいとか野性味に溢れるとも言えて、それが魅力的だと言う人もいる。
背が高いけどもやしじゃなくて、それどころか胸板とか筋肉がしっかりあって逞しくて…とそこまで思考を辿った花耶は、思いっきり頭を振った。昨夜の事を思い出してしまったのだ。いやいや、今はそうでなくて…と思うのに、次々に昨夜の奥野を思い出して花耶は悶絶した。
ダメだ、集中できない、と痛む体を起こして、ベッドのそばにあるテーブルのペットボトルを手にして、中身を一気に煽った。冷たい水が少しだけ思考と身体を冷ましたように感じ、体の中に溜まった熱を吐き出す様に大きめのため息をついた。こんな風に考えてしまう自分が浅ましく感じて、花耶は顔をゆがめた。
そんな自分の中の嫌なものを罰するように、花耶は少し乱暴にベッドに身を沈めた。ベッドが大きく軋む音を立て、それに伴って身体もあちこち痛んだが、身体の熱を冷ますには十分だった。奥野の事を考えるとまた同じ事を繰り返しそうだったので、花耶は自分に意識を向けた。
背も低くて平凡な顔立ちで…花耶はどこにでもいるその他大勢でしかなかった。決して主人公には選ばれない、その他大勢の一人。容姿も平凡だし特徴もないから、村人AとかBでもない。ただそこにいるだけの村人JとかKくらいだろう。
資格はそれなりに取ったけど、誰でも取れるようなものばかりだった。仕事もせいぜい及第点と言ったところで、奥野のように目立って能力があるわけでもない。麻友は花耶の仕事ぶりを評価してくれるが、それも社歴が長いだけで、麻友だってあと数年もすれば花耶と同じかそれ以上になれる筈だ。
これで家がお金持ちとかならまだ価値もあるのかもしれないが、そういうものも一切なかった。両親は小学生の頃に離婚し、父とはそれっきりだった。母は再婚の邪魔になるからと花耶を祖母の家に置き去りにし、祖母も父親が送ってくる養育費にしか興味がなかった。母は中学生の時に、祖母は高校卒業間際にこの世を去り、親戚もなく、それからは一人だった。
胸が大きいのもマイナスだった。これで背が高くてスタイルがいいなら救いもあるが、花耶の場合は貧弱な身体に胸だけがあると言うバランスの悪さだ。更には変質者除けに野暮ったく見える様な眼鏡をかけてひたすら地味にして…とマイナスな方に力を入れている。
…とここまで考えて、やっぱり好かれる要素ゼロだな、との結論に至った。
そうなれば、思いつくのは揶揄われているか、遊び相手と言ったところだろうか?部下なんて後々面倒な事になるだろうに…と思うのだが、相手を丸め込むのは巧そうだから、何とかなると考えているのかもしれない。会社での花耶は大人しくて自己主張もしないから、御しやすいと思われているのだろう。親しいのは麻友くらいだから、その点も好都合かもしれない。後々リスクが低い相手と言う意味では、確かに合っているように思われて、花耶はようやく納得した答えを得てすっきりした。
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